2010年11月14日

『80分間世界一周』3日目(11/10)

今日は『アリア/火の鳥/3人のソナタ』の2日目の公演に行ってまいりました。今日も「メフィスト・ワルツ」を上演してくれました〜。今日は「火の鳥」がクピンスキーだったので、休憩を挟んで「メフィスト・ワルツ」でした。20分休憩を挟んでも、結構大変だと思うけどなぁ、、、。ツアー最終地の岩国でも「メフィスト・ワルツ」を上演してくれることを願って止みません。今日もとっても楽しかったんですが、先に『80分間世界一周』の最終日の感想を。


『80分間世界一周』、3日目にして少しキャストが変わりました。こちらがセカンドキャストだと思われます。で、結構私はBBLのセカンド・キャストが好きなわけです。いや、ファーストもセカンドもどちらも同じくらい好き、というのが正しいかも。

旅人を踊ったマルコ・メレンダは、今回初めて見るダンサーでした。旅人は映像ではエティエンヌ・ベシャールが演じていたので、彼がいない今、見るのはちょっと辛いなぁと思っていました。エティエンヌは前回の公演で私の好きな役どころを踊っていたというのもあって、ちょっと好きだったんですよね。でも、今回メレンダが踊ってくれて本当によかった。旅人役に少年のようなダンサーを使うのは、それがベジャールの中の少年だからではないかと思います。『くるみ割り人形』でも『海』でも、ベジャールはいつも少年ビムでした。メレンダも、小柄で少年っぽさを残したダンサーです(たぶん22歳くらい)。黒髪と印象的な瞳、華奢な胸。でも、良い意味でエティエンヌとは違ったんですよね。いつもの私だったら、メソメソした気持ちで見ていたと思うんですが、メレンダは明るかった。それに、実年齢も若く、華奢で少年っぽさを感じさせるダンサーだけど、本当はとても大人っぽいということがわかったんです。少年っぽさと、少年の持つ男っぽさが絶妙だった。いつもだったら「あの孤独が」とか「心に開いた穴が」とか言い出して、共鳴して涙を流すことで救われていたようなところのある私ですが、メレンダは違いました。あの真っ直ぐで明るい、真新しい男らしさは、不思議と頼りがいがあり、軽やかに旅に連れて行ってくれた。こういう救われ方もあるんだなぁ、と。踊りもとても軽やか。ジャンプは滞空時間が長く、小柄だけど踊りは小ささを感じさせませんでした。

「マヌーラ・ムウ」はリザ・カノ。彼女も初見です。彼女もとても綺麗でよかったけど、やっぱり母性というのとは違うかな〜、と。そこにこだわりすぎなのかな、、、。胸締めつけらるような懐かしさと、裸足で踊る力強い母性をグッと感じたいところなんですが、そこを除けばリザ・カノもイワノワもとても美しくて本当によかったんですが。どちらもよかったけど、流石にイワノワの踊りがクリアで無駄がなく、美しかったな〜、と。プログラムによると、イワノワは1987年生まれ。わ、若い! 23歳だったんだ。大人っぽいな〜。というか、プロフィールに「『バクチV』のシヴァを踊っている」って書いてあるけど、それはないでしょう(笑)、と。いや、なんか想像したら格好良さそうだけどさ。

ウィーンの「美しく青きドナウ」はフロランス・ルルー=コルノとポール・クノブロック。ルルー=コルノがとってもよかったです〜♪ 彼女は前回の日本公演で初めて見ました。短い髪と覚えやすい顔立ちで、印象に残っていたダンサーです。パートナーのクノブロックをウットリと恋しそうに見つめる表情がなんとも素敵。なんて胸躍る、ワクワクした瞳をするんだろう、と。弾む心が伝わってくるような、軽やかで楽しげな一挙手一投足にウットリと見入ってしまいました。踊っている彼女自身がとても楽しそうなのも印象的。「踊ることが楽しい!幸せ!」という気持ちに溢れていて、見ているこちらが笑顔になるような存在感でした。本当、可愛かった〜。クノブロックを見る余裕がなかった、すまん。彼もスマートで(佇まいが)とてもいいダンサーでした。

結局、3日間ともパ・ド・シスのキャストはフェリペ・ロシャのところがクノブロックになったままでした。フィナーレのブラジルもクノブロックになってるけど、ヴァリエーションを踊ったのはロシャでした。水色パンツで、背中でロボットマイムするヴァリ(こんな説明ですみません、、)。そういえば、『アリア』プロではロシャの出番がなかったなぁ、と。ちょっと寂しい。


モーリス・ベジャール・バレエ団『80分間世界一周』
2010年11月10日(水)19:00 東京文化会館

I. イントロダクション
男性全員
旅人 :マルコ・メレンダ

II. セネガル
ソロ :リズ・ロペス
パ・ド・ドゥ :ダリア・イワノワ、ダヴィッド・クピンスキー

III. サハラ
パ・ド・シス :
ジュアン・プリド、ヴァランタン・ルヴラン、ホアン・サンチェス
ダニエル・サラビア・オケンド、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、エクトール・ナヴァロ

IV. エジプト
ジュリアン・ファヴロー

V. ギリシャ
女性全員
マヌーラ・ムウ :リザ・カノ

VI. ヴェネツィア
七つの色 :
大貫真幹、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、エクトール・ナヴァロ、ウィンテン・ギリアムス
ローレンス・ダグラス・リグ、ダニエル・サラビア・オケンド、ヴァランタン・ルヴラン
ライト :エリザベット・ロス
恋する兵士 :那須野圭右

VII. ウィーン
美しく青きドナウ :フロランス・ルルー=コルノ、ポール・クノブロック、カンパニー全員
エジプト王タモス :ジル・ロマン

VIII. パルジファル
カテリーナ・シャルキナ、オスカー・シャコン

IX. インド
那須野圭右、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、ヴァランタン・ルヴラン
男性全員

X. アレポ
ルイザ・ディアス=ゴンザレス、ポール・クノブロック
マーシャ・アントワネット・ロドリゲス、フェリペ・ロシャ

XI. 中国 
ソロ :オアナ・コジョカル
パ・ド・ドゥ :エリザベット・ロス、ジュリアン・ファヴロー

XII. 北極
男性全員

XIII. サンフランシスコ
タップ・ダンス :ダリア・イワノワ、カテリーナ・シャルキナ、リザ・カノ、女性全員
ハムレット(デューク・エリントン) :ジュリオ・アロザレーナ

XIV. パ・ド・シス
エリザベット・ロス、カテリーナ・シャルキナ、ダリア・イワノワ
ジュリアン・ファヴロー、ドメニコ・ルヴレ、ポール・クノブロック

XV. アンデス
ソロ :ダヴィッド・クピンスキー

XVI. ブラジル
バトゥカーダ :
那須野圭右、ガブリエル・アレナス・ルイーズ、ダヴィッド・クピンスキー
フェリペ・ロシャ、オスカー・シャコン、カテリーナ・シャルキナ、ダリア・イワノワ
エリザベット・ロス、ジュリアン・ファヴロー、カンパニー全員

【演奏】
パーカッション:チェリ・オシュタテール&ジャン=ブリュノ・メイエ(シティ・パーカッション)
キーボード&トランペット:イリア・シュコルニク
posted by uno at 23:44| Comment(0) | バレエ公演2010 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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