2016年04月28日

牧阿佐美バレヱ団『飛鳥 ASUKA』のゲストにルンキナ、スクヴォルツォフ/今後の予定

牧の新制作『飛鳥 ASUKA』に、スヴェトラーナ・ルンキナとルスラン・スクヴォルツォフがゲスト出演するようでうす。牧のサイトが更新されていました。ゲストなのか〜。和ものなので、てっきり日本人ダンサーで上演するんだと思ってました。まあ、東バのカブキも初演はエリック・ヴ=アンが由良之助を踊ったしなぁ。そして、この『飛鳥』の公演から、牧でもインターネットでチケットが購入できるようになるそうです。今日(27日)からクラブ・デ・シャルドン会員の先行予約が始まっています。

■ 牧阿佐美バレヱ団 新制作『飛鳥 ASUKA』

8月27日(土)18:00
8月28日(日)14:00
会場:新国立劇場オペラパレス
S関:14,000円 A席:12,000円 B席:8,000円 C席6,000円 D席:3,000円
クラブ・デ・シャルドン会員先行:4月27日(水)
一般発売:6月7日(火)

<キャスト>
スヴェトラーナ・ルンキナ(カナダ国立バレエ団 プリンシパル)
ルスラン・スクヴォルツォフ(ボリショイバレエ団 プリンシパル)
菊地研
青山季可
日有梨
久保茉莉恵
他、牧阿佐美バレヱ団

指揮:デヴィッド・ガルフォース
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
改訂演出・振付:牧阿佐美(『飛鳥物語』1957年初演台本・原振付:橘秋子)
総監督:三谷恭三
音楽:片岡良和
美術:絹谷幸二
映像演出:Zero−Ten
照明プラン:沢田祐二

→ 牧阿佐美バレヱ団

牧の2017年3月公演は『三銃士』だそうです。『くるみ』の日程も決まっています。

『くるみ割り人形』
2016年12月17日(土)、18日(日) 文京シビックホール
『三銃士』
2017年3月4日(土)、5日(日) 文京シビックホール
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2016年04月19日

<めぐろバレエ祭り>公演概要/子ども『ドン・キ』長野公演

こういうとき、何を書いたらいいのわからないんですが、とりあえず、熊本にお嫁に行った職場の元同僚から無事だという連絡が入ったので、皆で安堵しました。各々が連絡をしたら迷惑になるかもしれないので、代表で1人が連絡を取りました。彼女の住んでいる地域はまだライフラインも無事でなんとか生活はできるものの、やはり家は怖いので車で待機しているそうです。文面では明るく振舞ってくれていましたが、そんなわけないだろうな・・・と。明るく振舞う彼女の文面にこちらが元気付けられるという、おいおい逆じゃないかという状況に、なんとも言い難い複雑な想いがしました。



<めぐろバレエ祭り>の、東バの公演概要が出ました。東バからの公式の発表はまだないようですが、<めぐろバレエ祭り>のサイトで発表されています。子どものためのバレエ『ドン・キホーテの夢』と、<夏祭りガラ>と題されたトリプル・ビルです。海外公演でしか上演しないと思っていた『スプリング・アンド・フォール』が見られるのは嬉しいな〜、と。これまで上演したホールに比べると、パーシモンホールの舞台面積は小さいと思うんですが、全幕で上演するんでしょうか? やっぱりノイマイヤー作品の醍醐味のひとつは、あの舞台を“駆ける”場面だと思うんですよね〜。4月9日・10日のバージニア・アーツ・フェスティバルに参加したした際には、川島さんと秋元さんは『スプリング・アンド・フォール』からソロとパ・ド・ドゥを踊っているので、もしかしたら今回もそうなるのかな?という気もします。で、『パキータ』って! 調べたらちゃんとレパートリーに入ってました。しかし、か〜なり上演していないはず。ちょこっと調べたら、1995年の全国公演と、続く1996年のアテネ公演で上演してますが、これはギエムとイレールがメインを踊っている模様。それ以降の上演記録は見つかりませんでした。東京バレエ団初演は1969年です。いや〜、、これは楽しみです。そして、2日間あるので、きっと弾さんの『ボレロ』が見られるんじゃないかな、と。小雨の降る野外で踊ったときから1年かぁ。楽しみだな〜。

■ <第4回 めぐろバレエ祭り>

8月18日(木)東京バレエ学校スクール・パフォーマンス

東京バレエ団<夏祭りガラ> (対象年齢5歳以上)
『ボレロ』『スプリング・アンド・フォール』『パキータ』
8月19日(金)19:00
8月20日(土)13:00

東京バレエ団 子どものためのバレエ『ドン・キホーテの夢』 (対象年齢4歳以上)
8月21日(日)11:30/14:30

→ めぐろバレエ祭り

そして、子どものためのバレエ『ドン・キホーテの夢』、長野公演があります。全国公演、まだあったのね〜。公演が開催される長野市芸術館は、2011年3月をもって閉館した長野市民会館を引き継ぐ形で、2016年5月8日に誕生する施設。長野市役所の新第一庁舎との複合施設だそうです。芸術監督は久石譲さん。新しいホールが大好きな私としては、行ってみたくて仕方がありません。芸術館のNCACチケットオンラインで既に発売中のようです。

■ 東京バレエ団 子供のためのバレエ『ドン・キホーテの夢』 【長野公演】

2016年8月11日(木・祝)16:00
会場:長野市芸術館
大人 S席:5,500円 A席:4,500円
子ども S席:3,000円 A席:2,500円

→ 長野市芸術館

現在判明している全国公演は↓こんな感じ。詰め込むな〜。

【横須賀】7月23日(土)11:30/15:00 会場:よこすか芸術劇場
【越谷】7月24日(日)15:00 会場:サンシティ越谷市民ホール 大ホール
【富山】7月26日(火)14:00 会場:オーバードホール
【大津】7月27日(水)16:00 会場:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
【吹田】7月28日(木)15:30 会場:吹田市文化会館(メイシアター)
【春日井】7月30日(土)15:00 会場:春日井市民会館
【三重】7月31日(日)15:00 会場:三重県文化会館 大ホール
【浜松】8月1日(月)15:00 会場:アクトシティ浜松
【福岡】8月6日(土)11:30/14:30 会場:アクロス福岡
【西宮】8月7日(日)15:00 会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
【川口】8月9日(火)14:00 会場:川口総合文化センター リリア メインホール
【宮城】8月10日(水)16:00 会場:イズミティ21 大ホール
【長野】8月11日(木・祝)16:00 会場:長野市芸術館
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2016年04月14日

東バ『くるみ』【新潟公演】/などなど

まだまだ夏の情報が出ないのに、またしても『くるみ』ネタです。新潟の柏崎で公演があります。

■ 東京バレエ団『くるみ割り人形』全2幕 【柏崎】

2016年12月23日(金・祝)
会場:柏崎市文化会館アルフォーレ
→ 柏崎市文化会館アルフォーレ平成28年度自主事業

というわけで、今のところ『くるみ』の予定はこんな感じ。
12月6日(火)〜8日(木)東京エレクトロンホール宮城【宮城】
12月23日(金・祝)柏崎市文化会館アルフォーレ【新潟】
12月25日(日)倉吉未来中心 大ホール【鳥取】

そして、→ こちら の文化芸術振興費補助金の助成対象活動を見ると、東バの夏の公演は『ドン・キホーテの夢』/『夏祭りガラ』(仮題)となっているので、目黒は何かしらのガラになるのではないか、と。『くるみ』の次の『トリプル・ビル』は、神奈川県民ホールのラインナップに入ってた公演ですね(→ こちら)。

もう一つ東バ関連。千葉の市川で、森川茉央さんと岸本夏未さんがゲスト出演する公演があります。他に、三木雄馬さんや浅田良和さん、セルゲイ・サボチェンコ/他も出演。JSDバレエスクールと海神交響楽団というところのジョイントコンサートらしい。

■ JSDバレエスクール × 海神交響楽団 ジョイント・コンサート
   『MUSE&POSEIDON』

2016年6月11日(土)17:00
会場:市川市文化会館大ホール
入場無料

【出演予定ダンサー】
三木雄馬、前原愛里香、山田沙織(谷桃子バレエ団)
森川茉央、岸本夏未(ャイコフスキー記念東京バレエ団)
浅田良和、セルゲイ・サボチェンコ、穴水かおり、齋藤由佳、吉田祐子
佐藤郁子、杜海、JSDバレエスクール生徒

→ 海神交響楽団
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2016年04月10日

東バ『くるみ』【鳥取公演】/松山『くるみ』【岩国公演】

東京バレエ団『くるみ割り人形』の鳥取公演があるようです。って、まだ夏の目黒も秋のカブキも発表されてないけど、もう『くるみ』の話題です。『くるみ』繋がりでもう一つ。松山バレエ団の『くるみ割り人形』の公演がシンフォニア岩国で開催されます。あ、中国地方繋がりでもありますね。そういえば、中国地方のうち、鳥取だけ行ったことないなぁ、と。シンフォニア岩国(山口)は東バとBBLで行ったし、その際の宿泊はいつも広島。広島で公演を見たのは山海塾だけかも。島根はやはり東バとBBLで県民会館。岡山はギエムのHOPE JAPANのときに倉敷市民会館に行きました。あの頃はいろいろ行ってて楽しかったな〜。因みに、島根県民会館は現在、耐震工事のため休館中です。

東バの『くるみ』は12月6日(火)〜8日(木)まで宮城で公演があります。生協会員向けの公演なので、一般には非公開ですが。鳥取は25日(日)。東京文化会館の12月のスケジュール(→ こちら)を見た感じだと、東京公演は17日(土)・18日(日)あたりでしょうか。東文と決まったわけじゃないけど。文京シビックホールは、井上バレエ団が10日(土)と11日(日)、牧阿佐美バレヱ団が17日(土)と18日(日)にそれぞれ『くるみ』を上演する予定です。う〜む、考えても仕方ないんだけど、気になる。

あと、めぐろバレエ祭りですが、どうやら8月17日(水)〜21日(日)のようです。公式サイトの上のところに日付だけ出てました(→ こちら)。ということは、公演は20日(土)・21日(日)かな、と。

■ 東京バレエ団『くるみ割り人形』 【鳥取】

2016年12月25日(日)
会場:倉吉未来中心 大ホール

指揮:井田勝大(米子市出身)
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

→ 鳥取県文化振興財団
→ 倉吉未来中心

■ 松山バレエ団『くるみ割り人形』 【岩国】

2016年11月5日(土)
会場:シンフォニア岩国 コンサートホール

→ シンフォニア岩国
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2016年04月09日

東バ『ラ・シル』その他のキャスト&ゲネプロ見学会/新国『シンデレラ』富山公演

月末に迫った東バの『ラ・シルフィード』、その他のキャストが発表されました。

東京バレエ団『ラ・シルフィード』
4/29(金・祝)
  ガーン:杉山優一
  パ・ド・ドゥ:三雲友里加、岸本秀雄
4・30(土)
  ガーン:和田康佑
  パ・ド・ドゥ:金子仁美、入戸野伊織

お〜♪ 杉山さんのガーンは初ですよね。楽しみ〜。パ・ド・ドゥの三雲さんと岸本さんは、神奈川県民ホールの『ねむり』(子ども版)で共演してますが私は見ていないので、とっても楽しみです。身長的には合うと思うんですよね〜。どんな雰囲気なんだろ。和田さんのガーンは続投。金子さんのパ・ド・ドゥは抜擢という感じですね。この前のナポリ(ブルメイステル版『白鳥』)がとてもよかったので、楽しみです。もちろん入戸野さんも楽しみ。

そして、アッサンブレからメルマガが届きまして、『ラ・シルフィード』の公開ゲネプロ見学会があるそうです。しかし、前日の28日(木)なんですよね〜。もう仕事入れちゃってるよ、、、。150組300名。応募者多数の場合は抽選。17:30からプレトーク、18:00からゲネプロだそうです。どちらのキャストなのか気になるところです(見に行けないんだけど、、)。


来年、2017年1月にびわ湖ホールで『シンデレラ』を上演する新国立劇場バレエ団ですが、富山のオーバードホールでも公演があるようです。富山市民文化事業団の2016年の主催公演ラインナップが発表されています。びわ湖と富山以外にも全国公演があるのか気になりますね。因みに、オーバードホールのラインナップのうち、バレエは東バの子ども『ドン・キ』と、この新国の『シンデレラ』のみです。

■ 新国立劇場バレエ団『シンデレラ』
【富山】
2017年1月8日(日)
会場:オーバードホール
【大津】
1月14日(土)14:00
会場:びわ湖ホール

→ 富山オーバードホール
→ びわ湖ホール
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2016年04月07日

スーパーガラ・コンサート ロイヤル・バレエin Sapporo

なんだか今年の夏はガラ公演が多い気がする。北海道でマシュー・ゴールディングが出演するガラ公演があります。その他にもゲスト有り。パートナーのアンナ・ツィガンコーワは、発売されているオランダ国立バレエのDVDでも共演しているダンサーですよね。

■ スーパーガラ・コンサート ロイヤル・バレエ in Sapporo 【北海道】
アナトーリ・スタブロフ&マシュー・ゴールディング プレゼンター2016

2016年7月7日(木)18:00<予定>
会場:わくわくホリデーホール
指定席:7,000円 自由席:5,000円
一般発売:4月18日(月)

【第1部】 『ジゼル』第2幕(50分)
ジゼル:アンナ・ツィガンコーワ
アルブレヒト:マシュー・ゴールディング
ヒラリオン:アナトーリ・スタブロフ
ミルタ:佐々木麻菜
ウィリー達:ダンサー募集(24名予定)

【第2部】 ガラコンサート(1時間半)
1.『海賊』のグラン・パ・ド・ドゥ
  ヤスミン・ナグヒディ
  マシュー・バル
2.『白鳥の湖』 =オリジナル作品=
  オデット・オーディル:アンナ・ツガンコーワ
  ジークフリート:マシュー・ゴールディング
  白鳥コンテンポラリー作品
  ルカ・アクリー
3.『ラ・シルフィード』 パ・ド・ドゥ
  ジェムス:アナトーリ・スタブロフ
  シルフィード:募集
4.『ロミオとジュリエット』バルコニー パ・ド・ドゥ(マクミラン版)
  ジュリエット:ヤスミン・ナグヒディ
  ロミオ:マシュー・バル
5.『ドン・キホーテ』第3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ
  キトリ:アンナ・ツガンコーワ
  バジル:マシュー・ゴールディング
  ソリスト:ダンサー募集(8名予定)
  コールド:ダンサー募集(15名予定)
6.グラン・フィナーレ
  出演者全員

→ 北海道インターナショナル・バレエ・ダンス・カンパニー
→ チケットぴあ
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2016年04月05日

ハンブルク・バレエ団『リリオム−回転木馬』3月4日

先月のハンブルク・バレエ団『リリオム』の感想です。

『リリオムー回転木馬』
─ プロローグ付き全7場のジョン・ノイマイヤーによるバレエ伝説 ─
2016年3月4日(金)18:30 東京文化会館

◆主な配役◆

リリオム:カーステン・ユング
ジュリー:アリーナ・コジョカル(ゲスト・ダンサー)
ルイス:アレッシュ・マルティネス
風船を持った男:サシャ・リーヴァ
マダム・ムシュカート:アンナ・ラウデール
マリー:レスリー・ヘイルマン
ウルフ:コンスタンティン・ツェリコフ
フィスカー:ダリオ・フランコーニ
水兵:キーラン・ウェスト
天国の門番:エドウィン・レヴァツォフ
内気な青年:アリオシャ・レンツ
悲しいピエロ:ロイド・リギンズ
エルマー:エマニュエル・アムシャステギ
幼少時のルイス:ヨゼフ・マルキーニ

指揮:ジュール・バックリー
演奏:北ドイツ放送協会ビッグバンド、および録音音源

ハンブルク・バレエ団の7年ぶりの日本公演、『リリオム−回転木馬』の初日に行ってまいりました。7年も経ってたんですね。久々にノイマイヤーの世界を堪能しました。やはり、ノイマイヤーの作品はノイマイヤーのダンサーで見るのが一番だなと実感。コジョカルはゲストダンサーですが、初演ダンサーで見られるのは貴重なことですよね。私の短いバレエ鑑賞歴の中で、コジョカルは特別に思い入れのあるダンサーではなかったんですが、数年前からその見方は変わりました。「すごいな」と思うダンサーから「好きだな」と思うダンサーに変わった。長引いていた怪我から復活したくらいからかもしれません。幸運にも色々な作品を踊るコジョカルを見ることができたし、どれも素敵だったけど、ジュリーを全身全霊で演じているコジョカルを見たら、あぁ、今の彼女にとってはこれなのかなと思いました。彼女のジュリーを見られたことに感謝です。

そして、もうハンブルク・バレエのダンサーに至っては何も言う必要がないというか、ノイマイヤーの作品を彼らで見ることができる幸せ、それに尽きます。きっと彼らもノイマイヤーの世界を表現することに幸せを感じているに違いないと、思わずにはいられません。舞台上のすべての人物に役割や性格があって、人生がある。それをダンサーたちが情熱を持って演じている。何かが突出しているわけではなく、装置、音楽、照明、小道具、ダンサー、すべてが同等の存在で分ち難く融合して、世界を作り上げているんです。ある瞬間、すべてがバッと入ってくることがあります。目は主人公を追っているのに、他の登場人物の動きや感情、そのときの装置や音楽まで、すべてが見えるときがある。まるで自分の感覚がバッと開いたように、すべてが見える瞬間があるんです。それも、ノイマイヤーと彼のダンサーたちの力なんだろうな、と。丁寧な細部の積み重ねが、底知れない奥行きを生むのだと思います。
逆に、登場人物以外、何も見えなくなる瞬間もあります。ノイマイヤーが「デュエットはクローズアップのように登場人物の心情を掘り下げる」と語っているとおり、例えばジュリーとリリオムのペンチのパ・ド・ドゥなどでは、2人の感情が溢れ出して、自分までその中に意識が入り込んで見ているような感覚になり、2人以外何も見えなくなる。しかもそういうとき、ふと気が付くと、背後の遊園地のネオンがいつの間にか消えているんです。主人公の感情が高まり、観客の集中が高まる頃には、それを助けるような演出がされている。パ・ド・ドゥに集中していて、本当にいつ消えたのかわかりませんでした。この場面で、紗幕の向こう側を風船を持った男が通り過ぎるんですが、カラフルだった風船はすべて緑色(青?)に変わっているんです。夜に溶け込む風船は幻想的でしたが、観客の注意を向けないようにという配慮もあったのではないか、と。カラフルな風船は、フッと意識が向きますものね。もしかしたら、綺麗なブルーグリーンの風船は、2人の感情を表現していたのかもしれません。そうやってノイマイヤーは、すべてを使って観客の感情を揺さぶる。揺さぶられているのはきっと観客だけではないはずです。舞台上のダンサーたちも同じなのではないかと思いました。

遊園地の客引きのリリオムとカフェのメイドのジュリーは、ひょんなことから恋に落ちます。しかしそのことで、愛人であり雇い主でもあったマダム・ムシュカートから客引きの職を奪われてしまうリリオム。生活は苦しく仕事も見つからず、思うようにならない現実から、ジュリーに手を上げてしまうこともあります。しかし、彼女が自分の子どもを宿していることを知り、未来に希望を抱く。ところが、フィスカーにそそのかされ強盗を働き、警察に追い詰められたリリオムは、自ら命を絶ってしまう。
天国の門番に裁かれるリリオム。現世で悪行を働いてきたリリオムですが、いいこともしていたため、地獄へ行くのは免れ、煉獄に留め置かれることになります。息子の成長を空から見守るリリオム。そして16年後、一度だけ地上に戻ることを許され、自分の死後に生まれた息子に会います。しかし、息子に拒絶されたリリオムは、またしても愛するものを殴ってしまう。そこへジュリーが現れ、姿は見えないけれど、リリオムの存在を、その愛を全身で感じます。

どうしてジュリーはリリオムを愛したんでしょう。そしてリリオムもまた、どうしてジュリーを愛したんだろう。どうしてお互いじゃなきゃ駄目だったんだろう、、。見終わって、そんなことを考えていました。そこに理由なんてないのかもしれない。コジョカルの演じるジュリーのあまりの純真さが、その理由のなさに説得力を与えていたような気がします。2人は、お互いの半身を見つけてしまったんだな、と。
コジョカルは、踊りももちろん雄弁で素晴らしかったんですが、踊っていないときの表情もとても印象的でした。バレエは表情で踊るものではないけど、本当に踊れていなければあの表情は出てこないのではないかと思います。
ユングはとても好きなダンサーです。野性味のあるユングは粗暴なリリオムにはピッタリだと思いますが、彼の持つ繊細さや優しさも、大事な要素だったと思います。
印象的だったのはやはり、風船を持った男を演じたサシャ・リーヴァです。すらりと長身で腕が長く、ゆるやかな動きがとても美しい。優しげで、ふんわりとした佇まいがとても素敵でした。強烈な存在感というよりは、あのニュートラルな雰囲気がとても大事だったのではないでしょうか。この世とあの世を繋ぐような存在だったと思うんですが、舞台が進むにつれ、徐々に主人公たちの心に寄り添っているように感じたのは気のせいでしょうか。単に異世界を繋いでいるだけではなく、主人公たちを見守っているようでした。
そして大好きなリギンズは、もう舞台にいてくれるだけで感激。予備知識がなかったので、リギンズがこんなに重要な役だとは知らなくて、嬉しい驚きでした。よれよれ姿の悲しいピエロは、人生の悲哀を感じさせる存在。落ちた帽子を拾おうとすると、自分で蹴飛ばしてしまい、ポーンと遠くへ行ってしまう。また拾おうと手を伸ばすも、蹴飛ばしてしまい届かない。哀れなピエロの姿は自分には関係ないと思いながらも、心のどこかで自分もいつそちら側へ行くかわからないという不安感を煽ります。誰もが楽しそうな賑やかな場面でも、いつもどこかに悲しいピエロの存在がありました。
ルイスを演じたマルティネスは小柄なダンサーですが、身体能力は非常に高く、また彼の熱演にもとても心を打たれました。しかし、服部くんもそうだったけど、ノイマイヤーの作品においては小柄なダンサーはとても重要な役割を担っているなぁと感じました。彼もとてもいいダンサーでした。

場面ごとの感想は「Read more」から、よろしければ読んで下さい〜。記憶違いで間違っているところもあると思いますので、ご了承下さい。

Read more
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小林紀子バレエシアター『アシュトン/マクミラン・プログラム』

小林紀子バレエシアターの公演情報が公式サイトにも出ました。ゲストはスペイン国立ダンスカンパニーのプリンシパル、エステバン・ベルランガです。キャストの詳細はわからないんですが、もしかしたらチラシには載っているのかも? 島添さんが何を踊るのか気になります。公式サイトによると、島添さんは『ソリテイル』の初演時に少女役を踊り、舞踊批評家協会新人賞を受賞しているそうなので、そちらを見て見たいなぁ、と。まだ行くと決まったわけではないんですが、、。3日間あるので、日替わりかもしれないですね。

■ 小林紀子バレエシアター 第110回公演 『アシュトン/マクミラン・プログラム』

7月1日(金)18:30
7月2日(土)15:00
7月3日(日)15:00
会場:新国立劇場 中劇場
S席:11,000円 A席:9,000円 B席:7,000円 C席:6,000円
一般発売:4月10日(日)

『二羽の鳩』
振付:フレデリック・アシュトン
ステイジド・バイ:アントニー・ダウスン
音楽:アンドレ・メサジェ
美術:ジャック・デュポン

『ソリテイル』
振付:ケネス・マクミラン
ステイジド・バイ:アントニー・ダウスン
音楽:マルコム・アーノルド
美術:キム・ベアスフォード

【出演】
島添亮子、エステバン・ベルランガ、高橋怜子、萱嶋みゆき
真野琴絵、冨川直樹、上月佑馬、澤田展生


→ 小林紀子バレエシアター
→ チケットぴあ
→ イープラス
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2016年04月02日

東バ 子ども『ドン・キ』西宮、春日井/入退団者

また増えました〜。結構あるなぁ、全国公演。東バの子ども『ドン・キ』です。なかなか目黒の詳細は出ないですね。既に越谷、大津、富山、川口は発売済みです。増えたのは西宮と春日井。西宮は中ホールです。しかも西宮は大人も子どもも同金額の3,000円。地域によっていろいろですね。春日井市民会館は2010年に東バの『ジゼル』を見に行きました。友佳理さんと木村さんだったので。懐かしいな、、。

■ 東京バレエ団 子どものためのバレエ『ドン・キホーテの夢』

【春日井】
7月30日(土)15:00
会場:春日井市民会館
おとな:4,800円 子ども:2,500円
WEB先行予約:5月12日(木)
一般発売:5月14日(土)
→ 公益財団法人かすがい市民文化財団

【西宮】
8月7日(日)15:00
会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
全席指定:3,000円
先行発売:4月15日(金)
一般発売:4月17日(日)
→ 兵庫県立芸術文化センター

といわけで、今のところわかっているのはこんな感じ。結構忙しそうですね。まだどこもキャストは出ていません。気になるよー。

【横須賀】7月23日(土)11:30/15:00 会場:よこすか芸術劇場
【越谷】7月24日(日)15:00 会場:サンシティ越谷市民ホール 大ホール
【富山】7月26日(火)14:00 会場:オーバードホール
【大津】7月27日(水)16:00 会場:滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
【吹田】7月28日(木)15:30 会場:吹田市文化会館(メイシアター)
【春日井】7月30日(土)15:00 会場:春日井市民会館
【三重】7月31日(日)15:00 会場:三重県文化会館 大ホール
【浜松】8月1日(月)15:00 会場:アクトシティ浜松
【福岡】8月6日(土)11:30/14:30 会場:アクロス福岡
【西宮】8月7日(日)15:00 会場:兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
【川口】8月9日(火)14:00 会場:川口総合文化センター リリア メインホール
【宮城】8月10日(水)16:00 会場:イズミティ21 大ホール

そして、4月1日付で団員一覧が発表されました。ん〜、、、退団者が随分多いですね。梅澤さんの退団は発表より前に教えていただいていたんですが(ご本人もツイッターで発表してます)、退団を知ったときは流石にショックでした、、、。これからなのに、という思いが強かったです。もちろん、本人のことは本人しかわかりません。梅澤さんにとって何が幸せかは私にはわからないけど、応援している身としては「さあ、これからだ」という気持ちだったので、、、。

今まで、プリンシパル、ソリスト、アーティストという括りだったのが、細かく階級ができたようです。これがダンサーの気持ちにプラスに働けばいいな、と。そしてそして、渡辺さんと川島さんがプリンシパルになってるじゃないですか〜♪ 最初、2人の名前が見当たらなくて焦ったんですが、なんとプリンシパルになっていたとは♪ 思えば、2009年の<Stars of Tomorrow>と名付けられた若手公演で、オデットとオディールをダブルキャストで踊った2人。今年2月のブルメイステル版で共に全幕デビューを果たし、そして今回揃ってプリンシパル昇進とは。沁み沁みと感動が込み上げます。これからの2人が本当に楽しみ♪

沖さんのファーストソリスト昇進も嬉しいですね。奈良さんは、私としてはプリンシパルになってほしいんだけどな〜。古典全幕の主演がないと駄目かな、、。でも、カブキの顔世や『白の組曲』では主演もしているし。まあ、その辺の基準は私にはわからないんですが、願望としては彼女にもプリンシパルになってほしいです。奈良さんのオデット/オディールも見てみたいな。階級が細分化したことで、大きな役を踊る機会が増えてきたダンサーたちがアーティストからソリストに昇進したことは、とても嬉しいです。

それにしても、好きなダンサーがいっぱい辞めちゃいますね、、、。原田さんだって、河谷さんとの『ねむり』に感激したばかりなのに、こんなに早く退団しちゃうなんて、、。村上さんも河合さんも、いつも幸せな気持ちにしてくれて、感謝でいっぱいです。
入団者に対して退団者が多くて、ちょっぴり不安です。

プリンシパル
上野水香 渡辺理恵 川島麻実子 木村和夫 柄本弾 秋元康臣

ファーストソリスト
奈良春夏 沖香菜子 宮川新大 

ソリスト
乾友子 吉川留衣 岸本夏未 河谷まりあ 伝田陽美 二瓶加奈子
氷室友 岡ア隼也 森川茉央 杉山優一 松野乃知 岸本秀雄

セカンドソリスト
矢島まい 小川ふみ 三雲友里加 政本絵美 金子仁美
安田峻介 永田雄大 吉田蓮 入戸野伊織

ファーストアーティスト
加藤くるみ 中川美雪 崔美実 川渕瞳 秋山瑛
中村祐司 和田康佑 竹下虎志 宮崎大樹

→ 東京バレエ団
posted by uno at 15:08| Comment(0) | バレエ日記2016 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする