2017年07月15日

ENB『海賊』初日の舞台上でセザール・コラレスがプリンシパルに任命。

昨日、イングリッシュ・ナショナル・バレエ『海賊』の初日を見てまいりました。既に皆さんご存知だと思いますが、終演後のカーテンコールで、この日アリを踊ったセザール・コラレスがプリンシパルに任命されました。NBSによると、ENBではプリンシパルの昇格を公演終了後に発表することが恒例となっているそうです。今年の3月には、パリ・オペラ座バレエ団の日本公演で、ユーゴ・マルシャンが終演後にエトワールに任命されて話題になったばかりですよね。私も見てみたいな〜と思っていたんですが、まさか本当にその瞬間が訪れるとは思ってもみませんでした。何度目かのカーテンコールの後、メドーラを踊ったロホの姿がなく、まさかどこか痛めたのかと不安が広がる中、黒のドレスに着替えたロホが通訳の方と登場。「え? も、もしかして?」とドキドキしていたら、セザール・コラレスのプリンシパル昇格が発表されました。ぶらあぼの速報が本当に早くて、終演後に会見するコラレスの写真とコメントをいち早く掲載してくれました。それによると、プリンシパル昇格は事前にロホから聞いていたそうで、だからそれほど驚かなかったのか〜、と。コラレスは初見のダンサーでしたが、この日の彼の踊り、そしてそれに対する会場の拍手が、文句なしの任命だと物語っていたと思います。発表の瞬間、1階席はほぼスタンディングオベーションになりました。
とにかくすごいアリだったんです。もうなんか笑っちゃうほどすごくて、とっても楽しませてくれました。どうやったらそんなに高く跳べるんだという跳躍は、もう「飛ぶ」という表現を使いたくなるほど。パワフルな回転。その脚どうなってるの?と、もはや肉眼では解析できないジャンプ。会場からどよめきが起こるほどの鮮やかな超絶技巧の数々。でも、それらも素晴らしかったんだけど、同じくらい魅力的だったのは彼の佇まいかもしれません。まだ20歳と若いコラレスですが、只者ではないオーラを放っていました。それは、アリという役柄もあったのかもしれないけど。2幕のでは、どんなに大きな拍手をもらっても、メドーラとコンラッドから2歩も3歩も下がったところでレベランスするコラレスも印象的でした。不敵だけど謙虚という、魅力的なダンサーでした。

今回のENBのプログラムは、ダンサーのプロフィールを読むのも楽しかったです。レパートリーがズラ〜っと書かれた最後に、メディア評と、ダンサーのプチ情報が書かれていました。休日の過ごし方とか、趣味とか、犬がいるとか。コラレスはメキシコ生まれのカナダ育ちだそうですが、プロフィールによると両親がキューバ人だそうなので、彼もキューバ人ということになるのかな? 

大好きなロホの貴重な全幕と、芸術監督としての彼女の姿を見ることができて、声まで聞けて、そして何よりプリンシパル任命の瞬間を見られるという、ロホからのプレゼントのような舞台でした。

posted by uno at 16:44| Comment(0) | バレエ日記2017 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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