2007年01月30日

ミラノ・スカラ座バレエ団、キャスト決定…

NBSのサイトでミラノ・スカラ座バレエ団日本公演のキャストが発表されました。

NBS

まだ仕事中なので、とりあえずこれだけ。
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帰宅しました〜。

■ミラノ・スカラ座バレエ団 2007日本公演 『ドン・キホーテ』

6月7日(木)18:30 タマラ・ロホ/ホセ・カレーニョ
6月8日(金)18:30 上野水香/レオニード・サラファーノフ
6月9日(土)13:30 スカラ座バレエ団プリンシパル
6月9日(土)18:30 タマラ・ロホ/ホセ・カレーニョ
6月10日(日)15:30 上野水香/レオニード・サラファーノフ

やっぱりタマラ・ロホとホセ・カレーニョがゲストなんですね。
それはさて置き。それはさて置きですよ!!驚いたのは上野水香の出演です。まったく想像していなかったので度肝を抜かれたんですが、これって皆さんの予想の範囲内だったんでしょうか?
何故ここで上野水香を持ち出すんでしょうか?佐々木さんは一体何を考えているんだろうか……と思ったんですが、この公演自体が「プリマヴェーラ・イタリアーナ(日本におけるイタリア2007春)」の一環なんですよね。なるほど、親善ね。しかも、上野さんは2002年にミラノ・スカラ座にゲスト出演している。そういえば、そんなこともあったような気がする。「納得いかない!」とは思いつつ、そう言われたら納得せざるを得ないような、複雑な気分ですよ…。
で、パートナーのレオニード・サラファーノフは、現在ミラノ・スカラ座バレエ団のゲスト・プリンシパルなんだそうで。

ロホもカレーニョも好きですけど、できれば全日程スカラ座のダンサーで見たいというのが私の本音です。それとも、スカラ座の海外公演はこういうシステムなのかしら?前回もゲストがいたみたいだし。ムッルもボッレもフェリも、忙しそうですもんね…。それにしても、スカラ座のダンサーの公演が1回しかないのはとても残念。絶対にゲストが嫌だという訳ではありません。でも、スカラ座のダンサーの日が1日しかないのは嫌。せめてゲストは1組で、あとはスカラ座のダンサーにする訳にはいかなかったのでしょうか、、、。

何故この時期に、こうまでして日本公演を決行するのか、素人の私には推し量る余地はありませんが、「プリマヴェーラ・イタリアーナ(日本におけるイタリア2007春)」に合わせたとは言え、あまりに急に決まったようなお粗末感は否めない。ロホやカレーニョ、サラファーノフなどトップクラスのダンサーが来日するのにお粗末は失礼な言い方ですが、私がお粗末だと言いたいのはあくまでNBSに対してですので、あしからず。NBSも最善を尽くしたんだと思いたい。いや、きっと最善を尽くしたんだと思いますけどね、、、。
もっと良い時期に、落ち着いてじっくり来日してほしいよ…。それが無理だったから、こういうことになってるんでしょうけど、、、。

なんだかんだと文句を言いつつ、きっと私は見に行くんですよ…。だって、ロホとカレーニョは見たいし、スカラ座のダンサーの日は当然見たいし、サラファーノフと上野さんだって見てみたい。これじゃあササチューの思う壺だよ〜。せめてササチューがほくそ笑んでいる訳ではなく、観客を喜ばせることを念頭に置いて、最善を尽くしたんだと思いたいです。って、そればっかり。

あ〜あ、スカラ座のダンサーの日だけ見に行こうかな。
スカラ座の公演なのに、ゲストだけ決まってて肝心のスカラ座のキャストは発表されていないって、おかしな話ですよね。
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ニーナ&グルジア国立バレエ、プレリザーブ/他

ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ団のプレリザーブが、1月29日から始まりました。対象は今のところ東京公演のみ。

ニーナ・アナニアシヴィリ&グルジア国立バレエ団

電子チケットぴあ プレリザーブ
『白鳥の湖』は→こちら
『ドン・キホーテ』は→こちら

一応私はジャパン・アーツぴあメール会員の先行販売を利用しようと思っています(Webで1月31日から)。夢倶楽部会員の知人に聞いたところ、やはりニーナのドン・キはあまり良い席が残っていなかったとのこと。そうだよね〜。ニーナのドン・キは東京1回と岡谷市だけですもんね…。『白鳥の湖』は横須賀に見に行くかもしれない。


ミラノ・スカラ座バレエ団の第一報がNBSのサイトでやっと発表されましたね。一斉発売は3月24日(土)。どういう事情かわからないけど、NBSにしてはかなり直前の発売。公演まで3ヶ月切ってますからね〜。それにしても、おそらく皆さん気になっているのは、タマラ・ロホとホセ・カレーニョの写真が使われていることですよね。やっぱり、普通に考えたら彼らがゲストなのかしら?もしロホとカレーニョなら、去年の全幕特別プロで見たばかりだから、版が違うとは言えできれば『ドン・キ』以外が良かったかも。まあ、スカラ座のバレエを楽しむと思えば、『ドン・キ』でもいいんですけどね。


明日(30日)はアラン・プラテル・バレエ団の発売日です。
新百合ヶ丘の昭和音楽大学に新しくオープンするホール、テアトロジーリオショウワに見に行くことも考えたんですが、やっぱり普通に(?)オーチャードホールに見に行くことにしました。客層が予想できないし、、、。

アラン・プラテル・バレエ団『聖母マリアの祈りvsprs』

1月30日(火)東京公演 一般発売
日本文化財団


セェリ・ユース・バレエ団からDMが到着。5月の『コッペリア』のお知らせです。ゲストに元東京バレエ団の後藤和雄さん。一般発売が2月1日(木)なので、その前にバレエ団で取っちゃおうかな。

セェリ・ユース・バレエ団『コッペリア』5月20日(日)
スワニルダ:近藤美緒(コロラド・バレエ団)/フリッツ:後藤和雄
セェリ・ユース・バレエ団

セェリさんの場合、普通にぴあで取っても比較的良い席が取れるかもしれません。招待席の少し後ろの列のセンター辺りの席が、発売日後にも残っていたことがあるので。
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2007年01月29日

東京バレエ団『ベジャールのアジア』1月28日

『ベジャールのアジア』2日目に行ってまいりました。『ザ・カブキ』の感想にまったく手を付けていないんですが、先にこちらを書いてしまおうかと。今日は井脇さんのシャクティがとにかく素晴らしかったです。

東京バレエ団『ベジャールのアジア』
2007年1月28日(日)15:00 東京文化会館

◆主な配役◆

「舞楽」 音楽:黛敏郎
大嶋正樹
小出領子 高村順子
長瀬直義 横内国弘
高木綾

「バクチV」 音楽:インドの伝統音楽
シャクティ:井脇幸江
シヴァ:古川和則

「中国の不思議な役人」 音楽:ベラ・バルトーク
無頼漢の首領:後藤晴雄
第二の無頼漢−娘:小笠原亮
ジークフリート:中島周
若い男:西村真由美
中国の役人:木村和夫

「舞楽」

「ベジャールお得意の男性のソロが格好良い」と初日の感想に書いたんですが、今日もう一度見てみたら、あまりソロらしいソロはないかも…。大嶋さんが1人で踊っている時間は案外短い。「お♪踊るかな?」と思うとすぐ終わってしまったり、周りと混ざってしまったりするので、欲求不満になりました。それが逆に、寸止めの快感でもあったんだけど。それにしても大嶋さんは、そこはかとなくウェットな色気がある。それも、大人の色気というよりは、青年の危うい色気。その危うさが時折、ドキドキするくらい眩しいんです。ウェットだけどあまり暗さがないのは、その直視するのがはばかれるくらいの危うい眩しさがあるからかもしれません。と言いつつ、オペラグラスで凝視しましたが…。終盤、舞台中央に這いつくばってこちらに手を伸ばすときの、あの鬼気迫る表情は何なんだろうか…。

「バクチV」

井脇幸江さんのシャクティに感動。あまりに素晴らしかったので、最後にはなんだか熱いものが込み上げてきて、泣きそうになりました。踊りももちろん好かったんだけど、彼女がこの踊りに込めた情熱が見事に結晶しているのを目の当たりにして、震えるほど感動しました。
古川さんも今日は本当に好かった。ここしばらくの古川さんの踊りの中では、私は今日のシヴァが一番好かったと思います。
2人が冒頭から本当に良いテンションで世界を作り出していたので、私もグッと作品に惹きこまれました。終盤に向けて、徐々に自分が高揚していくのがわかって、気持ち良かったです。

井脇さんのシャクティは、余計なもがすべて削ぎ落とされたクリアな存在感。「こう見せよう」とか「こう表現しよう」というのがない。すべてを注ぎ込んで、そしてすべてを捨て去って舞台に立っているような、そんな雰囲気です。井脇さんは東バを見始めた頃からずっと好きだけど、ここ最近は、またさらに別格のステージに上がりつつありますね。私の勝手な想像ですが、一時ちょっと迷いがある時期があったような気がします。今の井脇さんは、また一歩突き抜けた感がある。
踊りも本当に無駄がなくて綺麗な動き。隅々まで神経が行き届いたシャープな動きは、それでいて女性らしい柔らかさがある。そして、あの清潔感のある官能性がなんとも格好良かったです。清潔感のある官能性って、変ですかね…?なんて言うんでしょう、、、非常に格好良い大人の真っ当な色気があって、他に東バの女性陣であの色気を出せる人はいないんじゃないかと。回転系ではややフラっとするところもあったけど、まったく気になりませんでした。

「中国〜」の娘役で「太い…」と思った古川さんですが、ベジャール特有のあのタイツだと全然気になりませんでした。「ボレロ」のリズムでもいつも思うんだけど、やっぱり古川さんはウエストがセクシーだわ〜。腰で履くベジャール・パンツがよく似合う。初日の後藤さんと同様、古川さんのシヴァも髪を逆立てていました。しかも、結構髪が長いので、たてがみのようで格好良かった。シヴァはこれくらい髪型を遊んでくれると楽しいですね。そういえば、BBLの前々回の日本公演で見たときも、オクタヴィオ・スタンリーの髪型は凝っていたような気がする。
古川さんのシヴァは、足音をさせず、バネのように弾力のある踊りが好かったです。ときどき感じる重たさも今日はなかったし。後藤さんよりも、ちょっと苦悶というか、悩ましげな表情を浮かべているんですよね。あれがまた好かった。
ここのところ、どうも私的にすっきり完全燃焼する古川さんを見ていなかったので、久しぶりに心からブラボーと思えて安心しました。

「中国の不思議な役人」

初日の感想にちょっと思い違いがありました。木村さんが物に憑かれたように踊りだすのは、一度死んでからではなくて、その前からでした。帽子を脱いだところから。今日も木村さんの役人は会心の出来。
登場一番、舞台中央にうつむいて立ち、上からスポット。少し広げた両手をブルブルっと震わせます。手の平だけが光の中で不気味に揺らぐ。これは、木村さんご本人が東京バレエ団通信のインタビューの中で「一番難しい」と言っていたシーンです。そこでまず明らかに普通に人間とは違う存在感を感じさせなければならないからです。結果は大成功だったと思います。あの登場シーンで、一種異様な存在感を放っていました。確かにあのシーンは大事ですよね。あの不気味さを見て、「あ、これは“来る”な」と、木村さんの役人の成功を確信しました。
前半はロボットのような無表情・無機質で、かなり不気味。摺り足とはちょっと違うけど、爪先立って膝を曲げ、身体を上下させずにスススススーと舞台を回るのも不気味(ちょっと可愛いけど)。終始腰を少し落とした体勢が多く、腰の位置はあまり上下に動かず、代わりに上半身、特に腕の動きが多用されていた、ような気がします(ちょっと記憶に自信がない…)。スッと上げた脚も滑らかで綺麗だし、それにも増して腕の動きや手の平の表情も迷いがなく完璧で、本当にハマリ役だなぁと思うほど決まっていました。それと、目線も大事な要素でした。無表情で抑えた動きの中で、目だけがギロっと動くのが恐い。最初に娘が近づいてきたときに、正面を向いたまま目だけがスーッと横に動いて娘を捉えます。たぶん、その視線に気が付くのは娘だけ。彼女が一番最初に役人の異常さに気が付いて、恐れおののきます。
帽子を脱いでからは、抑圧されていたエネルギーが爆発して、すべて溢れ出します。理性の歯止めが利かなくなった役人は、自分の内から沸いてくるすべての感情に忠実に、ただひたすら娘を求める。髪を振り乱して一心不乱に踊る(そう見える)木村さんが秀逸。どんなに感情を迸らせても、踊りは絶えず綺麗で乱れません。乱れているように踊るけど、フォルムは崩れないですね〜。
役人と首領とが両サイドで踊る場面も、とても好き。首領と役人の力と、そして後藤さんと木村さんの存在感が拮抗して、それが「割る2」になってしまっていない。因みに初日の平野さんも、木村さんの役人に負けない存在感がありました(♪)。
その後、ボコボコにされていたぶられてヘロヘロでも、娘への執着を止めない役人が、更に不気味です。もうこの辺りになると、木村さんも何かに取り憑かれたように踊ります。ああいうときダンサーって、頭の中は何を考えているんだろうかと、ふと思ったりするのは私だけでしょうか。
ついに娘にナイフで刺されて、ロボットがショートしたみたいな動きになるのが可愛い(すみません、そんな感想で…)。ナイフで刺されても、首を吊られても、役人は息を吹き返して娘を求めます。そこへ、ブロンドのウィッグを被った娘が登場。それに続いて、それぞれデザインの違う黒の下着姿で登場する女性陣。あのシーンだけ妙に生々しい気がする、、、。
黒下着の女性陣に絡まれて誘惑されるシーンも、こんな木村さんが見られて幸せ〜♪な感じです。そして、舞台の中央で黒下着に囲まれる木村さん。彼女たちがいなくなっても、いつまでも天を仰ぎ歓喜に打ち震え続ける木村さん。木村さん、木村さん、木村さん、、、。もう、あんな木村さんこんな木村さんで、お腹いっぱいですよ。でも、まだ入りますけど。因みにそんな木村さんにピッタリ抱きついて、そのまま一緒に倒れるのが奈良さん。
最後、娘が自分が被っていたブロンドのウィッグを役人に与えます。牧神がニンフのスカーフで自らを慰めるように、ブロンドの上にうつ伏せになって股間を押し当て、2度3度身体を震わせて、ついに本懐を遂げて役人は息絶えます。

後藤さんの首領は、初演のときに格好良くてびっくりしたのを覚えています。こんな魅力もあったのかと、意外な驚きもありました。今回も格好良かったです〜♪ オールバックとストライプのスーツがよく似合う。あんなに悪人のオーラを出せる人なのね〜と感心。ここのところ後藤さんも調子が良いらしく、踊りもシャープで迫力があって好かったと思います。一度、勢い余ってよろけたところがあって、ヒヤッとしました。全体に動きの多いシーンだったので、後藤さんを見ていないと気が付かないところだったけど。それにしても、すっかりプリンシパルの貫禄。ときどき不安だった後藤さんが、ここしばらく顔を出していないのが嬉しい。
余談ですが、後藤さんの「ボレロ」は日本で披露してくれないんだろうか?こんなに踊りもオーラも充実している今こそ、是非躍らせてほしいです。いや、彼は年齢的に言っても、まだこれからいくらでも化ける人だけどさ。でも、しばらくベジャールものは上演しなそうだしな…。

小笠原さんの娘も好かったですよ〜。たぶん似合うだろうとは思っていたけど、やっぱり似合ってました。彼はちょっと背が小さいので、古典では役柄が限られてしまうだろうけど、ベジャール作品で少しずつ大きな役を踊るようになってきましたね。踊りが綺麗だから結構好きです。何より「踊りたい」という気持ちが前面に出ている感じがして、応援したくなります。古川さんの娘よりコケティッシュで、ともすると本当に女の子みたいだった。
娘がテーブルの上に立って役人にキスをした後のシーンが面白い。たった今役人にキスをした自分の唇に手をやって、不安に駆られる娘。今までに味わったことのない感覚。今自分の唇が触れた“もの”は、一体何なんだろうという恐怖。“あれ”は、人の形をしているけど人じゃない、生きているけど生きていない。またしても娘だけが、役人の異常さに気が付くんです。

そしてやっぱり、この作品は群舞が好いですね。東バのダンサーたちが本当によく踊っていたと思います。初日に、高橋・宮本・松下を見てしまうと書いたんですが、よく見たらちょっと役割のある3人なんですね。メイクのせいで顔の判別がつきにくいんですが、たぶんこのお三方だと思います。

最後はまた駆け足でまとめてしまいました。ちっともまとまっていないけど…。
初日も好かったけど、今日の方がパワーがあったかな。なんと言っても、井脇さんのシャクティがありましたから。あれはもう一度見たい、、、。これからは、こちらも集中して井脇さんの一つ一つの踊りを見ていかないと、どれがいつ最後になるかわからないですね…。そんなこと口に出して言いたくないけどさ…。だって、一度踊ったら何年も上演しない作品がたくさんある訳で、、、。

そういえばカーテンコールで、井脇さんの腰に置かれていた古川さんの手を、彼女がギュッと握ったような気がしました。お互いに顔は正面を向いているけど、気持ちで繋がる瞬間。あれを見て本当、泣きそうになりました。
posted by uno at 01:09| Comment(7) | TrackBack(0) | バレエ公演2007 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月28日

東京バレエ団『ベジャールのアジア』1月27日

東京バレエ団『ベジャールのアジア』初日に行ってまいりました。
予定終演時間は16:35。少し伸びて、会場を出たのは16:45くらいでした。ちょっと寂しい気もするけど、これくらい短い公演も疲れなくて助かりますね。会場でダンスマガジンの最新号を購入。DDDは売っていなかったので、別口で買いました。

東京バレエ団『ベジャールのアジア』
2007年1月27日(土)15:00 東京文化会館


◆主な配役◆

「舞楽」 音楽:黛敏郎
大嶋正樹
小出領子 高村順子
長瀬直義 横内国弘
高木綾

「バクチV」 音楽:インドの伝統音楽
シャクティ:上野水香
シヴァ:後藤晴雄

「中国の不思議な役人」 音楽:ベラ・バルトーク
無頼漢の首領:平野玲
第二の無頼漢‐娘:古川和則
ジークフリート:中島周
若い男:井脇幸江
中国の役人:木村和夫

「舞楽」

生で見るのは初めて。DVD『ジョルジュ・ドン 日本最後の「ボレロ」』に入っているので、映像では見たことがありました。ベジャール作品の中では一瞬身構えてしまう和物だし、アメフトのユニフォームを着た人が出てくるし、少々警戒して挑んだんですが、全然大丈夫でした。不思議な部分はいっぱいあるけど、私は楽しめた。なんといっても、ベジャールお得意の男性のソロが格好良いですからね。
舞台は古代日本の何かの儀式のようです。すみません、あまりその辺に詳しくないので、ベジャールが実際にある儀式を参考にしているのか、それともベジャールの創造なのかはわかりませんでした。非常に不思議な空間が、舞台の上に出現したような感じがした。宇宙のような、終わりのない闇のような、上も下も右も左もない、時空を超えて突如出現した空間。儀式の終盤には、何か目に見えない力が生まれかけていました。その力が、舞台から立ち上るのが見えるほどに生まれれば、もっと良かったんだろうけど、、、。
大嶋さん扮する青年は、生贄のようにも見えました(そういう設定ではないと思うんだけど…)。上半身は裸で、下は赤い袴のような衣装。伸びやかで力強い踊りは申し分がなく、次第に汗を光らせて躍動する身体は、それだけで一見の価値があります。思ったより官能性炸裂という訳ではなかったど、やや恍惚として遠くを見つめる眼差しは素晴らしい。
二組の男女のペア。小出さんと高村さんはまったく不安のない安定感で、安心して見ることができました。それをサポートする若手(中堅?)の長瀬直義さんと横内国弘さんも、とても好かったと思います。二人とも東バの男性陣の中では背が高い方でスラッとしているので見映えが良い。両ペアとも、背格好がそれほど遠くないので、シンメトリーで踊ると綺麗なんですよね。
高木さんの巫女は動きが美しくて、思わず見入ってしまいました。しかも、巫女の衣装が似合う。最後、客席に背中を向けて舞台の中央に立ち、丸い鏡を掲げます。今日はセンターに近い座席で見ていたので、鏡に高木さんの顔が映るのが綺麗に見えました。鏡に映った高木さんの向こうに、手前で踊る大嶋さんの身体(と赤い衣装)が映りこむんです。ずっと鏡を見ていると、ちょっと不思議な感覚に襲われました。

「バクチV」

最初に2人の踊り、次に女性の踊り、そして男性の踊りというふうに、一応パ・ド・ドゥのようになっています。2人で組んで踊るところは、ちょっと安定感がないような気がしました。ヒヤッとまではしないけど、すっきりしない感じ。

上野さんのシャクティは、綺麗に踊っていて悪くはないんだけど、やっぱり今一つ響いてくるものがない(私には)。ゆっくり踊るところは結構好いんですけど、テンポが速くなって踊りが激しくなると、踊りの端々がブレるんですよね。それが雑に見えてしまう。思うに上野さんは、はっきりした踊りや激しい踊りより、ホンワカおっとりした踊りの方が合うのではないでしょうか?東バで見た上野さんの踊りで私が良いと思ったのは、マラーホフ版『眠り』のリラの精や、ベジャール振付『M』のローズ、あとは…『ドン・ジョヴァンニ』かなぁ?あるいは、キトリやオーロラなどの、町娘やお姫様。背伸びせずに飾らない笑顔の方が可愛いと思うので。ご本人もホンワカした人のようだし。いや、だからと言ってホンワカした役ばかり踊っていたら面白くない訳だけどさ、、、。

後藤さんのシヴァは素敵でした〜♪ 今日は髪をブワッと逆立てていました。びっくりしたけど、似合ってたし面白かった。髪型だって作品の一部になり得ますからね。作品に合わせて髪形を変えてくるくらいのことは、もっとしてもいいと思うんです。男性のダンサーはわりと髪型に頓着がない人が多いみたいだから…。
後藤さんのシヴァのソロはすごく好かったです。『ザ・カブキ』でも思ったんだけど、彼は本当に足音がしなくなりましたね。素晴らしい。細かいステップも淀みなくクリアで軽快。動きにメリハリがあって、決めのポーズはいちいち格好良い。オーラ全開だし、感激でした。は〜、格好良かった…。

「中国の不思議な役人」

うぅ〜、ありがとう(涙)。この演目を木村さんのレパートリーに入れてくれてありがとうと、誰かに言いたい気分です(ベジャールか?ササチュー?)。
踊りはとにかく申し分なく素晴らしかったです。木村さんの綺麗な腕や手が、振付に映える映える。視線の動きも、オペラグラスを使わなくてもはっきりとわかりました。
前半は不気味な静けさ。滑らかな踊りがより一層不気味さを際立たせます。対照的に、一度死んでから息を吹き返した後は何かに取り憑かれたよう。そういう役なんだけど、あんなに物に憑かれたように踊る木村さんは初めて見た気がする。初演のときも見ているんですが、今日の木村さんは格段に印象的でした。特に後半の憑依状態のような踊りは秀逸。いや、前半も好かったな。まあ、どちらも素晴らしかったです♪

平野さんの首領がまた素敵でね〜♪ 頼むから木村さんの役人と一緒に舞台に立たないでほしいような、頼むから一緒に踊って欲しいような……どっちを見ていいかわからなくて、困ってしまいましたよ。
冒頭、上手から差し込む光の中を、首領がゆっくりと歩いてきます。その歩くシルエットだけで、不穏なオーラを感じさせてくれました。こんなに強烈に存在感を放つとは。平野ファンとしては本当に嬉しい。ちゃんと場を支配する力がありました。彼が何かアクションをすると、舞台の空気が変わったり引き締まったりするのがわかる。そして、どこにいても、踊っていてもいなくても、存在感がある。
悪人オーラもあるんだけど、裏社会のボスというよりは、1代で財を築いた大会社の社長の息子という感じだったかも。1代でというのがポイントなんです。血統書付じゃないから、ギラギラしてるのさ。その息子もギラついてるんだけど、育ちは良さは隠せない、みたいな。だって、爽やかで麗しいオールバックの平野さんは、どう見ても育ちが良さそうで、、、。あ、踊りは抜群でしたよ〜。スピード感があって、キレも冴え渡っていました。

初演のときに「大嶋さんの娘より妖艶だな〜」と思った古川さんですが、今日はちょっとパワーが弱めな感じがしました。前半の妖艶ぶりよりも、役人に怯える姿の方が好かったです。それにしても、逞しい脚でした。古川さん、どんどん太く(逞しく?)なっているような気がする…。そういえば、初演のときより顔の白塗りが剥げてきませんでした。メイク用品を買えたのかなぁ?
ジークフリートの中島さんは、金髪(正確には黄色かった)。初演のジークフリートも金髪だったっけ…。忘れちゃいました。中島さんのジークフリートは少年のようで、怪しいエロスはありましたけど、私としてはもっとお頭足りない系の筋骨隆々ジークフリートも見てみたいと思いました。
井脇さんの若い男は、可愛い♪ 思わず癒されちゃいました。
群舞の皆さんがとても好かったです。普段は見せないような、暗くギラついた表情や眼差し。踊りも迫力があって、見応えがありました。不揃いの群舞の上手さは流石です。あの“笑顔の人”宮本さんでさえ、ごろつきに見えたもんな〜。群舞では、高橋・宮本・松下を見ておりました。
下着姿で登場して役人を誘惑する女性たち。日本人がやると、生々しいですね。こういうとき生き生きしている奈良さんが面白い。彼女の腹筋が格好良いんですよね〜。浜野さんも美人なのでいやらしくて好かったです。おかっぱ頭の佐伯さんの幼さも、いやらしかったな。

最後、役人は『牧神の午後』の牧神のように、娘が与えたブロンドのウィッグに股間を押し当て、2・3度腰を上下させると、恍惚と果てていきます。

初演以降、海外で公演を重ねたせいか、だいぶ完成度の高い良い舞台だったと思います。是非また近いうちに再演してほしい作品の一つですね。


という訳で、アジアをテーマに選んだとは言え、なかなか濃いプログラムで私は楽しかったです。
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2007年01月26日

オットー・ブベニチェク来日中止…

『融−YUH−』に出演が予定されていたオットー・ブベニチェクの来日が中止になったそうです…。主催元STVメディアフィールズ21のサイトで発表されていました。

ショックです〜!!イリはもちろんのこと、オットーの来日もすごくすごく楽しみにしていたのに、、、。日程が合わなかったのでしょうか?怪我でないといいんだけど…。はぁ、残念。双子が並ぶ姿を見たかったよ、、、。
オットーの代わりに誰か参加するのかしら?誰も増えないような気もする…。

その『融−YUH−』ですが、明日1月27日(土)が一般発売です。

STVメディアフィールズ21内
eプラス
電子チケットぴあ
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山岸凉子『テレプシコーラ』I巻

山岸凉子の『テレプシコーラ』I巻、第1部完結編を読みました。
我慢できずにダヴィンチを読んでしまっていたので、ほとんどは既読だったんですが、やっぱり涙なくして読むことはできませんでした。それでも山岸さんなりの救いはいろいろ用意されていて、物語としては先を向いて終わったと思います(第2部もありますしね)。でも、千花ちゃんを思うと…。千花ちゃんの描写がどれも本当に痛々しくて、彼女の心の悲鳴が紙面から伝わってくるようでした。わりと感情移入して読むタイプの私としては、本当に辛かったです。
そして、冷静に読んでも、やっぱり山岸さんはすごいなと。いわゆる「画力」「描写力」という意味の絵の上手さではないけど、自分が伝えたいイメージを絵にするのが本当に上手い。そして、漫画力ですよね。山岸さんの作品を見つめる眼差し、というか、人間の内面を覗き込む眼差しが、やっぱりずば抜けているなと思いました。
物語の展開としてはとても辛いものがあったけど、作品としては良い第1部の終わり方だったんじゃないでしょうか。

ところで、丸の内のMARUZENは漫画の品揃えが悪いとブツブツ言っていたんですが、欲しかった諸星大二郎の『スノウホワイト』(東京創元社)は普通に地元の本屋に平積みされていました。小さい本屋なのに諸星大二郎を平積み。素晴らしいです〜。それと一緒になんとなく岡崎京子の『秋の日は釣瓶落とし』(双葉社)を購入。こちらも既に去年の11月に出ていたらしい。新刊とは言っても、もちろん過去の未発表作品ですが。巻末の著者紹介のところに「ゆっくりと確実に週一回のリハビリテーションに励む」と書かれていたので、ちょっとホッとした。また彼女が漫画を書く日が来ることを願うばかりです。
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2007年01月25日

東京バレエ団『ザ・カブキ』2日目

『ザ・カブキ』2日目に行ってまいりました。今日も楽しかったです〜。後藤さんの由良之助は初めて見ました。好いですね♪ 高岸さんとはだいぶ違う。若く勇壮なリーダーだけど、そこはかとなくナイーヴな感じが漂う由良之助でした。高岸さんのエネルギー放出系の太陽神(言いすぎか?)のような由良之助も素敵だし、後藤さんの内に秘めた青い炎のような由良之助も素敵です。後藤さんの顔立ちって、表情が活きますよね。というより、ダンサーとしての成長と内面の成長が、表情を変えるのかもしれませんね。とても力強く、それでいて繊細な、良い表情をしていました。カーテンコールでのやや感激した面持ちも良かったな〜。

◆主な配役◆

由良之助:後藤晴雄
直義:横内国弘
塩冶判官:平野玲
顔世御前:吉岡美佳
力弥:鈴木淳矢
高師直:木村和夫
伴内:中島周
勘平:古川和則
おかる:小出領子
現代の勘平:長瀬直義
現代のおかる:高村順子
石堂:宮本祐宜
薬師寺:野辺誠治
定九郎:松下裕次
遊女:井脇幸江
与市兵衛:山口優
おかや:坂井直子
お才:西村真由美
ヴァリエーション1:小笠原亮
ヴァリエーション2:長瀬直義

吉岡さんの顔世も好かったんですが、やっぱり斎藤さんはすごいなと。ただ歩いているだけで、一種異様な空気が漂う。いや、もちろんただ歩いているだけじゃないんでしょうね。あの歩くという動きに万感の思いをこめられるのは、すごいなと思ったのでした。
中島さんの伴内も好かったです(ただ、私としてはやっぱり高橋さんの伴内が好きなんですが、、、)。中島さんって、案外キャラクター物が上手い人なんですよね。ノーブル系・爽やか系ももちろん素敵だけど。『真夏の夜の夢』のパックも好かったし、フォーキン版『ペトルーシュカ』でちょこっと出てきた黒い被り物の悪魔(?)も格好よかったし、『ドナウの娘』の男爵も言ってしまえばキャラクターではないかと、、、。
一度でいいから溝下司郎さんの伴内を見てみたかった。溝下さんの名演技に惚れ込んだベジャールが、端役だった伴内を狂言廻しにしたというのを、「40年のあゆみ」で読んだんです。しかも、「ベジャールにその健闘ぶりを讃えられて思わず涙ぐむ溝下司郎」というタイトルを付けられた写真もありまして、なんかこっちまでジンときてしまう良い写真なんですね〜。

さて、週末は『ベジャールのアジア』です。『ザ・カブキ』の会場で、「バクチV」の映像を流していました。井脇&古川、上野&後藤の両ペア。映像あるなら出してくれよ〜と思いながら見ておりました。記録用って感じの映像でしたけど。木村さんの「中国の不思議な役人」とか、中島さんの「ギリシャの踊り」とか、東バのベジャール・ガラ的なDVD出してくれないかな、、、。

今日の後藤さんが素敵だったので、彼の「バクチV」が楽しみになってきました。
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2007年01月24日

東京バレエ団『ザ・カブキ』初日

東京バレエ団『ザ・カブキ』の初日に行ってまいりました。とっても楽しかったです〜♪

今日の初日は、とても良い仕上がりだったのではないでしょうか。昨年のベジャールの『くるみ割り人形』の初日に感じたバタバタ感は、今日はまったく感じませんでした。あのときは、2日目にぐんと良くなっていたのが印象的でした。その後、私は見ていませんが大分の公演も挟んでいます。そうやって高めてきた舞台の感覚と緊張感を、全員が失わずに持続し、そして今日の舞台に全員が注ぎ込むことができたからこその成果だったのだと思います。

『ザ・カブキ』を見るのは2004年以来、2回目です。ベジャールの中ではあまり得意ではない和物。楽しめるかどうか、正直ちょっと不安だったんですが、大丈夫でした。なんだかとても満たされた気持ちで会場を出ることができた。今日は本当に良い舞台でしたよ〜。東バのダンサーたちが気持ちを一つにして同じ場所を目指しているのが感じらました。あの心地よい緊張感がこちらにも伝わってくる瞬間が、やっぱりいいですね。明日も本当に楽しみになってきました。

本日のキャストと雑感です。

・高岸さんの衰えない強烈な存在感がやっぱりすごい。長いソロの終盤で、ややスタミナが心配になったけど、それ以外ではリーダー然とした存在感とパワーで最後まで全体を引っ張っていってくれました。
・悪人側の木村さんもやっぱり素敵です。ブワッとした袴を着ていても、動きが綺麗なのが分かる。木村さん、最後の四十七士の中にいなかったような気がする…。
・平野さんの塩冶判官、頑張ってました〜。すごく好かったです。切腹のシーンが素晴らしい。いや、切腹の演出自体は見ていてちょっと辛いものがあるんですが、そうではなくて平野さんの演技が素晴らしかったのです。
・高橋さんの伴内は3年前にも感激したんですが、やっぱり今回もブラボーでした。彼が一番、作品の世界を生きている感じがした。
・飯田さんが演じていた定九郎を、若手の松下裕次さん。これがすごく好かったんですよ〜。なんでしょうね、あの落ち着いているというか、肝の据わった感じ。最近では群舞にいても目が行くようになりましたので、結構好きだと思います、自分。
・大嶋さんの勘平は何故にあれ程までに色気があるんだろうか〜♪
・長谷川さんのおかるがとっても好かった。これまでは、可憐さや儚さの中に、力強さが今一歩だと感じていたんですが、今日の長谷川さんは一本筋の通った芯の強さが感じられました。踊りのメリハリもとても良くて、見得を切るところなどはバッチリ決まっていました。
・井脇さんの遊女が美しかった〜。彼女は強い女系の役だけでなく、こういう女性らしい柔らかい役も合うと思うんですよね。笑顔が最高です。
・出番は少ないし踊りは一切ないけど、西村さんのお才がすごく好かったんです。着物を着ての立ち居振る舞いが美しかった。

駄目だ。止まらなくなりそうなので、この辺でやめておきます。

◆主な配役◆

由良之助:高岸直樹
直義:横内国弘
塩冶判官:平野玲
顔世御前:斎藤友佳理
力弥:鈴木淳矢
高師直:木村和夫
伴内:高橋竜太
勘平:大嶋正樹
おかる:長谷川智佳子
現代の勘平:長瀬直義
現代のおかる:高村順子
石堂:宮本祐宜
薬師寺:野辺誠治
定九郎:松下裕次
遊女:井脇幸江
与市兵衛:山口優
おかや:坂井直子
お才:西村真由美
ヴァリエーション1:古川和則
ヴァリエーション2:大嶋正樹

今日はいつもより外国人のお客さんが多かった気がするのですが、気のせいでしょうか?この演目だからかしら。外国の方が見ると、『ザ・カブキ』ってどんな感じなんでしょうね。あと歌舞伎通から見た『ザ・カブキ』もちょっと気になる。まあ、私は一度しか歌舞伎を見たことがないので、そういう意味ではほとんど外国人ですね、、、。
posted by uno at 02:43| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ公演2007 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月22日

それぞれのシャクティ/草刈民代「ソロモン流」

東京バレエ団のNews Blogでメディア情報が更新。→こちらで上野水香さんのインタビューが読めます。話題は、2年ぶりに踊るベジャールの「バクチV」、海外からのゲストダンサーとの共演、自身が監修したCD「Jewels of Ballet」についてなど。
何度も踊っているクラシック作品と違って、初めて踊ったときは分かっていない部分が多く、「振り付けを追ってとにかく踊りきらなくては」という感じだったそうです。でも、そうやってとにかく踊りきることで見えてくるものがある、と。確かに、2年前の40周年記念ガラのときは、「振付を踊っている」という感じで、こちらに届くものがあまりなかったように私は思いました。悪くはないんだけど、ガツンと来ないというか。彼女のシャクティがどう変化しているのか、わりと楽しみです。
ベジャールの作品は踊り込むほどにその奥深さがしみ込んでくるので、今は猛練習をしているという上野水香。ご自身のサイトで、「バクチV」を踊る28日までの1週間「もうこれ以上ないと思えるくらい、頑張りたいと」語っていた井脇幸江さん。どちらのシャクティも楽しみになってきました。

新国立劇場のサイトでは、今度の『眠れる森の美女』で主役デビューをする川村真樹さんのインタビューがアップ。→こちら
私は今回も新国はパスです、、、。この時期は、東バの荒川公演とナチョ・ドゥアトの『バッハへのオマージュ』を見に行ってしまうので。『オルフェオとエウリディーチェ』(酒井はなさんの日)とローラン・プティの『コッペリア』(本島さんとサラファーノフの日)は見に行きたいと思ってるんだけど、無事に見に行けるかな〜。ニーナ、Kバレエ、オーストラリア、アラン・プラテルなど、発売が一気に重なるし、新国まで手が回らないかもしれない…。さらに少し遅れて、ミラノ・スカラ座やルグリ・ガラでも出費しそうだし、服部くんの公演も通いたいし。相手が金聖響でオケが入るわけで、これまでよりチケ代も上がるだろうな〜。お金の話ですみません…。去年より来日公演が少ないはずなのに、なんだかんだでやっぱり見たい公演は山のようですね、、、。


昨日、何気なく見ていた新聞のテレビ欄で草刈民代の文字を見つけたので、「ソロモン流」という番組を見てみました。韓国国立バレエで踊ったというマッツ・エックの『カルメン』を見られたのが嬉しい。マッツ・エックと、彼の奥様でオリジナルを踊ったというアナ・ラグナが振付を指導している様子も映してくれました。実際の舞台は、まだ踊りが染み込んでいないかなという印象がありましたが(彼女自身も初日終演後の楽屋で、今日の踊りはまだ「輪郭」だと言っていました)、悪くなかったと思います。クラシックよりも、自分に合ったコンテンポラリーなどを選んで踊っていった方が、良いのかもしれないですね。エック版『カルメン』は、彼女が選んだ訳ではなく、韓国国立バレエ団からの依頼だったみたいですけど。でも、新年早々レニングラード国立バレエ団に客演した『白鳥の湖』も、きっと彼女にとって大事な舞台なんだと思います。1年の初めが『白鳥の湖』というのは、なんだか良いですよね。

その後、ずるずるとテレビを見続けていたら、「みゅーじん」という番組が久石譲の特集でして、これまた見てしまいました。23年前、『風の谷のナウシカ』の音楽を生み出したという思い出のスタジオで、ナウシカのテーマ音楽を久石さんがピアノで弾いてくれました。ちょっと感激〜。久しぶりにまたナウシカ見たくなっちゃったよ。年末のご自身のコンサートでは、楽屋に戻ってもまだ客席の拍手が鳴り止まず、急いで楽屋を出てエレベーターに飛び乗り、もう一度ステージに戻るという場面も。久石さんの感激の面持ちが印象的でした。あ〜、やっぱり見よ、ナウシカ。
posted by uno at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ日記2007 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年01月21日

『融-YUH-』第2次先行予約決定

イリ&オットー・ブベニチェクとマリ=アニエス・ジロの公演『融−YUH−』の、第2次先行予約が決まったようです。主催のSTVメディアフィールズ21のサイト内で、1月22(月)日〜23日(火)まで。

先着順ではなく、抽選で前の席から埋めていくそうです。一般発売より前の席になるとのこと。

■融−YUH− シリーズ第3弾『春の祭典/レクイエム』

先行予約:1月22日(月)〜1月23日(火)

STVメディアフィールズ21内
posted by uno at 22:28| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ日記2007 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする