2006年04月26日

井脇幸江さんへの質問。

東京バレエ団の井脇幸江さんのオフィシャル・サイトで実施されていた「井脇幸江への質問」ですが、回答が掲載されました。投票が多かった上位16位までの質問に丁寧に答えてくれています。

一番興味深いのは、「ベジャールの『ボレロ』が踊りたい」という回答です。
何を隠そう、私が東京バレエ団の女性ダンサーで一番『ボレロ』を踊ってほしいと常々思っているのは井脇さんです。井脇さん自身も踊りたいと思っていたなんて、なんだかとても嬉しい。きっと素敵だと思うんですよね〜。ベジャール版『春の祭典』で見せる、あの存在感。凛としていて清潔感があって、威圧感ではなく、場を支配する力を持っている。絶対に似合うと思うんだけど、これ実現しないかしら?
井脇幸江オフィシャル・サイト

◆モナコ公国モンテカルロ・バレエ日本公演オフィシャル・ブログができたそうです。eプラスのブログですね。
モナコ公国モンテカルロ・バレエ日本公演オフィシャル・ブログ

◆吉本泰久さんは、やはり『こうもり』のウルリックを降板されましたね…。お怪我の具合が気になります。ウルリック役は全日ルイジ・ボニーノ。新国立劇場のダンサーでウルリックを踊ったことがある人って、いないんでしたっけ?いないとしたら、この時期に抜擢するのは時間的に無理なんでしょうか?ルイジ・ボニーノは嫌いではないですし、そもそも私が見に行く日は元々ボニーノなので、つべこべ言うあれはないんですけどね〜。
吉本さんは、バレエシャンブルウエストの『タチヤーナ』(4月21日・22日)のレンスキーも降板したようですね。TYバレエのサイトで吉本さんのメッセージを読むことができます。「新着情報はこちらをクリックしてください」というところから行けます。

◆マッシモ・ムッルがキャンセルになった牧阿佐美バレヱ団『ノートルダム・ド・パリ』のカジモドは、リエンツ・チャンに決まったようです。パリ・オペの会場でチラシをもらいました。まだチケットは取っていないんですが、菊地くんのフロロが見たいし、見に行こうかなぁと思ってたんだけど、ちょっと腰が重たくなりましたね〜。いや、リエンツ・チャンは嫌いではないですが…。

◆第11回世界バレエフェスティバルの全出演者が決定。女性ダンサーの数に対して、男性ダンサーが二人多いですね。とりあえずジル・ロマンはソロだから、もうひとり男性のソロ参加がいるってこと?組み合わせを考えていくと、フェリとカレーニョとテューズリーが残るんだけど、どうなるんでしょう?前回フェリはソロも踊ってましたよね。バランキエヴィッチもソロとパ・ド・ドゥと両方踊ったし。なんかスッキリしないので、早く演目が知りたいな〜。
posted by uno at 23:33| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ日記2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

パリ・オペラ座バレエ団『白鳥の湖』4月24日

パリ・オペラ座バレエ団『白鳥の湖』
2006年4月24日(月)18:30東京文化会館


という訳で、昨日の日記にも書きましたし、既に話題になっていますが、24日の『白鳥の湖』はジロが降板し、エミリー・コゼットがオデット/オディールを踊りました。

恥ずかしながら、2幕終了後の幕間に芸術監督のルフェーブルから説明があるまで、すっかりジロだと思い込んで見ておりました…。「おかしいなぁ、おかしいなぁ」と思いながら。オペラグラスで見ても、どうしてもジロの顔に見えなかったんですよね〜。さらに、トウで立ってもジョゼより全然小さいので、案外ジロって大きくないのね〜と思って見てました。
そして何よりも、こう言っては急遽踊ってくれたコゼットに申し訳ないのですが、オーラが無かったんですよ…。最近のジロは、エトワールの風格も華も増して、輝いてるじゃないですか。それが感じられなくて、「もしかしてジロはオデットは駄目なのかなぁ…」と少し不安になってたんです。ジョゼとの相性もあまり良いとは思えなくて、でも二人の間に優しい空気が流れていたので、まあ悪くはないな〜くらいに思っていたんですが、あの空気は「この舞台をいいものにしよう」という二人の気持ちの表れでもあったんでしょうね。

ジョゼとコゼットは初顔合わせだそうで、やっぱり少々見ていて不安なところや、もたついてるところもありました。ロットバルトが加わって3人で踊る時も、スムーズさに欠ける場面も有り…。でも、初めて組んで踊ってあれだけのものを見せてくれるって、すごいことですよね〜。私はダンサーではないので実際のところは分からないわけですが、頑張っているコゼットにも、それを優しくフォローしているジョゼにも、そしてパケットにも、感動してしまいました。

コゼットは、オデットの方が私は良かったと思います。大きくてゆったりとした踊りで、派手さはないけど優しい踊りだなぁと思って見ていました。オディールはちょっと上品さに欠けるというか、なんと言うか…。高貴なルテステュのオディールを見てしまった後なので、、。グラン・フェッテはシングルのみ。軸がズレなくて、足は90度に保って綺麗に回っていたので好印象。ただ、後半はややスタミナ切れ?足も落ちてしまったし、スピードが全然無くなってしまった…。それともゆっくり回る方が難しいのかしら?よく分かりませんでした。会場からは大きな拍手が起こっていたので、あれで良かったのかもしれない。確かに派手さはないけど、ポワントの位置が一点からずれないのは格好よかった。

そして、ジョゼ・マルティネス!!
素敵でしたー。もう、ジョゼの全幕を見ることができて本当に幸せでしたよ。確かにちょっと若者のジークフリートではなかったけど、そんなことは気になりませんでした。踊りもとても綺麗で丁寧で好いんだけど、何よりもあの包容力のある優しげな雰囲気が最高です。なんかオットリしちゃってるけど、そこはかとなく男らしくて頼りがいがある。
忘れられないのは2幕の幕切れ、ジークフリートが自分の過ちに気が付いて嘆く場面です。オロオロしたり、大袈裟な表情を作ったりしないの。周りのコールドが騒然としている中、舞台中央でこちらを向いて呆然と空を見つめます。でも、茫然自失とはちょっと違う。もっと深い悲しみ、自分が犯したあまりに大きな過ちに対する恐怖にも似た悔恨を表現していたと思います。そして右手で、二本の指を立てた誓いのマイムをします。それはかつてオデットに示した真の誓いであると同時に、故意ではないにしろ今まさにオデットを裏切ってしまったポーズでもあります。それを左手で握り締め、その場に膝を付いて崩れ落ちます。ジークフリートの深い悲しみが伝わってきて、ジーンとしてしまいました。いやもちろん、オロオロ系のニコラもとっても可愛くて好かったんですが、、。

この日の驚きは、カール・パケットのロットバルトです。
はっきり言って、格好よすぎました!パケットはロモリなどに比べれば若いからパワーもあるだろうし、顔も素敵なので、「まあ、様にはなるだろうなぁ。そつなくこなすだろうなぁ。でも、ベテランの貫禄には敵わないだろうなぁ。」くらいに思っていたんですが、とんでもない!!登場からオーラもバッチリ。しかも格好いい。パケットのヴォルフガング/ロットバルトを見てしまったら、ロモリの方がよっぽどシンプルで淡白なロットバルトに思えてきました。いや、ロモリもとても好かったんですよ。
3幕のグラン・パ・ド・ドゥの時、サポートの邪魔にならないようマントを腕に巻き付けるんだけど、「バサァッ」っと音を立てて派手に格好よくやるんですよ〜。それがもう本当に素敵でした。って、格好いいとか素敵とかそればっかりですね、、。でも、こんなにパケットを素敵だと思ったのは実は初めてなんです。確かに素敵だけど、何か物足りない…と思っていたんですが、今日から変われそう♪ 是非このまま重宝がられるだけで終わってほしくないですね。

アクシデント発生の混乱は、やっぱり全体にも影響するんでしょうか?この日はこけちゃったダンサーが二人いました。2幕で白鳥が1羽、3幕でマズルカの男性が一人。

この日の王妃はナタリー・オーバン。21日の王妃ミュリエル・アレに比べると、結構年が上のようでした。とても美しくて厳しいお母様という感じ。あれならジークフリートは躾のいい、大人びた青年に育つよなぁ。いかにもお年寄りに優しそうなジョゼのジークフリートと、とてもよく雰囲気が合っていたと思います。ミュリエル・アレは、若くて美しいお母様。あれじゃあジークフリートは甘えん坊のマザコンに育つよなぁ。オロオロ系の可愛いニコラのジークフリートとよく合っていました。

続きを読む→24日(月)のキャストはこちらです。
posted by uno at 01:47| Comment(2) | TrackBack(0) | バレエ公演2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする