2009年02月27日

ちょこっと兵庫の『椿姫』

昨日は兵庫芸文へハンブルク・バレエ『椿姫』を見に行ってまいりました。今日は公演はないので、大阪の国立国際美術館へ。お目当ては「新国誠一《具体詩》 詩と美術の間に」だったんですが、同じ入場券で見られるというので「アヴァンギャルド・チャイナ」も見てきました。楽しかったです〜。新国誠一さんの具体詩はかなり面白かったです。え〜っと、ホテルのインターネットスペースみたいなところで更新しているので、サクッと。キーボードの音がロビーに響いてるので、ちょっと居心地が悪いんです…。

『椿姫』のキャストは発表されていたとおり、ブーローニュ&リアブコ組のキャストです。

ハンブルク・バレエ『椿姫』
2009年2月26日(木)18:30 兵庫芸術文化センターKOBELCO 大ホール

マルグリット・ゴーチエ:ジョエル・ブーローニュ
アルマン・デュヴァール:アレクサンドル・リアブコ
マノン・レスコー:エレーヌ・ブシェ
デ・グリュ:チャゴ・ボアディン
プリュダンス:レスリー・ヘイルマン
ガストン:アルセン・メグラビアン
オリンピア:カロリーナ・アギュエロ
N伯爵:ヨハン・ステグリ
老紳士デュヴァール:カーステン・ユング
ナニーナ:ミヤナ・フラチャリッチ
公爵:ヨロスラフ・イヴァネンコ
ピアニスト:リチャード・ヘインズ

私にとっては今回のツアーで最後の『椿姫』。昨日も素晴らしかったです。リアブコはなんていいダンサーなんだろう、と。自身の踊りの充実と、サポート・リフトなど対パートナー面での技術の上手さ、そして内面の豊かさ。今、世界で彼ほど充実しているダンサーはいないんじゃないかと、大袈裟ではなく思ってしまうほど素晴らしいです。リアブコの見事な倒れっぷりが好きなんです。登場一番の卒倒が素晴らしい。3幕のパ・ド・ドゥの後の、マルグリットと2人で倒れこむところもすごい。あれだけ思い切り倒れられるのは、それだけコントロール力があるのではないか、と。因みに、倒れっぷりは神奈川のときのほうがすごかった気がします。

昨日気が付いたんですが、1幕では舞台用の白塗りのメイクをしていたマノンとデ・グリュが、3幕の黒衣のパ・ド・ドゥの後に現れるときには、普通のメイクになっているんですね。それは、劇中劇の舞台ではなく、マルグリッとの中の幻影だからということもあると思いますが、彼らが「マノン」の物語を飛び出し、マノンがマルグリットにさらに強く同化しはじめたことを表しているのではないでしょうか。物語の登場人物であるマノンに自分を重ねていたマルグリットが、さらに彼女にシンパシーを抱きはじめていたのだと思います。自分自身を重ね、最初は恐れていたマノンの存在が、いつしか愛しく思えていたのだと思うんです。

兵庫芸文は、神奈川県民ホールに比べると間口が狭いので(というか、神奈川県民ホールが広いのか)、舞台の左右にいるアルマンとアルマン父の動きが見やすかったです。舞台に凝縮感があってよかった。ただ、間口が広いとちょっと見難いんだけど、真ん中の物語との時間的・場所的な隔たりが表現しやすいという利点もあるのかも?とは思いました。

昨日は東バの高岸さんも見に来てました。兵庫も見に来るとは思いませんでしたよ〜。なんか懐かしい感じの人がいるけど、知り合いなんているわけないし…と思ったら、高岸さんでした。そういえば、高岸さんも3幕のパ・ド・ドゥはレパートリーに入ってますよね。またいつか高岸さんのアルマンを見ることはできるだろうか、、、と、ふと思ってしまいました。高岸さんもスタンディングオベーションで“ブラボー”を送っていましたよ〜。
posted by uno at 18:52| Comment(8) | バレエ公演2009 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月26日

『人魚姫』【名古屋】の続きです。

昨日は名古屋の感想を書きながら、途中で爆睡。夜中の4時頃に目が覚めて、ちょっと中途半端だけどとりあえずアップして、また爆睡という…。明日から大阪3泊4日だというのに(公演は兵庫ですが、大阪に泊まるので)、生活は乱れ、そのせいで心の準備ができずにいます。はー、モヤモヤする〜。というか、眠い…。

私の場合、名古屋の感想とか言いながら、思ったことを書き足しているだけのような気もします。いつも思うんですが、どうやら自分は「この日は〜」とか「この日の誰々は〜」とか、違いを述べつつ感想を書くのが苦手のようです。『人魚姫』に関しても、書き足しに書き足しを重ねて、ズルズルと綴っているような気がする…。まあでも、自分が思ったときに書き留めていかないとどんどん風化してしまうので、取り留めのない感想ですが、よろしければお付き合い下さいということで、、、。言い訳でした。


名古屋のマチネでは、クマのぬいぐるみが登場しなかったような気がします。気のせいかな、、、。ソワレでは登場してました。クマを袖に戻すときに、ちゃんとトコトコトコと歩かせるのが可愛い。

15日(日)NHKホールの感想で、ソワレでは船の模型が出てくるべきところで出てこなかった気がする、と書いたんですが、やはりあの日はちゃんと作動していなかったようです。1幕の海の場面で、海底にエドヴァートとヘンリエッテの幻影が現れるところで、2人の幻影と並行するように舞台奥の上空を船の模型が通り過ぎます。その船を見上げながら、手を振る詩人。また2幕では結婚式の最中、舞台の手前上空を船が横切ります。その船の下には人魚姫がいて、海にいたときの動きをします。遠くでこちらに手を振る王子。この船が、よくできてるんだけど、チープな可愛さもあって、いい味出してるんですよね〜。窓に柔らかな明かりを灯し、煙を吐きながら遠くを横切る船は、何故かとても懐かしい。船との隔たりは、心の隔たりや時間の隔たりを感じさせて、もう戻れない場所のような気がして、とても切なくもあります。王子のいる地上を夢見ながら人魚のままでいたら、幸せだったんだろうかと、ふと考えてしまいました。いや、それでも絶対に人魚姫は地上に上がったんですけどね、、、。

15日の感想で、「そういえば人魚には姉妹がいたはず」と書いたんですが、キャスト表にちゃんと「姉妹」と書かれていました。お恥ずかしい…。赤い髪の女の子が誰か知りたいんだけど、あのメイクなので全然わかりません。一応、2幕では中心的な位置にいるので、最初に名前のあるマリッサ・ジメネかなと思うんですが、どうだろう、、、。2幕の凶暴化(?)した海の仲間(姉妹)たちは、初日は一瞬ビックリしたんですが、今ではあの場面がとても好きです。そんなに激しく詰め寄らなくても…というくらい、「さあ、どうする! どうする!! どうする〜?」と人魚姫に迫り、踊りまくります。それくらい人魚姫の心の中はグチャグチャになっていたのだと思います。

人魚姫と王子を残して結婚式の客たちが退場する場面で、「そうそう、あれも片付けなくちゃ」と言わんばかりに貝を拾い上げる王女。さっき王子がそうしていたように貝に耳を寄せ、「なんだ、何も聞こえないじゃない」というふうに肩をすくめてみせます。しかもそれを、一組のカップルに渡してしまう。都合よく押し付けられた彼らも困惑気味。「どうする、これ、、、」みたいな…。ヒドイ〜。大事な大事な貝なのに…。でも、大事だなんて知らないから、王女には悪気はないし。悪気がないからって許されるのか?う〜ん、、、。しかもアギュエロが可愛いくて、なお憎たらしい(褒めてます)。ブシェの王女も無邪気というか、天真爛漫な無意識の小悪魔なんですが、知的な雰囲気もあるアギュエロは半ば確信犯的に見える部分があって、本当は全部気が付いてんじゃないの!?と言いたくなる。そういう意味では、ブシェのフワフワの髪とアギュエロのストレートの髪は、それぞれの個性をよく表しているなと思いました。

最後、白い部屋に現れた詩人は、足元まである長いブカブカのコートを羽織り、シルクハットをかぶって、手には本を持っています。その動きはどこかぎこちなく、片膝を上げて、その膝をポンっと叩いて脚を下ろす仕草などは、自分の意識とは関係なく脚が上がっているようにも見えます。そして、手から本がポロっと落ちる。詩人が最後に持っていた本は、何の本でしょうか。いつも胸のポケットから取り出していた本(ノート?)とは、少し違う印象を受けます。自分の物語だったものは、人魚姫と同じように彼の手を離れたのかもしれません。最後に現れた詩人は、その身体も本も、もう彼のものではないかのようでした。何て言うんだろう、彼のものであると同時に、すべてのものであるような、そんな感じがしたんです。

え〜、取り留めもなく書きましたが、この辺で。明日から兵庫の公演に行ってまいります。私はこの兵庫の公演が最後です。広島と福岡には行かないので。終わっちゃうの寂しいな、、、。3月1日に帰って来ます。もしかしたらその間、携帯から更新するかもしれません〜(しないかもしれません、、、)。それでは、行ってまいります!
posted by uno at 01:50| Comment(4) | TrackBack(0) | バレエ公演2009 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月25日

ハンブルク・バレエ団『人魚姫』【名古屋】

ハンブルク・バレエ団『人魚姫』全2幕

演出・振付・舞台装置・照明・衣装:ジョン・ノイマイヤー
音楽:レーラ・アウエルバッハ
指揮:サイモン・ヒューウェット
ヴァイオリン:アントン・バラコフスキー
テルミン:カロリーナ・エイク
演奏:セントラル愛知交響楽団


2009年2月22日(日)13:00 愛知県芸術劇場

詩人:イヴァン・ウルバン
人魚姫/詩人の創造物:エレーヌ・ブシェ
エドヴァート/王子:カーステン・ユング
ヘンリエッテ/王女:カロリーナ・アギュエロ
海の魔法使い:アミリカー・モレット・ゴンザレス
魔法の影:ピーター・ディングル、マティアス・イアコニアンニ、ステファノ・パルミジアーノ

2009年2月22日(日)18:00 愛知県芸術劇場

詩人:イヴァン・ウルバン
人魚姫/詩人の創造物:シルヴィア・アッツォーニ
エドヴァート/王子:カーステン・ユング
ヘンリエッテ/王女:エレーヌ・ブシェ
海の魔法使い:オットー・ブベニチェク
魔法の影:ピーター・ディングル、マティアス・イアコニアンニ、ステファノ・パルミジアーノ

ハンブルク・バレエ『人魚姫』、名古屋の公演をマチネ/ソワレ鑑賞してまいりました。キャストは東京と同じです。

作品の力に圧倒されて滂沱した東京公演から少し経ち、こちらも落ち着いたのか、もう少し冷静に見ることができた気がします。それでも、人魚姫が脚を手に入れるところでは、あまりの痛々しさにこちらまで顔が歪んでしまうし、最後の最後に王子が人魚姫の鼻を摘んで去っていったときには(しかも、肩を「ポンポン」と叩くのが、また辛い…)、どうしようもないほどの絶望感に襲われます。王子があのアクションをするたびに、私も思わず顎が上がりそうになる、、、。詩人の人魚姫に対するシンパシーが優しくて涙し、次第に自分の手を離れていった人魚姫への愛情に、また涙する、、、。

でも、少し冷静に見られるようになると、アッツォーニとブシェの人魚姫の違いが、もう少しハッキリと感じられるようになりました。名古屋の公演で私が印象的だったのは、アッツォーニの人魚姫は海の中にいるとき、本当に生き生きとしていて、幸福そうであるということです。海の底は暗く冷たい水の世界ではなく、居心地の良い素晴らしい場所のように感じられたんです。それこそ、どうしてこんなに幸福だった海を捨てて陸に上がったのか?と思わずにはいられないほど。ノイマイヤーはプログラムの中で、“私にとって海の世界はどちらかというと理想の世界で”と語っているので、それはノイマイヤーの意図したこと考えて間違いがないと思います。彼女は何故、姉妹に囲まれて、あんなにも幸福だった海の世界から、陸に上がらなければならなかったのでしょうか。それはきっと、どれほどの大きな犠牲を払うことも厭わないほど、彼女が王子を愛していたからだと思います。しかしそれは、少なくとも最初は彼女自身が望んだことではなく、詩人によって託された詩人の愛です。彼女が何故あの王子を愛したかということは問題ではなく、詩人によって彼女は王子を愛するように創造されたんです。だからこそ、人魚姫の存在は切ない。彼女自身が望んだのではなく、彼女の愛もそれによる苦しみも、最初からそうなるように決まっていたからです。海の世界を美しく幸福に描くことで、人魚姫の愛には揺るぎない説得力が生まれのだと思います。それは、説明がつかないものであるという説得力です。姉妹たちと戯れ、水の中でこそ本当に自由に泳いでいるアッツォーニは、そこが如何に幸福な世界であるかを感じさせてくれました。

ブシェの人魚姫は、その若さも手伝ってか、冴え冴えとしたシャープな印象。彼女のいる海の底は、ヒンヤリと冷たい水が漂っているようです。美しく堂々としたブシェの人魚姫は、姉妹たちと一線を画すような存在感でした。
初日の感想で、ブシェの人魚姫は人間的だったと書いたんですが、やはりその気持ちは変わらず。どちらかというと心揺さぶられるのはアッツォーニなんですが、人間として理解し易い感情はブシェのほうだったかもしれません。アッツォーニの場合、彼女自身に感情移入するというよりは、詩人との共鳴に心を動かされるんです。彼女の恋が実るかどうかではなく、実らないとわかった上で、共鳴した2人の物語を見届けずにはいられない。そういう意味では、ブシェの表現は若かったのかもしれません。アッツォーニの人魚姫とウルバンの詩人の間には強いシンパシーが感じられて、それがとても心を揺さぶります。ブシェの場合、少し詩人との共鳴が弱いので、「王子に愛されたい」という願望が彼女自身の願望に近くなり、人間的で生々しくなる気がします。一歩間違えると、「こんなに愛していることに気付いてほしい」というエゴにもなりかねない。でも、人間の私としては、その気持ちはすごく理解できるんですけどね、、。
posted by uno at 04:19| Comment(2) | TrackBack(0) | バレエ公演2009 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月23日

日帰り名古屋でした。

名古屋の『人魚姫』マチネ/ソワレを見に行ってまいりました。ヘトヘトなので寝ます、、、。キャストはNHKホールの15日(日)のマチ/ソワと同じですよ〜。ウルバンとユングはこのままシングルキャストでいくのかな? 人魚姫と王女をマチ/ソワで踊るブシェも大変そうだな、と(体力的にも気持ち的にも)。んで、やっぱりオットーが格好良い(♪) ゴンザレスは、オットーのセクシーさとは違う、妙な色気がある(ような気がする)。

同じセンター内の愛知県美術館で、「アンドリュー・ワイエス ‐創造への道程‐」も見てきました。すごくよかったです。マチ/ソワ鑑賞だけでも疲れるので、どうしよか迷ったんですが、見に行ってよかった。荷物になるのが嫌で図録を買わなかったのが、ちょっと悔やまれるけど…。

で、帰宅して、録画しておいた「課外授業 ようこそ先輩」(森山開次さん)を見ました。「狂ひそうろふ」の映像が少しだけ映りました。ちゃんと撮ってるみたいなので、NHKで放送するかDVDにしてくれないかな〜と思っちゃった。それにしても、子どもってすごいな、と。発表会でみんなが見守る円陣を飛び出して踊った子とか、「優しさで高くなりたい」とか、いろんな子がいて面白かったです。私だったらあの円陣は飛び出せないな〜。最後に森山さんは、「僕のほうが本当に感謝してます。ありがとう」と言っていたけど、その気持ちはすごくわかりました。

今日はこれだけ。おやすみなさい〜。
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2009年02月21日

2月22日(日) NHK「課外授業」森山開次さん/他

森山開次さん出演のNHK「課外授業 ようこそ先輩」が、明日2月22日(日)に放送です。子どもたちへの宿題は“自分の名前を踊る”だそうですよ〜。私は明日は名古屋の『人魚姫』を見に行くので、忘れずに録画しないと。そういえば、十市さん出演の「レディス4」は見逃しました…。

■ 「課外授業 ようこそ先輩」

2月22日(日)13:05〜13:34 NHK総合
「全身で伝えよう!」
神奈川県相模原市立上溝南小学校
森山開次(ダンサー)

【再放送】BS2 火曜15:30〜15:59
【再放送】総合  翌週月曜13:15〜13:44
→ 「課外授業 ようこそ先輩」


昨日、東バ45周年プロの予約確認ハガキが届きました。席は、自分的にはまあまあ満足できる範囲。センターブロックだと後ろのほうで、もう少し前だとサイドブロックになるという、よくあるパターンです。支払期限は3月4日(水)。6月の『ジゼル』がもう間もなく発売なので、3月に入ったらハガキが届くかな。そして、そろそろバレエフェスと全幕プロの詳細がでるでしょうか?発売は4月の後半かな〜。エンドレスですね、、、。
posted by uno at 23:02| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ日記2009 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月20日

K‐BALLET COMPANY SPRING TOUR 詳細

ハンブルク・バレエの関東公演が終わり、明後日からは愛知の公演が始まります。愛知はマチネ/ソワレ鑑賞で、しかも日帰りなので、ちょっと慌しい。もちろん前日も翌日も仕事です…。その後の西宮は3泊4日で行ってくるので、こちらは旅行気分でのんびりできそうです。


K‐BALLET COMPANYの2009年SPRING TOUR『ジゼル』と、2009年SPRING<『第九』『シンフォニー・イン・C』>のプレリザーブ/プレオーダーが始まります。キャストも既に発表されていますね〜。

■ K‐BALLET COMPANY 2009年SPRING TOUR『ジゼル』

配役は、ジゼル/アルブレヒト/ヒラリオン/ミルタ の順です。

【3月1日(日)一般発売】
5月9日(土)17:00 大宮ソニックシティ デュランテ/熊川/キャシディ/浅川
5月12日(火)18:30 オーチャードホール デュランテ/熊川/キャシディ/松岡
5月13日(水)18:30 オーチャードホール デュランテ/熊川/キャシディ/浅川
5月14日(木)18:30 オーチャードホール 松岡/宮尾/遅沢/松根
5月15日(金)18:30 オーチャードホール デュランテ/熊川/キャシディ/浅川
5月16日(土)14:00 オーチャードホール 荒井/清水/遅沢/樋口
5月17日(日)14:00 オーチャードホール デュランテ/熊川/キャシディ/松岡
5月19日(火)18:30 神奈川県民ホール デュランテ/熊川/キャシディ/浅川

【2月28日(土)一般発売】
5月23日(土)15:00 北海道厚生年金会館 デュランテ/熊川/キャシディ/浅川

【2月23日(月)一般発売】
5月25日(月)18:30 岩手県民会館 東野/熊川/キャシディ/樋口
電子チケットぴあ

【2月28日(土)一般発売】
5月28日(木)18:45 愛知県芸術劇場大ホール デュランテ/熊川/キャシディ/浅川

【3月下旬発売】
5月30日(土)15:00 神戸国際会館こくさいホール デュランテ/熊川/キャシディ/浅川

【熊川さんの日】
S席:18,000円 A席:14,000円 B席:10,000円
【熊川さん以外の日】
S席:12,000円 A席:10,000円 B席:8,000円 C席:6,000円
※詳しくはサイトを確認して下さい〜。

■ K‐BALLET COMPANY 2009年SPRING『第九』『シンフォニー・イン・C』

『第九』
<キャストA>
第1楽章 清水健太
第2楽章 荒井祐子、松岡梨絵、東野泰子
第3楽章 浅川紫織、宮尾俊太郎
第4楽章 熊川哲也、宮尾俊太郎、遅沢佑介
<キャストb>
第1楽章 輪島拓也
第2楽章 副智美、白石あゆみ、東野泰子
第3楽章 樋口ゆり、遅沢佑介
第4楽章 熊川哲也、宮尾俊太郎、遅沢佑介

6月11日(木)18:30 キャストA
6月12日(金)18:30 キャストB
6月13日(土)14:00 キャストB
6月13日(土)18:30 キャストA
6月14日(日)14:00 キャストA
会場:オーチャードホール
一般発売:3月1日(土)
S席:19,000円 A席:15,000円 B席:11,000円

全国ツアーの『ジゼル』は、12公演中10公演が熊川さんのアルブレヒト、そのうちの9公演がヴィヴィアナ・デュランテのジゼルです。熊川さん以外のアルブレヒトは宮尾さんと清水さんが1回ずつ。熊川さんと東野泰子さんの公演が岩手で1回だけあります。橋本さんや輪島さんは、アルブレヒトもヒラリオンも踊らないんですね、、、。因みにヒラリオンはキャシディが10回、遅沢さんが2回。ああでも、ペザントを踊るかもしれないですね。『放蕩息子』で復帰を予定の康村さんも何か踊ると思っていたので、名前がないのは意外でした。本格復帰はもう少し先なのかもしれないですね。

『ジゼル』【大宮・東京】
プレリザーブ2月21日(土)11:00〜2月25日(水)11:00
→プレオーダー
大宮】【東京】【神奈川】:2月23日(月)12:00〜2月26日(木)18:00
愛知】:受付中〜2月22日(日)18:00

『第九/シンフォニー・イン・C』
プレリザーブ2月21日(土)11:00〜2月25日(水)11:00
プレオーダー2月23日(月)12:00〜2月26日(木)18:00
posted by uno at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ日記2009 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『椿姫』18日&19日

昨日と今日、ハンブルク・バレエの『椿姫』の公演に行ってまいりました。上演時間は休憩を2回挟んで3時間。両日とも、ほぼ予定どおりに終わりました。

ハンブルク・バレエ『椿姫』プロローグ付き全3幕
デュマ・フィスの小説による

音楽:フレデリック・ショパン
演出・振付:ジョン・ノイマイヤー
舞台美術・衣装:ユルゲン・ローゼ

2009年2月18日(水)18:30 神奈川県民ホール

マルグリット・ゴーチエ:ジョエル・ブーローニュ
アルマン・デュヴァール:アレクサンドル・リアブコ
マノン・レスコー:エレーヌ・ブシェ
デ・グリュ:チャゴ・ボアディン
プリュダンス:レスリー・ヘイルマン
ガストン:アルセン・メグラビアン
オリンピア:カロリーナ・アギュエロ
N伯爵:ヨハン・ステグリ
老紳士デュヴァール:カーステン・ユング
ナニーナ:ミヤナ・フラチャリッチ
公爵:ヨロスラフ・イヴァネンコ
ピアニスト:リチャード・ヘインズ

2009年2月19日(木)14:00 神奈川県民ホール

マルグリット・ゴーチエ:シルヴィア・アッツォーニ
アルマン・デュヴァール:チャゴ・ボアディン
マノン・レスコー:カロリーナ・アギュエロ
デ・グリュ:オットー・ブベニチェク
プリュダンス:カトリーヌ・デュモン
ガストン:アミリカー・モレット・ゴンザレス
オリンピア:マリアナ・ザノット
N伯爵:ヨハン・ステグリ
老紳士デュヴァール:カーステン・ユング
ナニーナ:ミヤナ・フラチャリッチ
公爵:ヨロスラフ・イヴァネンコ
ピアニスト:リチャード・ヘインズ

やっぱり全幕はすごい。これまで『椿姫』の3つのパ・ド・ドゥはガラなどで見たことがありましたが、作品の中で踊られたほうが、そのパ・ド・ドゥが“生きている”と感じることができました。始めと終わりをスパンっと切ってしまった(ガラでは仕方のないことなんですが)パ・ド・ドゥとは違い、人間の感情があってパ・ド・ドゥが生まれ、終わりではなく続きがある。パ・ド・ドゥは作品の一部であり、その中に存在してこそより豊かに息づくのだということを、改めて思い出させてくれました。作品の一部となったパ・ド・ドゥは(いや、もともと一部だったのを取り出してしまったわけですが)、物語と融合し、より鮮やかにその輝きを放っておりました。なんて言うんでしょう、私の中で、ジグソーパズルのピースが元の場所にピタリとおさまったような気がしました。それだけでも十分美しかったそれぞれのピースを元の場所におさめたら、こんなにも美しい絵の一部だったのかと驚いたんです。

有名な3つのパ・ド・ドゥはもちろん感動的だったんですが、それらに負けないくらいどの場面も印象的で、特に、細やかな心理描写、登場人物たちの細やかな遣り取りは素晴らしかったです。もうなんか、それぞれの想いが優しくて、最後には登場人物みんなが大好きになっていました。そういう意味では、プロローグは秀逸。侍女のナニーナ、アルマンの父、公爵、N伯爵、それぞれがそれぞれの想いを抱えて競売の場に現れます。物語のプロローグではあるけど、時間的にはすべてが終わったあとなので、それまでの想いがすべて詰まってるんです。思い出を持っている人たちの優しさが交錯します。そのプロローグと、そしてエピローグで、一番涙したと思います。特にエピローグでは涙がこぼれて止まりませんでした。

ダンサーはみんな素晴らしくて、もう「誰がどう」とか言うよりも、みんながみんな、それこそ群舞のダンサーたちまで、物語の中の登場人物として生きているのが感じられたのが感激でした。それこそ全幕の醍醐味だし、それを感じさせてくれるのがノイマイヤーのハンブルク・バレエなんだと思ったんです。こうして来日公演を見てしまうと、やはりノイマイヤーの作品はハンブルク・バレエのダンサーで見たいと思ってしまいます。いや、それ以外でもそれぞれの良さがあって、決して私は嫌いではないんですが、、。

ちょっと体力的な余裕がないので、簡単な雑感だけ、、、。昨日も感想を書きながら、途中で爆睡。気が付いたら朝で、急いで支度して出かけたという具合で、、、。これからまだ愛知と西宮の遠征が残っているので、無理は禁物です。

会場に入ると緞帳は下がっておらず、競売が行われているマルグリットの屋敷がセッティングされています。開演5分前にベルが鳴り、「開演のベルは鳴りませんので」というアナウンスが。会場が明るいまま最初の登場人物であるナニーナが登場し、客電はゆっくりと消えていきます。こういう導入が本当に上手い。『ニジンスキー』でも緞帳はなく、会場に足を踏み入れて目の前にスヴレッタハウスが広がっていたときには、感激したものです。あのときも舞台が始まって少ししてから、完全暗転になったはず。
物語は、アルマンが彼の父にそれまでの出来事を語る形で始まるわけですが、各幕の冒頭はそのアルマンと父のオークション会場での遣り取りから始まります。それから語られる物語はシルエットで浮かび上がり、始まるのが素敵。

マルグリットの侍女、ナニーナの存在が優しくて、とても好きでした。演じていたミヤナ・フラチャリッチは、長身のとっても綺麗な女の子です。最初に登場した彼女は、主のいなくなった屋敷から出て行く身支度をしていて、手には大事そうにマルグリットの日記を持っています。その日記にキスをするナニーナ。エピローグで、マルグリットが最後にその日記をナニーナに渡したときには、もう滂沱でした…。
ステグリのN伯爵も好かった。髪をペッタリと撫でつけ、メガネをかけたステグリくんは、ほっぺも少し赤くしてて可愛い。彼は本当にマルグリットに夢中で、最後の最後まで彼女に優しいんです(いや、本来のN伯爵がどういう人物なのかは、原作を読んでいないのでわからないんですが)。赤いドレスで「マノン」の会場に現れたマルグリットを、最後まで気遣う姿が優しい、、、。2幕で踊る場面もあるんですが、その着地の静かさはピカイチだったかも。カーテンコールでもメガネの端を持って挨拶してくれるなど、サービス精神がまた可愛い。
公爵も憎めませんでした。彼もマルグリットを愛していたんだろうなぁ、、、と。そして、オークションの会場に現れた公爵にも、さまざまな想いがあったんだろうな、と。プロローグのオークション会場に姿を見せた彼らは、誰も言葉は交わさないけれど、それぞれが去来する想いを抱えていることを互いに理解している空気が流れていて、優しくて切ないです、、、。3幕では、マルグリットを気遣い、冷たく当たるアルマンから庇ってあげる公爵は紳士的だし、優しかった。ガストンもプリュダンスも、マルグリットを心配して、アルマンの仕打ちを責めます。
そしてまた、ユングの父が格好良いんですよ〜。渋すぎる。息子のために、アルマンと縁を切ってくれとマルグリットに頼むわけですが、決してマルグリットを憎く思っているわけではないんです。むしろ、可哀相な仕打ちをしてしまっていることを申し訳なく思っている。最初はマルグリットの手すら取らなかった父が、最後には彼女の手を取りキスをするのが印象的でした。
カロリーナ・アギュエロは2006年にソリストとして入団、2007年にプリンシパルに昇格しているそうなので、私は初見のダンサーです。可愛いです〜。昨日はオリンピア、今日はマノン・レスコー、『人魚姫』では王女を演じていました。ちょっと確信犯的な可愛らしさと、それが嫌味にならない上品さ。ん〜、でもやっぱりオリンピアや『印魚姫』の王女は、可愛くてちょっと憎たらしいかな〜(良い意味で)。2幕でマルグリットに迫るマノンは結構迫力もあったので、彼女のいろいろな面が見てみたいと思ってしまいました。アギュエロの悲恋も見てみたい。

初日の昨日は、グラスが落ちて割れてしまうアクシデントがあり、ちょっとヒヤヒヤしました。場面転換の僅かな間にジャリジャリと片付けていましたが、照明がついてもまだ破片がキラキラとしているのが見えて、気が気じゃなかったです〜。最初にちょっと破片を拾って退場した、ナニーナのフラチャリッチの手も心配だったし。それにしても、グラスまで本物を使ってるんですね。
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2009年02月17日

森山開次 出演情報

森山さんの公演でもらったチラシとメルマガから、今年の森山さんの公演情報を。今日は下にもう一つ記事があります〜。

【森山開次 公演情報】

■ 東宝ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」
2009年7月5日(日)〜8月26日(水) 帝国劇場
※森山さんの出演日は、7月5日(日)〜8月19日(水)
ヴァンパイア・ダンサーという役らしいです。森山さんはやっぱり踊るんですね。
帝国劇場ミュージカル「ダンス・オブ・ヴァンパイア」

■ 佐渡薪能連続公演
2009年8月22日(土)、23日(日)

能:津村禮次郎
ダンス:森山開次
和太鼓:金子竜太郎
「豊かな歴史と芸能の島、佐渡で伝統と創作をテーマに能舞台で躍動する能とコンテンポラリーダンスと和太鼓」

8月22日(土)19:00開演予定 相川春日神社能舞台(佐渡市相川下戸村)
8月23日(日)19:00開演予定 椎崎諏訪神社能舞台(佐渡市原黒)
主催:佐渡市観光協会

■ 『サロメ』 女形 篠井英介×演出 鈴木勝秀 シリーズ第三弾、完結
2009年10月 東京グローブ座(地方公演あり)

森山さんはヨカナーン役で出演されるそうです。
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十市さん、「レディス4」/他

小林十市さんのブログからの情報です。19日(木)の「レディス4」に、花緑さんと出演されるそうですよ〜。公式サイトにも出てました。たぶん十市さんのブログは皆さんお読みだと思うんですが、一応。

■ レディス4 (テレビ東京)
2月19日(木)16:00〜16:54
「互いは戦友 小林十市&柳家花緑兄弟」
レディス4

さらに十市さんのブログによると、「ルミ」の他にもう一つソロを東バに振り写しするようです。ソロって!! 誰が踊るのか気になる〜。「ルミ」の原型が、「ヴォヤージュ・ノクターン」という作品だということがわかってちょっと嬉しい。その後、「シルクロード」の中でも踊られているそうです。「ルミ」の最初のソロ(ってほど長くないけど)は誰が踊るんでしょうか。そちらも気になります。

小林十市オフィシャルウェブサイト

東バ『ジゼル』のプレオーダーが2月19日(木)から始まります。45周年プロは発売日が過ぎたので、そろそろ予約確認ハガキが届きそうですね。すっかり忘れてたよ〜。東バと森山さんとハンブルクの感想を書くので、いっぱいいっぱいでした、、、。

■ 東京バレエ団&フリーデマン・フォーゲル『ジゼル』
プレオーダー2月19日(木)12:00〜25日(水)18:00
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ハンブルク・バレエ団『人魚姫』2月15日 マチネ/ソワレ

昨日はハンブルク・バレエ『人魚姫』をマチネ/ソワレ鑑賞してまいりました。素晴らしかったです〜。マチネのエレーヌ・ブシェの人魚姫もよかったです。詩人はウルヴァンのシングルキャストでいくことになったみたいですね。マチネの王子は予定ではフランコーニでしたが、ユングの連投になりました。ユングは大好きで、彼の王子がすごくいいので、逆に他のダンサーでも見てみたいと思う部分もあります。

急いで初日の感想を書いたんですが、やはり勘違いしているところが結構ありました。そして、ちょっとセンチメンタルに書きすぎたような気もします。誤解されてはいけないなと思うんですが、ノイマイヤーの『人魚姫』は決してセンチメンタルな作品ではないんです。非常に美しく残酷で、ロマンチックではありますが、ノイマイヤーの目線はセンチメンタルではありません。それは、ノイマイヤーがこの作品やそこに登場する人物たちを本当に愛しているからだと思います。それがあれば、この愛の物語を伝えるためには、感傷的な目線はむしろ必要なかったのではないでしょうか。残酷と書きましたが、それにはそこに至るノイマイヤーの愛情があるからこそです。

初日にヘンリエッテを演じたブシェの人魚姫がとても楽しみだったんですが、予想以上にとてもよかったです。これまで自分が持っていた彼女のイメージが、当たり前ながら一側面にすぎなかったということがわかって、彼女も本当にいいダンサーになったんだと思うと、嬉しかったです。
ただ、ブシェの人魚姫は少し人間的な感じがしました。彼女の恋が実らないことが可哀相で、王子が去っていったときには本当に悲しかった。でも、もっと深いところから突き動かされるのは、アッツォーニの人魚姫のほうだったかもしれません。彼女の愛が報われるかどうかではなく、どれだけの犠牲をも厭わず、彼女が如何に王子を愛していたか、それを痛いほど感じさせてくれたのはアッツォーニでした。いや、ブシェも素晴らしかったんです。ただ、アッツォーニが凄すぎたんだと思います。それは、人魚姫に「なりきる」とか「没入する」という感じではなく、彼女の中に人魚姫が生きていると感じさせてくれました。

ブシェの人魚姫は若々しく、青く冴え冴えとした美しさがありました。最初にムックリと起き上がる姿はゾクッとするほど美しかった。シャープなラインを持ち、大人っぽくエレガントで、現代的な感覚を感じさせるブシェは、その異形ささえどこかクールで、格好良いと思ってしまいました。私が2回目で見慣れたからかもしれないけど。人ならざる異形さ、そして脚を手に入れてからの寄る辺なさは、やはりアッツォーニが素晴らしかった。いや、ブシェも本当に素晴らしかったんですよ〜。

詩人の想いが人魚姫を創り出したわけですが、もしかしたら彼はそのことを後悔し始めていたのではないでしょうか。自分の想いだったはずのものは、生み出された瞬間から別の生を獲得し、少しずつ彼を離れていったのではないかと思うんです。最初は本を手に物語を創作していた詩人ですが、後半にはその様子は消えます。物語は彼の手を離れたのか、それとも完全に融合したのか、、、。自分が生み出しさえしなければ、彼女はこんなに苦しまなくて済んだのにという、別の苦しみを彼は味わっていたように思います。自分の想いを背負わせたばかりに、彼女はこんなにも苦しんでいる。彼は自分の分身を生み出し、最初は自分を哀れんでいたのかもしれないけど、いつしかそれは人魚姫をその想いから解放してあげたいという思いに変わったのではないでしょうか。だから、結婚式の場面で詩人は彼女にナイフを差し出したのではないかと。彼女を救いたいと願った瞬間から、詩人は救われていたのではないかと思います。詩人の人魚姫を愛おしく思う気持ちが優しくて、涙が出ました。リフトで乱れたドレスの裾を、一つ一つ丁寧に直してあげるのがいいんですよ、、、。

海の中には2種類の登場人物がます。海を表現するアンサンブルと、人魚姫と同じ衣裳(色違い)を着てパールの首飾りをしている、人魚の仲間たちです。2幕の王子と王女の結婚式で、派手な衣装と散切りのカラフルなウィッグで登場するのは、人魚たちでした。そういえば、人魚姫には姉妹たちがいましたよね。子どもの頃に読んだ絵本を思い出しました。確か彼女たちは、自分たちの美しい髪と引き換えに魔女からナイフをもらい、それで王子を殺せば人魚に戻れると人魚姫を説得したはず。それもあって、彼女たちは散切りのような短い髪をしていたのか、と。髪も含め、カラフルで奇抜な衣裳を着た人魚たちは、今や人魚姫と彼女たちの世界が違ってしまっていること表していたのではないでしょうか。戻っておいでという気持ちは嬉しいけれど、王子を愛している人魚姫にとって「王子を殺せ」という海は、いつまでも懐かしく帰りたい場所ではあるけれど、既に心癒される場所ではないのかもしれません。

結局、最後の最後まで、王子は人魚姫の気持ちにほんの少しでも気付くことはありません。見つめ合う2人の時間が止まり、「もしかして気が付いてくれるのでは!」と思うのは、私たち人魚姫側からの願望であって、彼自身には関係のないことなんですよね。あの時間が止まったのは見る側の願望であって、王子の内面の時間は止まってないと思うんです。彼は振り返りもせず、王女のもとへと走っていきます。王子が人魚姫を気にかけて振り返ったり、何かに気付きそうになって一瞬立ち止まったりするような、センチメンタルな部分がないのがいいと思いました。すべては詩人/人魚姫の側から見た物語であり、王子や王女の内面表現はほとんど描かれず、そこには歴然と一線が引かれているように思えます。センチメンタルではないと思ったのはその辺でもあります。彼らは決して薄っぺらなキャラクターではないけど、そう見えるとしたら、それは描かない世界として描かれているからではないか、と。しかも、ダンサーたちがそれを本当によく表現していると思います。王子は残酷なまでに人魚姫の気持ちに気付かないけど、あの単純で屈託のない王子が眩しくて、私はユングの王子がとても好きなんです。
というか、結局私は誰も憎めませんでした。だって、王子が気付かないのは王子のせいではないし、王子と王女が恋に落ちるのも誰のせいでもないからです…。切ない、、、。

ソワレは、ちょっとアクシデント発生率が高かったです。出てくるはずのところで船の模型が出てこない。1幕では、舞台の上空(つまり海上)を通る船に詩人が手を振るというシーンで、何も出てこなかった。確か模型が出ててきたと思うんですよね、、。そして2幕でも、何かに引っかかっているようで、模型が出そうで出ないというモタモタした感じに…。オットーとユングがサポートに失敗する場面もありました。特に大きなミスではなかったけど。カーテンコールで、ステグリくんが何もないところでつまづいたのは、ちょっと可愛いアクシデント。口を手で押さえて恥ずかしそうに笑ってるのがまた可愛かったです。アクシデントではないけど、カーテンコールに登場するウルヴァンの足取りがいつも軽やかなのがいい。下手から走って登場すると、止まる前にいつもワンステップ入るんですよね。
ソワレのカーテンコールでは、上手端の2人、オットーとウルヴァンが手を振っていました。なんだろう、なんか2人とも良い人そうというか、和むんですよね〜。オットーなんてあのメイクで、おまけに袴のウエストのところに小っさなドクロまで付いてるのに、人の良さが滲み出ちゃう。というか、あのドクロちょっと可愛いですよね(笑)。

キャストを載せておきます。

ハンブルク・バレエ団『人魚姫』

演出・振付・舞台装置・照明・衣装:ジョン・ノイマイヤー
音楽:レーラ・アウエルバッハ
指揮:サイモン・ヒューウェット
ヴァイオリン:アントン・バラコフスキー
テルミン:カロリーナ・エイク
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


2009年2月15日(日)13:00 NHKホール

詩人:イヴァン・ウルバン
人魚姫/詩人の創造物:エレーヌ・ブシェ
エドヴァート/王子:カーステン・ユング
ヘンリエッテ/王女:カロリーナ・アギュエロ
海の魔法使い:アミリカー・モレット・ゴンザレス
魔法の影:ピーター・ディングル、マティアス・イアコニアンニ、ステファノ・パルミジアーノ

2009年2月15日(日)18:00 NHKホール

詩人:イヴァン・ウルバン
人魚姫/詩人の創造物:シルヴィア・アッツォーニ
エドヴァート/王子:カーステン・ユング
ヘンリエッテ/王女:エレーヌ・ブシェ
海の魔法使い:オットー・ブベニチェク
魔法の影:ピーター・ディングル、マティアス・イアコニアンニ、ステファノ・パルミジアーノ
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