2012年07月29日

第13回バレエフェスティバル全幕特別プロ『ドン・キホーテ』7月29日

第13回バレエフェスティバルの開幕公演、全幕特別プロ『ドン・キホーテ』に行ってまいりました。開幕に相応しい、楽しく賑やかで、素晴らしい舞台でした。ロホとマックレーは最高だったし、東バの面々もみんな気合が入っていて、本当によかったです。

とにかくロホが可愛かった〜。彼女は大好きなダンサーなので、久々に美しいロホを拝めて幸せでした。白い肌とぴっちり結った黒髪、静けさと情熱を湛えた深い瞳が美しかったです(今日のアイシャドウはほんのり紫でしたね〜)。相変わらず圧巻のバランスと回転。グラン・フェッテではダブルだけでなくトリプルも入れていました。
マックレーも素晴らしかった。本当に美しいつま先と、そこから繰り出される高速のステップのクリアなこと! やんちゃで悪戯っぽい表情もチャーミングで、とっても素敵なバジルでした。
本国ではわからないけど、日本では珍しいロホとマックレーの組み合わせでしたが、2人の息はぴったり。片手リフトは敬遠して両手でリフトしていましたが、その分安定感はあったし、ロホも思い切り開脚してポーズしていました。やはりここは片手にこだわらず、美しく見せてほしい。片手で頑張る姿も、それはそれでいいもんだったりするんですけどね。踊り終わりの最後のポーズがいつもぴったりと決まるのも気持ちよかった。ロホがどんなに多めに回ろうとも、マックレーと音楽(指揮者)がピタッと彼女に合わせていました。

東バの面々も気合が入っていてとってもよかったです。なんかセギディーリャの中に気合の入ったのがいるな〜と思ったら、岡崎さんでした。しかも、なんか気合の入ったジプシーがいるな〜と思ったら、またしても岡崎さんでした。いい顔して踊ってましたね〜。小笠原さんも(セギディーリャ)も格好よかったし、梅澤さん(闘牛士)も雰囲気のある踊りで目を引くようになったなぁ、と。第2陣で登場した(4人ずつ登場)闘牛士の先頭のダンサーが逞しいなぁと思ったら、こちらは宮本さんでした。なんか、踊りだけじゃなく佇まいにも貫禄が出てきたなぁ、と。貫禄といえば、プロローグから妙に貫禄があるドン・キホーテだったので、森川さん成長したな〜と思ってたら、闘牛士の中に森川さんが!? そういえば、ドン・キホーテは高岸さんだということを、すっかり忘れてました。やはり貫禄です。ガマーシュのお付きに、なんと氷室さん。ということは2日目は高橋さん!?と思ってプログラムを見たら、やはり2人のダブルキャストでした。ぎゃ〜、明日は見に行かないんだよ〜。高橋さんのお付き、絶対楽しいだろうな、、、。そんな高橋さんのサンチョ・パンサは相変わらず可愛いし、永田さんのロレンツォもすっかり堂に入ってるし、松下ガマーシュのおふざけは頃合いが調度よく、みんなメインを邪魔することなく楽しい舞台を演出していました。

木村さんのエスパーダも素敵でした〜♪ は〜、幸せだった。登場から気合の入った踊り。誰よりも高く、そして誰よりも遠くへ伸びる脚。そういえば、ベイサイドバレエの『ギリシャの踊り』の“若者の踊り”でも、その手はどこまでも遠くへ伸びていました。ただ伸ばすだけじゃなく、その先にあるものを感じさせる。そんな踊りでした。ご本人も楽しそうだったし、奈良さんとの雰囲気もよかったし、最後は胸の空くようなマネージュを堪能できたし、本当に幸せでした。
奈良さんのメルセデスはスマートで柔らかく、熱いというよりは温かなメルセデス。美しい彼女の持つ優しい雰囲気が最近とても好きです。キトリの友人の2もとてもよかったです。佐伯さんはチャーミング。吉川さんは美しい〜。終幕のグラン・パ・ド・ドゥ、ロホとマックレーのアダージオに送られる割れんばかりの拍手の後では、さぞ踊りにくかろうと思ったら、吉川さんはブルーの衣装そのままに涼やかな空気を運んできてくれました。跳躍の多い第1ヴァリエーションですが、彼女の跳躍は着地音もなく、ふわっと優しげでとてもよかったです。ドリアードの女王の渡辺さんは、やや緊張している様子ではありましたが、清楚でたおやかな佇まいと、伸びやかな肢体が美しく、とてもよかったです。ジプシーの娘の吉岡さんは相変わらずの美しさだったし、高村さんも文句なしのキューピッド。彼女のキューピッドは何度見ても見飽きるということがありません。細やかなステップも、キュートなポージングも、高く軽やかな跳躍も、安定感がありました。

グラン・パ・ド・ドゥが終わると、あまりに拍手が大きすぎたせいか、セギディーリャたちが踊り出しを躊躇するという場面も。拍手の音で音楽が聞こえなかったのか、音楽ではなく指揮者を見ているものなのか、その辺はよくわからないんですが、確かに見ているこちらも「もう一度拍手に応えるかな?」と迷う場面ではありました。

これから始まる本プログラムへの期待が高まる、素晴らしい舞台でした。

第13回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ
『ドン・キホーテ』全2幕プロローグ付5場
2012年7月29日(日)15:00 東京文化会館

キトリ/ドゥルシネア姫:タマラ・ロホ
バジル:スティーブン・マックレー
ドン・キホーテ:高岸直樹
サンチョ・パンサ:高橋竜太
ガマーシュ:松下裕次
メルセデス:奈良春夏
エスパーダ:木村和夫
ロレンツォ:永田雄大

【第1幕】
2人のキトリの友人:佐伯知香‐吉川留衣
闘牛士:長瀬直義、宮本祐宜、柄本弾、梅澤紘貴、森川茉央、安田峻介、杉山優一、松野乃知
若いジプシーの娘:吉岡美佳
ドリアードの女王:渡辺理恵
3人のドリアード:西村真由美、矢島まい、川島麻実子
4人のドリアード:森志織、村上美香、岸本夏未、阪井麻美
キューピッド:高村順子

【第2幕】
ヴァリエーション1:吉川留衣
ヴァリエーション2:佐伯知香

協力:チャイコフスキー記念東京バレエ学校

指揮:ヴァレリー・オブジャニコフ
演奏:東京フィルハーモニック交響楽団
posted by uno at 23:46| Comment(0) | バレエ公演2012 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする