2006年04月16日

『ベジャール・プロ』続きです。

東バ『ベジャール・プロ』の感想の続きです。

上野水香の『ボレロ』は、私的には不完全燃焼でした。悪くはないんだけど、発展途上。ただ、今後発展するかどうかは私には分からないけど。
とりあえず気になったのはメイクです。特に初日。アイシャドウ真っ青。2日目は少し普通になってたけど。まあ、メイクで踊るわけじゃないから言っても仕方のないことなんだけど、やっぱり気になる。
私は前半の方が好かったと思います。彼女の身体能力の高さを活かした柔らかい踊りで、隅々まで丁寧に踊っている感じがしました。これなら今後に期待できるかな〜と思ったんだけど、残念だったのは後半。ステップの乱れと、やや雑に見えてしまい兼ねない踊りが気になりました。指先・足先まで神経が行き届いていないような、振りを流している感じが嫌でした。あれは本当にスタミナ不足から来ているのか、それとも彼女なりの高まりを表現する手段だったのかは分からないけど。『ボレロ』名物のあのジャンプも、空中でのフォルムが綺麗じゃない。左右に同じフォルムをきちんと保てていないし。あれは、ああいう風にしかできないのか、あの形がベジャールの指示なのかは、これまた私には分かりません。『ボレロ』はダンサーの個性・資質に応じて振りを変更するらしいから。上野水香に限らず『ボレロ』を見ていつも思うのは、どこまでがベジャールの指示で、どこからがダンサーの個性が生み出した計算外のものなのか分からないということです。例えば女性ダンサーが髪を触る振り。ギエムも頻繁に髪を触る時もあれば、前回の『最後』の時はあまり触らなかったし。それともこれは、分からないからいいんですか?
何よりも私が感じたことは、「場を支配する力」がまだ彼女には無い、ということです。例えばちょっとステップが乱れたって、勢い余ってフラついたって、それらを吹っ飛ばすくらいの力があれば、そんな細かいことは気にならないわけです。
なんかマイナスなことばっかり書いてしまいましたが、折角ご本人念願の『ボレロ』を踊ることができたんですから、もっともっと素敵に踊っていつか私を感動させてほしいなと思ったんです。これって、今後に期待してるってことなのかも?

リズムの男性陣はまたもやメンバーチェンジ。木村さんが抜けて中島さんが繰り上げです。それによって、最初の二人は平野・大嶋、次の二人が古川・中島ということになりました。まさか木村さん、もう『ボレロ』のリズムは踊らないわけじゃないですよね?まだ木村さんのリズム見たいです、絶対。
でも中島さんもとっても素敵。4人とも甲乙付け難いくらい魅力的なんですよねぇ。他では見せない平野さんの危険な香りも素敵だし、大嶋さんに至っては香りどころじゃなく危険。円卓を回りながらメロディを見つめる視線が、かなりいっちゃってます。古川さんはウエストがセクシー。彼も独特の色気があるんだよね。で、私はまた、高橋さんと宮本さん辺りを探してしまうんです。

ベジャール版『ペトルーシュカ』は、結構好きな作品です。ベジャールにしてはクラシカルな群舞の衣装も可愛いし、鏡の迷路の場面も好き。音楽がやっぱりいいし、それにピッタリのベジャールの振付が見ていて心地よいです。
後藤さんは、ここ数年の間に本当に成長しましたよね。数年前に見た時は、既にプリンシパルでしたが、ちょっと見ていてハラハラする時もあったんだけど、ここ最近はそういうことは感じなくなりました。踊りも安定しているし、貫禄もついて、すっかり立派にプリンシパルだなぁと。周りのダンサーと、ちゃんと存在感が違いますからね〜。後藤さんを始め東バの男性陣は、以前よりも着地がしなやかで静かになったような気がするんですが、まさかマラーホフの影響もあったりするんでしょうか?ともあれ、そういうことに神経が行き届くようになるのは嬉しいですよね。
ベジャール版『ペトルーシュカ』の青年は、後藤さんと古川さんでしか見たことがありません。二人ともとても好かったんだけど、「もしかしたらもっと違う作品なのかもしれない」という思いが、ふと過ぎるんです。どこか淡白な印象がある。これほど分かりやすく人間の内面を扱っているのに、青年に感情移入して見ることはないんです。感情移入とまでは言わないまでも、もう少し青年の切迫感にリアリティを感じたいなぁと。いや、それともあの淡白さこそが、ベジャールが描きたかった当時で言う「現代の若者」像だったんでしょうか…?

明日から私は大阪です。大阪国際フェスティバルに参加する東京バレエ団の『ベジャール=ディアギレフ』を見てきます。東京公演の詳細が出る前に、大阪のチケットを取ってしまったので、、。大阪公演の先行発売日に電話口の男性が、「東京でも同じ公演がありますが、いいんですか?」といわれて初めて東京公演の存在を知ったんです。一瞬パニックになりましたが、勢いで取っちゃった。まあ、こうなったら旅行気分で楽しんでこようかなと。

明後日19日に帰ってまいります〜♪
posted by uno at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ公演2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ボリショイのチケット取り直し…

ボリショイ・バレエ団のチケットを追加購入してしまいました。予定外…。
お目当てのツィスカリーゼが12日の『ファラオの娘』に出演しなくなってしまったので、彼の出演日の10日のチケットを買い足しです。東京バレエ団『ベジャール・プロ』の会場販売で、結構いい席が残っていたので即買い。問題は12日のチケットをどうするかですよね〜。フィーリンも見たいし、この際両方見ちゃおうかなぁと思う反面、ここはグッと我慢で手放そうかなぁとも思う。現在迷い中です…。

セェリ・ユース・バレエ団のチケットも取りました。当日バレエ団に電話をしたら、「○○先生がいないので15時過ぎにもう一度電話を下さい」と言われて、笑いました。のんびりしてるのね。その日は忙しくて20時ごろに電話をかけたんですが、快く対応してくれました。

パリ・オペもボリショイも、いよいよ近付いてきましたね。その前に私は大阪で東京バレエ団です♪
posted by uno at 18:02| Comment(2) | TrackBack(0) | バレエ日記2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする