2016年05月26日

バレエスタジオDUO 40周年記念公演、詳細。

バレエスタジオDUO 40周年記念公演の詳細が、新国立劇場のサイトに出ていました。ゲストは谷、新国、スタダン、東バから。東バからは松野乃知さんが出演します。松野さんの出演は『海賊』よりパ・ド・トロワと、『くるみ』第2幕のスペイン。新国の井澤駿さんは、『ドン・キ』のGPDDと『くるみ』の王子を踊ります。DUOからネザーランドダンスシアターに入団した副士宙夢さんは、自身の振付作品『Speak About』を踊るようです。まだDUOのサイトには出ていないようで、拡大したチラシからキャストを書き写したので、漢字等に間違いがあったら申し訳ありません。
因みに、2部の『タンゴジブル』は谷桃子バレエ団のサイトに写真がありました。
→ 『タンゴジブル』舞台写真


■ バレエスタジオDUO 40周年記念公演

【1部】
オープニング 振付
『海賊』よりパ・ド・トロワ
  小林英理子、檜山和久(谷桃子バレエ団)、松野乃知(東京バレエ団)
『ゴパック』
  関口啓(スターダンサーズバレエ団)
『ダイアナとアクティオン』よりグラン・パ・ド・ドゥ
  池田理沙子(新国立劇場バレエ団)、田村幸弘
『Speak About』
  副士宙夢(ネザーランドダンスシアター)
『ドン・キホーテ』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
  柴山紗帆(新国立劇場バレエ団)、井澤駿(新国立劇場バレエ団)

【2部】
『タンゴジブル』振付:日原永美子

【3部】
『くるみ割り人形』より第2幕
  金平糖の精:池田理沙子
  王子:井澤駿
  クララ:渋谷玲奈
  スペイン:小林英理子、松野乃知
  アラビア:渡辺与市
  中国:関口啓

→ 新国立劇場 貸劇場公演
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武蔵野シティバレエ特別公演

武蔵野シティバレエの今年の公演は、全幕ではなくガラのようです。まだオーディションの情報しか見当たらないんですが。会場がいつもの武蔵野文化会館ではなく吉祥寺シアターなので気になって確認したら、武蔵野文化会館は改修工事のため休館中でした。休館期間は平成28年4月1日〜平成29年4月19日。平成29年4月20日にリニューアルオープンだそうです。公演日もいつもと違い、平日です。

■ 武蔵野シティバレエ特別公演

2016年
10月27日(木)15:00/19:00
10月28日(金)15:00/19:00
会場:吉祥寺シアター

『B cube』(仮)振付:中原麻里
『for the first time in one's life』(仮)振付:風間無限
『Skyward』(仮)振付:高田麻名
『エスニック』振付:佐藤宏

→ 武蔵野シティバレエ特別公演 出演者オーディション
→ 武蔵野市民文化会館の休館時期とリニューアルオープン日について
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2016年05月25日

HAGAバレエアカデミー発表会に下村由理恵さん、芳賀望さん、輪島拓也さん他。

HAGAバレエアカデミーの発表会のゲストがちょっと豪華です。入場券はA席1,500円から。入場無料の発表会って、逆に行き辛さを感じるのは私だけでしょうか。少しでも入場料を取ってくれたほうが、「内輪」感が薄れるというか、、、。それにしても、「白雪姫」全幕に「海賊」ハイライト、「ジゼル」全幕って、何時間かかるんだ、、。豪華なメンバーに加え、東バの若手が出演するのも気になります。浦由美子さんと海田一成さん。海田さんはちょっと気になる存在なんですよね〜。

■ HAGAバレエアカデミー発表会

オープニング
「白雪姫」全幕
「海賊」ハイライト
「ジゼル」全幕
  ジゼル:下村由理恵
  アルブレヒト:芳賀望

出演:HAGAバレエアカデミー研修生
ゲスト出演:
  下村由理恵
  芳賀望
  輪島拓也
  John Reid
  西野隼人
  田中俊太朗
  敖強(アオ・チャン)
  浦由美子
  海田一成

2016年6月12日(日)15:00
会場:響の森・桶川市民ホール
A席(指定席):1,500円 B席(自由席):1,000円 

→ HAGAバレエアカデミー
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2016年05月23日

世田谷クラシックバレエ連盟『くるみ割り人形』、ゲストに川島麻実子さん。

世田谷クラシックバレエ連盟の創立20周年記念公演『くるみ割り人形』に、東バの川島麻実子さんがゲスト出演します。お〜♪ まだ東バでも『くるみ』は踊ってないですよね。パートナーは元Kバレエの西野隼人さんです。今年の東バの『くるみ』(ワイノーネン版)で、川島さんのクララデビューはあるでしょうか。全国公演もあるので、どこかで踊るかもしれないですね〜♪ 会場の昭和女子大学人見記念講堂は、東バが『白鳥』を上演したところですね。
世田谷クラシックバレエ連盟のブログには、オーディションの告知が出ているだけで、公演情報としてはまだ出ていないようです。オーディションは6月12日、応募の締め切りは6月5日までに郵送とのこと。

■ 世田谷クラシックバレエ連盟 創立20周年記念公演 『くるみ割り人形』

2016年11月6日(日)
会場:昭和女子大学人見記念講堂

振付:坂本登喜彦
照明:足立恒
舞台監督:森岡肇
指揮:福田一雄
演奏:世田谷フィルハーモニー管弦楽団/世田谷ジュニア合唱団

ゲスト:川島麻実子、西野隼人

→ 世田谷クラシックバレエ連盟
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2016年05月22日

乃羽バレエ団『ドン・キホーテ』(ハイライト)に加治屋百合子、ジャレット・マシューズ。

神奈川の茅ケ崎を中心に活動している乃羽バレエ団の公演に、加治屋百合子さんとジャレット・マシューズがゲスト出演します。バレエ団のブログによると、昨年の夏公演にも加治屋さんゲストで『眠り』全幕を上演しているようです。2013年には寺島まゆみさんと清水健太をゲストに『白鳥の湖』を上演。寺島さんは茅ケ崎出身なんですよね。調べたところ、加治屋さんは名古屋出身だったので、乃羽バレエさんとの繋がりはわからず。今回の『ドン・キ』は、全幕ではなくハイライトです。会場が書いてないんですが、過去の公演記録からすると、茅ケ崎市民文化会館ではないかと思います。冬公演(おそらく『くるみ』)の日程も判明しています。こちらもゲストがいるんでしょうか。気になるところです。

■ 乃羽バレエ団『ドン・キホーテ』よりハイライト

2016年
7月23日(土)
7月24日(日)

主演:加治屋百合子、ジャレット・マシューズ(ヒューストン・バレエ)

→ こちら

■ 乃羽バレエ団 冬公演
2016年12月24日(土)・25日(日)
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2016年05月19日

長野バレエ団定期公演『ドン・キホーテ』に浅川紫織さん、宮尾俊太郎さん。

長野バレエ団の定期公演『ドン・キホーテ』(全幕)に、K-BALLETの浅川紫織さんと宮尾俊太郎さんがゲスト出演されます。豪華ですね〜。浅川さんが長野バレエ団のご出身のようです。他に、ベルリン国立バレエ団ソリストの巣山葵さん、シュツットガルト・バレエ団ソリストの森田愛海さんもゲスト出演。長野市民会館がリニューアルした長野市芸術館は、5月にオープンしたばかりの新しいホールです。東バも8月に子ども版『ドン・キ』を上演します。新しいホールが大好きなので気になって仕方がないんですが、こんな気になる記事がありました。

→ 見切れ席問題 公演ごとに料金設定 影響、個別に考慮 /長野
→ 6割程度の視界確保 「見切れ席」改修

どうやら、2階壁際に見切れ席が存在したらしい。まあ、見切れ席はどこでも生じてしまうと思いますが、価格設定が一緒だったことが問題だったのでしょうね。今後は価格設定を分けたり、主催者に委ねたりする方向らしい。既に2階席376席のうち、218席を最大で26センチかさ上げしたそうです。大変だな〜、、、。しかし、見切れは仕方ないとはいえ、床面が4割しか見えないのは凹むかもな(苦笑)。かさ上げ後は6割まで見えるようになったそうです。コクーンシートとかって、どれくらいなんでしょうね。

■ 長野バレエ団定期公演『ドン・キホーテ』全幕/他
県民芸術祭参加 長野県第37回バレエ・フェスティバル

2016年8月21日(日)
会場:長野市芸術館

【第1部】
オープニング  
バレエ・コンサート
ヴァリエーション集
    
【第2部】
レオン・ミンクス曲『ドン・キホーテ』全幕

<主な出演>
浅川紫織(K-Ballet Company プリンシパル、長野バレエ団OB)
宮尾俊太郎(K-Ballet Company プリンシパル)
巣山葵(ベルリン国立バレエ団ソリスト)
森田愛海(シュツットガルトバレエ団ソリスト)
倉島彩納(長野バレエ団)


→ 長野バレエ団
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2016年05月18日

NBAバレエ団 2016年度公演予定

NBAバレエ団の2016年度の公演予定が出ていました。映像でUPされていて、HPの他のどこを探しても見当たらなかったので、映像を何度も一時停止しながら書き写しました。今月末に迫った『死と乙女』より先のラインナップを書いておきます。トリプル・ビルには2つの新作世界初演。ゲストに二山治雄さん。そして、来年の『ロミオとジュリエット』は、マーティン・フリードマン振付の日本初演だそうです。『死と乙女』も含め、結構攻めたプログラムじゃないかな〜、と。東京シティ・バレエ団のイリ作品の上演も好評のようだったし、皆さん積極的に攻めてますね。

■ NBAバレエ団 2016年度 公演

『Break the mold』
12月3日(金)
12月4日(土)
12月5日(月)
会場:彩の国さいたま芸術劇場

ダレル・グランド・ムートリー 新作世界初演
平山素子 新作世界初演
ジョージ・バランシン振付「スターズ・アンド・ストライプス」

ゲスト:二山治雄

『くるみ割り人形』
12月25日(日)
会場:所沢市文化センターミューズ

『ロミオ&ジュリエット』 マーティン・フリードマン振付 日本初演
2017年
2月25日(土)
2月26日(日)
会場:東京文化会館

→ NBAバレエ団
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2016年05月17日

東京バレエ団『ラ・シルフィード』4月29日

東京バレエ団『ラ・シルフィード』全2幕
2016年4月29日(金)14:00 東京文化会館

【主な配役】

ラ・シルフィード:渡辺理恵
ジェイムズ:宮川新大
エフィー(花嫁):吉川留衣
ガーン(ジェイムズの友人):杉山優一
マッジ(魔法使い):木村和夫
アンナ(ジェイムズの母):坂井直子

【第1幕】
パ・ド・ドゥ:三雲友里加、岸本秀雄

【第2幕】
シルフィード(ソリスト):二瓶加奈子、小川ふみ、三雲友里加

他、東京バレエ団

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
協力:東京バレエ学校

東京バレエ団『ラ・シルフィード』の公演に2日間行ってまいりました。初日は渡辺理恵さんと宮川新大さん。とっても楽しかったです〜♪ なんと言っても理恵さんのシルフィードが素晴らしかったです。理想的な美しいラインは言うまでもなく、透明感があって、ふんわり軽やかで、可愛らしさもあって表情も豊か。柔らかく繊細な、美しいアームス。全く足音のしない、軽やかなポワント。ゆったりした踊りのほうが得意だと思っていたんですが、早いステップを踏むときの柔らかな足捌きは極上の心地良さがあり、とても印象的でした。3年前に初主演したときも、美しいラインと清楚な佇まい、何より真摯な踊りで見事にデビューを果たした渡辺さんですが、今回はすっかり主演オーラも増して、この3年間での進化は明らか。踊りはもちろんよかったんですが、今回は表情が豊かなのも印象的でした。迷いがないとうか、自信を持って演じている感じがしたんです。愛らしさでは沖さんには敵わないかな〜と思っていたんですが、そんなことないかも。ある意味、沖さんの愛らしさは想定内だったんですが(それでも可愛い♪)、渡辺さんの変化には驚きました。拗ねたりお願いしたりする表情の可愛らしいこと。その時おり見せる愛らしい表情はとても印象に残りました。いつも『眠り』ではリラの精を踊っている渡辺さんですが、オーロラも見てみたくなりました。マラーホフ版の衣装、どの色も似合うと思うな〜。とにかくもう、見ている間はただただウットリ♪ 彼女一人が住む世界が違う。空気の精そのものでした。

ジェイムズが一人になると、辺りが暗くなって窓の外が雷のように光り、上手の窓からシルフィードが登場する場面があります。曇りガラス越しに、スーっと腕を上げてアン・オーのポーズをとるシルフィードが見えるんですが、これが何故かとても印象的でした。照明や音楽の効果も相まって、美しいんだけどちょっと怖いというか、人ならざるものの出現を感じさせます。スーっと腕を上げるのが見えるところまで演出なんでしょうか? 

いよいよ全幕デビューとなった宮川さん。いや〜、やってくれるだろうとは思ってましたが、やってくれました。やっぱり上手いです。堂々たるデビューでした。いやもう、あそこまで踊れるとデビューというよりは「お披露目」ですね。初めて見たときから印象的だった美しい爪先が、遺憾なく発揮されていました。特にアントルシャのときのピーンと伸びた爪先はすごい。事も無げにフワッと跳び上がり、美しい爪先を交差させ、柔らかく着地する。足捌きだけでなく、高くダイナミックな跳躍や、パワフルで軸のぶれない回転も見事。着地は常に音もなく柔らか。そして、体力もスタミナもあるので、最後まで力強く安定感のある踊りでした。一瞬、勢い任せな感じがしたところもあったんですが、気になったのはそこくらいですかね〜。もう清々しかったです。サポートやリフトも問題ないし、背も高く力もあるので、女性を高くふんわりと持ち上げてくれます。オンブルでの、シルフィードが浮いているように肩に乗せるリフトも上手くいきました。ちょっとでも失敗すると、あのフォーメーションの不思議さがなくなってしまいますもんね(この日は近くで「お〜」という感嘆の声も聞こえました)。1幕のヴァリエーションが終わったときには、ゲスト公演のような大きな拍手。続く吉川さんのエフィーのヴァリエーションもとてもよく、全体に勢いのある、華やかな場面になりました。

その吉川さんのエフィーがいちいち可愛くて、楽しかった〜♪ 守ってあげたいタイプのエフィー。もう、なんで?エフィーでいいじゃんって思ってしまいました。軽やかで丁寧な踊りが印象的なヴァリエーションは、いつもより力強さもあり、踊りの存在感が増していました。妖精そのもののような理恵さんのシルフィードと、人間味のある吉川さんのエフィー。2人の雰囲気が対照的なのもよかったと思います。でも、吉川さんのシルフィードも是非見てみたいんですよね〜。ベジャールの『ドン・ジョヴァンニ』で吉川さんが演じるシルフィードが、とても綺麗で大好きなんです。

ガーン初役の杉山さんもよかった♪ これまで、芝居が中心の役ってそれほどなかったと思うんですが(ちょこちょこお面白い芝居はしてたけど♪)、今回のガーンはよかったですね〜。舞台の端で独自の芝居をしていることが多いので、難しさもあると思うんですが、その苦悩する姿が面白くて、面白くて(褒めてます)、すーごい楽しかったです♪ 舞台の端で物語に絡んだり絡まなかったりして一人苦悩するガーン。お前はヒラリオンか、と。杉山さんのヒラリオンも面白いかもな〜。それにしても冒頭、どうしてガーンは藁をかぶって寝てるんですかね(笑)。ジェイムズにムッとされて、「チェっ」見たいな感じで藁を机の下にポーンと投げ込むガーン(しかも、散らかった藁をちゃんとホウキで掃除します)。感情豊かなとてもいいガーンだったと思います。

1幕、娘たちの先頭(青い衣裳)は奈良、乾、矢島、二瓶の4人。二瓶さんも好きだけど、やっぱり奈良、乾、矢島の並びは素敵です♪
パドドゥの三雲さんと岸本さんは、とてもフレッシュな印象。岸本さんの柔らかく丁寧な踊り。踊りも佇まいも本当にソフトな人だなぁ、と。三雲さんの丁寧で綺麗な踊りもとても好き。2人の雰囲気も合っているし、若者らしい爽やかなパドドゥでした。

木村さんのマッジが格好よかった♪ 邪険に扱われたことがよっぽど許せなかったのね(苦笑)。そして彼は、嘘はついていない。このヴェールをかければシルフィードの羽が落ち、もう飛んでいかなくなると教えたことは真実で、ただそれがシルフィードの死を意味するとは言わなかっただけ。2幕冒頭の踊りは、モコモコの衣裳を着ていても誰よりも綺麗(木村さんしか見ていないというのもある)。ときどき見える爪先も美しい。最後、倒れたジェイムズの傍らに立ち、高笑いするマッジを残して幕が下ります。一瞬、まるでマッジの物語のように感じたのは、木村さんの力かもしれません。

2幕のシルフィードたちの群舞もとてもよかったです。踊りはもちろんよく揃っているし、シルフィード特有のポーズも美しい。とてもよく揃っているんだけど、それでいて一人一人が生き生きしているのも印象的でした。そしてなんと言っても、誰も足音がしない。全員が空気の精でした。ブルメイステル版『白鳥』のときも感じたんだけど、群舞の足音がしないのは、やはり友佳理さんの指導の賜物なのかしら。それは足音だけにとどまらず、1幕も2幕も群舞まで全員の意識がピシッと通っているような感じがしました。踊りのレベルも上がり、凝縮感と華やかさが増した印象。

ただ、宮川さんは結構好きだし、とてもよかったんだけど、感心しきりという感じで、涙腺崩壊には至らないという。いや、何も別に毎回のように涙腺崩壊する必要はないんですけど(笑)。デビュー戦を見守るドキドキ感ではなかったけど、どこまでやってくれるんだというワクワク感はありました。
宮川さんに限らず、デビュー戦のドキドキやワクワクはいずれ終わるわけで、それを終えてもなお毎回感動を伝えていかなければならない。それを思うと、何度見ても、同じ演目でも、また見たいと思わせるダンサーというのは、本当にすごいんだなぁと思ってしまいました。
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2016年05月13日

ハンブルク・バレエ団『真夏の夜の夢』3月11日

今更ですがハンブルク・バレエ『真夏』の感想です。

ジョン・ノイマイヤー「京都賞」受賞記念 ハンブルク・バレエ団2016年日本公演
『真夏の夜の夢』
ウィリアム・シェイクスピアの原作に基づく、ジョン・ノイマイヤーによるバレエ
2016年3月11日(金)18:30 東京文化会館

【主な配役】

ヒッポリタ/タイターニア:エレーヌ・ブシェ
ヘレナ:シルヴィア・アッツォーニ
ハーミア:フロレンシア・チネラート
デミトリアス(士官):アレクサンドル・リアブコ
ライサンダー(庭師):エドウィン・レヴァツォフ
シーシアス(アテネの大公)/オベロン:ウラジーミル・ヤロシェンコ(ゲスト・ダンサー)
フィロストレート(儀典長)/パック:アレクサンドル・トルーシュ
タイターニアのお気に入りの妖精:フローリアン・ポール
職人達
ボトム(織工)/ピラマス役:ロイド・リギンズ
フルート(靴直し)/シスビー役:コンスタンティン・ツェリコフ
クインス(大工)/壁役:リロイ・ブーン
スターヴリング(仕立屋)/月役:サーシャ・リーヴァ
スナウト(いかけ屋)/壁役:リーフォー・ウォン
スナッグ(建具屋)/ライオン役:アレッシュ・アルティネス
クラウス(手回しオルガン弾き)/手回しオルガン弾き役:エドゥアルド・ベルティーニ

指揮:ギャレット・キースト
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

初日を鑑賞しました。とーっても楽しかったです♪ ノイマイヤー版『真夏』の初演は1977年。ノイマイヤー、35歳。39年前の作品なんですよね。すごいな、と。若きノイマイヤーの溢れんばかりの才能が、今でもこの作品に勢いと力を与えているように思えました。
重要な導入部分となる場面転換の巧みさは当時から変わらず。ヒッポリタが眠りにつき、メンデルスゾーンのクラシック音楽にリゲティの電子音楽が重なって神秘的な森が立ち現れる場面では、鳥肌が立つかと思いました。美しい衣裳はユルゲン・ローゼ。一度見てみたかった妖精のキラキラ全身タイツは、どうしてこれにしたんだろうという興味は尽きません。でも、妖精を可愛らしいふわふわした存在ではなく、どこか異形な感じにする感覚は嫌いじゃないです。人間世界の衣裳はユルゲン・ローゼらしい美しい色合い。ヒッポリータのウェディングドレスの長いトレーンの裏地が水色だったりして、うっとりでした。職人たちが何気に豪華なメンバーで、サイトの発表でもそこまで出してくれるといいのにと思ってしまった。叩いて回して大忙しの手回しオルガンは、あまりに達者なので専門の人かと思ってしまいましたが、東バに振付指導に来たこともあるエドゥアルト・ベルティーニさんという方でした。

場面は大きく3つに分かれます。シーシアスとヒッポリタの結婚前夜の人間世界から、ヒッポリタの夢の中の神秘的な森の世界へ。最後はシーシアスとヒッポリタ、そして2組のカップルの合同結婚式で、まるで古典のディベルティスマンを見るかのような華やかな大団円。キャスト表を見たときは、第1幕90分って長いな、、、と思ったんですが、実際にはまったく気になりませんでした。
音楽はいまさら私が言うまでもありませんが、人間世界はメンデルスゾーンのクラシック音楽(演奏)、妖精世界はリゲティの電子音楽(録音)、職人世界は手回しオルガン(舞台上で演奏)です。カウントが存在するのか?と思うようなリゲティの電子音楽で静かにゆっくりと踊る妖精たちは、躍動的ではないんだけど、生命力に満ちた力強い存在感。上手く言えないんですが、あの神秘的な身体の中いっぱいに、生命が満たされているのを感じました。自然物の精のようでありながら超自然的でもある。神秘的な存在感でした。

ブシェがとにかく美しい。ヒッポリタのときは、常に柔らかな風をまとっているかのような存在感。柔らかな腕、繊細なポワント。ふんわりと揺れるドレスが美しく、彼女のようなダンサーは衣裳まで味方につけます。そして、タイターニアの全身キラキラタイツの様になること! シーシアスを信じることができず結婚に不安を抱くヒッポリタから一変、威厳を湛えた佇まいのブシェのタイターニアの、クールで格好いいことったらない。有機質と無機質の融合した不思議な存在感でした。
レヴァツォフが降板して、シーシアスをゲストが踊ると聞いたときはちょっと残念だったんですが、ウラジーミル・ヤロシェンコがとても素敵なダンサーだったのは嬉しい驚き。世界にはまだまだ知らない、いいダンサーがたくさんいるんだなぁと(当たり前ですが)。ヤロシェンコはポーランド国立バレエ団でシーシアス/オベロンを踊っているそうで、なるほど違和感がない。アクロバットなリフトが多いブシェとの踊りも破綻なく見せてくれました。シーシアスのときはピシッとエレガントで清潔感があり、古典の王子役もきっと素敵だろうな、と。オベロンのときも堂々たる佇まいでどちらも素敵でした。スタイルも良く、あのキラキラ全身タイツも着こなしてた。彼のいるポーランド国立バレエ団にも是非来日してほしいと思ってしまいました。
トルーシュも儀典長とパックの二役です。ガラでコジョカルと踊った『椿姫』もとてもよかったんですが、こちらのほうが断然印象的。結婚式を準備から取り仕切っている儀典長の、自信に溢れたやや大仰な態度は、どこかクスッとしてしまう。パックも可愛かった♪ 全身タイツのパックが、ヘレナが落としたメガネと帽子を身に着けた姿は、もう変態でした(褒めてます)。そして、魔法をかける相手を間違えて、オベロンにお尻をグーでポカポカポカポカ〜と叩かれる。パックにまたがって、両手でポカポカお尻を叩くオベロンって、そんな可愛い怒り方、有りですか(笑)と。
ところで、このノイマイヤー版の『真夏』には、タイターニアのお気に入りのインドから連れてきた少年が登場しません。でも、キャスト表には「タイターニアのお気に入りの妖精」とある。最初、誰のことかわからなかったんですが、タイターニアのリフトを担当していた一際背の高い男性ダンサーのことだったようです。

リアブコのデミトリアスも楽しかった♪ デミトリアスは軍人で、おそらく頭が固くて、こうと決めたら一直線な男。トレードマークの敬礼は、彼の中の熱量によってテンションが違います。大好きなハーミアには至近距離で暑苦しく敬礼。ヘレナには「はい、どうも」的なゆるい敬礼。本人は使い分けてるつもりはないのかもしれないけど、単純だから敬礼にも感情が出ちゃってる。でも、最後にヘレナを選ぶシーンでは、あの瞬間だけデミトリアスの別の内面が見えたようで、印象的でした。元は婚約者だったヘレナに、パックの魔法で再び恋に落ちたデミトリアスですが、もしかしたらパックの魔法のせいではないのかもしれない。無事に結ばれるハーミアとライサンダーをじっと見つめるデミトリアス。そんなデミトリアスの背中を見つめ、落ち込むヘレナ、、、。でも、デミトリアスはゆっくりとヘレナのほうへ向き直り、初めて彼女に優しく触れ、語りかけます。パックの魔法で「ヘレナ好き、好きー!」という猛アタックをしていたときとは違う、穏やかな感情。パックの魔法ではなく、いつの間にか彼はヘレナの魅力に気が付いていたのではないでしょうか。彼は彼の意思でヘレナを選んだように見えた。だから、『真夏』を見るといつも思う、「魔法が解けたらどうすんだ」という心配はいらないのかもしれません。
アッツォーニがヘレナと聞いたときは少し意外だったんですが、とんでもない(♪)。徹底したコメディエンヌっぷりは見事でした。でも下品にはならなくて、可愛らしくて憎めない。思わず彼女の恋を応援したくなります。リアブコとの息もピッタリで、2人ともコメディを演じていても、とても音楽的。ただただいいもの見たな〜♪という感じでした。
森を彷徨っているうちに、4人がボロボロになってきて、服は破れるは汚れるは、顔も汚れて髪もボサボサ。ライサンダーかデミトリアスのどちらか忘れたんだけど、タイツも破れて片方は生脚でした(笑)。そこまでしなくても〜(笑)という徹底ぶり。無事に元のカップルに戻る感動的な場面でも、シーシアスに結婚の許可を得る場面でも、ボロボロ(苦笑)。でもなんだか、とても愉快な気持ちになりました。
その、シーシアスに結婚の許可を得る場面での、デミトリアスの崩壊っぷりが楽しくてね〜♪ 彼女(ヘレナ)を愛しています!と胸に手を当て、続いて敬礼!→ムネアツ(胸に手)→敬礼→ムネアツ→敬礼って(笑)。落ち着くように言われ、再び「彼女を愛しているので結婚をっ!」と説明しているうちに、また敬礼→ムネアツ→敬礼→ムネアツ→、、、。しかも今度は跪いたり立ったりという動きも組み合わさって、もうぐちゃぐちゃ(笑)。頭から煙が出そうな勢いでした。

職人達は、ヒッポリタとシーシアスの結婚式で披露する劇『ピラマスとシスビー』を練習するために森にやって来ます。ボトムはリギンズだし、『リリオム』でルイスを演じたマルティネスや「風船を持った男」のサーシャ・リーヴァなどもいて、豪華。覚えたてのお気に入りのダンサーをチェックする楽しさったらない♪ アシュトン版ではボトムがトウシューズをはきますが、ここでは劇中劇で女性役を演じるダンサーが真っ赤なトウシューズで踊ります。その女性役(シスビー役)を演じたコンスタンティン・ツェリコフも、芸達者で愛嬌があって、とってもいいダンサーでした。ライオン役のマルティネスはここでもキレのある踊り。月の役のリーヴァは、劇中劇で月と太陽を持って立っている役割です。おっとりポワンとした雰囲気で、背が高いから任されちゃいましたという感じが可愛い。あの穏やかで優しげな雰囲気は、リーヴァ自身の個性なんだろうな〜、と。心優しいリーヴァ職人は、結婚式ではヒッポリタとシーシアスのパ・ド・ドゥを見ながら感動して泣いちゃってました。ハンカチで涙を拭うリーヴァの肩をポンポンと慰めるリギンズが優しい。

1幕のラスト、目覚めるのを待つ恋人たちが眠る森へ、ヒッポリタの眠るベッドがスーっと登場します(因みに、1幕で森が出現する場面でも、眠るヒッポリタを乗せたベッドが蛇行しながらスーっと袖に消えていく)。寄り添って眠る2組のカップル、ベッドで眠っているヒッポリタ、そのベッドに立って魔法の花を掲げるオベロンと、ベッドの前で頬杖をつくパック(このページの写真)という構図で1幕が終了します。オベロンが魔法の花を振ったかどうかは忘れちゃったんですが、魔法をかけたと解釈していいのではないか、と。ここにヒッポリタが登場するのは、彼女の夢の中であるということを印象付けるためでしょうか。オベロンがヒッポリタに魔法をかけるのは、恋人たちと同様、彼女もまた目覚めたとき、シーシアスと結ばれることを暗示していたのかもしれません。現実と夢が交錯し、どちらが真の世界か曖昧になる、印象的な幕切れでした。

ずっと気になっているのは、妖精たちの世界はヒッポリタの夢なんだろうか、という点です。プログラムのあらすじを読まなければ、現実の森と解釈していたと思います。恋人たちや職人たちが潜り込んだ森の中には妖精たちがいて、人間のことをジッと観察しているけれども、彼らには妖精の姿は見えないんだろう、と。でも、プログラムのあらすじの1幕の最後に、「ヒッポリタは夢を見る」と書かれているのを見て、わからなくなってしまいました。わからなくていいのかな(苦笑)。夢かもしれないし夢じゃないのかもしれないという余韻が、面白いのかもしれません。

2幕は、目覚めた恋人たちが無事に結ばれる場面から始まります。結婚の許可を得るためにシーシアスの元を訪れる恋人たち。そして、シーシアスは眠るヒッポリータの元へ向います。寝顔を優しく見つめるシーシアス。目覚めたヒッポリータとシーシアスが愛を深める美しいパ・ド・ドゥ。心に沁みる、素敵な場面でした。
そして最後の結婚式の場面。2組のカップルのパ・ド・ドゥ、職人たちの劇『ピラマスとシスビー』、そしてヒッポリータとシーシアスのパ・ド・ドゥが踊られる、華やかで見応えのある場面でした。ヒッポリータとシーシアスのパ・ド・ドゥが終わる頃、周りで見ていた登場人物たちが少しだけ中央に歩み寄り、空間をギュッと詰めます。あれがなんだかすごくよかった。踊っている2人と周りの人たちの距離が近くなり、見ている人同士も肩が触れ合うくらい近い。そして職人のリーヴァは感動してハンカチで涙を拭い、そんな仲間の肩をリギンズがポンポンと優しく叩く。なんとも暖かな祝福ムードがあり、感動的でした。

祝宴が終わり人々が退場していく中、辺りが薄暗くなると、儀典長がフッと立ち止まってくるりとこちらを振り返ります。その手には魔法の花が、、、、。意味深な笑みを浮かべ、その花をスッと上空に投げます。舞台の奥から(確か)タイターニアとオベロンが登場。そうでした、こちらの仲直りはまだ済んでなかったな、と。タイターニアとオベロンも仲直りのパ・ド・ドゥを踊り、めでたしめでたし。華やかな大団円から、憎い余韻を残して幕が下りました。というわけで、カーテンコールの主演は妖精の衣装。明るい場面で見て初めて気が付いたんですが、あの全身キラキラのタイツはタイターニアはゴールド、オベロンはシルバーでした。
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2016年05月11日

勅使川原三郎演出『魔笛』、東京バレエ団のメンバーが決定。

勅使川原三郎さん演出による『魔笛』に出演する東京バレエ団のメンバーが発表されました。豪華なメンバーですね〜♪ この『魔笛』は、あいちトリエンナーレ2016での上演の後、神奈川県民ホールとiichiko総合文化センターの共同制作で、2017年の3月に神奈川県民ホールとiichikoグランシアタでも公演が決定しています。神奈川と大分でも東バのダンサーが踊ってくれるんですよね? 私的には、氷室さんと岡崎さんが選ばれたのが嬉しいな〜、と。『イン・ザ・ミドル』で活躍した高橋さんがここでも入ってきましたね。すごいな〜。メンバーは下記の16人。この16人以外に、アンダーも多少いるんだろうなぁ、と。

渡辺理恵、川島麻実子、奈良春夏、沖香菜子
吉川留衣、矢島まい、三雲友里加、政本絵美
秋元康臣、宮川新大、氷室友、岡崎隼也
松野乃知、永田雄大、入戸野伊織、高橋慈生

→ 東京バレエ団

■ あいちトリエンナーレ2016 プロデュースオペラ
  W.A.モーツァルト作曲 『魔笛』

2016年
9月17日(土)15:00
9月19日(月・祝)15:00
会場:愛知県芸術劇場 大ホール

指揮:ガエタノ・デスピノーサ
演出・装置・照明・衣裳:勅使川原 三郎
【キャスト】
賢者ザラストロ:妻屋秀和
夜の女王:高橋維
王子タミーノ:鈴木准
王女パミーナ:森谷真理
鳥刺しパパゲーノ:宮本益光
弁者&神官T:小森輝彦
恋人パパゲーナ:醍醐園佳

ダンサー:佐東利穂子、東京バレエ団
合唱:愛知県芸術劇場合唱団
管弦楽:名古屋フィルハーモニー交響楽団

■ 神奈川県民ホール・iichiko総合文化センター共同制作
  神奈川県民ホール オペラシリーズ 2017
  モーツァルト作曲『魔笛』全2幕 ドイツ語上演日本語字幕付

2017年3月18日(土)、19日(日)
会場:神奈川県民ホール

指揮:川瀬賢太郎
演出・装置・照明・衣裳:勅使川原三郎
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団

チケット発売:10月上旬

→ 神奈川県民ホール 平成28年度 自主事業ラインナップ

■ iichiko総合文化センター・神奈川県民ホール共同制作
  勅使川原三郎演出 モーツァルト作曲 オペラ『魔笛』

2017年3月11日(土)
会場:iichikoグランシアタ

指揮:川瀬賢太郎
管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団
合唱:二期会合唱団

GS席:12,000円 S席:10,000円 A席:8,000円
B席:6,000円 C席:4,000円
U25半額割引:A〜C席のみ、25歳以下対象
一般発売:11月19日(土)

→ 平成28年度 iichiko総合文化センター LINE UP 2016

私の中では、『魔笛』といえばベジャールのバレエです。2004年の日本公演はAプロが「海」「これが死か」「バクチT・U・V」、Bプロが『魔笛』でした。『魔笛』、楽しかったな〜。このときはベジャールさんも日本に来てた。来年辺り、BBLの日本公演はあるでしょうか。久しぶりに『バレエ・フォー・ライフ』が見たい。ガララーギュのフレディも見てみたいし。そういえば、マルコ・メレンダは現在、国立リヨン・オペラ座バレエ団にいるようです。ルース・ミロも。
posted by uno at 15:29| Comment(0) | バレエ日記2016 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする