2011年01月30日

天児さんのトークなど

『KARA・MI』の公演も、残すところ後1公演となりました。結局、土日も行くことになり、「何やってんだろうな〜自分」という思いと、「これでいいんだ!」という思いが未だ入り乱れております。ポツポツと日本公演があるとしても、日本ツアーは2年に1度だろうし、しばらく見られないかと思うと、ついつい、、、。
2日目の公演終了後にはアフタートークがありました。ゲストは演劇評論家の渡辺保さん。天児さんの準備ができるまでの間、渡辺さんが観客からの質問を集めておいて、それも踏まえてトークを展開しようという段取りでした。前回の『TOBARI』のときには感動して、何か喋ると泣きそうだったので、とりあえず質問を受け付けてその場をしのいだという渡辺さん。それが思いのほかうまくいったので、今回もやってみようということになったようです。ん〜、悪くはなかったと思うんですが、観客の質問の意図を渡辺さんが汲み取りきれていないと思われるものもあり、少しもどかしくもありました。直接天児さんに質問したほうが、求める答えは得られたのではないか、と。一つずつ質問を消化していく感じで、話に繋がりや広がりがなくなってしまったように思います。いや、面白い話題もあったんですけどね。偉そうなこと言ってすみません、、。
私としても知りたかったのは、「天児さんが舞踏手に基本的に求めるものはなんですか?」という質問です。これは確かなんとなく話がずれて、振付を伝える話になってしまったような気がします。例えば、『KARA・MI』の4景で、4人の舞踏手が上空に何かを求めるように手を伸ばしては崩れるという動きを繰り返すところがあるんですが、ああいう場面は基本的な動きと回数を伝えておくとのこと。『卵熱』で舞踏手がバタバタと倒れるところとかも、そんな感じなんだろうな、と。
音楽に関する質問も。加古隆さんの場合は先に原曲があるんだそうです。へぇ〜、と。吉川さんは稽古と平行して作っていくそうです。例えば、「クリアなリズムで」とか、「ブルーの色がほしい」という指示を出すこともあるらしい。
指先を赤く塗るのはどういう意味があるんですか?という質問。プリミティブな時代、まだ箸やスプーンなんかがないときに、手で物を掴んで口に運ぶというような、そういう指先の感覚を意識したかったというような答えだったと思います。そこから派生して、指先を赤く塗った舞踏手たちが、手をヒラヒラとさせる振付の話題に。民族舞踊などでは、ああいう動きがあるんだそうです。例えば南インドでは、あれは「光」を意味するらしい。手の平で光を受け止めて(前方に手の平をかざす仕種)、手をヒラヒラさせて自分の身のほうへ引き寄せて取り込む。なんか素敵だな〜、と。
あとは、即興性について。即興性はまったくないとのこと。

「最後に私から質問が」と渡辺さん。何だろうと思ったら、今後の予定は?という質問でした。よくぞ聞いてくれました〜。とりあえず、聞き間違いじゃなければ来年1月に北九州で公演があるようです。東京はやはり2年後?という感じらしい。次回のパリ市立劇場との共同プロデュースは決まってるんでしょうか。決まっていれば、それを持ってまた日本ツアーという感じなんでしょうね。3月の次は来年の1月か…。東バの『ロミジュリ』と重ならないことを祈るばかりです。

しかし、何が一番印象的だったかって、天児さんの答えがすべてクリアだということです。何を聞いてもクリアな答えがポンポンと返ってくる。なんかすごく格好良かったです。ハスキーボイスも素敵だし〜。

相模大野のトークゲストでもあった小沼純一さんが、来週の『TOBARI』でどんな話をされるか、楽しみです。
posted by uno at 03:04| Comment(2) | 山海塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
土曜日に見てきました。unoさんは、連観とはすごいですね!!きっと、続けて見ることで、見えてくるものあるんでしょうね。

とても楽しめましたが、なんだかいつもより若手の勢いが前面に出ていて、ベテランの蝉丸さんや岩下さんが引き気味だった気がしました。とは言っても、やはりベテランの貫禄、そして天児さんのソロには心奪われましたが。。。んー、気のせいかな。まだまだ世代交代ではないでしょうが、若手とベテランの組み合わせのバランス感覚みたいなものを考えさせられました。もう長いですからね。

あと仕事柄、毎回舞台装置を楽しみにしているのですが、今回のセットはもう一工夫欲しかったかと。舞踏手の映り込みや、奥の壁面への反射など、仕掛けは色々あったのですが、他の作品に比べてちょっと物足りなさを感じました。山海塾の凄さって、やはり舞踏と舞台空間、そして音楽が組み合わさって立ち上がってくる圧倒的な世界だと思うので、そこだけ意外と辛口になってしまいました。

アフタートークは面白いですよね。僕は、「金柑少年」を見たときに、天児さんと蜷川幸雄さんのトーク聞いたことがあります。内容も面白かったし、普段の顔が見れて良い体験でした。今回の質問トークちょっとうらやましい〜。裏話じゃないけど、聞いてみたいことってたくさんありますよね。

来週の「TOBARI」、本当に楽しみです!!
Posted by pen at 2011年01月30日 20:57
penさん、こんばんは!
土曜日にご覧になられたんですね。
蝉丸さん、岩下さんが引き気味。言われてみれば、わかる気がします。十分格好良かったけど、若手の勢いもなんのそのっていうくらい、ガツンときてほしかったような気もします。しかし本当、貫禄ですよね〜。天児さんはもちろんですが、蝉丸さんも圧倒的。初めて見た岩下さんも、物静かな佇まいが美しく、素敵でした。まだまだ世代交代はしないでもいいな〜と思ってしまいます。若手もみんな素敵ですけど。バランス、難しいですね。

今回の舞台装置ですが、すごく美しかったけど、確かにパンチは優しかったかもしれません。まだ見ていない作品も多いんですが、『卵熱』の世界観とか、圧倒的でしたものね。

蜷川さんとのアフタートークは、フェスティバル・トーキョーの『金柑少年』で私も見ました。評論家の方とのアフタートークも面白いけど、同じ創り手同士のほうが暗黙の空気があって面白かったかも。
質問形式もいいですよね。聞いてみたいことはいっぱいありますよね! 勇気がなくて手をあげられないんだけど(苦笑)。

penさんもおすすめの『TOBARI』、本当に楽しみです!
Posted by uno at 2011年01月31日 01:24
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