2007年10月31日

多摩シティ・バレエに松下裕次さん/DDD12月号/他

今月から月刊になったのをすっかり忘れていました。本日DDDを購入。今回はDVDが付いていました。レニ国のイリーナ・ペレンが前月号の表紙を飾ったときの撮影風景が見られます。メイク風景や、カメラの前で何度もジャンプするペレン、そしてスタッフと一緒にモニターチェックをする姿も。とっても可愛いです。あ、時間はすごく短いですけど、、、。

バレエ関係の記事は、、、
■首藤康之インタビュー/ベルギーでのシェルカウイとの公演の写真も。カラー4ページ。
■ニーナ・アナニアシヴィリ インタビュー/「白鳥」「ドン・キ」の写真も。カラー7ページ
■森山開次インタビュー/モノクロ5ページ。
■REVIEWS/「ボリショイ・バレエ&マリインスキー・バレエ ロシア・バレエのスターたち」/新国立劇場開場10周年記念「オペラ・バレエ ガラ公演」/「ローザンヌ・ガラ」/牧阿佐美バレヱ団「アビアント」/貞松・浜田バレエ団「白鳥の湖」/宮下靖子バレエ団「深川秀夫の世界」

ダンスマガジン12月号は、東バの公演会場で購入。
そのダンスマガジンの公演情報の中に、気になるものが一つ。多摩シティ・バレエ団の『くるみ割り人形』の公演に、東京バレエ団の松下裕次さんがゲストで出演されるようです。因みに金平糖の精は酒井はなさん、くるみ割り人形/王子は李波さん。窪田央さんのお名前もあります。見に行きたいなと思ったんだけど、この日はスタダンのチケットを取ってしまっています。スタダンを取り直して、見に行くこともできるけど、、、。あまり公演がない時期だったら迷わず行くところなんだけど、公演が目白押しの12月に、チケットを取り直してまで行くのはな〜。松下さんや窪田さんは何を踊るんだろう?やっぱり2幕のディベルティスマンでしょうか。ん〜、見たい…。

多摩シティ・バレエ団 20周年記念 『くるみ割り人形』

12月2日(日)15:00
開場:パルテノン多摩 大ホール
全席指定:4,500円
問合せ:
  チケットパルテノン:042−376−8181
  多摩シティ・バレエ団:042−374−1460
パルテノン多摩

金平糖の精;酒井はな
くるみ割り人形/王子:李波

原田秀彦
松下裕次(東京バレエ団)
窪田央
春野雅彦(東京シティ・バレエ団)
Kim Bo Young(東京シティ・バレエ団)
Cho Min Young(東京シティ・バレエ団)
阿部賢治(東京シティ・バレエ団)
堤淳(東京シティ・バレエ団)


東京バレエ団『時節の色』の予約確認ハガキが届きました。早いですね。両日ともなかなか良い席。申込みが少なかったのか、それとも珍しく私の運が良かったのか、どちらかわからないけどとりあえず良かった。入金も完了。特典の写真が楽しみです〜(♪)。前回の特典写真と違うことを祈りつつ、木村さんと平野さんを選びました。前回の木村さんは『ドナウ』のルドルフ。平野さんは『ベジャールのくるみ割り人形』のパリでした。できれば平野さんは塩冶判官がいいなぁ(白い衣裳の場面)。木村さんは『中国の不思議な役人』の役人!! しかし、どちらも時期的に無い気がする。今ベジャールもの上演してないし(予定もないし)。木村さんはジェームズな気がするんだけど、平野さんが予想できないんですよね、、、。

電子チケットぴあに、『マラーホフの贈り物2008』東京公演の情報が出ました。プレリザーブは11月11日(日)から。
 →電子チケットぴあ
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2007年10月30日

東京バレエ団『真夏の夜の夢』10月24日

行ってまいりました。東京バレエ団『真夏の夜の夢』、初日です。とっても楽しかったですよ〜。ちょっと突っ込みたいところもあるんですが、まあとりあえず全体的な感想としては、とにかく楽しかった。

アリーナ・コジョカルは、その可憐な容姿とは裏腹に、とてもエモーショナルなダンサーなんだなと思いました。真っ直ぐにパートナーを見つめる眼差しはとても力強く、キラキラと輝いていて、あの瞳に見つめられたら逸らすことなんてできないんじゃないかというくらい。真っ直ぐなのは眼差しだけでなくて、踊りもそう。パートナーに遠慮なんてしない。もちろんそれは自分本位という意味ではなくて、遠慮しないで飛び込むことが、彼女の示す信頼や敬意なんだと思うんです。マックレーは彼女より全然若手のダンサー。しかも、準備期間も短く、彼はオベロン初役です。公私共にパートナーのコボーと踊るときほどの安心感はないはず。実際、相手がコボーだったらもっとスムーズだったろうにと思う場面はありました。でも、パートナーに飛び込むコジョカルの勢いには遠慮も手加減もなかったと思います。彼女が100%を差し出すことで、きっと若いマックレーも100%で返そうとするんだと思います。
見た目の雰囲気も踊りも合っていたと思うし、何より気持ちの遣り取りがちゃんとできているのが感じられたので、なかなかいい2人なのではないでしょうか。
なんと言っても、コジョカルがと〜っても可愛かったし、マックレーもメイクが似合って美男子なので、それだけでまずウットリでした。

そして、カーテンコールにアンソニー・ダウエルが登場!まさか出てくるとは思わなかったので、テンション上がりました。一緒に登場したのは、『真夏』の指導をされているクリストファー・カーさんですね。東バの面々がインタビューなどで、「カーさんが、カーさんが」と言っていた、あのカーさんです。


東京バレエ団『真夏の夜の夢』/『バレエ・インペリアル』
2007年10月24日(水)19:00 ゆうぽうとホール

◆主な配役◆

『バレエ・インペリアル』
吉岡美佳-木村和夫
田中結子
大嶋正樹-中島周
乾友子-高木綾

『真夏の夜の夢』
タイターニア:アリーナ・コジョカル
オベロン:スティーヴン・マックレー
パック:古川和則
ボトム:高橋竜太
ハーミア:西村真由美
ライサンダー:平野玲
ヘレナ:井脇幸江
デミトリアス:高岸直樹
村人:野辺誠治、松下裕次、横内国弘、氷室友、長瀬直義
エンドウの精:高村順子
蜘蛛の精:長谷川智佳子
カラシナの精:乾友子
蛾の精:佐伯知香

指揮:デヴィッド・ガーフォース
オーケストラ:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
ピアノ:志田明子(「バレエ・インペリアル」)
合唱:TOKYO FM 少年合唱団(「真夏の夜の夢」)

協力:東京バレエ学校

  『バレエ・インペリアル』
  振付:ジョージ・バランシン
  音楽:ピョートル・I・チャイコフスキー

とっても楽しかったです♪ こういう作品好きだな〜と。所謂ストーリーはないけど、やはりそこには物語が存在しますよね。音楽の持つ物語なんでしょうか。

幕が開くと、金レースのカーテンのような中幕があり、その向こうにコール・ドがポーズしているのが浮かび上がります。綺麗な出だし。舞台は眩しいくらいに明るくて、ワクワクしました。
主役の2人、女性1人の第1ソリスト、男性2人のソリスト、女性2人の第2ソリスト、そしてコール・ドという構成です。主役の女性のヴァリエーションとパ・ド・ドゥはピアノ。コール・ドが入るとオーケストラという感じだったと思います。

第1ソリストの田中結子さんが、とっても素敵でした。ときどき、緊張からなのか硬くなっていると感じるときがあるんですが、今日は伸びやかで清々しい踊りでした。コール・ドと、きちんと一線を画す存在感も有り。細く長い手足が、柔らかく綺麗に空間を切り取る。丁寧で、清潔感のある踊りがやっぱり好きです。そして、トウシューズの音がほとんどしないのも見事。隅々まで神経が行き届いていて、ピタッピタッと正確に決めながら踊ってくれました。舞台の奥から真っ直ぐにシェネ(でいいのかな?)で前進してくるところも、とても綺麗でした。

吉岡さんが登場。格段に違うのは、やっぱり空気感。まとう空気が断然違います。クラシックチュチュを着た吉岡さんは、やっぱりものすごいキラキラしていて素敵。いつもたおやかな吉岡さんですが、この作品では見得を切る姿が気高くて、とても格好良かった。ポーズを作って上を見上げるときの、パッと華やかな表情、漏れる吐息が素敵です。今日の吉岡さんは、回転系がいつもより安定していました。彼女も足音がほとんどしなくて好かったです。

で、木村さんです。吉岡さんがパーっと走って登場したのに対して、木村さんは、夢うつつのようにゆっくり歩いて登場。その姿は、幻想の女性を追いかけて、幻の宮殿に迷い込んだ男のようでした。いや、本当に。半ば呆然としたような、神妙な顔つきで辺りを見渡す木村さん。「いったいここは何処だ?彼女は何処だろう?」という感じ。あれ?笑顔じゃないの〜?背後から吉岡さんが登場。まだ気が付かない青年(かどうか知らないけど)の前をスーッと横切ります。パ・ド・ドゥが始まって少しした頃、ようやく木村さんの顔に笑顔が(♪)。やっぱり吉岡さんと木村さんのペアは素敵ですね。再び吉岡さんが姿を消すと、両脇のコール・ドに「彼女は何処?」と尋ねる仕草。コール・ドにそっぽを向かれてしまいます。ちょっとジークフリートのようでした。
吉岡さんとのパ・ド・ドゥ以外にも、第2ソリストとコール・ドとの踊りなどもあるんですが、『バレエ・インペリアル』って男性の踊りが少ないかも?と思いました。もっと踊ってほしかったな〜。細かい脚捌きと跳躍が多く、回転系は少なかったような気がします。すみません、記憶力が…。また明日からの公演で確認するとして、、、。
吉岡さんも木村さんも、それぞれに踊りも好調でしたし、まとうオーラも格段に違う。2人のパートナーシップも流石の安定感があり、とても雰囲気があって素敵でした。ただ、吉岡さんも木村さんも、「絶好調!!」まではもう半歩という感じだったかも。そう思ったのは私だけかなぁ、、、。もっともっと感動的な出来のときもあると思うんです。いえ、十分素敵だったんですけどね。
ラスト、全員が登場して踊る場面では木村さんの笑顔が炸裂、前髪を振り乱して颯爽と踊ってくれて、とっても素敵でした。

2人の男性ソリスト、2人の女性第2ソリストもとても好かったです。田中-大嶋-中島の場面も面白かった。東バの中堅2王子に負けない、田中さんの存在感にちょっと感動。中島さんはやっぱり踊りが綺麗だわ〜と。大嶋さんは、やや元気がないような気がしました。お疲れなのかなぁ。高木さんと乾さんは、安定感のある踊りは然ることながら、2人とも柔らかな空気をまとっていて素敵でした。そして2人とも足音がしないので、田中さんと3人並んで踊ると本当に静かで見事でした。

コール・ドも相変わらずよく揃っていて、とても好かったと思います。元気な振りが多いので、バシバシ揃っているのが気持ち良かった。ただ、ちょっぴり複雑な出来と言いましょうか、全体的にはすごく好かったんだけど、細かいところでちょっと気になったり、逆に個々は良いんだけど、全体としてバラつきが出てしまったり、という感じが無きにしも非ずでした。「おぉ〜♪」なときと、「しっかり〜」なときと、両方でした。木村さんがウットリ歩いて退場するところで、待機している4人の女の子のうち2人がバランス崩してフラフラしてたり。まあ、位置取りが上手くいかなかったんでしょうけど。一人振りが遅れているようなところがあったり。いや、でも全体的にはやっぱり良かったんですよ。華やかで明るく、軽やかで、颯爽とした空気に満ちた良い舞台を作り出してくれました。

  『真夏の夜の夢』
  振付:フレデリック・アシュトン
  音楽:フェリックス・B.メンデルスゾーン

こちらも楽しかったです〜。作品自体も好きです。
今回の衣裳・装置はロイヤルからの借り物だそうです(前回はバーミンガム・ロイヤル)。私はこちらの方が好きかも。暗く、鬱蒼とした森は、前回よりも「こんもり」感があったと思います。衣裳もいろいろ違って面白かった。色合いが前回よりもシックで好かったです。

やっぱり私は、コジョカルの腕の表情があまり好きではないようです。最初にマイナス面を書くのは良くないと思いつつ書いておりますが、、、。やや元気が良く、時折ヒラヒラと妙な癖というかアクセントがあって気になりました。ときどき見せる、けれん味の強い踊りもちょっと苦手です。感情の迸りが感じられて良いんだけど。ただ、元気に勢いよく踊っても、雑に感じさせないのは流石でした。踊りの正確さ、フォルムの完璧さは揺らぐことがありません。

なんと言ってもコジョカルは可愛い。ブロンドの髪は付け毛ですね。そのブロンドの巻き毛と花の髪飾りが、本当によく似合っていました。いつもより少し大人っぽい表情のコジョカルは、妖精の女王としての威厳と、女性の強情さがない交ぜになっていて絶妙。そして、女性らしいほのかな官能性もありました。メイクも大分変えていたと思うんですが、最近感じる「コジョカルちゃん老けたな〜」という感じが今回はしませんでした。
妖精たちを従えて踊る最初のソロでは、その揺るぎない安定した踊りに感心。緩急のしっかり付いた踊りは情熱的で、全身から豊かな感情が迸るようでした(それがときどき私には過剰に感じてしまう部分ではあるんですが)。可憐なコジョカルの持つ親しみやすさと、妖精の女王としての威厳と、ほのかな色気がない交ぜになった良い踊りでした。威厳と言うか、ちょっと勝気で強情な感じが、やっぱり「可愛い」という感じなんですけどね。
目を覚ましたタイターニアが、ロバ(ボトム)に夢中になるシーンも好かった。ちょっと過剰にウットリ〜としてみせるコジョカルは、結構色気がある。けど、いやらしくはない。ボトムと2人で寝床に入ると、横になったボトムの身体を頭から足までネト〜っと愛しそうに撫でます。

スティーヴン・マックレーも、とても好かったと思います。まず、立っているだけで雰囲気がある。オベロンのメイクがよく似合っていて素敵だったし、妖精の国の王としての威厳もちゃんとありました。最後のパ・ド・ドゥは、ちょっと一生懸命な感じが出ちゃってたけど、それはそれで微笑ましく鑑賞。彼は、なかなか化けるダンサーかもしれないですね。プロフィールの穏やかな表情からは想像できない凄みがあったし、身長はあまり高くないけど、踊りは大きく見えました。冒頭の群舞のシーンで、遠くに立っているだけで何やら不敵な空気を発しているマックレーに、期待が高まった私です。
テクニックもあるし、踊り自体もとても好かったと思います。ただ、初日のこの日は、回転系でヨロッとすることが多く、惜しいなぁという感じでした。中盤の見せ場、オベロンとパックが入れ替わり立ち代り登場して踊る場面では、速い回転に「おぉーっ!」と思いながらも、軸がもっと綺麗だったらな〜と思う瞬間も。細かいステップもよくこなしていたけど、ちょっと忙しそうに見えてしまったかも。そのせいで、踊りの軸が安定しないように見えたのかもしれません。と、悪く書いてしまいましたが、敢えて悪く書くならこんな感じというだけで、全体的にはとても好かったんですよ〜。初日に感じたこれらが、日を追う毎に改善されていくのは素晴らしかったです。
タイターニアとインドから連れてきた美しい少年(以後、インドの男の子と呼ばせて下さい)を取り合うシーンで、最初にその踊りを披露するんですが、これが「おぉ!」とう出来で、またしても期待が高まった私でした。
マックレーは、腕の表情が印象的な人だなと思いました。ものを考えているときや、人間たちの様子を観察しているときの、手を首元に持ってくる仕草が何とも表情があり、様になる。踊っているときも、滑らかで大きな動きが印象的だし、マイムにもそれが活かされていると思いました。魔法の花から雫を搾り取り、それを目元に垂らす手元が魅惑的。

幕開きは妖精たちの群舞から始まります。この冒頭の群舞の踊りは結構好き。人ならざる者が住む森の幻想的な空気を感じさせる音楽は、妖精たちの悪戯っぽさも感じさせて、ちょっとユーモラス。その音楽に心地良く乗った振付が、見ていて楽しいです。足音がしなければもっと良いんだけど、、、。まあ、あの振りだから多少は仕方ないと思うんですが。

下手からオベロン、上手の森の奥からタイターニアとインドの男の子が登場。取り合いの末、インドの男の子はステーンと転んで、「えーん、えーん(泣)」。この転び方が、「今自分で転んだだろ!」っていうくらいやる気がなくて可愛い。妙に淡々としたところが、コメディだなと。怒ったタイターニアは、群舞を連れて退場。

タイターニアの鼻を明かそうと一計を案じたオベロンは、パックを呼びつけます。パックの衣裳は茶色。頭に小さな角もついていました。古川さんのパックがとても好かった。この日の古川さんは、いつになく踊りが軽い。フワッと浮遊感のある高いジュテが、本当に気持ち良かったです。そうそう、これこれ!古川さんのジュテだわ〜と嬉しくなりました。そして、なんとも表情豊か。短いフレーズの中でも、表情をクルクルと変えながら踊ってくれるのが好かった。ボトムがロバに着替えている間、それを隠すように村人たちとパックが踊るんですが、その短い踊りの間に古川さんの表情がどんどん変わるんです。ああいうところはやっぱり上手い。誰よりも楽しそうに、オベロンと仲良く悪巧みをしているのも古川さんでした。何より、古川さん自身が楽しんで踊っているのが伝わってくる、好いパックでした。

人間のカップル登場。
平野さんのライサンダーが面白い。キャラクターは3枚目だけど、踊りは2枚目とでも言いましょうか。ライサンダーがそこまで顔を崩すかってくらい表情豊か。踊りは相変わらずとても綺麗です。「あなたは向こうで寝て」とハーミアに言われると、大口開けてオーバーに嘆きます。その反動を利用するかのように、「ぶちゅ〜」とキスをしようとする。隙を窺う顔がまた可笑しい。
ハーミアの西村さんは、彼女の持つおっとりホンワカした雰囲気が出ていて、とっても可愛い。表情豊かな目も印象的。おっとりしているけど、負けん気の強そうなところもあって、井脇さんのヘレナと思いっきり喧嘩してて面白かったです。
前回ピンクの衣裳だったヘレナは、今回は藤色の衣裳。とっても井脇さんに似合っていました(ピンクも可愛かったけど)。因みにハーミアは、同じデザインの赤の衣装。ライサンダーは赤紫の燕尾服に薄いピンクのタイツ、デミトリアスは紺の燕尾服に水色のタイツという衣裳でした。
ヘレナの井脇さんが可愛い〜♪そしてやっぱり上手い。表情豊かでコミカル。なんと言っても、テンポが上手いです。芝居のリズムっていうのかな、音楽の中でその緩急を掴んで芝居を乗せるのが上手いんですよね。そこに表情も気持ち良くついてくるので、気が付くとその芝居に感情移入させられている。彼女もやっぱり、何を踊ってもきちんと物語を背負ってくる人だなと。最後に恋人たちが元通りになる場面で、デミトリアスの愛を素直に受け取れないヘレナ。「君に夢中なんだ」とデミトリアスが訴えても、少し困惑したような悲しげな顔をして、そっとデミトリアスに背を向ける井脇さんが、何ともいじらしくて切ない。思わずヘレナに気持ちを持っていかれる瞬間でした。
高岸さんのデミトリアスも最高でした。もう、大将がデミトリアスを踊ってるってだけで、なんだか豪華〜な感じです。高岸さんは大きくて存在感があって、井脇さんのヘレナがバタバタと相手にされないのが可愛い。演技派の3人の中で、一人キャラ押しとうか、ドンと構えている感じが素敵です。ジュテ×3くらいで舞台を横切るところが2回あるんですが、そこだけロットバルトか!?っていうくらい迫力が。ズバーっって音してる気がするもん、大将のジュテは。

人間たちの様子を観察していたオベロンは、デミトリアスがヘレナに恋するように、パックに魔法をかけさせるんですよね。実際は、パックが間違えてライサンダーに魔法をかけちゃうから、大変なことになる訳だけど。オベロンって優しいんだなぁと、思ったりしました。自分の奥さんには悪戯しちゃうけど。

村人たちが何とも楽しげ。これはもう、4公演に共通して言えることでした。村人たちの衣裳も面白かったです。ポンチョを着てる人がいたり、ちょっと可愛い緑のジャケットを着てたり。
初日のボトムは高橋さん。表情豊かで可愛い!なんであの人はあんなに可愛いんだろうか(笑)。格好良いときは、またものすごく格好良いし。芝居はもちろん、ポワントワークも抜群でした。1回だけ踵を着いちゃったけど、あれくらいは仕方ないかなと。軽やかで楽しげなポワントワークに、見ているこちらも楽しい気分になれる。魔法から覚めた後の踊りも最後の踊りも、愛嬌たっぷりに弾けてくれて、本当に楽しかったです。

ロバの被り物は、前回より格段にロバっぽかったです。というか、ちゃんとロバ。私は断然こっちの方が好き。グレーの毛並みが柔らかそうでした。気になったのは、踊るたびにパカパカ開く下顎。最初は中で操作してるのかなと思ったんですが、どうも絶えずパカパカしてるので、おそらくプラプラした作りになっているのでは?無表情のロバが、踊るたびに口だけアパアパするのが可愛くて仕方ありませんでした。

目を覚ましたタイターニアは、オベロンの悪戯のせいでロバのボトムに夢中になります。タイターニアが先にボトムに気が付きます。そのあまりの素敵さに、俄かに信じ難いタイターニアの怪訝そうな表情が面白い。気付かずに楽しそうにしているボトムがまた可愛い。ボトムの背中にピョンと乗って、「ハイヨー!」っていうのが可愛いです。ちょっと高橋さんグラッとしてましたけど、、、。
タイターニアが妖精たちを呼びつけると、最初に登場するのが長谷川さん。タイターニアがロバに夢中な姿を見て、「まぁ!!」と客席側にアピール。目をパッチリ開けて、大きく開けた口に手を当てて、「まぁ」というよりは正直「ギャー!!」という感じの長谷川さんが面白かったです。普通に笑ってしまった。長谷川さんも、踊りだけでなく芝居もどんどん良くなってますよね。そういうものって、比例するんだろうなと思います。

タイターニアとロバは仲良く寝床へ。
その間に、人間たちのこじれた関係を元に戻します。オベロンとパックが袖に向かって「おいでおいで〜」と手招きすると、スモークと共に人間たちが登場。木の棒で(その辺から枝を拾ってきたという設定なんでしょうか)決闘するライサンダーとデミトリアス。辺りには霧が立ち込め、相手がよく見えない。そんな2人の間を飛び回っては翻弄し、棒を取り上げて、それぞれ所定の位置に誘導して眠りにつかせます。そして、今度は間違えずに恋人たちが愛し合うように、ヘレナはデミトリアスのものへ、ハーミアはライサンダーのもとへ誘導します。次に目が覚めたら、一番に恋人を見つめることができるように。

彼らが眠っている間に、オベロンとパックが踊ります。中盤の見せ場であるこのシーンは、細かく複雑なステップが満載で、回転系のテクニックも多く盛り込まれていて、とても大変そう。マックレーは、とてもよく踊っていました。ただ、初日はちょっと不安定さが残っていたと思います。ステップ、跳躍、回転、それらが詰め込まれたような振りなので、移行が上手くいかないと忙しそうに見えてしまうし、回転の軸が綺麗じゃなくなったりしてしまう。やや慌しい印象が否めなかったんですが、それは回を追う毎に改善されていきました。若いってすごいなぁと思いましたね〜。悪く書いているようですが、あれだけ踊れれば十分というくらい、高いテクニックと綺麗な踊りだったんですよ〜。

タイターニアは魔法から覚め、オベロンと仲直り。そこへ、ちょこちょこと歩いてインドの男の子が登場。彼、序盤のタイターニアのソロの場面から、ずっといたんですよ、舞台に。木の根元でず〜っと寝てたの。初日はそのことに気が付かなかったんですが、2日目以降の舞台で確認したら、ずっと寝てました。体しびれたりしないのかな、、、。
恋人たちも目覚め、ヘレナとデミトリアスは結ばれ、ハーミアとライサンダーは元通り。幸せそうに森を去っていきます。早速ヘレナの尻に敷かれているデミトリアスが面白い。

そして、タイターニアとオベロンのパ・ド・ドゥが踊られます。とても素敵なパ・ド・ドゥだなぁと、改めて思いました。ウットリするような豊かな音楽と、幸福感と成熟したふくよかな愛に満たされたパ・ド・ドゥは、とても純度が高く美しいです。コジョカルとマックレーは可愛くて、大人のパ・ド・ドゥという感じは薄れるんですが、それでも予想以上にコジョカルは艶やかだったし、マックレーもコジョカルをよく支え、彼女の情熱に応えるような踊りを見せてくれました。ちょっとサポートがスムーズにいかない場面もあったけど、そこはこれからの2人に期待ということで。2人が掛け合いのように順に踊るところが、とても素敵でした。

最後は再び全員登場。タイターニアとオベロンとパック、そしてたくさんの妖精たちが現れ、人間の恋人たちと村人たちが森を行き過ぎます。とても楽しくて、「終わらないで」と思いながら見ていました。
posted by uno at 17:30| Comment(2) | TrackBack(0) | バレエ公演2007 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月29日

バレエTAMAとか、熊川さんTV情報とか。

バレエTAMAのサイトで、来年の『ドン・キホーテ』の情報がアップされました。キトリは島田衣子さん、バジルは石井竜一さん。そして、何を踊るのか気になっていた菊地研さんは、エスパーダでした。発売は11月1日。楽しみになってきた〜。

バレエTAMA プティパの遺産Vol.2『ドン・キホーテ』

2008年2月3日(日)16:30
会場:ルネこだいら(小平市民文化会館)大ホール

S席:5,000円 A席:4,000円
一般発売:11月1日(木)

キトリ:島田衣子(井上バレエ団)
バジル:石井竜一
ドン・キホーテ:長瀬信夫
サンチョ・パンサ:山本秀典(東京シティ・バレエ団)
ガマーシュ:山田秀明
ロレンツォ:田名部正治(岩田バレエ団)
エスパーダ:菊地研(牧阿佐美バレヱ団)
踊り子:武田直美
キトリの母:松延まきこ(バレエTAMA)
森の女王:若林美和(東京シティ・バレエ団)
キューピッド:金子優(下村由理恵バレエアンサンブル)

 →バレエTAMA
 →電子チケットぴあ
 →ルネこだいら


K-BALLETのサイトに、熊川さんのTV出演情報が出ていました。
10月31日(水)の「明石家さんちゃんねる」(TBS)にご出演だそうです。どんな番組なのか、自分が見たことあるのかないのかさえもわからないんですが、とりあえず見てみようっと。

熊川哲也 出演 TBSテレビ「明石家さんちゃんねる」

10月31日(水)21:00〜21:54
※放送日時は変更となる場合もございます

 →K-BALLET COMPANY
 →明石家さんちゃんねる
posted by uno at 17:44| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ日記2007 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年10月28日

『マラーホフの贈り物2008』詳細決定

ようやく『マラーホフの贈り物2008』の概要が決まったようですね。『真夏』の会場で優先予約を開始していました。私も祭典の申込みハガキをポストへポン。

 →NBS

ところで、気になっているのは、大分で発表されているキャストと違うことです。iichiko総合文化センターのサイトでは、ボリショイからオシポワ&ワシーリエフ、そしてフォーゲルの名前もあるんですが、NBSの発表では彼らの名前はないんですよね、、、。まあ、フォーゲルはこれから追加されることも考えられるけど、ボリショイから2組っていうのは考えにくいよなぁ、、、。アレクサンドロワとフィーリンが決定するまでの、仮決めだったんでしょうか?私としては、もちろん2組とも出演してくれれば嬉しいんだけどな〜。

■『マラーホフの贈り物2008』

<Aプログラム>
2月9日(土)18:00
2月10日(日)15:00
2月11日(月・祝)15:00
 会場:ゆうぽうとホール

<Bプログラム>
2月20日(水)19:00
2月21日(木)19:00
2月22日(金)19:00
 会場:東京国際フォーラム Cホール

S席:16,000円 A席:14,000円 B席:12,000円 C席:8,000円 D席:6,000円
一般発売:11月17日(土)

◇予定される出演者&演目◇

<Aプログラム>

「牧神の午後」(ニジンスキー) :マラーホフ、東京バレエ団
「ヴォヤージュ」 :マラーホフ
「パキータ」 :マラーホフ、セミオノワ、東京バレエ団
(未定) :セミオノワ
「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ :アレクサンドロワ、フィーリン 
「カルメン」 :アレクサンドロワ、フィーリン
「くるみ割り人形」 :ドヴォロヴェンコ、ベロツェルコフスキー
「スプレンディッド・アイソレーション」:ドヴォロヴェンコ、ベロツェルコフスキー
「ドン・キホーテ」 :サレンコ、コンヴァリーナ
「ゼンツァーノの花祭り」 :サレンコ、コンヴァリーナ

<Bプログラム>

「牧神の午後」(ロビンズ) :マラーホフ、セミオノワ
「アリア」 :マラーホフ
「これが死か」 :マラーホフ、セミオノワ、サレンコ、吉岡美佳、上野水香
「ハムレット」 :アレクサンドロワ、フィーリン
「シンデレラ」 :アレクサンドロワ、フィーリン
「白鳥の湖」より黒鳥のパ・ド・ドゥ :ドヴォロヴェンコ、ベロツェルコフスキー
「アポロ」:ドヴォロヴェンコ、ベロツェルコフスキー
「エスメラルダ」 :サレンコ、コンヴァリーナ
「グラン・パ・クラシック」 :サレンコ、コンヴァリーナ

「スプレンディッド・アイソレーション」って、NBAバレエ団の『ゴールデン・バレエ・コー・スター・ガラ』でマリア・リチェットと久保紘一さんが踊った作品だろうか?あちらはタイトルに「V」が付いていたので、別物?因みに振付はジェシカ・ラングという女性です。
「これが死か」に吉岡美佳さんと上野水香さん。やっぱり東バから助っ人でしたか。これ以上ベルリンから呼べないもんね。吉岡さんと井脇さんじゃ駄目だったんだろうか…(井脇さんはニンフか)。
「ゼンツァーノの花祭り」は、確かロシア・ガラで消えた演目だった気が?ボリショイ組の「ハムレット」が気になる。「カルメン」はやっぱり、フィーリンがあの水玉ボレロを着てくれるんだろうか?
NBSのサイトのマキシムの名前表記が、「ベロ」だったり「ベル」だったり、もうメチャクチャ…。
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2007年10月27日

国立モスクワ音楽劇場バレエ、キャスト決定

本題の前に、今日は岡村靖幸のライブに行ってまいりました。横浜BLITZの2階指定席で鑑賞。あの手の会場で、2階の指定席って初めてだったんですが、いや〜楽だった。消耗する体力が全然違います。もうスタンディングで見る自信ないかも…。幕開き直前に「火の鳥」が流れたときには、ちょっとテンション上がりました。久々に東バに「火の鳥」を上演してほしいな〜と思ったりしてしまいましたよ、、、。とりあえず楽しかった!やっぱり、また岡村ちゃんがツアーをやるときには見届けにいこうと思いました。



そして本題です。
国立モスクワ音楽劇場バレエの主演キャストがようやく発表されましたね。私のところにも、数日前にメールが来ました。レドフスカヤの『くるみ』と、チェルノブロフキナの『白鳥』のチケットを確保。S席15,000円って、なんか良心的(というか妥当?)なお値段ですね。最近、チケット代の高騰に麻痺させられていたので、妙に良心的に感じてしまいました。

電子チケットぴあではなかなか良い席が出てこなかったので、キョードー東京に電話で申し込みました。希望を聞いていろいろな席を案内してくれたので、有り難かったです。とりあえず納得できる席を買うことができました。残席を聞いている感じだと、なかなか売れているようです。因みにS席は1・2階席、A席は3階席になるとのこと。2階の後ろのA席とかでもいいな〜と思ってたんですが、無理だった…。

■スタニスラフスキー&ネミロヴィチ・ダンチェンコ記念
国立モスクワ音楽劇場バレエ 2007年日本公演

ワイノーネン版『くるみ割り人形』
12月22日(土)14:30 ナターリヤ・クラビーヴィナ/ゲオルギー・スミレフスキ
12月22日(土)18:30 ナターリヤ・レドフスカヤ/ミハイル・プーホフ
12月23日(日・祝)12:30 オクサーナ・クジメンコ/スタニスラフ・ブハラエフ
12月23日(日・祝)16:30 ナターリヤ・クラビーヴィナ/ゲオルギー・スミレフスキ
12月24日(月・祝)12:30 ナターリヤ・レドフスカヤ/ミハイル・プーホフ

ブルメイステル版『白鳥の湖』
12月27日(木)18:30 タチヤーナ・チェルノブロフキナ/ゲオルギー・スミレフスキ
12月28日(金)12:30 ナターリヤ・クラビーヴィナ/スタニスラフ・ブハラエフ
12月28日(金)17:30 ナターリヤ・ソーモワ/ミハイル・プーホフ
12月29日(土)12:30 タチヤーナ・チェルノブロフキナ/ゲオルギー・スミレフスキ
12月29日(土)17:30 オクサーナ・クジメンコ/スタニスラフ・ブハラエフ
12月30日(日)12:30 ナターリヤ・ソーモワ/ミハイル・プーホフ

 →国立モスクワ音楽劇場バレエ
 →電子チケットぴあ

なんか最近、東京文化会館に行ってない気がする。

※すみません。東バの『時節の色』の発売日が明日だと書いたんですが、今日でしたね。頭の中が1日ずれちゃってました…。一瞬アップしてしまったので、読まれた方がいらっしゃいましたら、申し訳ありません。記事は削除しました。
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3日間終了。

東京バレエ団『真夏の夜の夢』の公演に3日間、合計4公演に行ってまいりました。雑感は書かずに、バンバン感想を書いてしまおうと思って、初日の『バレエ・インペリアル』の感想をとりあえずアップしたんですが、その後が全く続かず…。中途半端な感じになってしまいました。諦めて雑感でも書こうかと…。


コジョカルは、3公演とも揺るぎない安定したタイターニア。それに対して、マックレーは日を追う毎に踊りの細部が改善され、良くなっていったと思います。雰囲気は最初からあったので、その辺は変わらず。ただ、踊りが安定することで、やっぱりこちらも安心して見ていられるようになるので、少し気持ちは変わりますよね。
コジョカルは本当に小っちゃくて可愛いです。今日の妖精のソリスト4人は、高木-田中-西村-奈良という、東バの中でもやや背が高い組だったんですが、彼女たちと並ぶとコジョカルが気持ち小さいくらいでした。マックレーもあまり大きくないようで、初日のカーテンコールでは横の古川さんとそれほど変わらないくらい?そんな感じでした。踊ると小さくは感じないんですけど。

後は東バの感想を。

『バレエ・インペリアル』の吉岡&木村組は、2回目の方が良かったと思います。踊り自体にはそれほど差はなかったと思うんだけど、2人とも肩の力が抜けて楽しげに感じたのは2回目でした。サポートもスムーズだったし。水香さんは、彼女にしては珍しく精彩を欠いていたような気がします。登場一番、彼女だとわからなかった…。高岸さんが登場して以降は良かったと思います。ただ、やっぱり彼女はスタミナがネックかな〜と。パ・ド・ドゥの後半での乱れが勿体無いです。2回目はオーラもスタミナも安定していました。ノーブルなだけでなく、詩情溢れる高岸さんに感動。いつもの太陽のような明るい高岸さんではなく、しっとりと大人のロマンチックを見せてくれた。3月のノイマイヤーが楽しみになってきました。初日にバラつきを感じたコール・ドは、回を重ねるごとに良くなっていったと思います。

『真夏』も日ごとにキャストが違って、もう楽しかった。

パックは四者四様。古川さんが本当に楽しそうだった。踊りも好調。何より表情豊かなところが好かったです。オベロンと一番楽しそうに悪巧みをしていたのは古川さんだったかも。松下さんはとっても軽やか。見せ場のピルエットを完璧に決めてくれました。細かいミスも少なくて、踊りと芝居が双方邪魔をしていないのがよかった。他の3人に比べると、良い意味でも悪い意味でも若いな〜という感じがしました。「奥行き」という部分では、やはり一朝一夕では追いつくものはないなと。でも、若さゆえの輝きも真似できる訳ではないというか。中島さんはやっぱり踊りが綺麗で喉越しが良い。ただ、中島さんにしては絶好調な踊りではなかったかなと、、、。そして、パック初役の大嶋さん。とても好かったです。初日の『バレエ・インペリアル』でお疲れか?と思われた大嶋さんですが、今日は元気で踊りも好調。ときどき感じる重たさが全くありませんでした。道化を思い出させるキュートっぷり。後ろの方で事の成り行きを見守る姿が、ワクワクしてる感じで可愛かったです。

駄目だ、雑感書いてると止まらなくなりそうだ…。ところが、感想を書こうと思うと手が止まるんだよね、、、。何故だろうな〜。という訳で、できるだけ簡単に、簡単に…。

小出さんのタイターニアは可愛い!黒髪の縦ロールがまた可愛いの〜♪ 踊りも申し分なし。パとパ、振りと振りの繋ぎがスムーズなので、踊りが滑らかです。後藤さんは初演に比べたら格段の進歩。でもやっぱり、あのオベロンの踊りは難しそうだよな〜と。2人のハーミア&ライサンダーも可愛かったです。良い〜空気が出てんだ、これが。野辺デミトリアスは、もうちょっとしっかりして下さい〜。キャラクターは合ってるんだけど、高岸・木村の“踊れるデミトリアス”と比べて見ちゃうと、分が悪いです。いや、勘違いされると困るんですが、私は野辺さんは好きなんですよ。心の中では「野辺っち」と呼んでるくらいですから。平野さんのライサンダーは、オーバーに嘆きつつも、隙を狙って「ぶちゅ〜」っていうのがやり過ぎで面白い。そして、ボトムのポワントワークもバッチリ。何でもできるんだな〜平野さんは(♪)←ファンなんで、放っといて下さい…。初日の高橋さんのボトムも最高。ロバを被っていないときの可愛らしさはピカ一です。ポワントももちろんバッチリ。氷室さんは、ポワントがちょっと恐る恐るな感じ。十分上手かったんだけど、他の2人が妙に上手いんで、、、。関係ないけど、ロバの被り物が可愛いです。下顎はプラプラした作りなのね、きっと。動くたびに口がアパアパするのが可愛くて可愛くて。
長谷川さんが笑いを取っていた、「ぎゃー!」のシーン(タイターニアがロバに夢中な様子を一番に目撃)。本当にあれは「キャッ!」とか「あれま!」じゃなくて、「ぎゃー!」でしたね(笑)。間違いなく濁点がつく感じ。同じ位置の田中結子さんも、そこでしっかり笑いを取っていました。頼もしい。
最終日のお楽しみは、なんと言っても(東バ好きには)2組のカップルです。小出-後藤-井脇-木村って、豪華〜。前者は、これ以上ないお似合いのカップル。井脇さんと木村さんの並びはとても好きなので、久々に見ることができて嬉しかったです。ただ、初日の西村-平野-井脇-高岸も捨て難い。芸達者という意味では初日の方が勝っていたかも。後藤さんも木村さんも、芸達者というよりは天然?高岸さんに至ってはキャラ押しだけど。西村-平野-井脇という役者の中に、一人キャラ押しの高岸さんがいるのが面白いんです。で、最後になりましたが、終始笑顔で楽しそうな木村さんがもう最高でした。

私は東バのファンなので基本的に「楽しかった」寄りの感想になります。異論はあるかと思いますが、ご理解の程を〜。何を今更ですが、、、。
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2007年10月24日

古川和則さんブログ/「BSマンガ夜話」復活(♪)

明日から東京バレエ団の『真夏の夜の夢/バレエ・インペリアル』ですね。コジョカル&マックレーもとても楽しみなんですが、なんと言ってもやっぱり東バの面々が楽しみです。西村・平野のハーミア&ライサンダーと、井脇・高岸のヘレナ&デミトリアス、古川さんのパックに、高橋さんのボトム、全部楽しみ。そして、吉岡&木村の『バレエ・インペリアル』ですよ〜。木村さんの調子が良いといいな♪

で、明日パックを踊る古川和則さんですが、ブログを始めたそうです。小林十市さんのサイトで紹介されていました。いや〜、これはすーごい楽しみ!!十市さんも相変わらずハイペースで更新しているし、古川さんのブログも続いていくと良いですね。ずっと更新が止まっている東京バレエ団の公式ブログについては、もう何も言いますまい…。
古川さんのブログによると、今回の『真夏』の衣裳と装置はコヴェントガーデンから借りたものだそうです。前回はバーミンガム・ロイヤル。果たして、私に違いがわかるかしら。記憶力にはあまり自信がないので…。

→バレエダンサー 古川和則 web site 「Faith 〜My Kz


先日、ダヴィンチを立ち読みしたんですが、「テレプシコーラ」の第2部が再開するようですね。合間に連載していた「ヴィリ」の単行本は、今日(23日)に発売だったみたい。明日買おうっと。
 →山岸凉子「ヴィリ」(アマゾン)


ここからはバレエと関係のない話です。

約2年半ぶりに「BSマンガ夜話」が復活です。いや〜、長かった。ご存じない方には何のことやら、ですよね…。1つの漫画を1時間の生放送で語り合う番組で、初回の1996年から不定期で放送されていました。しばらく放送がなかったので、このままフェイドアウトで終わってしまうのかと思っていましたよ。よかった、よかった。

■BSマンガ夜話 第33弾 【NHK BS-2】
11月27日(月)24:00「真説ザ・ワールド・イズ・マイン」新井英樹
11月28日(火)24:00「魔女」五十嵐大介
11月29日(水)24:00「のだめカンタービレ」二ノ宮知子
 →BSマンガ夜話

最近あまり漫画は読まなくなっているので、どれも読んだことがない…。「ザ・ワールド・イズ・マイン」も「のだめカンタービレ」も、超メジャーな作品なのに、読んだことがないとか言ってすみません…。まあ、昔から連載中の漫画をリアルタイムで読むことは、ほとんどない私ですが、、、。1つくらい昔の漫画を入れてほしかったな〜。因みに今回採り上げるのは、“真説”の方です。加筆修正有り、新井さんのインタビュー掲載。
久しぶりのマンガ夜話だし、気分を盛り上げようと思って、「魔女」と「真説ザ・ワールド・イズ・マイン」を購入。「のだめカンタービレ」は読みません。たぶん、この中では一番読みやすいだろうけど、一番私の好みじゃない気がするから。いや、きっと読めば面白いとは思うんですけどね。全部読む余裕はなさそうなので、、、。
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2007年10月23日

早川恵美子・博子バレエスタジオ『ダンス・パステル/ジゼル全2幕』

早川恵美子・博子バレエスタジオの公演に行ってまいりました。
最初に『ダンス・パステル』、休憩を挟んで『ジゼル』全2幕(途中休憩有り)の順で上演。どちらもとても楽しく見ることができました。客席もほとんど埋まっていたようで、休憩中のロビーも賑わいがありました(まあ、ロビーが狭いですからね、、、)。

早川恵美子・博子バレエスタジオ公演
『ダンス・パステル』『ジゼル』全2幕

2007年10月20日(土)17:00 メルパルクホール

『ダンス・パステル』

振付:間宮則夫
早川恵美子、早川博子、足川欽也、坂本登喜彦

初演は1995年。今回が6回目の上演となるそうです。「60歳まで踊れる作品を」と、振付の間宮則夫さんに依頼したそうですが、なんと2年前に恵美子さんが、そして今年は博子さんが還暦を迎えられたそうで、依頼通り60歳まで踊ったということになります。初演から、1回を除いて、このオリジナルメンバーで踊ってきたそうです。
ダンサーってすごいなと思います。60歳を過ぎても軽やかに踊っているんですから。もちろん、それなりのお歳には見えます。年齢を感じさせないと言うよりは、年齢を感じさせてなお輝いていました。豊かな年輪の中に、凛として若々しい華やぎがあり、恵美子さんも博子さんも、お2人ともとっても素敵でした。
足川欽也さんは、エレガントで優しい雰囲気がとても素敵。ご本人の優しい真面目な人柄が滲み出るような踊りも、いつも素敵だなと思います。坂本登喜彦さんは、キレのある踊り。静と動、柔と剛を併せ持つ不思議な魅力のある人です。ややワイルドな風貌の坂本さんが、一輪の小さなピンクの花を持つ姿がなんとも言えず素敵。
幕が開くと、舞台の三箇所に椅子に腰掛けた3人のシルエット。最初は3人は座ったまま、恵美子さん(たぶん)のソロが続きます。途中、芦川さんは胸のポケットからめがねを取り出し、坂本さんは胸のポケットに刺してあった花を手に持ち、博子さんは扇子を扇いだりします。椅子に腰掛けたまま、視線のリレーを交わしたり、一瞬だけ立ち上がって踊ったり。足川さんはそのままメガネをかけて踊ります(これがまた素敵)。2人で、3人で、そして4人で踊るシーンが繰り広げられていく。特に印象的だったのは、最初の恵美子さんのソロや、足川さんと花を手に持った坂本さんのデュオ、恵美子×足川/博子×坂本が交互に踊るデュオのシーンなど。恵美子さんの、長いスカートの裾を掴んだ右手を左肩に置き、少し背を反らせて後ろ向きに立つ姿が、とても綺麗で印象的でした。

『ジゼル』全2幕

【主な配役】
ジゼル:岸川英里
ロイス/アルブレヒト公爵:石井竜一
ヒラリオン:後藤和雄
クーランド公爵:足川欽也
バチルド姫:森本祐布
ジゼルの母ベルタ:早川恵美子
アルブレヒトの従者ウィルフリード:森田雅順
ペザント・パ・ド・ドゥ:佐々木和葉、武石光嗣

ウィリーの女王ミルタ:高尾恭代
ドゥ・ウィリー:齋藤真弓、本田愛理

キャストも楽しみでしたが、元東京バレエ団の溝下司朗さんが指導されたというのも興味がありました。細かな演出、細かな演技があちこちに見られ、群舞の芝居も隅々まで行き届いていて、とてもよくまとまった舞台だったと思います。少し人数は少ないけど、2幕のウィリたちもよく揃っていたし、静が感じられてとても好かったです。

【第1幕】

幕が開くと村人たちがワラワラ登場。その中にはペザントの2人もいて、ベンチでイチャつく場面も。全員が通り過ぎるとヒラリオンが登場。付け髭の後藤和雄さんが格好良い(♪)。こんな2枚目のヒラリオン見たことないです(私的に)。上手の家から出てきたベルタと挨拶を交わします。彼女が持ってきた桶を、「僕が持ちますよ」のマイム。気の利く好青年像。全員いなくなると、ロイスとウィルフリードが登場。森田雅順さんのウィルフリードが、なんだかさらに素敵になっていたような(♪)。衣裳が東バより格好良いです!!紺を貴重とした、マント付きの衣裳と、羽の付いた紺のベレー帽がとてもお似合いでした。相変わらずキビキビ歩く姿に惚れ惚れ。ロイスの石井竜一さんは、優しげな印象の中にも、貴族の威厳も有り。ウィルフリードに立ち去るように命じるときも、後にヒラリオンに立ち去るように威圧するときも、なかなか迫力があって好かったです。でも、ジゼルにはとっても優しそう。ことがバレたときには、ちょっとヒドイ人だったけど…。

ジゼル登場。岸川英里さんはとても綺麗な人でした。ちょっと大人びた感じもしましたが、清楚で美しかった〜。とても清潔感のある人で、それは踊りにも感じられました。私はこういう清潔感のあるダンサー好きだな〜と。そして、まったく足音がしません。床が良いのか、トウシューズの問題なのかはわからないんですが、本当に靴音が静かで見事でした。踊りはクリアでありながら、ラインは柔らか。スッと溶け込むよな踊りでした。
花占いの花を摘むときに、「どれにしようかな〜」と選んでいるのが好かったです。これと決まっている小道具の花を摘むのではない、リアリティがあったなと。

2人が仲良さ気にしているところへ、先ほどの桶を持ってヒラリオンが登場。ジゼルに愛を告白するけれども、ジゼルは首を横に振って拒否。ジゼルに迫る後藤さんがなかなか強引で、スカートにキスする姿も素敵です(そればっかり…)。止めに入ったロイスに対して、ヒラリオンが先に剣を抜きます。それを見て、ロイスも剣を抜こうとする。この場合、ロイスには非がないということになって、ヒラリオンは分が悪いなと…。立ち去れと命じる石井さんは、すごい迫力。

村人たちが収穫したものを持って登場、踊りの場面に。「あっちで見てて♪」と差し出したジゼルの手に、すかさずキスをするロイスが面白かったです。ロイスはベンチを持って上手の端っこへ。
踊りの途中、具合の悪くなるジゼル。一緒に踊っていた女子の群舞は笑顔で踊りっぱなし。後ろの男子6人(?)は、いち早く様子に気付いて心配そう。駆け寄るロイス。男子の一人が椅子を持ってきてくれて、それに腰掛けさせます。「大丈夫よ」と言いつつ踊りの輪に戻ったジゼルが、最初だけ少し苦しそうに胸に手を当てていたのが印象的でした。

ロイスがジゼルを後ろから持ち上げて、下ろしたところで左右に2回視線を交わすところがありますよね?ジゼルが振り向いて、ロイスは後ろから覗き込む感じのところです(上手く言えない…)。左右でスピードに変化を持たせていて、ちょっと好かった。1回目はゆっくり視線を交わして、2回目はサッと向きを変えて視線を合わせる。う〜ん、上手く言えないんですけど、そこのところの緩急が気持ち良かったんです。

クーランド公爵の狩の一行の到着を知り、慌てて退場するロイス。入れ違いにヒラリオン登場。ロイスの素性を訝しむヒラリオンは上手の小屋に近付くが、ドアには鍵が。剣で鍵を壊して中に進入します。
クーランド公爵一行が到着。足川さんのクーランド公爵は、優しそうで品が良く、す〜ごく格好良い。森本祐布さんのバチルド姫は、夏木マリに似てた気がする。キツイ感じの美人です。ここでも手際良く働くウィルフリードが素敵なんですが、彼はずっとロイスのことを気にしているんです。一行より先に登場して、慌ててロイスを探す。見付からないまま一行が到着。ピシッと業務をこなしながらも、ずっとロイスを心配していて、ときどきキョロキョロと辺りを見回したりします。しかも、ジゼルが自分の近くに来ると、顔が割れていることを恐れてか、スッと顔を背けたりもします。
公爵とバチルドにテーブルが用意されます。ジゼルがまず公爵のコップに水(?)を注ぐ。飲み干した公爵が満足気に頷くと、一同ホッ。それを確認して、バチルドも水を飲みます。彼女のコップに水を注ぎ、コップの底をスカートでサッと拭って渡すジゼル。
褒美に首飾りをくれたバチルドに、踊りのお礼をしたいジゼル。ペザントの2人に「ねえ、お願い」と懇願して、ペザントのパ・ド・ドゥが始まります。なので、公爵とバチルドも、舞台上に留まってペザントの踊りを鑑賞。
ペザントの武石さんは、シャープな足先が綺麗。踊りは一見シャープなんだけど、なんだか優しい。まとっている空気が明るいというか。ペザントの彼はキャラクターも優しくて、ジゼルの狂乱の場では、彼女を抱きとめる場面などもあり、「本当に仲の良いお友達なのね〜」という感じがして好かった。佐々木和葉さんは、スラッと細い身体に、丸いお顔が愛らしい女性。足首がすごく細くて、ときどきグラグラと不安定なときもあり、見ていてドキドキしました。以前はK-BALLETにいたこともあるようです。

で、遂に真実が明らかに(いろいろ飛ばします)。ヒラリオンの角笛を聞きつけ一同がワラワラと登場。すっ飛んできたウィルフリードは、「何事かと思ったら、あなたでしたか」と少し非難するように、ヒラリオンから角笛を取り上げます。「なんてことをしてくれたんですか」という思いもあったのかしら?ロイスの行動には反対しつつも、心情的にはやっぱりロイスの診方なのかも。
「彼は私の婚約者よ」と訴えるジゼルの後ろで、「あぁ、言わないでくれ」とジゼルを止めようとするロイス。ひ、ひどい…。ジゼルが両手でロイスの顔を掴んで詰め寄っても、もう彼は言葉もない。気が付くといつの間にやらウィルフリードはロイスの傍らに。
岸川さんの狂乱の場面は、私は好きでした。舞台の中央で座り込み頭を抱えた状態から、ゆっくりと立ち上がって前に進んでくるまで、じっくりと時間をかけて、オーバーなアクションはしません。自分の中で何かが静かに壊れていく音に耳を傾けているような、不安な時間。あぁ、向こう側に行っちゃったなぁと思う瞬間でした。
ロイスの腕をすり抜け、続いて母親の伸ばした腕もすり抜けてしまうジゼル。嘆くベルタを抱きしめ慰めるヒラリオン。ジゼルが剣を引きずり回すところでは、ヒラリオンを始め数人の男子が、何とか剣を取り上げようと飛び出します。終盤、取り乱して走り回るジゼルを最初にペザントの武石さんが抱き留めます。その腕を振りほどいたジゼルをヒラリオンが捕まえ、揺り動かします。そして母親の元へ。最後、ロイスの腕の中で高く飛び上がった岸川さんのジゼルが、すごく綺麗でした。
で、ロイスとヒラリオンの遣り取り。「お前のせいだ」「オレの!?何を言う、お前のせいだ」があって、剣を拾ってヒラリオンに斬りかかろうとするロイス。両膝を着いて「さあ、殺せ!」と言わんばかりのヒラリオン。2人の遣り取りは、かなり白熱して迫力がありました。
ジゼルの亡骸にすがりつき、泣き崩れるロイス。ウィルフリードが止める手を振り払って、なかなか離れようとしません。結局、ウィルフリードに無理矢理連れ出される感じで退場していきました。

【第2幕】

ヒラリオンが登場。ジゼルの墓は、下手の奥にあります。手前にあるのがほとんどだと思うんですが、ちょっと珍しいですよね。下手の端のお客さんは、さらに見づらいことになってしまうような、、、。
村人の男子が3人、酒を手に登場。ヒラリオンも誘いますが、彼はジゼルの墓の前でうな垂れたまま。不気味な気配に一同退散します。

ミルタの高尾恭代さんがとても好かったです。凛として、威厳のある佇まい。怖いというよりは、冷たい静けさを漂わせていました。彼女も全然足音がしなくて、ふうわりと夜の空気に漂うように踊っていて、とても好かった。コール・ドが登場してからのヴァリエーションで、ジュテを3回(くらい?)続けるところがありますよね?あそこでも着地音がしないので、フワッと広がるロマンチックチュチュだけが印象に残るんです。ちょっと素敵でした。

ウィリのコール・ドは3×3=9人が左右に、合計18人。ちょっと少なくて寂しい感じはしましたが、舞台がそれ程広くないので、そういう意味ではちょうど良かったのかも。体型のバラつきもそれ程気にならず。腕も脚もよく揃っていたと思います。アラベスクで交差するところも良かったんだけど、拍手が起こらなくて残念、、、。率先して拍手できる性質じゃないので…。

後藤さんのヒラリオンは、とても綺麗な踊りで好かったです〜。ヒラリオンはあまり踊らないので、フラストレーションが溜まるんですが(ファンとしては)、ここで好い踊りを見せてくれたので大満足でした。手が好いなぁ、彼は。表情があります。ウィリに囲まれて跳躍するところも、高くてフォルムも綺麗でした。

石井さんは、マントを翻して舞台を旋回する姿が様になってました。1幕でも思ったんですが、石井さんはジュテがふんわり柔らかくて高い。着地も静かです。比較的大きな人なので、踊りは迫力があるし、走る姿も力強くてそこが素敵なんですが、全体的な印象は優しい。

岸川さんは2幕でも全然足音がしない。見ていて気持ちが良いです。最初の回転も安定していて良かったです。1幕と同様、とても美しい人という印象。死の空気というよりは、静かで透明感のある、優しいジゼルでした。朝を告げる鐘が鳴ると、緊張がほぐれたようにスーッと安堵の笑みを浮かべたのが印象的。

とても素敵だったのは、ウィリたちがいなくなった後。下手側にいたロイスと、上手側にいたジゼルが、少し駆けるようにして近付き、舞台の中央でヒシと抱き合ったところです。少しの間、抱き合ったままの2人の姿はとても素敵で、そして切なかったです。ロイスの腕の中からスーッと消えるジゼル。抱きしめていた腕だけが、虚しく空を抱いておりました。

最後にジゼルが残していった小さな白い花が、モウモウと焚かれたスモークのせいで見えなくなってしまって、勿体ないなと思ったんですが、違いました。ジゼルが消えた墓に突っ伏していたロイスが立ち上がる頃には、スモークがサーッとひき、白いスモークの中から白い花がポツンと浮かび上がるのが観客の目にも見えるようになっていました。ロイスもそれに気付き、拾い上げます。とても素敵な演出でした。その白い花を持ち、舞台中央にロイスが強い眼差しで立ち尽くす姿で幕が下ります。
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「英語でしゃべらナイト」見ました/スティーブン・マックレーのインタビュー

仕事から帰宅して、録画しながら見ました。吉田都さん出演の「英語でしゃべらナイト」。なんだか吉田さんもリラックスされているようで、とても楽しかったです。

ロイヤル・バレエ学校に吉田さんが入ったときは、クラスに外国人は彼女だけだったそうです。英語が上達するには、その方がラッキーだったと仰ってました。もちろん、ホームシックにもなったし、言いたいことが言えないというストレスは大きかったみたい。そうですよね、、、。日本で日本語の通じる生活をしていたって、言いたいことが言えないストレスは大きいですもん。まあ、言葉が通じるのに言えないストレスと、言葉が通じなくて言えないストレスは、別物だとは思いますいが。

イギリスに渡ってから何年でトップになったんですか?という質問に、「4年ですね」と答えていて、そういえばそんなに早かったんだなぁと改めて驚きました。追う立場より、追われる立場の方が遥かに長かったんですね。彼女自身、怪我で踊れなくなったダンサーの代役を踊ることでチャンスを得たと語っていたんですが、同じように自分の踊る袖でアンダーとして控えている子を見ると、「私が出なければ、あの子がチャンスを得られるのに」と思うと、複雑な思いもしたんだそうです。主演のダンサーの調子が悪いときには、同じ衣裳を着て同じメイクアップをしたアンダーのダンサーが、袖で見ていることもあるんだそう。一同、「こわいですね〜」という反応。「こわい」なんて、言ってられる世界じゃないんだろうなと思いました。いや、彼らを責めている訳ではなくて、あれは当然の反応だと思うし。
「八嶋さんは、絶対(英語が)上達しないでほしい」と言っていたのが面白かったです。「だって、面白いから〜」って。なんか、わかる気がする(笑)。


NBSのサイトで、スティーブン・マックレーのインタビューが掲載されました。彼は18日に来日し、東京バレエ団とのリハーサルを開始したそうです。2005年のロイヤルの日本公演でも来日していたみたい。知らんかった…。もう明後日には公演が始まりますね。東バの面々はもちろん、コジョカル&マックレーも楽しみです。初日は木村さんの「バレエ・インペリアル」だわ〜(♪)。

NBS
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2007年10月22日

今夜「英語でしゃべらナイト」吉田都/他

昨日は首藤さん出演の『空白に落ちる男』のチケットを、楽天チケットの先行発売で取りました。楽天チケットは初めて利用したんですが、「選べるシート」というのが良いですね。どこが残っているのかがわかって、しかも自分で好きなところを選べる。チケットの到着が公演の1週間前というのをの除けば、楽天チケットも良いなと。チケットですが、平日の公演と千秋楽を押さえてみました。久しぶりの首藤さんだな〜。

大阪国際フェスティバルのDM先行予約も昨日でした。東バの『ドナウの娘』はとりあえず見送りました。いや、一応10時から電話をかけたんですけど、なかなか繋がらなくて、、、。テンションは下がり始め、仕事の時間も迫ってきたので止めちゃいました。木村さんのルドルフだったら仕事遅刻してでも頑張ったと思うんだけど(それはどうかと思うが、、、)、ん〜やっぱり大阪まで行くのはチケット代以外にもいろいろ費用がかかるし、帰れないとなると次の日も仕事にも影響してくるし、テンション下がりましたよ…。後藤さんのルドルフ、良かったからな〜。もちろん吉岡さんも。もう一度見たかったです。

そして、コメント欄にてnaomiさんが教えてくださったんですが(ありがとうございます♪)、大阪国際フェスで新国の『白鳥の湖』に出演予定だったザハロワが、出演できなくなったんだそうです。ウヴァの出演は予定通りの様子。代役は誰になるんでしょう?気になるところです。ゲストを呼ぶのか、新国のダンサーが踊るのか?ウヴァと日本人の組み合わせって、あまり聞いたことがない気がする。やっぱりゲストですかね。せっかく大阪に行くんだから、ゲスト無しの公演をやればいいのにと思うんですが、関西方面でザハロワやウヴァを見たい方だってたくさんにらっしぃますもんね。どちらが良いかは難しいところです。

いつの間にやら公式サイトができていました。ザハロワの名前はありませんでした。
第50回記念大阪国際フェスティバル


今日の「英語でしゃべらナイト」に吉田都さんが出演されますね。私は録画を忘れてしまいました…。家に帰ったら録画しなきゃ。

■「英語でしゃべらナイト」 NHK総合
 踊りが私の生きる道〜吉田都

10月22日(月)23:00〜23:29

英語でしゃべらナイト
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