2010年06月29日

『うたかたの恋』(6/23)ちょこっと。

世間はとっくに『ロミジュリ』で盛り上がっていますが、私はやっと今日の最終日を見に行きます(まだ西宮がありますが)。初めて見る都さんのジュリエット。ただでさえ楽しみな上に、ロイヤルとの最後の公演ということで、ちょっとだけいつもと違う気分になっています。どんな公演になるんでしょう。

『ロミジュリ』の前に、先週の『うたかたの恋』の2日目の印象を書いておかなければな、と。初日に衝撃を受けてチケットを追加購入した『うたかたの恋』、2日目のキャストはヨハン・コボーとリャーン・ベンジャミンでした。
コボーのルドルフが、予想通りというかなんというか、やはりとてもマッドでした。アコスタのルドルフが、環境が彼を狂気に陥れたのだとしたら、コボーのルドルフは、環境が加速させたにせよ、狂気の種は彼の中に深く根付いていたのだと思わせるものがありました。アコスタの中に強く感じたのは、愛されなかった少年の心、他人に理解されない孤独。それ故、人間味があり、狩猟小屋での薫るような悲劇性もより高かったような気がします。しかも、相手が最後まで恋に恋するロホのマリーだったので、それは残酷で美しい、背筋が凍るのと同時にウットリするような場面でした。甲斐甲斐しくルドルフに寄りそうマリーの母性さえ、少女の憧れの産物でしかないようなロホのマリー。それは決して偽物というわけではなく、本人ですらそれが本物かどうかなんてわかっていなかったのではないか、と。モルヒネを打つルドルフを、舞台の中央で半身を起こして見つめるロホの、ウットリとした眼差しが忘れられません。

もちろん、コボーのルドルフが人間味がなかったというわけではなりません。ただ、心を蝕まれた人間が、ある一線を越えてしまってから、モンスターのようになっていくのが恐ろしかった。常人には理解し得ない、共感さえ許さない、向こう側へ行ってしまったようなコボーのルドルフ。そして、ある意味モンスターだったかもしれないのがリャーン・ベンジャミンのマリー・ヴェッツェラ。ロホほどの官能性はないにしろ、どこか暗い陰のあるベンジャミンのマリーは、良い意味で何を考えているのかわからない恐ろしさがありました。彼女は狂気に陥ってはいなかったけど、最初のパ・ド・ドゥからルドルフとの力関係は拮抗しているように見えました。初日は、ロホの柔らかな肉体と少女の官能が、ルドルフを支配していくように見えた。最後の狩猟小屋の場面でも、ルドルフの狂気に負けないくらい、暗い死の陰を背負っていたような気がします。
ロホほどのドカンという衝撃はないにしろ(私がロホ好きというのもあると思いますが)、ベンジャミンも踊り、演技ともに流石と思わせるものがありました。

あ〜、もっとコボーのルドルフのことを書きたかったんですけど、時間切れ(書く日は来るだろうか、、、)。そろそろ出かけます。
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2010年06月27日

『アポクリフ』一般発売/他

ロイヤルは今日から『ロミジュリ』ですね〜。初日はキャスト変更のあったコジョカル&ペネファーザー。ペネファーザーのロミオはどうだったのかしら。甘いマスクのペネファーザーには、きっとロミオは合っていただろうなぁと想像。『リーズ』『うたかた』と見て、すっかり盛り上がってしまった自分としては、『ロミジュリ』も2キャストくらい見たかったな〜と、今さらながら後悔…。ロイヤルの次回の日本公演が今から楽しみだなんて、これまでにはなかった現象かも。いや、楽しみじゃなかったことはないんですけど。次回もアコスタが何か踊ってくれるといいんだけどな〜。ルドルフ意外も見てみたいです。

で、明日(27日)は『アポクリフ』の一般発売日。そして、K-BALLET『New Pieces』のチケットスペースの先行発売日です。どちらも今の段階では取る予定無し。休みは空けてあります。最近そんなことばっかり、、、。

■ ベルギー王立モネ劇場制作 『アポクリフ』

9月4日(土)18:30
9月5日(日)14:00
会場:Bunkamuraオーチャードホール

S席:11,500円 A席:9,500円 B席:7,500円
一般発売:6月27日(日)

電子チケットぴあ
eプラス 【座席選択】

■ K-BALLET COMPANY『New Pieces』

7月31日(土)16:00
8月1日(日)13:00/16:00
会場:赤坂ACTシアター

出演:熊川哲也、SHOKO、Kバレエカンパニー
振付:中村恩恵、服部有吉、長島裕輔

全席指定:14,000円
一般発売:7月4日(日)
チケットスペース先行発売:7月27日(日)

チケットスペース


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2010年06月25日

ロイヤル『ロミジュリ』キャスト変更/他

明日から始まるロイヤルの『ロミジュリ』ですが、初日のキャストに変更が出ています。ヨハン・コボーが降板。代役はルパート・ペネファーザーだそうです。コボーは「身内に重病人が出たため、急遽デンマークに帰国せざるを得なく」なったとのこと。ご家族に大事がないといいですね、、。
ところで、コジョカルとペネファーザーって、よく組んで踊っているんでしょうか? マックレーは今回は都さんと2回踊るので、無理だったのかも。前回の日本公演でヌニェスとペネファーザーの『シルヴィア』を見たんですが、「俺!」という押し出しは弱いものの、ペネファーザーもいいダンサーだったし、コジョカルは揺らがないと思うので、きっといい公演になるのではないかと思います。

<英国ロイヤル・バレエ団『ロミオとジュリエット』キャスト変更>

6月26日(土)18:00
ジュリエット:アリーナ・コジョカル
ロミオ:ヨハン・コボー → ルパート・ペネファーザー

NBS


『バレエの神髄』【東京公演】に得チケが出ます。S席14,000円が9,000円に。「お!」と思ったんだけど、7月の仕事の予定は既に決まっておりまして、うっかり予定を空けておくのを忘れておりました、、、。まあ、『うたかたの恋』を追加しちゃったから、余裕はないんですけど…。

■ <得チケ> 『バレエの神髄』【東京公演】

S席:14,000円 → 9,000円
受付期間:6月26日(土)10:00〜
→eプラス【 【文京シビックホール】 【新宿文化センター

そして、K-BALLET COMPANY『New Pieces』のプレリザーブも明日(26日)から。

■ K-BALLET COMPANY『New Pieces』

プレリザーブ:6月26日(土)11:00〜7月1日(木)11:00
電子チケットぴあ
プレオーダー:6月29日(火)12:00〜7月1日(木)18:00
eプラス
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2010年06月23日

『うたかたの恋』初日(6/22)

昨日はロイヤルの『うたかたの恋』初日の公演に行ってまいりました。日本での上演は23年ぶりとのことなので、当然、全幕で見るのは始めて(ルドルフとステファニーのパ・ド・ドゥだけ、小林紀子バレエ・シアターで見たことがあります)。あまりに強烈(に好み)だったので、久しぶりに会場でリピーター券を購入。今日も見に行くことにしました。これを好みだと言ったら、人間性を疑われるような気もするが、、、。
ドラマチックな作品は数多くあれど、『うたかたの恋』は「演劇的」なんてものは通り越していたような気がします。演劇的という言葉だけでは、あの舞台を表現しきれない。マクミランの、人間を覗き込む眼差しの恐ろしさを感じずにはいられませんでした。あそこに渦巻いていたものは何だったんだろうと、しばし思いをめぐらせる舞台でした。
もう、前奏からして暗い…。あんなに暗く陰鬱な前奏で始まる作品、今まであっただろうか、、。

まるでそれが必然だったかのように、死に突き進んでいく2人の姿が、痛々しくも恐ろしかった。死の意思を確認した後、マイヤーリングの狩猟小屋での2人は特に印象的でした。互いに互いしか理解し合える相手がいない。互いだけが唯一の味方で世界の全てであるとでも言いたげに、まるで子どものように心を寄り添わせ離れない2人。死に向かう人間を純粋だと言ったら間違いでしょうか。そこには恐ろしく純粋で、しかし恐ろしく重々しい空気が漂っていました。
死に至るまでの最後の場面を純粋に感じさせたのは、ロホのマリー・ヴェッツェラの描き方かもしれません。2幕では官能的だったロホのマリーは、3幕では憑き物が落ちたように純粋な少女だったんです。それがマクミランの演出なのか、ロホの演出なのかはわかりませんが(後者のような気もする)、その魔性から天使へという描き方がとてもよかった。
2幕のパ・ド・ドゥでのロホの官能性は、とにかくすごかった。それは17歳のマリーの、幼いままの無邪気な官能性。あんな官能性が表現できるのか、と。マリーという役には、ロホの少しポッチャリとした身体つきが合っていたと思います。柔らかな胸、温かい身体。ロホの透き通るような白い肌は、冷たさを感じさせません。
ルドルフが主役のこの舞台で、そのアコスタは当然ながら、やはりロホのマリーが特別な存在感を確立しているのがすごかった。彼女なくしてはルドルフの物語は成り立たなかったのではないかと思うほど。
しかし本当にルドルフの背中を見ていたのは、ラリッシュ伯爵夫人だけだったのかもしれません。彼の後姿に気付いていた彼女だけが、本当にルドルフを愛していたのかもしれない。とくに終盤の献身的な姿は心打たれるものがありました。モルヒネを打ち、朦朧と椅子に身をもたせたルドルフを前に、ラリッシュ夫人に「出て行け」と激怒するエリザベート。エリザベートの服に必死に掴みかかったラリッシュ夫人は、自分の身を訴えるのではなく、「お願いだからルドルフのほうを向いてくれ」と訴えているようで切なかった。自分ではルドルフを救えないと思ったラリッシュ夫人は、部屋の外で待っていたマリーを招き入れ、自分はそっと姿を消していきます。それが、彼女がこの舞台で見せる最後の姿…。あまりに切ない後姿でした。
ルドルフのアコスタも、とってもよかったですー。アコスタは初めて見たんですが、とてもいいダンサーでした。なんていうか、大人だなぁと思ったというか。踊りもサポート/リフトも文句ないし、徐々に追い詰められていくルドルフを繊細かつパワフルに表現していくのも見事。しかも、時折り見せる幼い子どものような表情に泣かされた、、、。あの大きな身体の、外見はどう見ても大人のアコスタの中に、小さな少年がうずくまって泣いているのが見えるようでした。

ミッツィ・カスパーのラウラ・モレーラ、ブラットフィッシュのリカルド・セルヴェラ、ステファニー王女のイオーナ・ルーツ、“ベイ”ミドルトン大佐のギャリー・エイヴィスなど、脇を固めるダンサーたちも皆とってもよかったです(まとめちゃってすみません、、)。ブラットフィッシュのセルヴェラが可愛い。きっとコーラスもよかっただろうなぁ、と。最後にルドルフがブラットフィッシュを抱きしめる場面もよかったです。きっと本当に可愛がっていたんだろうなと思うと、2人の間にも他人にはわからない関係が築けていたのが窺えるようで切なくもあり、、、。

ルドルフに、オーストリア=ハンガリー帝国からのハンガリーの分離を述べ立てるハンガリーの高官たちが面白かった。場面転換の役割もありつつ、執拗にルドルフにまとわり付き耳打ちする姿は、狙っているかどうかはわからないけど、ちょっと笑える。口ひげを付けて、眉間にしわを寄せた蔵健太さんが素敵でした(そしてちょっと面白い)。
同じく日本人の高田茜さんが、2幕の娼婦の中にいたと思います。東洋人らしい幼さがちょっとエロくもあり、とても可愛らしかったです。

フランツ・ヨーゼフ(ルドルフの父)の愛人であり、舞台女優であったカタリーナ・シュラットが、ピアノの独奏に合わせて歌う場面があります。聴き入る登場人物たち。様々な思いが交錯する、印象的な場面でした。

英国ロイヤルバレエ団『うたかたの恋』全3幕
2010年6月22日(火)18:30 東京文化会館

ルドルフ:カルロス・アコスタ
(オーストリア=ハンガリー帝国皇太子)

男爵令嬢マリー・ヴェッツェラ:タマラ・ロホ
(ルドルフの愛人)

ステファニー王女:イオーナ・ルーツ
(ルドルフの妻)

オーストリア=ハンガリー帝国皇帝フランツ・ヨーゼフ:クリストファー・サウンダース
(ルドルフの父)

エリザベート皇后:クリステン・マクナリー
(ルドルフの母)

伯爵夫人マリー・ラリッシュ:マーラ・ガレアッツィ
(皇后付きの女官、ルドルフの元愛人)

男爵夫人ヘレナ・ヴェッツェラ:エリザベス・マクゴリアン
(マリー・ヴェッツェラの母)

ブラットフィッシュ:リカルド・セルヴェラ
(ルドルフの個人付き御者、人気者の芸人)

ゾフィー大公妃:ウルスラ・ハジェリ
(フランツ・ヨーゼフの母)

ミッツィ・カスパー:ラウラ・モレーラ
(ルドルフの馴染みの高級娼婦)

ベイミードルトン大佐:ギャリー・エイヴィス
(エリザベートの愛人)

四人のハンガリー高官:
ベネット・ガートサイド、ヴァレリー・ヒリストフ、蔵健太、トーマス・ホワイトヘッド
(ルドルフの友人)

カタリーナ・シュラット:エリザベス・シコラ
(独唱)

アルフレート・グリュンフェルト:ポール・ストバート
(ピアノ独奏)

エドゥアルド・ターフェ伯爵:アラステア・マリオット
(オーストリア=ハンガリー帝国の首相)

ホイオス伯爵:エリック・アンダーウッド
(ルドルフの友人)

ルイーズ公女:エマ=ジェーン・マグワイア
(ステファニーの妹)

コーブルグ公フィリップ:デヴィッド・ピカリング
(ルイーズの夫、ルドルフの友人)

ギーゼラ公女:サイアン・マーフィー
(ルドルフの姉)

ヴァレリー公女:フランチェスカ・フィルピ
(ルドルフの妹)

ヴァレリー公女の子供時代:リャーン・コープ

マリー・ヴェッツェラの子供時代:タマラ・ロホ

ロシュック:ミハイル・ストイコ
(ルドルフの従者)

ラリッシュ伯爵:ヨハネス・ステパネク

その他、来客、メイド、娼婦、紳士、使用人、侍女など:英国ロイヤル・バレエ団

指揮:バリー・ワーズワース
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
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すごかったです!

『うたかたの恋』、初日の公演に行ってまいりました。す、す、すごかったです〜。素晴らしかったというよりは、すごかった。いや、凄まじかった、かな。こういう演目を大好きと言うのは問題有りでしょうか(苦笑)。いやぁ、大好きです。23年ぶりに日本での上演が実現したことを感謝せずにはいられません。
もしかしたら自分、ロイヤルが好きなんだろうか。いや、もちろん嫌いではないんですけど、「好きなバレエ団」という意識は薄かったんですが、何だかんだ言って毎回かなり楽しんでる気がします。今年に限って言えば、私的にはパリ・オペよりもロイヤルのほうが盛り上がってるし。そういえば、英国ものを上演している小林紀子バレエ・シアターが好きだったりもする。まあ、今回は特に演目もいいしな〜。

というわけで、明日の『うたかた』のリピーター券を購入してしまいました。もしかしたらこういうことになるんじゃないかと思って、明日は仕事は休みにしておいたんです。コボーのルドルフ、楽しみです。
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2010年06月22日

今日は『うたかた』〜。

今日はこれから、ロイヤルの『うたかたの恋』を見に行きます。大好きなロホと初アコスタ、楽しみです。NBSのサイトでキャストを確認したんですが、ミッツィ・カスパーにラウラ・モレーラ、ブラットフィッシュにリッカルド・セルヴェラ、さらにギャリー・エイヴィスなど、楽しみなキャストがいっぱいです。もちろん蔵建太さんも! ヨハネスもきになる。
『リーズ』の公演が相当楽しかったのか、結構盛り上がってるような気がする、自分。

今日はもうプログラムを持って行きたくなかったので、物語の流れは昨日のうちに予習しておきました。大雑把な展開はわかっているんですが、きちんと楽しみたいなぁと思って。なかなかどうして細かな登場人物が多いですね〜。

今日はイヤーブック、売ってるかしら。『リーズ』のときは、まだ本国から届いていないとのことだったので、そろそろ届いてるといいな〜、と。なんとなく毎回買っているので、一応欲しいんですよね。都さんの最後のシーズンだし。

それでは、行ってきます〜(携帯から更新するほどの内容じゃなかったな…)。
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2010年06月20日

英国ロイヤルバレエ団『リーズの結婚』6月19日マチネ

ロイヤル日本公演の幕開け、『リーズの結婚』マチネの公演に行ってまいりました。

英国ロイヤルバレエ団『リーズの結婚』全2幕
2010年6月19日(土)13:00 東京文化会館

振付:フレデリック・アシュトン
音楽:フェルディナン・エロール
編曲:ジョン・ランチベリー
美術・衣裳:オズバート・ランカスター

シモーヌ(裕福な農家の未亡人):フィリップ・モーズリー
リーズ(その娘):ロベルタ・マルケス
コーラス(若い農夫、リーズの恋人):スティーブン・マックレー
トーマス(金持ちのぶどう園主):ギャリー・エイヴィス
アラン(その息子):ルドヴィック・オンディヴィエラ

おんどり:ミハイル・ストイコ
めんどり:リャーン・コープ、イオーナ・ルーツ、エマ=ジェーン・マグワイア、ロマニー・パジャク
リーズの友人:タラ=ブリギット・バフナニ、クライレ・カルベルト、
フランチェスカ・フィルピ、ナタリー・ハリソン、ローラ・マッカロク、
ピエトラ・メロ=ピットマン、サイアン・マーフィー、サマンサ・レイン

村の公証人:トーマス・ホワイトヘッド
公証人の書記:ミハイル・ストイコ

その他、村人達、穫り入れをする人たち、馬丁たち:英国ロイヤル・バレエ団

指揮:ダニエル・キャップス
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団


とっても楽しかったです〜。リーズとコーラス、2人の恋人を中心とした、ドタバタ有りの他愛のない幸福なコメディ。難しいことは何も考えずに、ただただ楽しく見ることができました。しかも本物のポニー(名前はマイケル・オーウェンくん)も出てくるし、もう最高でした♪(馬、好きなんですよ〜)。

『リーズの結婚』を全幕で見るのは初めてでした。話はとっても簡単。リーズとコーラスは相思相愛の恋人同士。でも、リーズの母親シモーヌ(演じるのは男性)は、金持ちの息子アランと結婚させたい。いろいろあるけど、最後はめでたしめでたし、と。私的に後味がよかったのは、アランの描き方かもしれません。例えば、この間のモスクワ音楽劇場バレエの『エスメラルダ』みたいに、「カジモト〜、、、(泣)」な状態にはならなかったというか。『コッペリア』のコッペリウスの描き方とか。報われない思いをする者の描き方によっては、感情移入してしまう場合もあるんですが、アランならまた次の可愛い子に夢中になるかな〜、なんて。本人がメゲてない姿が可愛らしかったし、最後に大事な大事な赤い傘を捜しに戻ってくるところもよかったです。
コメディの度合いにしろ、アランの扱いにしろ、やり過ぎない調度良さが英国の、あるいはアシュトンの品の良さなのかな〜と思いました。

中幕や装置も牧歌的で可愛い。装置は豪華なんだけど、決してリアルではなくて、紙に書いたイラストをそのまま装置にしたような、漫画的なタッチが作品に合っていました。

何故か(?)毎回のようにロベルタ・マルケスの日のチケットを取っている私。前々回は『シンデレラ』、前回は『眠り』だったんですが、これはキャスト変更で見られませんでした。結果的に5年ぶりのマルケス。今日もとっても可愛かったです♪ 最初に彼女を見たとき、プロフィールの写真と実際のイメージが少し違うな〜と思いました。マルケスはブラジル出身。小柄で健康的な肌をした、よく踊れる感じの身体をしています。今回の場合は役柄もあるかもしれないけど、踊りも元気で小気味がいい。序盤は少しトウシューズの音が気になったり、跳躍はフワッと軽やかというほどではなかったけど、ポワントは安定感があってバランスも余裕だし、ポーズも美しい。細かなステップもうるさくない。

そして、とにかく晴れやかで可愛いんですよ〜。ちょっと幼さを残したマルケスのリーズは、素直で元気で、何事にもメゲないところが可愛い。お母さんにお尻をペンペンされても、一人ぼっちで仕事を言いつかっても、コーラスと引き離されても、とにかくメゲない。その屈託のない明るさは、見ているこちらが底から元気がわいてくるようです。
そして印象的だったのは、その瑞々しさです。元々とても綺麗なお顔立ちをしたマルケスですが、さらに華もプリンシパルとしての貫禄も増して、しかもその瑞々しさは失われていないんです。初めて見たときから既に5年が経っています。プロフィールを読む限り、キャリアもそれなりにあるはずなのに、とてもフレッシュなんですよね〜。同じくフレッシュなスティーヴン・マックレーと2人、なんとも可愛らしいカップルでした。マックレーも、こうしてロイヤルの中で見ると、やはり小柄なんだな〜と実感。小柄なマルケスとマックレーは身長差も踊りの息も合っていたし、とてもいい雰囲気でした。

マックレーを見るのは、おそらく2007年に東バに客演した『真夏の夜の夢』以来。あの頃はまだソリストだったんですよね。いやぁ、もうすっかりプリンシパルの佇まいでした! テクニックは安定しているし、すべてが軽やかで柔らか。回転系もよかったけど、バネのある跳躍が印象的。脚のラインが美しいんです。少し暗い眼差しが好きなところなんですが、今日は能天気なコーラスを好演していました。

マルケスのキュートなコメディエンヌっぷりが、なんだかとてもよかったんですよね〜。下品になるほどやり過ぎない。爆笑というほどではないけど、妙に可笑しくて可愛い、心くすぐる演技でした。コーラスが隠れて見ているとは知らずに、結婚生活を想像(妄想?)するリーズ。手で大きなお腹を表現して、「子どもは3人欲しい!」。「悪いことしたらお尻ペンペンだわ!」と一人で楽しそう。たまらずに飛び出してくるコーラス。「私ったら…もう最悪」と、自分にゲンナリするリーズ。コーラスのマックレーが、またいいんですよね〜。そんなリーズが可愛くて(ちょっと面白いし)仕方ないという感じで、わりと包容力もある。本当、いいカップルだったな〜、と。

男性のフィリップ・モーズリーが演じるシモーヌも面白かったです。気靴を履いたステップはブラボーでした。ちょっとお馬鹿なアランも可愛い。まさか1幕最後の嵐のシーンで宙吊りになるとは思わなかったけど(笑)。2幕の最後もアランだし、幕切れはどちらもアランが締めていたのが印象的でした。『リーズ』は初めてだったので、おんどりとめんどりの踊りも見るのは初めて。冒頭に出てくるんですね〜。夜明けの暗がりの中、小屋と思しき場所で静かに待機している姿が、なんとも可笑しくて可愛いかったです。
動物といえば、真っ白いポニーのマイケルくんです。バレエの舞台に本物の動物が出てくると、ワクワクするんですよね〜。しかも馬、好きなんですよ〜。車を引いて登場。リーズとシモーヌを乗せて引っ張っていきます。さらに幕前を通過して、麦畑まで2人を運んだら任務終了。とっても大人しくてお行儀がよくて、いい仕事してました。はぁ、可愛かった♪ マルケスがマイケルくんのお尻をちょっと撫でたんですよね。そういう決まりなのか、マルケスのアドリブなのかはわからないんですが、ちょっと印象的でした。
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2010年06月18日

ロイヤル『リーズの結婚』キャスト変更/蔵健太さん出演日(予定)

明日から始まるロイヤルの日本公演ですが、『リーズの結婚』にキャストの変更が出ています。今日(6/18付)。

NBS

<英国ロイヤル・バレエ団 キャスト変更>

『リーズの結婚』
6月20日(日)15:00
リーズ:サラ・ラム → ラウラ・モレーラ
コーラス:イヴァン・プトロフ → リカルド・セルヴェラ

サラ・ラムは怪我のため、「激しいテクニックを要求されるリーズ役」を現時点では降板し、来週の『うたかたの恋』(ラリッシュ伯爵夫人)は予定どおり出演するそうです。驚いたのは、イヴァン・プトロフです。なんと、ロイヤルを退団したんだそうで、、、。前々回の日本公演で、マルケスと踊った『シンデレラ』を見たきりだったと思うんですが、なんとなく好きだったので残念。とか言いつつ、今回はプトロフのチケットは取っていないんだけど、、。これから彼がどこで踊っていくのかわからないんですが、活躍を祈りたいです。

蔵健太さんがご自身のブログで、日本公演での出演予定日を出してくれています(※予定は変更になる場合があります)。うぅ、マキューシオにもベンヴォーリオにも当たらなかった…。見たかったな〜、マキューシオ。

Kenta Kura Official Blog 〜Life@The Royal Ballet〜
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『エトワール・ガラ』プログラム変更&マチュー・ガニオ「徹子の部屋」に出演

『エトワール・ガラ』のプログラムが変更になりました。
Aプロの「シンデレラ物語」(アッツォーニ&リアブコ)が、ノイマイヤーの「シルヴィア」に変更。「アルルの女」より(アバニャート&ペッシュ)がAプロに新たに追加。あとは、AプロとBプロの入れ替えが3つほどあります。「人魚姫」が消えてなくて本当によかった、、。Aプロにイリ作品が入ったので、バランスはよくなったような気がします。

変更前のプログラムは→こちらで。

■ 『エトワール・ガラ2010』

  【Aプログラム】
「シンデレラ物語」「シルヴィア」より (振付:J.ノイマイヤー、音楽:L.ドリーブ)
アッツォーニ、リアブコ

「カルメン」より寝室の中 (振付:R.プティ、音楽:G.ビゼー)
アバニャート、ガニオ

「天井桟敷の人々」よりスカルラッティ・パ・ド・ドゥ
(振付:J.マルティネス、音楽:D.スカルラッティ)
ジルベール、オファルト

「ウートルノワール」 【Bプロより変更】
 (振付:J.ブベニチェク、音楽:O.ブベニチェク、J.ケージ)
ジロ、ブベニチェク

「人魚姫」より (振付:J.ノイマイヤー、音楽:L.アウアーバッハ)
アッツォーニ、リアブコ

「アルルの女」より 【新規追加】
(振付:R.プティ、音楽:G.ビゼー)
アバニャート、ペッシュ

「三銃士」≪世界初演≫ (振付:P.ラコット、音楽:M.ルグラン)
ブベニチェク、リアブコ、オファルト、エイマン、ガニオ、ペッシュ
ジロ、ジルベール、オブラスツォーワ

  
  【Bプログラム】
「フラジル・ヴェッセル」 (振付:J.ブベニチェク、音楽:S.ラフマニノフ)
アッツォーニ、ブベニチェク、リアブコ

「ロミオとジュリエット」よりバルコニーのシーン
(振付:K.マクミラン、音楽:S.プロコフィエフ)
オブラスツォーワ、ガニオ

「ディーヴァ」 【Aプロより変更】
(振付:C.カールソン、音楽:U.ジョルダーノ)
ジロ

「プルースト〜失われた時を求めて」より囚われの女 【Aプロより変更】
(振付:R.プティ、音楽:C.サン=サーンス)
アバニャート、ペッシュ

「コッペリア」より (振付:J.ギヨーム・バール、音楽:L.ドリーブ)
ジルベール、オファルト

「薔薇の精」 (振付:M.フォーキン、音楽:C.M.フォン・ウェーバー)
オブラスツォーワ、エイマン

「瀕死の白鳥」 (振付:D.ウォルシュ、音楽:C.サン=サーンス)
ジロ

「プレリュード」≪世界初演≫ (振付:D.ボンバナ、音楽:C.ドビュッシー)
アバニャート、ペッシュ

「幻想〜“白鳥の湖”のように」より
(振付:J.ノイマイヤー、音楽:P.I.チャイコフスキー)
アッツォーニ、リアブコ

「プルースト〜失われた時を求めて」よりモレルとサンルー
(振付:R.プティ、音楽:G.フォーレ)
ガニオ、オファルト

「アパルトマン」よりグラン・パ・ド・ドゥ
(振付:M.エック、音楽:フレッシュ・カルテット)
ジロ、ブベニチェク

「スターズ アンド ストライプス」 (振付:G.バランシン、音楽:J.P.スーザ)
ジルベール、エイマン


そして、マチュー・ガニオが「徹子の部屋」に出演するというお知らせも。びっくり〜! たのしみですね♪

■ 「徹子の部屋」 マチュー・ガニオ出演

「徹子の部屋」 ゲスト:マチュー・ガニオ
7月1日(木)13:20〜13:55

Bunkamura『エトワール・ガラ2010』
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2010年06月17日

『アポクリフ』座席選択先行

eプラスで、『アポクリフ』の座席選択先行があります。6月18日(金)開始。ローソンチケットでも先行発売があるようです。見に行くかどうか迷ってるんだけど、早く取らないと良い席はなくなっちゃうだろうな〜。オーチャードだしなぁ。「見たい!」よりは、「見ておきたい」に近いかも、、。いや、見たい気持ちももちろんあるんですけど。

■ ベルギー王立モネ劇場制作『アポクリフ』
9月4日(土)18:30
9月5日(日)14:00
会場:Bunkamuraオーチャードホール

【座席選択先行】
6月18日(金)12:00〜6月22日(火)23:59
eプラス
【Bunkamuraチケットメイト先行販売】
6月21日(月)
Bunkamura

ローソンチケット


東バの『ジゼル』、川口公演のチケットを取りました。今回は、吉岡&後藤はこの1回のみ。水香さん1回、木村さん2回(それを言うなら友佳理さん2回か、、)。石巻の佐伯&長瀬は、まだ迷ってます。申込の締め切りは6月30日なので、まだ間に合うんだよね、、、。いや、たぶん無理なんですけど、まだ間に合うと思うと、ついついモヤモヤしちゃうんです。
posted by uno at 00:25| Comment(0) | バレエ日記2010 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする