2015年02月16日

東京バレエ団『くるみ割り人形』12月20日

東バ『くるみ』(2014年)の2日目の感想です。ツイッターのつぶやきをそのままコピーしていますので、「今日」とか「昨日」とか、ときどきピンと来ない表現がありますが、基本的にいじらずに貼り付けてます。誤字脱字は直してますが。

東京バレエ団『くるみ割り人形』全2幕
2014年12月20日(土)14:00 東京文化会館

クララ:沖香菜子
くるみ割り王子:梅澤紘貴

【第1幕】
クララの父:永田雄大
クララの母:高木綾
兄フリッツ:吉川留衣
くるみ割り人形:中村祐司
ドロッセルマイヤー:柄本弾
ピエロ:岸本秀雄
コロンビーヌ:金子仁美
ムーア人:吉田蓮
ねずみの王様:原田祥博

【第2幕】
スペイン:川島麻実子-木村和夫
アラビア:三雲友里加-松野乃知
中国:金子仁美-岡崎隼也
ロシア:伝田陽美-入戸野伊織
フランス:村上美香-河合眞里‐杉山優一
花のワルツ(ソリスト):
  渡辺理恵、小川ふみ、二瓶加奈子、崔美実
  森川茉央、原田祥博、和田康佑、岸本秀雄

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:シアターオーケストラトーキョー

プロジェクションマッピング
アート・ディレクター:村井保介
VFXスーパーバイザー:高井了治(studiobokan)
VFXアーティスト:村山智洋(studiobokan)

【ツイッターより】

東バ『くるみ』2日目は、いよいよ沖さんと梅澤さん。それにしても、きのうのネズミの王様は史上最大だったな〜、と(森川さん)。
東バ『くるみ』より帰宅。今日も楽しかった〜♪ 木村さん(スペイン)はキレッキレ♪ 回転の最後は勢い余ってバランス崩して手をついちゃったけど、最後まで楽しそうでした。どこか痛めてないかとドキドキしました。
沖さんと梅澤さんはこれまで何度も組んでいるだけあって、とてもいい雰囲気。交わす視線に親密感があって素敵です。既に何度も東京で主演の舞台を踏んでいる沖さんよりも、梅澤さんのほうが初々しかったりしました(♪)。梅澤さんがやっと東京で古典の主演デビューを果たしたことが感慨深いです。
少し心配だった持ち上げ系のリフトも、飛び乗り系のリフトも、予想以上にバッチリ! 王子に変身した後のPDDでは、直立した体勢のクララを頭上高く持ち上げるリフトを無事にクリアして、幸先のいいスタート。因みに初日のラドメーカーはここで片手を離してました。
ピルエットのサポートから、クララのウエストをサッと抱きかかえてくるくる回るところも、スムーズかつ、ちゃんと高揚感を感じさせてくれました。あそこって、意外ともたもたしがちだったりしません? クララを頭上に掲げて下手に退場するところも余裕。雪の場面でのマネージュも大きくて綺麗でした。
しかし何より、落ち着いた佇まいで、終始エレガントに、夢の中の王子を演じてくれたことがよかった。夢の中のというより、夢見る王子だったかもしれないけど(♪)。
沖さんは、安定感のあるテクニックと、遠くからでも伝わるような豊かな表情で、愛らしく瑞々しいクララを演じてくれました。投げたスリッパは、ネズミの王様の顔にヒット(笑)。
若いうちに大抜擢されて、東バの顔と呼べるような存在になっていくというストーリーを、私はまだ目撃していないので、沖さんの今後が楽しみです。男性では弾さんが早くに抜擢されてプリンシパルになりましたもんね。もちろん、すべてのダンサーの今後が楽しみなんですけど♪
早くにプリンシパルになっても、長い下積みを経てプリンシパルになっても、またそのいずれでもなかったとしても、長く遠い道のりであることには変わりがないんだろうなぁと思ったりしました。

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東京バレエ団『くるみ割り人形』12月19日

調子に乗ってツイッター貼り付け感想。去年の東バの『くるみ』の感想です。ツイッターって、どこまで遡れるんですかね。

東京バレエ団『くるみ割り人形』全2幕
2014年12月19日(金)東京文化会館

クララ:エフゲーニャ・オブラスツォーワ
くるみ割り王子:マライン・ラドメーカー

【第1幕】
クララの父:永田雄大
クララの母:高木綾
兄フリッツ:乾友子
くるみ割り人形:氷室友
ドロッセルマイヤー:木村和夫
ピエロ:杉山優一
コロンビーヌ:岸本夏未
ムーア人:岡崎隼也
ねずみの王様:森川茉央

【第2幕】
スペイン:川島麻実子-柄本弾
アラビア:渡辺理恵-森川茉央
中国:岸本夏未-氷室友
ロシア:乾友子-原田祥博
フランス:吉川留衣-河谷まりあ‐岸本秀雄
花のワルツ(ソリスト):
  小川ふみ、伝田陽美、政本絵美、三雲友里加
  安田峻介、杉山優一、永田雄大、松野乃知

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:シアターオーケストラトーキョー

プロジェクションマッピング
アート・ディレクター:村井保介
VFXスーパーバイザー:高井了治(studiobokan)
VFXアーティスト:村山智洋(studiobokan)

【ツイッターより】

東京バレエ団『くるみ』初日終了。楽しかった〜♪ ラドメーカーは2015年1月1日付でオランダ国立バレエに移籍するらしいので、日本で見る機会は減りそうですね…。見ておいてよかった。
オブラスツォーワもラドメーカーもとっても丁寧な踊り。一つ一つがゆったりと伸びやかで、正確、丁寧。特にGPDDのアダージオでは、そんな二人の真摯な姿勢が感じられてとても嬉しくなりました。素敵な舞台をありがとう、という気持ちになった。
因みに、オブラスツォーワは全て自前の衣裳。ラドメーカーはくるみ割り人形のときは東バの衣裳、GPDDのときは自前の衣裳でした。白の上着は、金の刺繍とブルーのラインが施されていて、彼にとてもよく合っていて素敵。
1幕では、マスクをかぶっていたせいで髪がやや乱れていたラドメーカーですが、2幕ではきっちりセットしてきて王子度アップ(♪)。踊るたびにサラサラとなびくブロンドが美しいー。
木村さんのドロッセルマイヤーも素敵。そして、ご本人が楽しそうなのが何よりです。なんかもう、どこが好きとか、うまく言えなくなってきた気がします。ただ舞台にいるだけで嬉しい。
東バのソリストの面々は、最後のポーズでヨロっとなるダンサーがチラホラいて、たまたまなのか、みんな疲れているのか、舞台のコンディションなのか、ちょっとだけ気になりました。が、みんな贔屓なので楽しすぎました♪
スペインの川島・柄本がとてもよかった。踊りも揃っていたし、二人ともキレがありました。川島さんは、渡辺さんとダブルキャストでオディールを踊ったときから押し出しの強さがあったけど、それが洗練されてきた印象。
オブラスツォーワは完璧すぎるというか、最初から出来上がっているような感じがして、クララという少女の心の変化に感情移入しきれない面はあったも。そこはいままでの『くるみ』体験で補完するというか…。
これまで、ワイノーネン版でデビューする東バの女性陣の姿に感動しすぎたせいかもしれないな(苦笑)。
フランスの岸本(秀)さんもよかった♪ エレガントで柔らかい踊り。ブルーバード・デビュー(子ども版『ねむり』) のときから変わらない音のしない着地は、マラーホフも気に入ってくれたはず(一回だけドスンっていっちゃったけど)。岸本さんと河谷さんの並びもいいなぁ♪
花のワルツはとっても幸せ。ソリスト4人(小川・伝田・政本・三雲)が、よかった。伝田さんの踊りは、見ている人をなんだか楽しい気持ちにしてくれます。これって天性のものだったりするから、貴重な存在。
パーティー客が帰った深夜の広間、ずっと紗幕がかかっていて見づらいな〜と思っていたら、クリスマスツリーが大きくなったところで紗幕はなくなりました。ツリーだけじやなく、フクロウの時計と、くるみ割り人形が座っていた椅子、燭台も大きくなってました。これ、今回からだよね?

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今回からプロジェクションマッピングが使用されました。前奏中、パーティーの準備をしているところへネズミが現れてドタバタする様子が、影絵風の映像で緞帳に投影されたり、船で夢の国へ向う途中の海が映像になっていたり、ツリーをマッピングしていたりと、様々に駆使されていて、なかなかに楽しかったです。
真夜中の広間の場面では、映像を投影するためか紗幕が下りていて、このままだったら嫌だなぁと思いながら見ていたんですが、途中でなくなったのでホッとしたり。正確にどこで上がったかは忘れてしまったんですが、王子がマスクを取る場面では紗幕はなかったはず。上のツイートで触れていますが、ツリー以外のセットが巨大化したのって、以前からでしたっけ? 最近、その辺の記憶がことごとく曖昧です、、、。
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2015年02月15日

チャコットのスタジオ発表会に柄本弾さん、ほか元東バのメンバーも

チャコット・カルチャースタジオの渋谷スタジオの発表会に、柄本弾さんがゲスト出演するようです。元東バの佐伯知香さん、長瀬直義さんのお名前も! その他のゲストも豪華です。既にチケットは完売しているようですが、、、。知らなかったな〜。とっくに話題になっていたらすみません。

■ チャコット・カルチャースタジオ 渋谷スタジオ発表会
『Ballet! Ballet!! Ballet!!! vol1 〜Harmonie〜』


2015年4月29日(水・祝)16:00
会場:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
【全席指定】 前売:3,800円 当日:4,000円

総合演出:中島伸欣(東京シティ・バレエ団理事)

第一部『ラ・シルフィード』 振付指導:友田優子 
     <ゲスト出演>シルフィード:石川寛子、ジェイムズ:柄本弾

第二部「小品集」 振付指導:伊藤範子、末広亜古、星出美紀、神部ゆみ子
     <ゲスト出演>:酒井大、富村京子、西田佑子、藤野暢央、志賀育恵

第三部 『コッペリア』第三幕より
振付指導:中島伸欣 友田弘子 小平浩子 志賀育恵 野本康子 若生加世子
     <ゲスト出演>スワニルダ:佐伯知香、フランツ:長瀬直義、戦い:玉浦 誠

→ Chacott
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2015年02月14日

東京バレエ団芸術監督に斎藤友佳理さん/ブルメイステル版『白鳥の湖』上演

昨日はビッグニュースがいろいろ飛び込んできて、頭がパンクしそうでした。斎藤友佳理さんの東京バレエ団芸術監督就任に喜んでいたら、来年の『白鳥の湖』の新プロダクションがブルメイステル版だということが判明し、芸監の話題が吹っ飛ぶくらい驚きました。その後も、夏の子ども版『ドン・キ』はワシーリエフ版で、ワシーリエフ本人も来日するとか、フォーサイスの『イン・ザ・ミドル』の東京バレエ団初演があるとか、もう驚きの連続。誰が何を踊るんだろうとか、もう頭の中が昨日からぐるぐる、ぐるぐる、、、。

とにもかくにも、友佳理さんの芸術監督就任は本当に喜ばしいです。彼女の海外での活動が制限されてしまうであろうことが、少し残念ですが、、、。彼女なら、東京バレエ団をより良い方向へ導いてくれるような気がします。本当は、友佳理さんの踊る姿が見たいですけどね。

『白鳥』の新プロダクションは誰のヴァージョンだろうと色々想像したんですが、ブルメイステル版をすっかり忘れていました。なんとなく最近のNBSとロシア系が結びつかなかったので。ロシアのカンパニーを招聘したって、数年前のボリショイが最後ですよね? でも、友佳理さんがダンチェンコで指導を行ったことなどを考えると、なるほど、と。現代的なものや個性的なものはないかなと思っていたので、イギリス系かな〜と想像していたんですが、ブルメイステル版は良い案だな、と。非常にドラマチックで見応えがあり、かつ純粋なクラシック・バレエ。全国公演に持っていっても客入りが見込めるし。どんな感じだったか見てみよー♪と思ったんですが、ブルメイステル版のDVDは持ってなかったー。というわけで、自分のダンチェンコのときの感想を読んでみました。

ブルメイステル版といえば有名な、音楽がチャイコフスキーの原曲どおりの順番で演奏されるヴァージョンですよね。1幕に黒鳥のGPDDの音楽があって、2幕のGPDDは『チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ』で使用される音楽。1幕の王子の友人たち(?)の踊りはパ・ド・カトル。王子に紹介され、王子とパ・ド・ドゥを踊る女性が一人いました。3幕に道化たちの踊り有り。民族舞踊はみ〜んなロットバルトの手下。最後はハッピーエンドで、人間の姿に戻ったオデットが登場。こんな感じだったと思います。楽しみだな〜♪ 5月のダンチェンコ、見に行きたいな♪

そして、夏の子ども版『ドン・キホーテ』はワシーリエフ版とのこと。オーソドックスな『ドン・キ』を作るのかと思ったら、ワシーリエフ版を1時間半くらいにまとめたハイライト版になるそうです。既にワシーリエフとの打ち合わせも行われていて、サンチョ・パンサを狂言回しとするヴァージョンを準備中とのこと。サンチョが狂言回しでしたね♪ 氷室さんと岡崎さんかしら、やっぱり。楽しみですー。

冬のギエムのツアーでは、フォーサイスの『イン・ザ・ミドル・サムワット・エレヴェイテット』の東京バレエ団初演と、キリアンの『ドリームタイム』の上演が決まっているとのこと。東バの『イン・ザ・ミドル』!! キリアンの『ドリームタイム』は私は見たことがないはずなんですが、東バのサイトによると→こんな作品らしく、読んだだけでワクワクしてきました。『イン・ザ・ミドル』は水香さんのような気がするんですが、私としては奈良さんでも見たいところ。沖さんもありそうだな。渡辺さんや川島さんも見てみたい。水香さんのパートナーならやはり弾さんでしょうか。岸本さんや入戸野さんも可能性あるかな〜。杉山さんや梅澤さんだって見てみたい。いや、『ドリームタイム』の要員もありますしね。はぁ〜、妄想が止まらない…。まあ、私はこの手の予想は当たらないので(苦笑)。

友佳理さんが芸術監督に就任して、東京バレエ団がさらに素敵なカンパニーになればいいなぁと、心から思います。

→ 東京バレエ団 斎藤友佳理 芸術監督就任のお知らせ
posted by uno at 15:37| Comment(0) | バレエ日記2015 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月10日

東京バレエ団『眠れる森の美女』(マラーホフ版)2月8日

ツイッター貼り付け感想、第2弾です。2日目は古典全幕初主演の2人、川島さんと岸本さんでした。期待以上の素晴らしいデビューでした! 2人なら大丈夫だとは思っていたんですが、やはり応援する気持ちが強いと不安も過ぎります。ところが2人とも、なんとも堂々とした舞台姿。マラーホフの指導もあってか、磨き上げられた2人のパフォーマンスに、これがデビューだということを疑うほど感嘆しきりでした。川島さんのローズアダージオが終わったときには込み上げるものがあり、思わず落涙。岸本さんの、ほのかに憂いのあるノーブルな佇まい。若いのにどこか達観したような、不思議な魅力のあるダンサーだと思います。何か内に秘めているものがある。それは、情熱だったり満たされない思いだったり、作品によっても変わるかもしれないけれど、何が人を惹きつけるかって、そこに意思があるかどうかではないか、と。踊らされているダンサーではなく、踊っているダンサーが魅力的だと思うんです。意思を感じるダンサーがやはり好きだなと思いました。

東京バレエ団 ウラジーミル・マラーホフ振付『眠れる森の美女』全3幕プロローグ付
2015年2月8日(日)14:00 東京文化会館

オーロラ姫:川島麻実子
デジレ王子:岸本秀雄
リラの精:三雲友里加
カラボス:ウラジーミル・マラーホフ
フロレスタン国王:木村和夫
王妃:榊優美枝
カタラビュット/式典長:和田康佑

【プロローグ】
妖精キャンディード(純真の精):小川ふみ
妖精クーラント<小麦粉>(活力の精):乾友子
パンくずの精(寛大の精):渡辺理恵
カナリアの精(雄弁の精):沖香菜子
妖精ビオラント(熱情の精):政本絵美
妖精のお付きの騎士:
  安田峻介、永田雄大、吉田蓮、和田康佑、宮崎大樹、入戸野伊織

【第1幕】
オーロラ姫の友人:
  吉川留衣、河谷まりあ、伝田陽美、二瓶加奈子
  村上美香、岸本夏未、河合眞里、中川美雪
4人の王子:梅澤紘貴、森川茉央、杉山優一、松野乃知

【第3幕】
ルビー:伝田陽美
エメラルド:村上美香
サファイア:河谷まりあ
ダイヤモンド:二瓶加奈子
シンデレラとフォーチュン王子:吉川留衣-松野乃知
フロリナ姫と青い鳥:中川美雪-入戸野伊織
牡猫と子猫:河合眞里-岡崎隼也
赤ずきん:加藤くるみ

協力:東京バレエ学校

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

【ツイッターより】

東バ『眠り』2日目終了。川島さんも岸本さんも、とってもよかった! 素晴らしいデビューだったと思います。川島さんの登場に予想以上の拍手がわいて、こんなに応援されてたんだと、ちょっと感激しました。
そうか、今日見に来ている人は、両日通う東バのファンや、あえて今日の二人を選んでいるわけで、会場が温かな期待感で溢れていたことに、遅ればせながら気がついたんでした。もちろん、それ以外の人もいるわけですが。
マラーホフ版のオーロラの衣裳はシンプルで、胸より上には一切の装飾がありません(肩紐すらない)。そのため、首から肩、胸や腕にかけてのラインやフォルムの美しさが重要になってくるのではないかと。マラーホフの趣向満載の、だけど一流の彼だからこその厳しさもある衣裳だな、と。
それに気付かせてくれたのは川島さんの踊りかもしれません。おでこを上げてぴっちり結い上げた川島さんは、清潔感のある優美さで、常に美しいフォルムで踊っていました。彼女自身の並々ならぬ集中力と、マラーホフの情熱の賜物かな、と。
動きはもちろん、止めのフォルムがいちいち美しくて、ミリ単位で調整してきたのでは?と思うほど。三幕終盤には床をも味方につけたように、彼女のポワントが正確に、かつ軽やかに床をとらえる様子に感動すら覚えました。
思えば、急成長の岸本王子に比べ、川島さんはオディールの抜擢からここまで長かったなぁと。ここまで積み重ねたものを全て注ぎ込み、ここ一番の大勝負を成功に導いた川島さんは素敵でした。
登場から落ち着いていて、不安を感じさせなかった。もう顔つきで「あ、これは大丈夫だな」と。プロムナードのバランスもばっちり。次の王子の目をニコッと見つめる表情が美しい。
それにしても、今回四人の王子はシングルキャストで、両日とも森川さんがサポート担当だったんですが、以前より更にサポートが上手になったなぁ、と。森川さんにも王子のチャンスがほしいところ。しかし、森川さんだけでなく、他にも主演を踊ってほしいダンサーがいて、男子も面白くなってきたな、と。
1幕の川島さんは、必要以上に初々しく作り込まず、彼女らしさを大切にしたオーロラで、だからこそ自然な美しさがあった。2幕では、終始伏し目がちな佇まいが美しく、3幕GPDDではパッと花が開いたように美しかった! ああ、1幕の美しさは、蕾の美しさだったのか、と。
岸本王子もよかった〜♪ 堂々たるデビューでした。踊りはとっても丁寧でエレガント。滑らかなムーヴメントと、丁寧な止めの美しさ。跳躍はフワリと高くて、着地は音もなく柔らか。サポートも上手だったし。
岸本さん、あどけなさと同時に、不思議な包容力があるダンサーだなぁ、と。本人はインタビューで、同世代の弾さんのことを「あの色気はどうやって発しているんだろう」と言っていたけど、種類は違うかもしれないけど、岸本さんも色気あると思いますよ〜。
アダージオの最後、オーロラを高く持ち上げた弾さんは左腕を横にスッと伸ばして一瞬片手で支える余裕を見せたけど、岸本さんはそこは回避。GPDDを無事に終えて2人がアイコンタクトをとったとき、岸本さんが小さく、しかし力強く頷いたのが印象的でした。

リラの精の三雲さんもとてもよかった。妖精たちに比較的長身のダンサーが多い中(渡辺さん、小川さん、政本さん)埋没することなく、優しげで凛とした佇まいを発揮していました。王子とのバランスを考えたのかな?という気も。ヴァリエーションも落ち着いていて、回転の安定感が印象的でした。
小川さんのおっとりとした愛らしさや、乾さんの変わらぬ美しさの安心感、沖さんのポワントの軽やかさなどが印象的でした。入戸野さん(お付の騎士)も重力を感じさせない弾むような踊り。事もなくフワッと跳び上がっているように見えます。
カタラビュットの和田さんが、謎にあのメイクが似合っていて楽しかったり、4人の王子の森川さんの胸アツっぷりに笑ったり、木村国王の王冠が落ちて気になったりと、いろいろ楽しかったです。
ルビーの伝田さんがいい踊り。何気に身体能力が高いのかな?と思ったり(素人意見)。ダイヤモンドの二瓶さんもクリアな踊りで見ていて気持ちがよかった。彼女も存在感が増してきたなぁ、と。短いヴァリエーションで印象を残すのって、とても難しいことなのかもしれないな〜と思ったりしました。
ダイヤモンドのヴァリの中で(二瓶さん)、足を耳の横まで上げる「6時のポーズ」って言うんですか?それを左右に繰り返しながら前進してくるとこで、思わず拍手が起こったんです。珍しいな〜と。確かに、脚はよく上がってたし、左右のバランスもよくフォルムも綺麗で、いい踊りでした。
吉川さんと松野さんのシンデレラとフォーチュン王子もとてもよかったんだけど、私的な幸福感は初日(岸本-杉山)だったかも。いや、初日は妙にグッときたんですよ。松野さんにもまた主演の機会をあげたいなぁ。中川さんのフロリナ姫は、思わず応援したくなるような初々しさ。
青い鳥の入戸野さんは、思ったより弾けず、綺麗に踊ってくれたことに感心。「どうよ!」みたいな感じがなくてよかった。もちろんいい踊り。跳躍はフワッと高いし、着地も静か。バネのように弾むステップで、地面にいる時間が短いように感じさせます。
あ、そうだ。マラーホフ版のオーロラの衣裳は肩紐すらないと書いたんですが、デザイン的なという意味で、見えないように肌になじむ色の肩紐はあります。一応。

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posted by uno at 13:38| Comment(2) | バレエ公演2015 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京バレエ団『眠れる森の美女』(マラーホフ版)2月7日

東京バレエ団『眠れる森の美女』を2日間見てまいりました。とっても幸せな2日間でした♪ マラーホフ版の『眠り』は2009年以来でしょうか。6年ぶり? ということは、それ以前の『眠り』はもっと上演していないということか、、。子ども版『ねむり』はもちろんとても楽しみなんですが、やっぱり全幕はいいですね♪ もう感想を書く自信がないので、試しにツイッターで自分がつぶやいた感想を貼り付けてみようかな、と。そんな試みです。

東京バレエ団 ウラジーミル・マラーホフ振付『眠れる森の美女』全3幕プロローグ付
2015年2月7日(土)14:00 東京文化会館

オーロラ姫:上野水香
デジレ王子:柄本弾
リラの精:奈良春夏
カラボス:ウラジーミル・マラーホフ
フロレスタン国王:木村和夫
王妃:榊優美枝
カタラビュット/式典長:原田祥博

【プロローグ】
妖精キャンディード(純真の精):吉川留衣
妖精クーラント<小麦粉>(活力の精):三雲友里加
パンくずの精(寛大の精):高木綾
カナリアの精(雄弁の精):中川美雪
妖精ビオラント(熱情の精):二瓶加奈子
妖精のお付きの騎士:安田峻介、永田雄大、吉田蓮、和田康佑、宮崎大樹、入戸野伊織

【第1幕】
オーロラ姫の友人:
  乾友子、渡辺理恵、小川ふみ、政本絵美
  村上美香、岸本夏未、河合眞里、河谷まりあ
4人の王子:
  梅澤紘貴、森川茉央、杉山優一、松野乃知

【第3幕】
ルビー:伝田陽美
エメラルド:村上美香
サファイア:乾友子
ダイヤモンド:渡辺理恵
シンデレラとフォーチュン王子:岸本夏未-杉山優一
フロリナ姫と青い鳥:沖香菜子-梅澤紘貴
牡猫と子猫:河合眞里-氷室友
赤ずきん:加茂雅子

協力:東京バレエ学校

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

【ツイッターより】

東バ『眠れる森の美女』(マラーホフ版)初日。流石に「大入」の会場は賑わいが違います。
東バ『眠り』終了。弾さん、またいつの間にそんなに成長したの〜っていうくらい、踊りも佇まいもさらに磨きがかかってた。詰めの甘さがどんどん無くなっていく。パワー押しだった部分もも、今や純粋にパワフル。
ちょっと詰めの甘いところも、よろけそうになってもパワーでやりきって絶体に失敗にはしないところも、結構好きだったんですけどね。
水香さんとの息も合ってる。GPDDアダージオの最後、一つ一つの動作をゆっくりと丁寧に決めて、余裕のフィッシュダイブポーズ。コーダのシャープな動きも二人の呼吸が合い、雑さはない。音楽にピッタリと合った最後のポーズが、微塵も揺らがない様にはグッとくるものがありました。
水香さんも調子が良さそう。とても丁寧に踊っているのが印象的でした。昔苦手だったアームスも、今では思い出さないほど。
確か、弾さんは初期の頃から5番に下りるのは比較的得意だった気がするんですが、それにしても本当に足捌きに無駄がなくなった。一つ一つをクリアに運ぶ余裕が感じられます。表情も以前よりグッと自然なのに、説得力がある。もともとのロマンチックな雰囲気も大人っぽさが増して、素敵になったなぁと。
奈良さんも本当に大きな役が板についたな〜と。踊りも安心して見ていられるけれど、それ以上にやはり存在感が好き。彼女はカラボスもリラの精も、どちらもいいんですよね。悪も善も、ドラマチックな役もストーリーのない作品も、どれも好きだなぁ、と。
マラーホフのカラボスは、やっぱりどこかキュートで、一応悪役だけど思わずニコニコしちゃう。手の表情が妖しくて雄弁。
最近、子ども版『ねむり』ばかり見ていたので、妖精のヴァリエーションなとがいちいち懐かしかった。というか、生オケの前奏が始まって、やっぱりいいなぁと。
留衣さんと三雲さんて、ちょっとにてるなぁと(お顔が)。二瓶さんの顔は覚えたので、今日は中川さんを確認。彼女は明日フロリナを踊るので楽しみです。妖精のお付きの騎士で、これでもかと踊る入戸野さんが面白い(いい意味で)。そういう意気込みは嫌いではないし、それが大事なこともあると思う。
しかし私は和田さんを見てました。和田さんは今回、リラの精のお付きを担当。永田さんもだけど、和田さんも表情がどんどんよくなってくるなぁ、と。
2幕は簡略化。王子は一人で登場し、狩りの仲間たちはカット。リラの精の他は各妖精が登場し、その他の群舞は無し。オーロラが眠る城(庭?)までの道行きも、下手から上手へ移動するだけですっきりと。
ルビーとダイヤモンドはソロ有り。エメラルドとサファイアはデュオ。伝田さんの明るい雰囲気は好き。エレガントだけど溌剌としたダイヤモンドの渡辺さんもとっても素敵。乾さんと村上さんも安心の存在感。
岸本さんと杉山さんのシンデレラとフォーチュン王子は、穏やかな幸福感に包まれるような素敵な踊りでした。岸本さんは赤ずきんとか猫とか、チャーミングな役が多いけど、こういうしっとりめの役も素敵なんだなぁと。杉山さんも肩の力の抜けた、いい踊りだった。
青い鳥の梅澤さんがよかった! だいぶ貫禄が増したな〜と。やっぱり大きな役を踊るとグンと成長しますね。踊りにも磨きがかかってきたし、佇まいも落ち着きを増しています。『ドン・キ』や『くるみ』を見てきたので、サポートやリフトもハラハラ見守るという感じではなくなってきました。
フロリナ姫の沖さんは、何度も主演の舞台を踏んでいるだけあって、その落ち着きっぷりは本当にすごい。でも、瑞々しさは失なっていないところがいい。黄色の衣裳も似合っていて可愛かった。

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ツイッターだけでも、結構つぶやいてるもんですね。自分でも確認のために読みたくなることがあるので、ちょっと残してみたかったんです。
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2015年02月09日

第14回世界バレエフェスティバル 日程・入場料決定(一部出演者も)

バレエ・フェスの情報が出ましたね〜。もうそんな時期か。各プログラム5公演ずつですが、両プロとも真ん中に休演日があるので、6日間5公演というかんじですね。全幕プロ『ドン・キ』は、東バのラインナップによると7月下旬です。
ハンブルク組は久々にアッツォーニとリアブコですね♪ コジョカル&コボーは貴重だし、ロホも見る機会が減ったので見に行きたいところなんですが、ちょっと迷ってます。BBLも誰か来るかな、、。
第25回バレエの祭典のラインナップも、あとは11月のシュツットガルトの詳細を待つのみとなりましたね。そろそろ次の祭典のラインナップが出るでしょうか。ギエムの公演がスタートになりそうですね。

■ 第14回世界バレエフェスティバル

【Aプロ】
8月1日(土)14:00
8月2日(日)14:00
8月4日(火)18:00
8月5日(水)18:00
8月6日(木)18:00

【Bプロ】
8月8日(土)14:00
8月9日(日)14:00
8月11日(火)18:00
8月12日(水)18:00
8月13日(木)18:00

会場:東京文化会館

S席:26,000円 A席:23,000円 B席:20,000円 C席:16,000円
D席:12,000円 E席:8,000円

<予定される女性舞踊手>
シルヴィア・アッツォーニ、アリーナ・コジョカル、オレリー・デュポン、マリア・アイシュヴァルト
ミリアム・ウルド=ブラーム、タマラ・ロホ、ディアナ・ヴィシニョーワ、アマンディーヌ・アルビッソン(Aプロのみ)他

<予定される男性舞踊手>
マチアス・エイマン、ヨハン・コボー、マニュエル・ルグリ、ウラジーミル・マラーホフ
スティーヴン・マックレー、エルヴェ・モロー、マライン・ラドメーカー、アレクサンドル・リアブコ
マチュー・ガニオ(Aプロのみ)他

NBS
posted by uno at 14:58| Comment(0) | バレエ日記2015 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする