2017年09月28日

WOWOW「バレエ界を変えた男、モーリス・ベジャール特集」

秋の放送が予告されていたWOWOWのベジャール特集の詳細が出ました。思ってたより少なかったな〜。『愛と哀しみのボレロ』は前回放送したときに録画し損ねたので私的には嬉しいんだけど。WOWOWさん、もっといっぱい映像持ってると思うんだけど、いろいろあるのかな。でも、WOWOWが持ってる一番過去の映像って、『愛、それはダンス』あたりでしょうか? も〜っと過去の貴重な映像は、NHKが持ってるんですよね、おそらく。NHKさんもベジャール特集やりましょうよ〜。
「君はベジャールをみたか」は、「バレエの巨匠モーリス・ベジャール。初来日から50年、没後10年。すべてのバレエファンに捧ぐ記念碑的バレエ番組」とのことなんですが、ドキュメンタリーみたいな感じでしょうか。貴重な映像とかあるといいな〜、と。

NBSのツイッターキャンペーンも、なんとか5個以上つぶやきました。9月のお題は「お気に入りのベジャール振付作品」。とりあえず自分が実際に舞台で見た作品だけに絞って考えた結果、自分ってベジャールの膨大な量の振付作品の中の、ほんの少ししか見ていないんだなぁと実感してしまいました。そういえば『枕草子』、見てみたかったな、、、。10月のお題はなんでしょうね〜。「お気に入りのベジャール・ダンサー」かな〜、とか。

【WOWOW】 「バレエ界を変えた男、モーリス・ベジャール特集」

11月5日(日)
13:45 『愛と哀しみのボレロ』
16:45 ベジャール・バレエ・ローザンヌ『80分間世界一周』
18:30 バレエ☆プル三エール#1
19:00 「君はベジャールをみたか」

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2017年09月27日

スターダンサーズ・バレエ団『くるみ割り人形』キャスト決定

スターダンサーズ・バレエ団『くるみ割り人形』のキャストが発表されました。今年は林ゆりえさんは踊らないんですね〜。王子を踊る池田さんと林田さんは、お2人とも新国からの移籍組ですね。クララを踊る西原さんも初役のようだし、なんだか気になるキャストですね〜♪

■ スターダンサーズ・バレエ団 『くるみ割り人形』

12月9日(土)14:00
12月10日(日)11:30/16:00
会場:テアトロ・ジーリオ・ショウワ

【キャスト】
12月9日(土)14:00/12月10日(日)16:00
  クララ:渡辺恭子
  王子:林田翔平
12月10日(日)11:30
  クララ西原友衣菜
  王子:池田武志

S席:9,500円 A席:6,500円 B席:3,000円
S席子ども:6,000円 A席子ども:4,000円 B席子供:2,000円


去年、ようやく話題の鈴木稔版『くるみ割り人形』を見に行くことができたんですが、感想が途中で止まってしまいUPしていないので、ここに貼り付けちゃおうかな、と。自分用のメモみたいなもんです、、、。

【2016年の感想】

今年で5回目の上演となった鈴木稔版『くるみ割り人形』は、初演時からとても評判がよく、ずっと見たいと思っていたんですが、ようやく足を運ぶことができました。噂に違わぬ素敵な作品でした! 愛情ある改訂による、上質な物語バレエ。細やかな演出や繊細な感情表現は、感情移入がしやすく、とても現代的というか、現代を生きている振付家が作った作品だなという感じがしました。

1幕の幕切れが格好よすぎて、感動で涙が出てきました。雪の精たちはスカート部分にフープの入った、真っ白なワンピースのような衣裳。スカートは後ろが長くなってます。頭にも白い被り物。裸足(バレエシューズ?)だったので、降りしきる雪で舞台が白くなっても安心して見ていられました。途中から同じ衣裳の男性も加わって、バリバリ踊るのが格好よかった。衣裳も踊りも、もう完全にコンテンポラリーな雪の精たちが本当に格好よくて、彼らが畳み掛けるように踊る終盤、ドロッセルマイヤーのレトロな車が現れ、翼を広げてまさに今飛び立とうと(舞台の奥に向って)前進していくシーンは、懐かしいのに新しい、心躍る幕切れでした。

細やかな演出が優しくて、本当によかった。クララが1幕で助けた人形たちは、囚われていた各国の踊り手たちで、2幕でそれぞれのパートナーに再会を果たし喜びます。王様と王妃は息子(王子)を、踊り手たちはパートナーを失って悲しみに暮れていたところへ、皆が帰ってくるという演出が、とても素敵だなぁ、と。
クララが元の世界に帰って行く場面では、本当は帰ってほしくないけど、帰り道がわからないクララに「あっちだよ」と教えてあげる王子が優しい。王子が落胆していると、クララが戻ってきて王子の頬にキスをします。
家族と再会したクララに、ドロッセルマイヤーが人形を返してくれます。すると心優しいクララは、きっと寂しい思いをしているであろうくるみ割り人形のためにと、その人形をドッロセルマイヤーに託します。ドロッセルマイヤーがクララの人形を人形劇のカーテンの中に入れると、カーテンが開き、2つの人形が楽しげに踊っているという幕切れに落涙でした。
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2017年09月24日

バレエ・フレイグランス クリスマス公演『シンデレラ』公演詳細

バレエ・フレイグランスのクリスマス公演『シンデレラ』のキャストが、シアター1010のサイトに出ていました。今回も、阪井麻美さん、梅澤紘貴さん、長瀬直義さん、森志織さんなど、元東バの面々が出演します。チケットは既に発売中。

■ バレエ・フレイグランス クリスマス公演『シンデレラ』全3幕

12月15日(金)19:00
12月16日(土)15:00
会場:シアター1010

シンデレラ:阪井麻美
王子:梅澤紘貴
継母:長瀬直義
王子の友人:浅井永希(東京シティ・バレエ団)

中原由美子
佐々木美緒
森志織
横井里沙
脇田茶恵
山内綾香(N Otani Ballet company)

渡辺香織、才賀陽子、山口舞、原島裕子、原甲子、杉山果那子
澤田智子、松田健輔、小野寺雛乃、吉ア理乃、飛田桃香、甲田佳歩
安光真理子、森谷明日香、彦根早代/他

S席:5,000円 A席:4,000円
一般発売:9月1日(金)


梅澤さんの王子か〜。見たいなぁ。というか、長瀬さんは継母なのね(笑)。踊ってほしいから勿体無いような気もするけど、どんな継母なのか激しく気になります。東バの『くるみ』が15日(土)・16日(日)なので、見に行けないことはないないなぁ、と。
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2017年09月23日

山海塾『新作』世界初演【北九州】の公演情報が出ました。/他

北九州芸術劇場のサイトに、山海塾の公演情報が出ました。来年の3月、山海塾の新作が北九州芸術劇場で世界初演を迎えます。前作『めぐり』に続いて、今回も世界初演を北九州芸術劇場で見られることが楽しみでなりません。チラシにもチケットにも『新作』とだけ書かれていて、当日会場に入るまでタイトルがわからないという、あの特別感。チケットを切り、パンフレットを受け取って初めてタイトルを知る瞬間は、特別な体験です。
チケットクラブQの先行予約が1月13日(土)。会員の更新も済ませたし、あとは東バの公演と重ならないことを祈るだけです。東バは4月に公演があるから、たぶん3月は大丈夫だと思うんですけどね〜。

■ 山海塾『新作』世界初演 【北九州】

2018年
3月24日(土)18:00
3月25日(日)14:00
会場:北九州芸術劇場 中劇場

演出・振付・デザイン:天児牛大
音楽:加古隆、YAS−KAZ、吉川洋一郎

全席指定
一般:4,500円
ユース(24歳以下、要身分証提示):2,500円
高校生〔的〕チケット(枚数限定):1,500円

チケットクラブQ先行予約:2018年1月13日(土)10:00〜17:00
一般発売:1月21日(日)10:00


新国立劇場の『めぐり』は、ポストパフォーマンス・トークのある26日(日)だけ見に行くことにしました。25日(土)は東京文化会館でBBL。その、山海塾のポストパフォーマンス・トークなんですが、25日のチケットでも入場できるそうです。そうなんだ〜。

<山海塾『めぐり』ポストパフォーマンス・トーク開催>

日時:11月26日(日)14:00公演終演後
場所:新国立劇場 中劇場
出演:天児牛大、石井達朗(舞踊評論家)
料金:無料
入場方法:『めぐり』両日いずれかのチケットを提示


というわけで、何事もなければ来年の3月はまた小倉へ遠征です。1泊だけでも2公演見て帰ってこられるんだけど、せっかくだから2泊して、観光もしてこようかな〜と思ってます。
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2017年09月22日

今年も完売、武蔵野シティバレエ『くるみ割り人形』の詳細。

今年も完売しました。しかも発売日当日に。毎年のように完売している武蔵野シティバレエの今年の公演は、『くるみ割り人形』です。完売してしまったんですが、詳細が出ていたので書いておこうかな、と。気になる名前もチラホラあったし。

今回の『くるみ割り人形』は、風間無限さん演出・振付による新版だそう。バレエマスターは東バの岡本壮太さん。ゲストダンサーの中には同じく東バの崔美実さん、そして森田雅順さんのお名前もあります。主演はKバレエの浅野真由香さんと堀内將平さん。役名が「ドラジェ」となっているんですが、ドラジェって確かお菓子の名前ですよね? ということは、この「ドラジェ」が金平糖の精にあたるのかな?と。どんな新版になるのか、気になるところです。

■ 第31回 武蔵野シティバレエ定期公演
  〜新版『くるみ割り人形』ドロッセルマイヤーと夢の国〜<全幕>

11月19日(日)15:00
会場:武蔵野市民文化会館大ホール

S席:4,000円 A席:3,000円 B席:1,000円
チケット発売:9月2日(土)【完売しているようです】→こちら

演出・振付:風間無限
バレエマスター:岡本壮太

ドラジェ:浅野真由香(Kバレエカンパニー)
王子:堀内將平(Kバレエカンパニー)
ドロッセルマイヤー:風間自然

【ゲスト出演者】
石井久美子、川上寛子、崔美実、高田麻名、渡久地真理子
愛澤佑樹、石井潤太郎、木原浩太、保志克巳、森田雅順


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2017年09月21日

佐々木三夏バレエアカデミーJr.カンパニー『くるみ割り人形』公演情報

佐々木三夏バレエアカデミーJr.カンパニーの、『くるみ割り人形』の公演情報が出ていました。今年のゲストはABTの相原舞さん。昨年のゲストはBRBの平田桃子さんでしたよね〜。相原さんは佐々木三夏バレエアカデミーの卒業生なんですね。王子は昨年に引き続き、橋本直樹さんです。他に、谷桃子バレエ団、スタダン、牧阿佐美バレヱ団からもゲストが出演。新国の江本拓さん、小林恭バレエ団の小林貫太さんのお名前もあります。

■ 佐々木三夏バレエアカデミーJr.カンパニー『くるみ割り人形』全幕

12月24日(日)17:00
会場:大和市文化創造拠点シリウス 芸術文化ホール メインホール

S席:4,000円 A席:3,000円 B席:2,000円
イープラス:9月下旬発売予定
芸術文化ホール チケットデスク:10月上旬発売予定

金平糖の精:相原舞(アメリカン・バレエ・シアター)
王子:橋本直樹
クララ:刀祢平美咲

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2017年09月20日

牧『眠り』にエリザベス・マクゴリアン/井上バレエ団『くるみ』

10月の牧の『眠り』に、ロイヤルのエリザベス・マクゴリアンが王妃役で出演することが決定したそうです。マクゴリアンって確か、とっても美しいあの人ですよね。いや、すぐに顔が浮かばなかったんですが、「美しい人」という印象が強く残っているもので、、。出演するのは、主演がゲストの10月7日(土)の公演のみのようです。

■ 牧阿佐美バレヱ団『眠れる森の美女』

10月7日(土)15:00
  オーロラ姫:ヌーツァ・チェクラシヴィリ
  フロリモンド王子:フィリップ・フェドゥーロフ
  リラの精:佐藤かんな
  カラボス:保坂アントン慶
  フロリン王女:青山季可
  ブルーバード:清瀧千晴
  王妃:エリザベス・マクゴリアン

10月8日(日)14:30
  オーロラ姫:中川郁
  フロリモンド王子:菊地研
  リラの精:三宅里奈
  カラボス:保坂アントン慶
  フロリン王女:米澤真弓
  ブルーバード:清瀧千晴
  王妃:(不明)


井上バレエ団『くるみ割人形』の公演情報がチケットぴあに出ました。バレエ団のサイトにはまだ出ていないようです。

■ 井上バレエ団『くるみ割人形』全2幕

12月9日(土)18:00
12月10日(日)15:00
会場:文京シビックホール 大ホール

演出・振付:関直人
ゲスト:江本拓、浅田良和

指揮:御法川雄矢
演奏:ロイヤルチェンバーオーケストラ

S席:8,500円 A席:7,500円 B席:5,500円 C席:3,000円
一般発売:10月16日(月)

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2017年09月17日

ハンブルク・バレエ団のチケット取りました。

15日(金)開始の先行発売で、ハンブルク・バレエ団のチケットを取りました。2演目もしくは3演目セットで購入するとS席が3,000円引きとのことだったので、一気に取ってしまいました。23,000円の公演が全部20,000円で見られるって、お得すぎる〜。席は予想通りの範囲です。祭典会員の席と、会員の追加席の分で、真ん中がポッカリ埋まっているという、いつもの感じ。私の印象では、他の来日公演よりもちょっと残席は少なかったような気がします。やはり、コジョカルの『椿姫』とリアブコの『ニジンスキー』の売れ行きがいいみたいですね〜。
最近は祭典会員になっていないので、まあこの辺りだろうな〜という感じで、諦めがついてます。座席が選べるというのは大きいですよね。会員席や会員の追加席のほうがいい席なのはわかっているんですが、自分で選べたほうが精神衛生上はいいかもしれない。ただ、ウジウジする性格の私は、自分の選択が本当に正しかったのか、しばしモヤモヤします。残席は予想範囲内なので、諦めはついているんですが、その中で自分で選んだ席が、本当にそこでよかったのかと、悶々としてしまうんです。「やっぱり、通路沿いにすればよかったかな」とか、逆に「やっぱり少しでもセンター寄りにしておけばよかったかな」とか。もう取ってしまったので、考えても仕方のないことを、数日間は悶々と考えてしまうんです。はぁ、面倒くさい性格、、、。

もう日本公演まで半年を切ってるんですね〜。約5か月後にはハンブルク・バレエの公演を見ているなんて、なんだか実感がわかないというか、不思議な感じです。まだ前回の公演の余韻を少し引きずっているような気がして、次の公演に対する心の準備ができていない感じと言いますか、、。なんとなくまだ、「7年ぶりの日本公演、やっぱり楽しかったな〜」とボーッと考えてたんですが、「そろそろギアチェンジしなくちゃ!」、みたいな感じです。

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2017年09月13日

東バ<20世紀の傑作バレエ>3日間。

東京バレエ団<20世紀の傑作バレエ>の公演に、3日間行ってまいりました。とっても楽しかったです♪ いいプログラムだった〜。ベジャールの「春の祭典」は何度見ても飽きないし、キリアンの「小さな死」は初めて全編を見たんですが、とてもいい作品でした。ダンサーたちのパフォーマンスもよかったし、是非再演してほしいです。プティの「アルルの女」は、正直、「水香さんのためにレパートリーに入れたんだろうな、、」なんて、ちょっとひねくれた見方をしていたんですが、実際そういう側面もあるとは思うけど、全編を見る貴重な機会になったし、作品としても面白かった。何より、川島さんのヴィヴェットと弾さんのフレデリを見ることができたのが嬉しかったです。登場人物が少ないので、全員がプティの作品に触れることができたかどうかはわかりませんが、新しい振付を踊ることで必ずやダンサーたちが成長できるに違いないという、友佳理さんの信念を信じたいと思いました。セットも比較的シンプルだし、登場人物も多くないし、抜粋でも上演できるし、全国公演に持って行きやすいんじゃないかな〜と思ったんですが、今はギエムのツアーがないから、東バが全国でガラを上演することって、あまりないんですよね、、。ボッレが来るまでは秋元さんが水香さんのパートナーとしてリハーサルに参加していたようなので、いつか秋元さんのフレデリも見られるかな〜なんて思ってしまいました。

とりあえず、ツイッターの字数制限の140字で感想いきます。サクッと書こうと思うと、どんどん止まらなくなっちゃうんだけど、じゃあちゃんと感想書こうと思うと止まっちゃうんですよね、、、。なので、作品ごとに140字で!(謎の縛り・・・)。

「小さな死」
流麗で美しい作品。1stキャストでは、ダンサーの充実を実感。今このメンバーで見られる幸せを噛みしめた。2ndキャストは所々ぎこちないところがありつつも、瑞々しくてよかった。ただ、2ndの中で唯一1stの崔&アルバレスが頭一つ出てる感はある。東バの女性陣は静謐な雰囲気の作品が合う。

「アルルの女」
ボッレの変わらぬ若々しさに、42歳と知り驚く。ファランドールは美しかった。水香さんは私的に苦手な部分が控えめでよかった。ぶりっ子しない彼女のほうがいい。川島さんのヴィヴェットが切なくて美しかった〜。弾さんはドラマチックで若さ溢れるフレデリ。ファランドールでは舞台を支配していた。

「春の祭典」
3日間、総じてGOOD! 奈良さんがすごくよかった〜。岸本さんは弱いというよりピュアな印象。伝田さんは若々しく生命力ある生贄で格好いい。入戸野さんの弱っちい(褒めてます)生贄もよかった。理恵さんの、表面張力のように張り詰めた空気が印象的。それがこぼれた後半がまたよかった。
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2017年09月08日

小林紀子バレエシアター第112回公演<マクミラン没後25周年記念公演>8月26日

8月の小林紀子バレエシアター<マクミラン没後25周年記念公演>の、初日の公演を見てまいりました。相変わらず期待を裏切らない、興味深いトリプル・ビル。それにしても、『The Invitation』、『ザ・レイクス・プログレス』、『マノン』、『アナスタシア』等、そして今回の『春の祭典』も、小林紀子バレエシアターの意気込みを感じる上演を見るのは本当に気持ちがいいです。

小林紀子バレエシアター第112回公演<マクミラン没後25周年記念公演>
2017年8月26日(土)17:00 新国立劇場オペラパレス

「バレエの情景」
振付:フレデリック・アシュトン
ステイジド・バイ:アントニー・ダウスン
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
美術:アンドレ・ボールペール

  萱嶋みゆき
  アントニーノ・ステラ
  上月佑馬、冨川直樹、荒井成也、望月一真

LA FIN DU JOUR」(ラ・ファン・ドゥ・ジュール)
振付:ケネス・マクミラン
ステイジド・バイ:アントニー・ダウスン
音楽:モーリス・ラヴェル
美術:イアン・スパーリング

  島添亮子、高橋怜子
  アントニーノ・ステラ、ジェームス・ストリーター

ピアノ演奏:中野孝紀

「春の祭典」
振付:ケネス・マクミラン
ステイジド・バイ:アントニー・ダウスン
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
衣裳デザイン:キンダー・アグジニー

第1部 大地の礼賛
第2部 生贄の儀式

  生贄:望月一真


「バレエの情景」

女性陣のモダンな衣裳が可愛い。プリンシパルは黄色、コール・ドは水色。どちらかというと水色の衣裳のほうが好みでした。萱沼さんは華やかな人。実は難しそうな振付を、サラサラてきぱき、そしてエレガントに踊っていきます。アントニーノ・ステラは陽性の雰囲気があって素敵。それにしても、男性プリンシパルの踊りの、ザンレールの多いこと。ステラの、スプリングのように弾むザンレールが印象的でした。
「バレエの情景」はフォーメーションが面白くて、見ているのが楽しい。男性のソリスト4人を、どうしてそこは3対1でわけたの?とか。いろいろと興味深かったです。4人のソリストのうち、一番背の高い彼が、この日「春の祭典」で生贄を踊った望月さんではないかな、と。
それにしても、小林紀子バレエシアターの女性陣はポワントの音がほとんどしません。使っているポワントの違いなのか、床の違いなのか。でも、他の会場で見てもいつも音がしないので、少なくとも床は関係がない。今回は男性陣の着地音が静なのも印象的でした。

「LA FIN DU JOUR」

なんだか不思議な作品でした〜。特に衣裳。というか衣裳。もし普通の衣裳で踊っていたら、印象は違ったんでしょうか?
タイトルの「LA FIN DU JOUR」(ラ・ファン・ドゥ・ジュール)は、「日の終り」とうい意味だそう。登場人物は、「1930年アールデコ時代の華麗なる有閑階級」の人たちです。そして衣裳は全員スポーツウェア。ゴルフ、テニス、水泳、etc。スポーツを楽しんだ後の一時、という感じ。スポーツにはお金がかかるわけで、当時はお金持ちの娯楽だったのかもしれません。最初は「なんでスポーツ?」と思ったんですが、つまり、スポーツウェアを着ているということが、イコール有閑階級とういことなんだなと思いました。でも、主演の女性陣2人の衣裳がちょっと謎でした。最初は水着だと思って見てたんですが、よく見ると水泳のキャップではなく、パイロットキャップ(ゴーグル有り)なんです。謎〜。私が無知なだけで、何かああいうスポーツがあるんでしょうか?
ラヴェルの音楽に乗せ、一部の特別な階級の人たちが、他と一線を引いた閉ざされた空間で、現実と切り離された時間を過ごしているような作品。優雅で華やかだけど、どこか儚くて、少し暗い。時代の閉塞感のような、やや陰鬱な空気が漂います。三方を高い壁のような装置で囲んだ舞台も、その閉塞間を表現していたのかもしれません。外へ繋がる唯一の扉は、しかし最後に女性の手によって閉められてしまいます。
5人の男性が一人の女性をリフトする場面などは、「マノン」を思い出させて、マクミランぽいな〜と思うところでもありました。もう一人のゲスト、ジェームス・ストリーターも陽性の雰囲気のダンサー。踊りはややステラのほうが丁寧だったような気がします。
しかし、どんな衣裳でも、「何か?」みたいに涼しい顔して踊りこなす(そして着こなす)小林紀子バレエシアターのダンサーたちは天晴れでした。

「春の祭典」

「LA FIN DU JOUR」も初演でしたが、やはり「春の祭典」が今回の見所と言っていいのではないでしょうか。
とにかく、群舞。群舞!群舞!群舞!です。実際、何人いたんだろうか? 圧倒的な量の群舞が主役と言ってもいいかもしれません。衣裳はロイヤルのオレンジ色のものではなく、黒いタイツに赤茶色の文様が縫い付けられている衣裳でした。ロイヤルの鮮やかなオレンジにスキンヘッドという異様な感じに比べると(写真でしか見たことないけど)、ややスタイリッシュだったかもしれません。群舞の踊りは、一人一人の動きが格好いいかと言ったら、そうではなく、やはり全員で動くから面白い、という感じでした。
ベジャールの野生ではなく、とても原始なイメージ。民族的な要素が強かったです。圧倒的な群舞と神秘的な儀式が、選ばれし者を生贄へと導くトランス状態のラストまで、目が離せませんでした。

前半は群舞。おそらく生贄の男性(翌日は女性でした)も混ざっていると思うんですが、人数が多くてメイクもしている上に、東バほどダンサーを認識していないので、どこにいるかは本気でわからず。それもまた面白い体験ではありました。顔を知っていると、「あ、あそこにいる」とか考えちゃったりするので。
後半は儀式。群舞が半円形に舞台を囲み、中央には儀式を取り仕切る3人の人物がいます。群舞とは衣裳が違い、踊ることもありません。この3人のお偉いさんが、ちょっと面白かったです。全員がグルリと周囲を囲んで見守る中、数人の男性が中央で踊ります。やがて、お偉いさん3人が歩み出てきて、一人の男性に手をかざし、音楽と光と手のひらの動きが融合し、彼が生贄に選ばれたことがわかります。翌日は女性が生贄を踊ったので、その場合、選ばれる前に数人の生贄候補たちが踊る場面は、全員女性なのかどうか、非常に気になりました。
ベジャールのように、強い、あるいは弱いといった「個性」で選ばれた生贄ではなく、神の意思とでもいうべきもので選ばれた生贄。儀式と踊りの中でもっともトランス状態に陥ったものが、神が降りてきたと見なされて選ばれたような、そんな感じでした。
生贄のソロがあり、再び群舞が躍動し、最後は舞台中央に倒れた生贄を群舞全員で掲げて、幕。
生贄は大役だな、と。群舞も見所とはいえ、やはり一人で踊る生贄の重圧はどれほどだろうか、と。思わず、生贄に化せられた重圧と注がれる視線を、ダンサーのそれと重ね合わせてしまいました。初日に生贄を踊った望月一真さんは、とてもよかったです。虚ろに見開いた目が印象的でした。
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