2014年09月26日

有馬龍子バレエ団『ロミオとジュリエット』にパリ・オペから豪華ゲスト陣

明日は東バ『ドン・キ』の岩国公演です。当日入りの、一泊二日。岩国の前に初日の感想だけでも書きたいと思ったんですが、力尽きてさっき途中までUPしました。途中まで書いて力尽きた感想がいっぱいあるんですよね〜。なんで感想書くのにこんなに時間がかかるんだろ…。

本題ですが、有馬龍子バレエ団の来年の公演に、パリ・オペからいっぱいゲストが来ます。しかも、東京公演がある。講習会やゲスト出演など、パリ・オペのダンサーと繋がりのある有馬さんのところですが、東京公演は珍しいような気が? しかも、ゲストの中にモニク・ルディエールの名前もあるんですが、何踊るんだろ〜。ゆうぽうとだし、ちょっと見に行きたいなぁ、と。
最近、あまりブログチェックをしないので、既にどこかで話題になっていたらすみません、、。

■ 有馬龍子バレエ団『ロミオとジュリエット』全幕

2015年
8月2日 ゆうぽうとホール【東京】
8月9日 びわ湖ホール【滋賀】

<ゲスト>
カール・パケット
エロイーズ・ブルドン
モニク・ルディエール
シリル・アタナソフ
クリストフ・デュケンヌ
ヤニック・ヴィトンクール 他

← 有馬龍子バレエ団
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東京バレエ団『ドン・キホーテ』9月19日

東京バレエ団『ドン・キホーテ』の公演に行ってまいりました。初日と中日です。とっても楽しかったです〜♪ ワシーリエフ版は、華やかで疾走感があり、温かみのある色彩に溢れた、とてもよいプロダクションです。なんですが、あまり頻繁に上演するイメージはないんですよね〜。もうちょっと上演してくれても嬉しいんですが。

オブラスツォーワに続きホールバーグも降板してしまい、主演がガラリと変わってしまったわけですが、私は元々ゲスト日のチケットは取っておらず、その他の配役が発表されてから初日のチケットを追加する形になりました。スタシュケヴィチもロパーティンもとてもいいダンサーで、自分で選択して見ることはないであろうダンサーを見ると、世界にはまだまだいいダンサーがたくさんいるんだなぁと実感させられます。ファンの方にとってはダブル降板のショックは大きいとは思いますが、彼らに対すら拍手には何ら影響はなく、代役の2人に熱い拍手が送られるのを見て、素敵だなぁと思ったりもしました。

東バの面々にもいくつか変更がありました。初日にジプシーの娘を踊る予定だった吉岡さんが降板し、代役は高木さん。高岸さんは初日・2日目ともドン・キホーテを降板し、木村さんが3日間キホーテ連投。2日目のエスパーダが森川さんから高岸さんに変更。森川さんは場面転換に登場する公爵役で出演していました。プログラムでは公爵は高岸・木村のダブルキャストになっています。おそらく森川さんが軽い怪我でもされたのではないか、と。森川さんのエスパーダを楽しみにしていたのでとても残念でしたが、高岸さんのエスパーダの健在っぷりに驚かされたりもしました。岩国のエスパーダがどうなるのか、気になるところです(予定では森川さん)。

初演の翌年以来、12年ぶりに来日するワシーリエフと、斎藤友佳理さんの指導が入ることも話題の1つだった今回の公演。演出や振付に変更があったことはもちろんですが、それよりもやはり、全体の緊張感が増したことが一番の意義だったと思います。ピンと張った一本の糸が最初から最後まで緩むところなく通っているような印象でした。

カーテンコールにはワシーリエフと友佳理さんだけでなく、飯田さんと佐野志織さんの姿も! どうやら3日間登場してくれたようです。花束は初日だけのようでした(少なくとも2日目はなかった)。女性職員(1人)がスタシュケヴィチとロパーティンに、事務局長の高橋さんがワシーリエフに花束を渡すと、いきなり駆け出すロパーティン。上手の端にいた友佳理さんに自分の花束を渡しました。できる男だ、ロパーティン。

<東京バレエ団創立50周年記念シリーズ 6>
『ドン・キホーテ』プロローグ付き全2幕
2014年9月19日(金)ゆうぽうとホール

台本:ミゲル・デ・セルバンテスの小説に基づくマリウス・プティパ原型によるウラジーミル・ワシーリエフ版
振付:マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴールスキー、カシアン・ゴレイゾフスキー、ウラジーミル・ワシーリエフ
新演出・振付:ウラジーミル・ワシーリエフ
音楽:レオン・ミンクス、アントン・シモーヌ、ヴァレリー・ジェロビンスキー、リッカルド・ドリゴ、ユーリ・ゲルバー、エドゥアルド・ナプラヴニク

<主な配役>
キトリ/ドゥルシネア姫:アナスタシア・スタシュケヴィチ
バジル:ヴャチェスラフ・ロパーティン
ドン・キホーテ:木村和夫(←高岸直樹
サンチョ・パンサ:氷室友
ガマーシュ:梅澤紘貴
メルセデス:奈良春夏
エスパーダ:柄本弾
ロレンツォ:永田雄大

【第1幕】
2人のキトリの友人:川島麻実子‐河谷まりあ
闘牛士:
  安田峻介、杉山優一、松野乃知、原田祥博、和田康佑、岸本秀雄、宮崎大樹、入戸野伊織
若いジプシーの娘:高木綾(←吉岡美佳
ドリアードの女王:渡辺理恵
3人のドリアード:乾友子、矢島まい、小川ふみ
4人のドリアード:村上美香、岸本夏未、河合眞里、沖香菜子
キューピッド:松倉真玲

【第2幕】
ヴァリエーション1:河谷まりあ
ヴァリエーション2:川島麻実子

協力:東京バレエ学校

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

プロローグ。ドン・キホーテのもとへやって来ている床屋のバジルと、彼を待つキトリ。きっとこの後デートなんでしょうね。何とか彼の気を引こうとするも、「仕事中だろ」と諭される。怒ったキトリは髭そり用のクリームが入った入れ物を、「もう!」とドン・キホーテの頭に被せてしまいます。以前は本当にクリームが入っていたんですが、ここ最近は入れていないようでした。なので、小間使いの女性たちは掃除をしている“ふり”をするだけ。ところが、今回はちゃんとクリームが入っていました。その後の進行が心配になるので(ダンサーが滑らないかと)、クリームは省略でもいいかな〜と思っていたんですが、やっぱり緊張感が違いますね。「はい、ここはクリームが入っていると思って見てくださいね〜」という緩い同意がないことで、純粋に舞台のワクワク感が存在します。ドン・キホーテの頭も背中も、椅子も床も、2日目には水香さんのスカートにも、クリームがいっぱいついてしまいましたが…。

クリームはさておき、プロローグの演出が大幅に変わり、キューピッドが登場しました。びっくりした〜。ドン・キホーテにクリームをかけてしまった2人は、手を取り合ってこ〜っそり退散しようとします。呼び止めるドン・キホーテ。すると舞台がスッと薄暗くなり、上手からキューピッドがパ・ド・ブレで登場します。もちろん、彼らにはキューピッドは見えていません。キトリをドゥルシネア姫と思い込んだドン・キホーテが、彼女に恭しくお辞儀をすると、キトリもまんざらでもない様子。お姫様扱いされれば誰でも嬉しい。呆れるバジル。といういつものやり取りの中、椅子に腰掛けたキューピッドがドン・キホーテに矢を放ちます。キトリにブルーのスカーフを首に巻いてもらったドン・キホーテは、雷に打たれたようにハッとする。この、木村さんの「ンハッ」が素敵でね〜♪ 正面を向いて目を大きく開き、左手を胸に、右手を天にかざして、「ンハッ」!! はぁ〜、何度でも見たい。

机に置いてある西洋甲冑の兜をドン・キホーテが剣で割ると、ガシャーンの床に落ちのは、落ちて正解なんですよね。因みに、バジルが狂言自殺をするシーンで、登場するときにガシャーンとテーブルから食器類が落ちる音がするんですが、あれはどうやら袖の奥スタッフがやっているようでした。ちょっと話が逸れましたが…。

プロローグが明けて、軽快な音楽とともにバルセロナの街の活気が広がるシーンは、本当にワクワクします。好きなバレエ団なら尚更です。この日の東バは幕開きから眩く、熱気に溢れていました。改めて指導が入ったためか、いつにもまして活気ある群集。何気ない日常も、中央の踊りを盛り上げるときも、群集が個でありながら集団として動いて、空気を動かすのがわかります。そこに風や熱が生まれる。

キトリの友人を踊った川島さんと河谷さんが、とてもよかった!! スレンダーでクールビューティー、綺麗なお姉さんタイプの川島さんと、エレガントで愛らしく、温かみのあるラインが素敵な河谷さん。でも、2人とも何がよかったって、踊りも然ることながら、端々に熱いスペインの気質を感じさせてくれたところです。しかも、それが最初から最後のヴァリエーションまで一切失われることがなく、身体に染み付いていたこと。踊りの最後の止めのポーズなど、常に粋に、いかにも『ドン・キ』らしくキメてくれます。川島さんがチャキチャキ踊るのは想像がついたんですが、河谷さんがあんなに粋に踊ってくれるとは思わなかったな〜。確か河谷さんは、友佳理さんが『ラ・シルフィード』の指導をしたときに、友佳理さんから指導を受けるのをとても楽しみにしていると語っていたことがあったと思います。神奈川県民ホールが開催した友佳理さんのトークイベントにも来ていたし。きっと今回も、身体中を耳にして友佳理さんの指導を受け止めていたのではないかと想像して、勝手に嬉しくなってしまいました。

木村さんのドン・キホーテがとにかく素敵でした。トリッキーなお爺さんではなく、気品があり、紳士で、ややおっとりしたところはあるけど、本人はいたって真面目。常に心は冒険心や探究心で溢れています。かぼちゃ一つとっても興味津々。テーブルのミニかぼちゃを手に取り、目線より上までゆっくりと持ち上げてあらゆる角度から観察。「う〜む、これは…。はて、これは一体…」とでも言うように、しげしげと眺めた後、ヘタを摘んでゆっくりとテーブルに戻す。で、隣のガマーシュに「何やってんの? これはかぼちゃ。食べる物でしょ」みたいな扱いを受ける。
熱い心を持った正義感の強い男でもあります。ガマーシュが目隠しで女性たちにからかわれたり、大きな布でトランポリン状態で飛ばされると、本気で剣を振り回してガマーシュを守ろうとします。アルブレヒトが暴れるときも本気だったもんな〜、、、。
正直、自分の好きなダンサーがドン・キホーテを演じていると、こんなに楽しいとは思いませんでした。その幸福感は想像以上。野辺さんのときも楽しかったけど(♪)。

と、とりあえずこれだけ、、、。せっかく書いたので、中途半端でもUPしてみることにしました。途中まで書いてお蔵入り…という感想が結構ある、、、、。
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2014年09月12日

東京バレエ団<創立50周年祝祭ガラ>8月31日

<東京バレエ団創立50周年祝祭ガラ>、東京公演の最終日に行ってまいりました。土・日の公演は完売したらしく、来場者全員に大入袋が配られました。中身はキーホルダータイプのライト。50周年本の販売も開始していましたが(9,000円)、とりあえず見送りました。

オーケストラピット使用時のNHKホールの座席数は3,400。満席の大喝采は迫力があります。ゲストがカーテンコールに登場すると一際大きな拍手が起こるんですが、中でもやはりギエムの『ボレロ』への喝采は風圧を感じるほどの迫力がありました。ギエムの『ボレロ』はいつでも人気ですが、やはり来年の引退が発表されたことも大きかったのでしょうか。私としても、もしかしたら見納めかもしれないと思うと、感慨深いものがありました。最後のカーテンコールには、出番を終えたダンサーたちも登場。指揮者のオブジャニコフさんはもちろん、振付指導のオルガ・エヴレイノフさんやジャン=マリ(・ディディエール)さんの姿もありました。そして、下手の一番端には木村さんの姿が♪ ジャン=マリさんや高岸さんと並んで穏やかな笑顔の木村さんに、なんだかホッとしました。エヴレイノブさんと水香さんの親しげな姿も印象的。

本編の前に、東バの50年の歴史を綴った映像が流されました。音楽はオーケストラによる『眠り』。こういう場で、動いているベジャールさんの姿を見るのはまだ少し辛いですね、、、。また、各演目の幕開けにも作品のタイトルが映像で流され、なんだか特別感がありました。タイトル映像に使われていたバレリーナは渡辺理恵さんだそうです。レッスン用のチュチュで踊る姿がスローで映し出され、とても綺麗でした。

東京バレエ団創立50周年記念シリーズ5  
■ 東京バレエ団創立50周年 <祝祭ガラ>


『ペトルーシュカ』
振付:ミハイル・フォーキン
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー

ペトルーシュカ: ウラジーミル・マラーホフ
バレリーナ: 川島麻実子
ムーア人: 森川茉央
シャルラタン: 高岸直樹

『スプリング・アンド・フォール』
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:アントニン・ドヴォルザーク

沖香菜子 - 梅澤紘貴
村上美香、吉川留衣、岸本夏未、矢島まい、河合眞里、三雲友里加
岡崎隼也、森川茉央、安田俊介、杉山優一、永田雄大、吉田蓮、原田祥博、岸本秀雄、入戸野伊織

『オネーギン』より第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ
音楽:P.I. チャイコフスキー

オネーギン: マニュエル・ルグリ
タチヤーナ: 吉岡美佳

『ラ・バヤデール』より"影の王国"

振付:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)
音楽:レオン・ミンクス
編曲:ジョン・ランチベリー

ニキヤ: 上野水香
ソロル: 柄本弾
第1ヴァリエーション: 岸本夏未
第2ヴァリエーション: 奈良春夏
第3ヴァリエーション: 高木綾

『ボレロ』
振付:モーリス・ベジャール
音楽:モーリス・ラヴェル

シルヴィ・ギエム
森川茉央、杉山優一、永田雄大、岸本秀雄   ほか

指揮:ワレリー・オブジャニコフ
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ピアノ:菊池裕介(「ペトルーシュカ」)
協力:東京バレエ学校(「ペトルーシュカ」)


『ペトルーシュカ』の群集がいつもよりなんとなく寂しく感じたのは、舞台が広かったからでしょうか。横幅も奥行きも、いつもより広く感じました。奥行きというより、むしろ舞台の前面。緞帳よりも前の、踊りでは使わないスペースが広かったような気がします。舞台の広さが気になったのは、私が上から見ていたからかもしれません。今回は2階席から見ていたので、いつもと少し印象が違いました。オーケストラピットも手前に広かったような気がします。なんとなく舞台が遠そうというか。舞台と同じ高さで見ていたら、群集は重なり合って活気を感じたのかもしれません。

マラーホフのペトルーシュカは瞳がキラキラしていて、どこか愛らしい。目が死んでいないんですよね。そこがまた悲哀を誘う部分でもありました。ペトルーシュカのメイクって、ダンサーによって少しずつ違いますよね。首藤さんなどは、面影がないくらいくらい歪めていて、その徹底ぶりが実に首藤さんらしいなと思った記憶があります。カーテンコールで緞帳前に出てくるとき、両手でカーテンを握ってちょこっと顔を覗かせたマラーホフの、茶目っ気のある悪戯っぽさが忘れられません。そしてあの、両手でする投げキッス。あぁ、マラーホフだなぁ、と。
川島さんのバレリーナは、目をパッチリと見開いていて、疲れないかな〜と心配に(笑)。そんな無機質な人形の表情が、時おり人間のような感情を覗かせるのが、ちょっと怖くてよかったです。基本的には、可愛いんですけど。
乳母は高木さん。御者はわからず。馬丁コンビは岸本-吉田。踊り子は岸本夏未さんと河合さん。ジプシーは矢島さん、奈良さん。終盤に登場する悪魔は入戸野さんでしたね。カーテンコールまで顔が見えないので、モヤモヤしました。かなりキレのある踊りで、「誰?!」と思わせるインパクトがありました。それにしても入戸野さん、細いんだな〜。

『スプリング・アンド・フォール』は初役の2人(沖&梅澤)以外にも新しいキャストが多かったと思います。始めに断っておきますと、私はすごく楽しめたんです。すごくよかったんですが、やっぱりノイマイヤーは難しいんだな〜と思いました。作品自体に力があるので、ある程度は見せるこができると思うんですが、一歩突き抜けたその先を見せるのはすごく難しいんだな、と。
そんな中でも、沖さんの安定感はすごいなと思いました。よく身体が動いて、迷いがない。一歩先、半歩先を心配しないで見ることができます。サポート/リフトされても安定しているので、フォルムが綺麗だし、パートナーも助けられる部分もあるのではないでしょうか。印象的だったのは、駆けていって相手に飛び込む場面。梅澤さんの腕をめがけて思いっきり飛び込みます。そういう振付と言えばそれまでなんだけど、その迷いのない思い切りのよさは、パートナーに対して信頼を示すことにもなると思うんですよね。信頼されると人は頑張る。相手に力を与えることのできるダンサーは素敵だなぁと思ったんです。

梅澤さんも、表現しようという気持ちが強く感じられて、とてもよかったです。その気持ちが、身体中から溢れていたと思います。彼自身が音楽や風や、心かき乱す何かになっていたかと言ったら、もう一歩だったかもしれません。でも、何かを掴もうとしていて、それが以前よりも確実に近づいているのを感じずにはいられませんでした。踊りも、以前よりもクリアに目に入ってくるようになった。細部まで神経を行き届かせようとしている表れだと思います。踊りが変わると意識も変わるだろうし、その逆も同様ではないか、と。そういう意味で、今大切な時期なのではないかな〜と、勝手に思ったりしたんでした。

沖‐梅澤と3人で踊る役は岸本さんでした。やっぱりいいなぁ、岸本さん。踊りも綺麗でとても好きなんですが、何より雰囲気がある。ピュアな雰囲気の中に、切なさや哀しみや孤独を表現できるダンサーではないかと思うんですよね。そんな期待を寄せずにはいられない雰囲気があるんです(私的には)。梅澤‐岸本と3人で踊るのが杉山さん。なんて爽やかなの〜♪ 杉山さんと岸本さんの、逆ヴァージョンも見てみたいなぁと思いました。
『スプリング・アンド・フォール』は男性陣が難しそうだなぁ、と。どうしてもバタバタしちゃうんですよね。

考えてみたら、ルグリと吉岡さんの組み合わせって、あまりないんですよね。でも、美佳さんは誰と踊っても溶け込める人だし、体型の違いなどの心配もないし、もともと不安はなかったんですが、まるで何度も踊ったことがあるかのように違和感がありませんでした。2人が初めて『オネーギン』のパ・ド・ドゥを踊っているなんてことは、まったく思い出さなかった。ルグリはやっぱり特別な人だし、私の東バ鑑賞歴の中で美佳さんもやはり特別な存在だし、そんな2人の舞台は感動的で、あっという間の時間でした。

ソロル初役の弾さん、すごくよかったです〜♪ 見る度に、「立派になったな〜」と思ってしまう。もちろん、まだ課題はあると思うんですが、毎回成長を見せてくれる弾さんには期待を寄せずにはいられません。指先まで丁寧な大きな踊りで、佇まいも堂々として、ヴァリエーションはパワフル。水香さんのサポートも問題ないように思えたし、何より対等な関係に見えました。体格のせいもあるのか、もともとサポートは上手だったけど、水香さんを肩に乗せてウロウロしてもビクともしない様子には感心しました。長身で体格がよくてもサポートが上手とは限らないので、やっぱり弾さんは上手なんだろうなぁ。ヴァリエーションでは、広い舞台を目いっぱい使って大きなマネージュを見せてくれました。上から見ていたせいか、両サイドにコール・ドも整列していない舞台はとても広く感じられて、その舞台を大きく大きく切り取っていく姿に驚きました。「より前へ、より前へ」、そんな意識が聞こえてくるようでした。ずっと以前、首藤さんのボーイズクラスの様子が放送された番組で、大きくマネージュをするようにと、スタジオに椅子を4つ置いてその外側を回るように指導していたのを思い出しました。大きく回るのって大変なんだなぁと思ったのが、とても印象的だったんですよね。弾さんのソロルは是非、全幕で見てみたいです。その前にバジルとエスパーダですね。楽しみです。

コール・ドの前列6人は、上手から小川さん、伝田さん、矢島さん、政本さん、?、三雲さんだったと思います。?のところは崔さんかな〜と思ったんだけど、自信ない。伝田さんが前に来てたのがちょっと嬉しい。3つのヴァリエーションは、皆とっても素敵でした。いつも難しそうだなぁと思うのは第2なんですが(素人考えです)、余裕の表情でゆったりと踊る奈良さんにうっとり。コール・ドもとてもよく揃っていたし、やっぱり久々に全幕で見たいです。

『ボレロ』が始まる前の、あのピンと張り詰めた、緊張感漂う空気がとても好きです。今回は特に、公演間近になってギエムの来年の引退が報じられたせいで、引退公演はあるにしろ、『ボレロ』は最後かもしれないという思いもあったかもしれません。ギエムのメロディは、幸いなことに何度か見てきました。初めて見たのは、確かバレンボイムのときだったと思うんですが、とてもクールな印象を受けたのを覚えています。そんな、まさに孤高の人という印象だったギエムは、より人間的で親密感のある存在に変わってきました。それでもやはり、圧倒的な存在感は変わらずにあって、親密感と近寄り難さが分ち難く入り混じった、形容のし難い特別な存在だなぁと感じました。円卓の上の圧倒的な存在感と、カーテンコールで見せるなんとも親しげな、極上の笑顔。あのギャップにやられるんですよね。

管楽器がちょっと「おや?」な瞬間があり、思わず集中が切れそうになったんですが、「いやいやここで集中が切れたら負けだ」と思い、グイッと意識を舞台に引き戻しました。そうやって舞台に意識を戻すと、円卓の上のギエムにはなんの影響も及ぼしていない(少なくともそう見えた)ことが印象的でもありました。

赤い円卓の上でメロディを踊るギエムには、なんの虚飾もなく、ピュアで真っすぐで、男前なのに女性的でもあり、さらけ出すというよりは、そこにいることが使命のような、潔い舞い姿がありました。終盤、前方を力強く指差す場面では、「しっかりしなさい」と、何か叱咤激励されているような気持ちになりました。それは、今の私の心境がそう感じさせたのかもしれませんが…。
posted by uno at 17:40| Comment(0) | バレエ公演2014 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年09月03日

東バ『ドン・キ』のチケットを追加したくなってきた…。

東バのアッサンブレから『ドン・キ』のキャスト詳細が届きました。封書のほうのDMです。あれ? そういえばメールは届いてないな。思ったよりバラエティに富んだキャスティングでした〜♪ おかげで悩みが増えました(苦笑)。上野−柄本の日しかチケットを取っていないんですが、ゲストの日のキャストも見逃せない感じなんですよね〜。金曜と日曜、どちらを追加するかで悶々としております。

木村さんはドン・キホーテ老人のみ。まさかそろそろキホーテ?と冗談半分に思っていたら、本当になってしまいました。まぁでも、今は脚のこともあるし、出てくれるだけで有り難いよな、と。何気にキホーテ老人もかなり楽しみ♪ しかし、東京では日曜しか出ないんですよね〜。何度も言っていますが、誰も覚えていないと思うのでまた言いますと、土日は休みづらい職場なんです。既に土曜はチケット取ってるし、翌週の土日は岩国に行くので休まなければいけないし、2週連続で土日を休むのはマズイでしょ〜。と言いつつ、ときどきやってるんですけど。しかし、金曜に美佳さんがジプシーの娘を踊るんですよ。後のキャストは、金曜か日曜、どちらかを追加すればほぼ見られるんですが、木村さんのキホーテと美佳さんのジプシーの娘だけうまく見られないんです…。岩国も木村さんのキホーテなので、東京では我慢するかなぁ、、、。日曜、休みづらいし。あー、答えが出ない〜。

弾さんはバジルとエスパーダ、ダブル初役なんですね。どちらも本当に楽しみ。森川さんも、エスパーダ頑張れー。酒場のソロを格好よく踊るのはなかなか難しい。河谷さんがキトリの友人にキャスティングされているのも嬉しい♪ キューピッドに新キャスト。若手過ぎて正直わからないんですが(苦笑)、とても楽しみです。

岩国のキャストが楽しみなことになってます。川島さんのドリアードに、矢島さんのエスパーダ♪ 岡崎さんがガマーシュだし♪ チケット取ってよかった〜。

そして、永田さんのロレンツォの安定感(♪)。

キャストの詳細を載せておきます。雑な書き方ですみません。スマホから更新してるもので…。

【東京】
ドン・キホーテ:高岸/高岸/木村
サン・チョパンサ:氷室/岡崎/岡崎
ガマーシュ:梅澤/梅澤/梅澤
メルセデス:奈良/高木/奈良
エスパーダ:柄本/森川/柄本
ロレンツォ:永田/永田/永田
キトリの友人:川島-河谷/乾-吉川/川島-河谷
若いジプシーの娘:吉岡/奈良/高木
ドリアードの女王:渡辺/渡辺/渡辺
キューピッド:松倉/松倉/松倉


【岩国】
ドン・キホーテ:木村
サン・チョパンサ:氷室
ガマーシュ:岡崎
メルセデス:高木
エスパーダ:森川
ロレンツォ:永田
キトリの友人:岸本-河谷
若いジプシーの娘:矢島
ドリアードの女王:川島
キューピッド:中島
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2014年09月01日

東京バレエ団 子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』8月8日(金)14:30

■ 東京バレエ団 子どものためのバレエ『ねむれる森の美女』
2014年8月8日(金)14:30
会場:めぐろパーシモンホール

<主な配役>
オーロラ姫:吉川留衣
デジレ王子:梅澤紘貴
リラの精:渡辺理恵
カラボス:奈良春夏
カタラビュット(式典長):氷室友
王さま:永田雄大
王妃さま:小川ふみ

<プロローグ・第1幕>
乳母:升本有姫
優しさの精:浦由美子
やんちゃの精:岸本夏未
気前よさの精:加藤くるみ
のんきの精:安西くるみ
度胸の精:金子仁美
4人の王子:森川茉央、杉山優一、岸本秀雄、宮崎大樹
オーロラの友人:乾友子、矢島まい、河谷まりあ、崔美実

<第2幕>
フロリナ王女と青い鳥:乾友子、岸本秀雄
白い猫と長靴をはいた猫:岸本夏未、岡崎隼也
赤ずきんとおおかみ:古閑彩都貴、森川茉央
シンデレラとフォーチュン王子:浦由美子、杉山優一
白雪姫:政本絵美

協力: THE STUDIO

14:30の回は、吉川さんと梅澤さん。吉川さんは前回は宮本さんと、梅澤さんは今回が初役だと思います。とっても楽しかったです〜♪ 吉川さんも梅澤さんも、以前よりも主役オーラが格段に増していました。吉川さんは決して押しが強いタイプではないし、テクニック的にもすごく強いというわけではないけど(ローズアダージオの回転するプロムナードで、最後の一周の前に踵が落ちちゃったし…)、清楚な中に華もあり、可憐で、優しげな踊りと佇まいは、やはりとても好きです。オーロラ姫の幸福な空気をちゃんと感じさせてくれました。ピンクの衣裳はもちろん似合うけど、グラン・パ・ド・ドゥの白の衣裳の吉川さんも、品があって素敵だったな〜、と。

そして梅澤さんですよ〜♪ ちゃんと王子だった(失礼な…)。考えてみたら、梅澤さんの古典の王子を見るのって、初めてじゃないかしら。クラシックで主演を踊ったのは、王子じゃないけど『エチュード』くらいでしょうか。ちゃんと存在感ありましたし、「真ん中を踊るんだ」という意識が本人の中にちゃんとあるのが感じられて、それがすごくよかったな〜、と。やっぱり、意識が変わると、人は変わりますよね。そして、思ったより感情豊かに演じていたのも印象的でした。ちゃんと自分の王子を踊っていたと思います。
2幕冒頭の狩りの場面では、一つ一つの動きが大きく、丁寧で、指先まで王子の憂いが感じられて、ほのかに艶もありました。リラの精との語らいや、オーロラ姫の存在を知った場面でも、その都度踊りと感情がきちんと結びついているのが感じれられて、とてもよかった。カラボスたちと戦う場面では男らしく、そして最後はけれん味を活かした堂々とした佇まいで踊りきってくれました。もちろん、梅澤さんのいいところは、繊細さやノーブルでスマートな佇まいだったりするんですが、いい意味でけれん味が出せるというのは強みになると思います。少し踊りが不安定になってしまったとしても、それが表情やその後の踊りに出ることがない。それは、雰囲気で誤魔化しているのではなく、観客を不安にさせない大事な要素の一つではないか、と。そしてそれは、意識してやることではなく、経験を積み、様々なことが蓄積されたときに自然に出てくるものではないかと思うんです。一つの失敗に動揺せずにいられるのは、自分が積み重ねてきたものがあるからだと思います。いや、あくまで例えばの話しで、梅澤さんが今回何か失敗をしたというわけではありませんが。なんていうか、けれん味が出せるくらい梅澤さんに余裕が出たというのが嬉しかったんですよね。

若手の沖さんと松野さんもとても好きだし応援しているんですが、長いこと見守ってきた2人が、本格的な全幕ではないけれども、こうして立派に主演を務めている姿を見るのは、感慨も一入です。

式典長は氷室さん。ノリの良い子どもたちにちょっとだけ進行を妨げられそうになりながらも、なんとかかわして物語はスタート。渡辺さんのリラの精はやっぱりとても美しいんですが、何と言っても奈良さんのカラボスですよ〜♪ 美しくて、そして怖い。あぁなんか、ザ・カラボスだなぁ、と。上手くいえないんですが、正しくカラボスでした。本当に格好良くて、美しくて、見ていて楽しかったです〜♪ 登場一番、背中を向けて立つカラボスが、ゆっくりとこちらを振り返るんですが、その時点でもう敗北宣言です。

河谷さんはこの日も元気に踊ってたし、オーロラの友人に乾さんと矢島さんがいるという安定感。乾さんのフロリナ王女は洗練された美しさ。動きに無駄がなく、彼女の踊りや佇まいはやっぱり好きだな〜、と改めて。岸本さんの青い鳥も、相変わらず着地は柔らかいし、サポートもまずまず。子ども版の『ねむり』は、アダージオだけなのが残念なんですよね〜。岸本さんの青い鳥、フルで見たいなぁ、と。

というわけで、とってもざっくりとですが。
posted by uno at 18:00| Comment(0) | バレエ公演2014 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする