2007年12月10日

今日からBプロ。

今日からギエムのBプロです。NBSでキャストも発表されていました。今日は何と言っても久しぶりの斎藤さんのカルメンと、大嶋さんのホセ初役が楽しみです。ギエムは『TWO』が一番楽しみ。Bプロは『Push』を最初に上演して、『椿姫』をラストに持ってきてくれると変化があって良かったと思うんですが、まあマリファントをゲストに呼んでいるのが目玉だろうから、やっぱり最後なんでしょうね。いや、違うか。『カルメン』のセットが大掛かりだから、最初か最後に持ってくるのがベストなんだな。あとはギエムの体力的な負担を考えた上でのプログラムということでしょうか。となると、やっぱりこの順番がベストか〜。
NBS

会場ではBRB『コッペリア』追加公演の会場優先予約を受け付けていました。枚数限定受付のため、予定枚数に達し次第終了だそうです。昨日まではまた用紙が配られていたけど、今日はどうだろう。eプラスのプレオーダーは終わってしまいましたが、ぴあのプレリザーブはまだ受付中です。

■バーミンガム・ロイヤル・バレエ団『コッペリア』
追加公演1月14日(月・祝)
プレリザーブ受付中〜12月11日(火)09:00

迷っている間にレニ国『バヤデルカ』のS席優待券(ぴあ)は完売していました…。eプラスで得チケが始まったようだけど、『バヤデルカ』の扱いは今のところ無し。S席が8,000円です。

■レニングラード国立バレエ 【得チケ】
→ 『くるみ割り人形』12月28日(金)
→ 『白鳥の湖』

そして、気になるのはK-BALLET COMPANYの新作『ベートーヴェン 第9(合唱付き)』です。演出・振付は熊川さん。カンパニー総出演だそうですが、熊川さんの出演は怪我の回復次第のようです。赤坂ACTシアターのプレミアム・オープニングの一環とのこと。25,000円のプレミアムシートはオードブル・飲み物つき。<終演後に「プレミアム・ラウンジ」にてオードブルやお飲み物をご用意しております。>だそうです。赤坂ACTシアターのHPによると、E列まではステージの予定で、プレミアムシートはF列〜J列まで。一般発売は12月23日(日)です。どんな作品になるのか見てみたい気はするけど、一番安くてもA席18,000円となると、考えちゃいますね…。

■K-BALLET COMPANY『新作バレエ ベートーヴェン第9(合唱付き)』

2008年3月14日(金)〜3月20日(木・祝)
会場:赤坂ACTシアター
一般発売:2007年12月23日(日)

プレリザーブ受付中〜12月14日(金)09:00
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『シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2007』Aプロ 12月8日/9日

<シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2007>東京バレエ団全国縦断公演
『シルヴィ・ギエム、進化する伝説』 Aプログラム

2007年12月8日(土)14:00
2007年12月9日(日)14:00
東京文化会館

『白鳥の湖』第2幕より
振付:
マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ
アレクサンドル・ゴールスキー、イーゴリ・スミルノフ
音楽:ピョートル・I.チャイコフスキー

オデット:シルヴィ・ギエム
ジークフリート王子:ニコラ・ル・リッシュ
四羽の白鳥:
佐伯知香、森志織、福田ゆかり、阪井麻美(8日)
森志織、村上美香、岸本夏未、河合眞里(9日)
三羽の白鳥:
西村真由美、高木綾、奈良春夏(8日)
西村真由美、乾友子、田中結子(9日)
ほか、東京バレエ団

幕が上がると、コール・ドの白鳥たちが綺麗なフォーメーションを組んでいます。なかなか良い幕開き。上手から王子のニコラ・ル・リッシュが登場。久しぶりに見たけど、やっぱり素敵です。髪がいつも王子っぽくないのは、もう気になりません。そしてギエムのオデットが登場。「アダージオとコーダ」と発表されていた通り、本当にアダージオとコーダのみ。三羽と四羽の白鳥も踊らなくて残念だと思ったのは、東バのファンだけかな?時間にして20分と、本当に短くアッという間に終わってしまいました。
ギエムのオデットはとても綺麗でした。ゆっくりと丁寧で、余計なものが削ぎ落とされた、揺るぎない踊り。思わずその軌跡を追いかけてしまいそうな腕。肩から二の腕にかけての筋肉がたくましかったけど、私はあまり気になりませんでした。そしてやっぱり脚が綺麗。踊っているときだけでなく、止まったときの真っ直ぐな脚も印象的でした。感情表現は控えめで、ほんのり悲しげな表情をしています。悲しげというか、少し諦めの境地に見える。既に半ば自分の運命を諦めていたのに、そこへ王子が出現し、戸惑いを覚えているようなオデット。ときどき王子を見上げる眼差しは、それでも「もしかして」と期待してしまう気持ちが感じられて切ないです。
初めからわかっていたけど、ニコラはサポートのみで見せ場がないのが残念。でも素敵なんですよね、やっぱり。とてもとても丁寧に優しくギエムをサポートする姿にウットリします。王子がオデットを見つめているように、ニコラもギエムをずっと見つめているんですよね。それは、瞳も心もです。ギエムがスッと伸ばした腕に、ピッタリと合わせて腕を伸ばすニコラが素敵でした。サポートは初日の方が良かったかも。2日目は、ギエムが少し傾くのをグッと戻す瞬間が何度か見られました。それはどちらの調子が悪いのか、私にはわからないんですが、、、。

コール・ドも三羽も四羽も、ほとんど踊らず。初日は2階席で見ていたので、いつもとフォーメーションの印象が違いました。やっぱり西村さんの白鳥が素敵。一緒に踊っている他のダンサーの方がスタイル的には綺麗なのかもしれないけど、西村さんの白鳥は全身から醸し出す空気が違います。

『ステッピング・ストーンズ』
振付:イリ・キリアン
音楽:ジョン・ケージ、アントン・ウェーベルン

井脇幸江-小出領子-長谷川智佳子-奈良春夏(8日)
木村和夫-後藤晴雄-中島周-平野玲(8日)

佐伯知香-高木綾-田中結子-吉川留衣(9日)
大嶋正樹-松下裕次-長瀬直義-横内国弘(9日)

世界初演は1991年、シュツットガルト・バレエ団。東京バレエ団による初演は、1994年です。私はもちろん見るのは初めて。すごく面白かったです。ただ、この手の作品が苦手だったり、さらにダンサーに興味がなかったりすると、辛いかもしれない(何でもそうか…)。ピンと張った空気と、悠久のように緩やかに流れる時間が同時に存在する、独特の緊張感が面白い。踊りも面白かったし、ダンサーも好かったし、オブジェも照明も効果的で、とにかく格好良かったです。

舞台の下手奥には、全身、半身、胸から上の3体の猫の彫像。エジプトの神々の一つだと思われます(すみません、名前がわからない…)。天上からは、中央に丸い穴の開いた巨大な三角形の平板オブジェが吊るされています。その三角形オブジェは上下移動、反転もできて、作品中にゆっくりと動き出すのが格好良い。そして照明と絡んで効果的。反転した三角オブジェに、大きな照明が下りてきて、中央の穴から舞台を照らすのが格好良かったなぁ〜。ダンサーたちは全員が一つずつオブジェを持っています。踊るときは持っていないけど、ときどき持って踊ったりもしてました。あまりよく見えなかったんですが、何かマスクや壷のようなものが象られていたようです。

初日がファーストキャスト、2日目はほとんどが若手というキャストでした。初日のキャストは流石の出来。でも、若手もすごく頑張っていたし、若々しい鋭さがあるのが好かったです。
最初に男女のデュオ。下手にはオブジェを手に直立する男女2人。照明はオブジェにだけ当たっています。上手の奥に横たわる残りの4人。初日、最初のデュオは長谷川さんと後藤さん。長谷川さんがすごくいい動きをしていて驚きました。ノイマイヤーの『スプリング・アンド・フォール』を踊る長谷川さんも素敵だけど、キリアンも良いかも。素人の私には、振付言語とかってよくわからないんです。「あ、キリアンっぽい」とか、「この動き印象的だな」とか思う程度。振付が活きてる人、いい動きをしている人、空気に乗っている人を、私なりに感じることしかできません。後藤さんがですね、これまたすごく格好良かったです。2日目は同じ位置に松下裕次さんがいたんですが、かなり違う印象。後藤さんは良い重力感があって(踊りが重いという意味ではありません)、落ち着いた大人の踊り。フォルムの細部まで神経を行き渡らせる余裕があるので、独特のフォルムがちゃんと印象的に映ります。松下さんは、「やるぞ」っていう意気込みすら感じる出だしの回転からして、とってもシャープ。軽やかで、良い意味で気持ちが前のめりな踊りが好かったです。流石に後藤さんに一票。

舞台に女性が一人だけになる場面があります。初日の奈良さんは、ギュッと空気を締めてくれました。2日目の高木さんも好かったんだけど、ちょっと空気が優しかったな〜と。
初日、バーっと走りこんできて短いソロを踊った中島さんが、ものすごく格好良かった。本当に中島さん?と、気持ち的に身を乗り出すほど力強い踊り。舞台の空気を思いっきり動かしてくれました。2日目は大嶋さん。調子は悪くなさそうだったけど、中島さんの突き抜けた踊りの方が印象が強かったです。とは言っても、2日目のキャスト陣の中では大嶋さんが別格の安定感と存在感でした。冒頭、オブジェを手に立っている大嶋さんが、暗くてよく見えないけどそこはかとなく色気がありました。
男性が4人で踊るところは、初日の4人が流石の迫力で格好良い。入れ替わるように女性3人が登場して、順に短いソロを踊ります。初日の井脇さんが、踊りも存在感も別格。彼女が踊り始めると、空気がガラッと変わるのを感じました。そして、その踊りの鮮烈なこと。振付言語に疎い私でも、「これなのか!?」と。
その井脇さんと木村さんが2人で踊る場面があります。いやぁ、もう楽しかった。真剣な顔して踊る木村さんが相当素敵でした。そして、男性陣はショートパンツのみなので、その脚とか腹筋とかを堪能。今回の木村さんは大人の男の踊り。そして、端正なキリアン。なんだそれって感じですが、ん〜、やっぱり端正なキリアンでした。格好良かった〜(♪)。
最後は全員登場。オブジェを足元に置いて、等間隔に立ちます。男女が1組ずつ順に踊る。4組が踊り終わると、三角オブジェがゆっくりと下がる中、全員が基本のバーレッスンのような腕の動きをします。徐々に照明が落ちて、終わり。

ベテラン勢のファーストキャストと若手のセカンドキャストではこうも違うか、、、と思った2日間でした。若手も好かったんだけど、どうしても少し一生懸命感が出てしまったり、キリアンっぽくなくなってしまう瞬間があったと思います。でも、若手も結構良い完成度だったんじゃないかな。

『優しい嘘』
振付:イリ・キリアン
音楽:クラウディオ・モンテヴェルディ、カルロ・ジェズアルド、グレゴリオ聖歌

シルヴィ・ギエム、ニコラ・ル・リッシュ

確か前々回のバレエフェス以来、久しぶりに見ました。何度見ても格好良い。けど、何度見ても短い…。本当にアッという間に終わります。紫のトゲトゲの付いた衣裳が可愛いくて好きです。ニコラの衣裳は紫の透ける素材。胸筋がすーごかった。休憩を挟んで第2部はキリアン2作品の上演だったわけですが、東バのキリアンの後にギエムが踊ると、歴然と動きの鮮烈さが違う。東バは東バで好かったんだけど、ギエムの動きはやはり鮮やかでした。ギエムの腕や脚が鮮やかに空間を切り取るのが、残像を伴って目に飛び込んでくる瞬間の気持ち良さ。そして、ニコラとの揺るぎないパートナーシップがあってこその高みなのだと思います。

『Push』
振付:ラッセル・マリファント
音楽:アンディ・カウトン

シルヴィ・ギエム、ラッセル・マリファント

前回はマッシモ・ムッルと踊った『Push』を、今回は振付家本人のマリファントが踊るというのが、公演の売りの一つでした。ムッルと踊った『Push』とは、だいぶ違う作品になっていたような気がします。どちらが良い悪いということではなくて。ムッルのときは色気があって、後半どんどん2人の間に緊張感が生まれていく様がスリリングだったんですが、今回はそうではなかった。後半のギエムの動きも、前回の方がシャープで、やや挑戦的な感じがしたんだけど、今回はもう少し緩やかな連続性がありました。振付家本人のマリファントと踊っているのだから、今回の踊り方が本来のものなのかなと思ったりしました。
マリファントは大きなオーラのある不思議な人。「大らか」とか「優しげ」とはちょっと違う、包み込むというよりは乗っかることのできる安心感のある人でした。マリファントと踊ると、ギエムがちょっと可愛く見えてくるのが不思議。リフトなどに関しては、ムッルの方が安定感があったかもしれません。
『Push』は結構好きな作品です。寝不足で見るのは辛いけど。スローモーションのようにゆっくりとした動き。まるで重力なんて存在しないかのようなリフト。どうしてその体勢でゆっくり動けるんだと感心してしまいます。あまりに事も無げに踊るので、その大変さに一瞬気が付かないんです。でも、よく考えたらすごい動きだよなぁと思うと、もう目が離せなくなってしまうんです。
posted by uno at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ公演2007 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする