2011年02月20日

忘れないうちに天児さんのトーク。

え〜っと、忘れないうちに天児さんのアフタートークのことを書いておこうかと。『KARA・MI』に続き、『TOBARI』の公演でもアフタートークが開催されました。この日はメモを取っていなかったのであまり記憶に自信がないんですが、少しでも書いておかないと記憶は薄れる一方なので、、。
『KARA・MI』のときのアフタートークにツイては、→こちらに書きました。

2回目のトークのお相手は音楽・文芸評論家の小沼純一さん。昨年の12月に相模大野で『TOKI』が上演された際にも、小沼さんをお相手にアフタートークがありました。
まず話題は『TOBARI』の装置について。他の作品に比べるとシンプルだと言えるのではないか、というお話から。『TOBARI』は、砂の敷かれた舞台に5〜6cm程の高さの楕円形のステージが置かれています。装置はそれだけ。今回は装置ではなく、背後に星を配したとのこと。黒い幕に穴を開け、背後から光を当てることで星が光る仕組みになっています。背景の星空のほぼ中心にあるのが北極星とのこと。北極星を中心とした(夏の?)実際の星空なんだそうです。穴は、若手が頑張って開けてくれたとのこと。スタッフなのか舞踏手なのかはわかりませんが、山海塾は仕込みやバラシを舞踏手も一緒にやるらしいので、もしかしたら舞踏手も手伝ったのかな、と。舞台に置かれた楕円形のステージにも星が光るようになっています。こちらは8月の東京の星空なんだそうです。やはり「日本」の星空を描きたかった、というようなことを仰ってたと思います。何故8月かというと、夏は星が見えづらいんだそうです。って、常識ですか? 霞だか雲だかが多いとかで、とにかく夏は星があまり見えないらしい。見えないけど、あるもの。山海塾らしいな、と。「自分は天体少年だったわけではないんですけどね」と天児さん。すかさず小沼さんが、「“金柑少年”でしたもんね」と。一同、笑。ちょっと〜、何をうまいこと言ってるんですか、小沼さん(笑)、と。これには天児さんも大いに笑ってました。

白い砂が敷かれている舞台は「建築物」としての面で、そこにステージとしての楕円形のプレートを置いているという感覚らしい。例えば、楕円形のステージの周囲を照明が囲むことによって、楕円形の空間が浮かび上がるような、沈み込むような、面白い効果を生み出します。面と照明によって舞台空間は様々に表情を変える。天児さんは、「空間を呼吸」させると表現していました。

無音で踊る場面があるが、それは意識しているのか?という話題も。もちろん意識しているとのこと。稽古は無音で行うので、自分たちはそれほど違和感はないというようなことを仰ってました。ただ、あまり長い時間無音の場面が続くと、やはり緊張があり、シンドイとのこと。

客席から質問も受け付けてくれました。確か3つほどあったと思います。

舞台を見ていると、舞踏手の方々が本当に美しいなと思うのですが(確かそんな感じ)、普段はどんなトレーニングをされてるんですか?という質問。天児さんは本番の前、これから踊る作品と同じ時間をかけてストレッチをするんだそうです。山海塾の作品は1時間30分くらいのものが多いんですが、時間がなくても1時間くらいはストレッチをするとのこと。端から見たらゴロゴロしているだけに見えると思うんですが(笑)、と天児さん。海外でツアーを続けていく中で、30代後半くらいから、なんだかすごく疲れるな〜と感じ始めたんだそうです。歳だったんですね(笑)と仰ってましたが、その頃から筋トレ中心だったトレーニングを、ストレッチ中心に変えたんだそうです。

大きく口を開けるのには、どういう意味合いがあるのか? 「叫び」のようにも見えるのだが、という質問。「叫び」と捉まえてもらってもいいです、と天児さん(天児さんはよく、“とらまえる”という言い方をされます)。あまり説明はしたくないんですけどね、、、(苦笑)とのことでしたが、ガッと口を開けることで、中と外とが繋がるとのこと。確かに、上を向いて口を開けると、一本のパイプが通ったみたいに通路ができますよね。普段は相容れない世界が繋がり、あるいは何かしらの行き来があるかもしれません。というのは私の感想ですが。

衣装が女性的だと思うことがあるのですが、何か意識されているのですか?という質問。もちろん意識しているそう。女性的というより、むしろ男女どちらでもあるような、原始的な衣服のイメージのようです。たとえば、最初に何か身に付けるとしたら、まず腰に布を巻く。次に貫頭衣。布に穴を開けたものに頭を通す。一枚の布を身体に巻いて、腰のところを紐状のもので縛る。ギリシャ神話などでも男女の衣服にあまり差はないし、日本でも合わせの違いはあるが基本的には着物は男女とも同じですよね、というような説明だったと思います。

最後に小沼さんが1冊の本を紹介してくれました。何か本を持ってるのがずっと気になっていたんですが、フランスで出版されている、天児さんの言葉を集めた本のようです。天児さんがどういうシーンで発した言葉なのかはわからないんですが、非常に興味があります〜。今度第2弾も出るようで、日本語訳とか出ないかしら、と。とりあえずAmazonフランスにあったので、貼っておきます。

→ 「Dialogue avec la gravité 」 (Amazonフランス)
posted by uno at 00:55| Comment(0) | 山海塾 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする