2007年12月05日

英国ロイヤル・バレエ団 来日情報

先日のスタダンの会場で、来年のロイヤルのチラシをもらいました。発表されたのは大まかな日程と来日予定ダンサーだけですが、楽しみですね。

■英国ロイヤル・バレエ団 200年 日本公演
『眠れる森の美女』プロローグ付全3幕   『シルヴィア』全3幕

2008年7月2日(水)〜7月14日(月) 会場:東京文化会館

2008年1月下旬〜2月上旬前売開始予定

<来日が予定されるプリンシパル・ダンサー>
アリーナ・コジョカル
サラ・ラム
ロベルタ・マルケス
マリアネラ・ヌニェス
タマラ・ロホ
ゼナイダ・ヤノウスキー

フェデリコ・ボネッリ
ヨハン・コボー
デヴィッド・マッカテリ
イヴァン・プトロフ
ヴァチェスラフ・サモドゥーロフ
エドワード・ワトソン
ルパート・ペネファーザー

ABTの来日と重ならなくて良かったなぁと。私としては、佐多達枝さんの公演と重なっているのがちょっと気になるんですけど。バーミンガム・ロイヤルに吉田都さんがゲスト出演という予想外の展開があったので、もしかしてロイヤルにも?と思ったんですが、どうやらそれはないようですね…。さて、誰を見に行こうかな〜と、今から考えてしまいます。ロホはとりあえず見たいけど、サラ・ラムやヤノウスキーも見てみたい。コジョカルやロホはロイヤルの来日公演じゃなくても見る機会はあると思うんですが、他のプリンシパルはなかなか日本では見られないし。前回ロベルタ・マルケスを見に行った私としては、彼女の成長を見届けに行きたい気もする。おそらく女性ダンサーを中心に選ぶことになりそうです。

6月に来日するBBLより先に、7月のロイヤルの情報が出ましたね。BBLは来期の祭典演目で、ロイヤルは今期の演目だからかな?来期の募集とともにBBLの詳細が出るのかもしれないですね。早く詳細が知りたい。2演目とは別に、またベジャール・ガラとかやってくれないですかね〜。


日本文化財団からピナ・バウシュのDMが届かないとボヤいていたんですが、発売日の前日に(つまり昨日)届きました。FAX用紙が同封されていて、発売日より前に申し込めたみたいです。遅いよ…。とりあえず発売日の今日、FAXしてみました。セット券は1枚につき500円引き、2枚で25,000円です。席の指定はできないけど、希望を書く欄があったので一応書いてみました。
 →電子チケットぴあ
 →eプラス

NBSからバーミンガム・ロイヤルの祭典チケットが届きました。前過ぎず、後ろ過ぎず、程よく真ん中。悪くない席だと思います。
今日はスタダンの感想も↓下に↓アップしておりますので、よろしければどうぞ〜。
posted by uno at 23:06| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ日記2007 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

スターダンサーズ・バレエ団12月公演<祝 太刀川瑠璃子80歳バースデー>

スターダンサーズ・バレエ団の12月公演に行ってまいりました。同バレエ団の設立者、太刀川瑠璃子さんの80歳のお誕生日を祝う公演でもあります。ロビーには太刀川さんのバレエ人生を綴る写真が飾られていて、開演前の時間にはご本人も車椅子でロビーにいらっしゃり、お祝いの雰囲気に満ちていました。

既にあちこちで話題になっていますが、残念なことに吉田都さんが怪我のため降板…。テューズリーと踊るはずだった「ロミオとジュリエット」バルコニーのパ・ド・ドゥは上演されませんでした。開演前にバレエ団代表の小山久美さんから説明がありました。続いて都さんとテューズリーも登場。都さんからも挨拶があり、テューズリーからのメッセージも彼女が伝えてくれました。今週の火曜日のリハーサル中に、着地の際に足を痛めてしまったんだそうです。2日間は様子を見て、なんとか踊ろうと懸命に努力をされたそうですが、やっと松葉杖を使わずに済むようになった状態で、やはり踊るのはとても無理だったようです。直前のアクシデントだったこともあり、対応は間に合わなかったようです。初日に行かれた方は、さぞ驚かれたのではないでしょうか。私も夜中に個人の方のブログで読んで度肝を抜かれました。せめてバレエ団のサイトに出せなかったものかと思いますが、出してくれたところで私は見ていなかったと思います。

小山さんの説明によると、都さんの代役を考えたりもしたが、自分のために躍ると言ってくれた都さんの代役を考えることはできないと(確かそんな感じ)太刀川さんが仰ったそうで、止むを得ず上演中止となったそうです。都さんはテューズリーに添われて、ゆっくりと登場。お詫びの言葉はなんだか痛々しくて、登場させるのはちょっと可哀想でした。でも、それだけスターだってことですよね。怪我をしたときに、バレエ団の皆が本当によくしてくれて、慰められたと仰ってました。本当に良いバレエ団だと思ったし、それも太刀川さんのお人柄の賜物だと思います、というようなコメントだったと思います。お見せするはずだった作品を踊ることができず申し訳ないというテューズリーからの伝言に、彼は何も悪くないのに、、、と都さんが言ったのが印象的でした。休憩時間には、テューズリーと一緒にロビーに出てきてくれましたが、あまりの人だかりに私は見ることができず、、、。

正直、夜中に知った時点で、もう見に行くのやめようかな…と思ったのは事実です。でも、見に行って良かった。どれも初めて見る作品で、なかなか面白かったです。

スターダンサーズ・バレエ団 12月公演<祝 太刀川瑠璃子80歳バースデー>
2007年12月2日(日)14:00 ゆうぽうとホール

「アレグロヴィーヴォ」
振付:小山久美
音楽:ジョルジュ・ビゼー「交響曲第1番ハ長調第1楽章」
「ゼファー」
振付:佐々保樹
音楽:フランツ・リスト、トム・コンスタンティン
ピアノ演奏:吉田育英
「陽炎」
振付:関直人
音楽:ヤン・シベリウス「トゥオネラの白鳥」
装置・衣裳:末松正樹のオリジナルに基づく
  【休憩】
「火の鳥」
振付:遠藤善久/追加振付:遠藤康行
音楽:イゴール・ストラヴィンスキー
舞台構成:ドナルド・リチー

指揮:田中良和
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

「アレグロヴィーヴォ」
小平浩子、丸山香織、上之恵民、厚木彩、新井千佳、佐藤万里絵
中里みゆき、荒原愛、木奈津子、糸井千加子、荻野曰子、樺澤真悠子

小山久美さんの振付作品。今回の公演のために制作したようです。「大好きなアレグロを選び、白いイメージで作りました」とのこと。シンプルな白のレオタードの女性12人によって踊られます。明るく軽快で、とても見易い綺麗な作品でした。ダンサーたちも、よく踊っていたと思います。ちょっとバタバタしている場面もあったけど…。「おぉ!」という驚きのある振付ではなかったけど、クラシック・バレエの基本的な動きの連続は見ていて気持ちが良いです。その中に、ときどき印象的なニュアンスもありました。12人を上手く使っていて、飽きなかったし、良かったのではないかと思います。

開演前の小山さんの挨拶の中で、チラシには掲載されていませんが「アレグロヴィーヴォ」を上演します云々・・・という説明があったので、都さん降板を受けてのフォローのように聞こえたんですが、プログラムには「アレグロヴィーヴォ」も「ロミジュリ」も両方掲載されているので、もともと決まっていたんだと思います。

「ゼファー」
黒田美菜子、久保田小百合、福原大介、大野大輔

演奏は舞台上のピアノのみ。“ゼファー”は、そよかぜ・微風の意味。初演はジュリー・ケントらABTのダンサーによって踊られたそうです。今回の公演のために新たに手が加えられたとのこと。
2組のカップル=計4人の作品です。最初に黒田&福原のパ・ド・ドゥ、入れ替わるように久保田&大野のパ・ド・ドゥ。続いて女性がそれぞれヴァリエーションを踊り、男性は2人で踊ります。そして最後は4人。女性をリフトして順に退場していきます。
黄緑の紗の衣裳がヒラヒラと揺れ、正にゼファー=そよ風を感じさせます。女性の衣裳はチャイパドみたいな、胸に切り替えしのあるデザインです。
とても爽やかで綺麗な作品でした。風と戯れるような、爽やかで若々しいパ・ド・ドゥ、そして軽やかな女性たちのヴァリエーション。若々しいと思ったのは、ダンサーたちが若かったかもしれません。初めて見る作品なので何とも言えないんですが、もう少し情感があっても素敵だったかもしれない。彼らはひたすら爽やかでした。いや、そういう作品なのかもしれないけど、、、。
1組目のパ・ド・ドゥの黒田美菜子さんは、ほっそりした手足が風に揺れるようで、とても綺麗。ただ、ちょっとポワントが弱くて気になりました。よく見るとプルプルしてるの。福原さんは前回(1年前)見たときも思ったんだけど、ノーブルだし踊れているし2枚目(だと思われます)なんだけど、私的には印象が薄い。特に悪いところはないんですけど。もっと吸引力が出れば素敵だろうなと思います。
2組目の女性、久保田小百合さんはもう少し健康的な感じの女の子。表現する力強さは彼女の方があったかも。雰囲気は黒田さんの方があったかも。あくまで私の印象ですが。
黒田さんのヴァリエーションになると、音楽は映画音楽のような感じになります。この辺りがトム・コンスタンティンだったのかな?黒田さんは軽やかで透明感のあるヴァリエーション。続く久保田さんは、音楽も少し艶が増し、情感のあるヴァリエーション。どちらも良かったです。

「陽炎」
小池知子、橋口晋策

背景には岩場のようなセット。その影から、炎か波のように腕を揺らめかせ、女性が一瞬姿を現します(×2回)。そして男性が女性をリフトして登場。衣裳は渋い水色のレオタードです。スローで暗く、どこか哀しげな音楽は、遠くからひたひたと押し寄せるような秘めたエネルギーがあります。終始ゆっくりとした動きの、コンテンポラリー(モダンかな?)のパ・ド・ドゥ。前半ではこの作品が一番興味深かったです。初演が1976年なので、それなりに昔のコンテという感じなんですが、古臭くはない。作品も面白かったんですが、何に一番惹かれたかと言えば、小池知子さんの雄弁な身体です。『リラの園』でカロラインを踊る小池さんを見たときも、その詩情のある身体のラインが素敵だと思ったんですが、今回もそれは健在でした。肌が露出しているせいかもしれませんが、特に綺麗なのは首から肩、腕にかけての語るようなラインです。パートナーの橋口さんもレオタードがきちんと似合う体型で、サポートも問題なく、素敵でした。ユニゾンもよく揃っていたし。とてもよく雰囲気が出ていたと思います。

余談ですが、「トゥオネラの白鳥」は山岸凉子さんのマンガ「テレプシコーラ」の中で、主人公の六花ちゃんが振付をした音楽ですよね。こんな暗い音楽で振付けたのか〜と思ってしまいました。六花ちゃんの夢の中で、姉の千花ちゃんはトゥオネラ(「あの世とこの世の境を流れる川」だそうです)で踊っています。山岸さんが描いた岩場を流れるトゥオネラは、今回の『陽炎』の岩場の装置と妙に重なって映りました。

「火の鳥」
火の鳥:林ゆりえ
王子イワン:新村純一
ツァレブナ姫:松坂理里子
魔王カスチュイ:東秀昭

スターダンサーズ・バレエ団による遠藤善久さん振付の『火の鳥』初演は1982年。今回は、遠藤さんの息子さんでいらっしゃる遠藤康行さんが追加振付を行い、改訂版としての上演です。今回の上演のために、装置・衣裳も全て新しく製作したとのこと。

火の鳥の林ゆりえさんは、この作品の中で唯一クラシック・チュチュとトウシューズの出で立ち。というか、この日唯一のクラシック・チュチュだったので、なんだかホッとしてしまった。真っ赤な衣裳がよく似合っていました。彼女は人を惹き付ける魅力がありますね。安定したテクニックがあり、破綻なく踊ってくれてとても好かったんだけど、もう一つグッと迫るものがないのが惜しいところ。まだ若いからな、、、。伸びやかでハッキリした踊りは、見ていて気持ちが良いです。確かまだ19歳ですから、これから先が楽しみです。
新村純一さんがやっぱり素敵でした。冒頭、霧深い森で道に迷い、不気味な空気に辺りを見渡し彷徨うイワン。当然、音楽は「火の鳥」のあの不気味なメロディです。新村さんは歩くだけでも雰囲気があるし、ちゃんと物語を感じさせます。彼は踊りも立ち居振る舞いも、とても丁寧で優雅。滑らかだけど力強い、意思のある踊りが好きです。まず火の鳥とパ・ド・ドゥを、続いてツァレブナ姫とパ・ド・ドゥを踊ります。
ツァレブナ姫と12人の姫たちは全員バレエシューズ。膝下丈のワンピースです。黄色、山吹色、オレンジ色と、少しずつ色合いの違う衣裳の女性たちがスカートを揺らめかせて踊る様は、とても華やかで綺麗でした。ツァレブナ姫だけ水色の衣裳です。松坂理里子さんはとても小柄な女性。テクニックは安定していて、とてもハキハキと踊ります。小回りのきく踊りは、忙しさがないのが良いです。
出会った瞬間、恋に落ちるイワンとツァレブナ。言葉を発することもできず、距離を置いたまま見つめ合います。女性たちが消えると、2人のパ・ド・ドゥ。無邪気に戯れるような、可愛らしいパ・ド・ドゥでした。

この辺までは「へぇ〜」と面白く見ていたんですが、その後がちょっと私的に乗れなかったかなぁと…。まず、魔王カスチュイと妖怪たちの衣裳とメイクが、急に安っぽい。一昔前の近未来ものの悪者みたいと言いますか、、、。カスチュイは髪を逆立て、黒の皮パンに黒のロングコート(しかも襟はシルバー…)。妖怪たちは黒のダボダボ・ズルズルした衣裳。これは後に、ひっくり返して白い衣裳になるので、ダボダボしてるのは仕方ないんですが。ん〜、一昔前の近未来ものに出てくる…。
妖怪たちにワラワラと囲まれるイワンとツァレブナ。彼女を庇い守ろうとするイワン。火の鳥からもらった羽を思い出し、助けを求めて火の鳥を呼びます。最後は火の鳥が勝利するわけですが、この戦いの場面がいまいち緊張感がない気が…。ゴチャゴチャと人がいっぱいいて、時間がかかってるわりにはあまり変化がないし。
最後の大団円もちょっと盛り上がりに欠けました。あくまで私は、ですが。妖怪たちは黒い衣裳をひっくり返して、白い姿に。囚われの身だった12人の姫たちも登場。イワンとツァレブナの結婚を祝福するわけですが、全員が機械的な笑みで機械的に行進する様は、なんだかひたすら淡々。厳かと言えば言えなくもないんですけどね、、、。
最後は、男性が2人で火の鳥の林さんを高々とリフト。その前にイワンとツァレブナ。左右にズラッとコール・ドという形で幕が下ります。

ちょっと後半を悪く書いてしまいました…。突っ込みつつも、全体的には楽しかったんですよ。眠くならなかったし。作品自体にも興味が出たので、他の演出も見てみたいなと思いました。

カーテンコールが終わると、もう一度「火の鳥」のクライマックスが演奏され、ロビーでは車椅子だった太刀川瑠璃子さんが、ご自分の足で立ってステージに登場されました。ダンサーたちが真っ赤な薔薇で花道を作り、そこをゆっくりと小山さんに支えられて歩く太刀川さん。合計して10歩も歩いていないと思うんですが、こういう場面はジ〜ンとしてしまいますね。姿勢もまだ比較的良く、とても上品な女性でした。
太刀川さんは1927年12月2日生まれ。ベジャールと同じだったんですね。ベジャールは1927年1月1日生まれなので、ほぼ1年の差がありますが。ベジャールも元気だったら、去年の生誕80年記念公演のステージにこうして登場してくれたんだろうなと思うと、一人違う感慨に浸ってしまいました…。東京バレエ団のダンサーたちがきっと花を持ってさ、、、。やっぱり、早すぎましたよね。もう一度、ステージで優しい笑顔を見せるベジャールをこの目で見たかったです。話が逸れてしまってすみません。
posted by uno at 14:29| Comment(4) | TrackBack(0) | バレエ公演2007 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする