2006年02月20日

続・東京バレエ団『眠れる森の美女』2月19日

行ってまいりました。マラーホフ版『眠れる森の美女』
日曜日の公演ということもあり、会場はほぼ埋まっていたのではないでしょうか?ポツポツと空席もありましたが…。
キャストは昨日の日記に書きましたので省きます。

舞台は始めから終わりまで庭園(バラ園)。ピンクと緑です。そこに登場するダンサーたちの衣裳は、ピンク、紫、緑、青、オレンジ、と様々。でも、マラーホフのセンス、私は嫌いではなかったですね〜。中にはキツイものもありましたけど。どの衣装の色も、一言では言い表せないんです。紫は紫でも、ありとあらゆる紫。ありとあらゆる緑、あらゆるブルー、オレンジ…。特に妖精の衣装は綺麗でした。あえて表現するなら、草色と藤色とこげ茶とくすんだ桃色…でしょうか? 私的に一番好かったのはカラボスの衣装です。緑と紫。ん〜、こう書くとキツイ衣装みたいですが、違うんですよ〜。ご覧になった方はお解かりになると思いますが、、、。本当に綺麗だったの。まぁ、私の好きな色が「緑と紫」だからかもしれないけど…。いや、しつこいですが、中にはキツイものもありましたよ…。
マラーホフの衣装やその他にも多く使われていた、あの玉虫のような色が綺麗でした。紫にもこげ茶にも緑にも見える、いい色だったな〜。

マラーホフの新演出な訳ですが、大筋としては普通の『眠り』とあまり変わらないと思います。
休憩を1回挟んで約2時間半という、コンパクトな作品でした。
【第1部】は、プロローグと第1幕。
【第2部】は、第2、第3幕。幻影の場も辛うじてあるという、従来の東バの『眠り』と同じ構成です。

まず吉岡美佳さん。
とにかく、気合入ってるな〜という印象。なんか更に痩せたような気がして、特に肩から腕のラインなんて痛々しくもありましたが…。衣装は一番シンプル。よくある効果ですが、返ってダンサーの輝きが強調されます。と言うより、あのシンプルなコスチュームでオーラを感じさせなれなければ、オーロラ姫は務まらないのかなと。吉岡さんは十分キラキラと輝いてました。
ローズアダージオのバランスが特に気合が入っていました。吉岡さんはテクニックに強い系として見ていないので、ちょっとびっくり。安定したバランスで全てキメていました。一回毎に長くキープしたため、結局三回転で終了。時々そういうことがあるらしいけど、私は初めて見たので、なんか格好よかったなぁ。

マラーホフはやっぱり美しいですね〜♪
相変わらず音のしない着地には惚れ惚れします。床を歩いてる感じがしないのね、マラーホフって。フワフワと雲の上でも歩いてるみたい。マラーホフもそろそろクラシックものはキツイかなぁ、、と、しばしば心配にはなりますが、この日のマラーホフは十分にウットリとさせてくれたし、ああやっぱり彼は健在だなと嬉しい気持ちになりました。
2幕のデジレ王子は、オロオロ(ウロウロかな?)している場面が多くて、まぁスピーディな展開のためには仕方がないのかな、、。ちょっと可愛かったですけどね。結局デジレ王子は、カラボスとは戦わないの。「え?僕無理なんですけど。」みたいな感じでリラの精に訴えたりして、結局リラの精の力でカラボスは倒れます。これも、マラーホフの意図なんだろうな。

この日のグラン・パ・ド・ドゥは、ちょっとヒヤヒヤもんでした…。
とにかくフィッシュダイブが全然きまらない…。吉岡さんのスタミナ切れ??ちょっと安定感がなくなってたような気がします。マラーホフがちゃんとフォローしてましたけど。2人の雰囲気は相変わらずとっても好かったです。

上野水香のリラの精、とっても好かったと思います。紫を基調とした衣装は彼女にとても合っていたし、他の妖精よりも一回り大きなチュチュも背の高い彼女は着こなしていました。いつもは気になる濃いめのメイクも、マラーホフ版の派手なコスチュームだと、あまり違和感がなかった。やっぱり、なんだかんだ言っても綺麗な足だよな〜と感心。
ただ、なんて言うんだろう、リラの精としての雰囲気がいま一歩だったような、、。全てを包み込むようなオーラがあまり感じられなかった。踊りはとても好かったですよ。長い手足が活かされた柔らかい踊りで、苦も無さげに踊る姿は清々しくさえありました。

その上野さんのオーラの足りなさが露呈したのが(あくまで私がそう感じたのが)、最後のシーンだと思います。
マラーホフ演出の変り種の一つ、第3幕の大団円、突然音楽が止まって照明が暗くなりカラボスが登場します。ハッピーエンドに暗雲が立ち込めた刹那、リラの性が登場してカラボスの力を弱め、(とりあえず)物語はハッピーエンドを迎えるわけなんですが、どうもリラの精に説得力が無い…。あれじゃあカラボスの魔力が勝っちゃうよ。でもこれは、もしかしたら(いや、大部分は)好みの問題かもしれませんね、、。

その芝岡紀斗さんのカラボスですが、と〜っても好かったです。
もともと存在感のある人ですが、カラボスの悪魔的な雰囲気も加わって、かなり素敵でした。指が語ってましたね〜。手の演技に見入ってしまいました。カラボス役の存在が大きいマラーホフ版で、これくらいやり切ってくれたのは天晴れです。
最後のシーンも、観客が「さぁどうなる?」と見守る中、無音のあの場面を「あちゃぁ〜」と思わせないのは、すごかったと思います。

後は気になったところを簡単に。
四人の王子は結局後藤さんは踊らず、長瀬さんでした。やっぱり高岸さんと木村さんが際立ってましたね〜。高岸さんのあのウットリ・クラクラ演技は最高です。「あぁ、もう僕ちゃん駄目…」みたいな。いやいや、ご覧になった方は解って頂けると思いますが、本当にそんな感じなんですよ! 木村さんは相変わらず粘着質(←褒めてます)。でも、いつもよりちょっと粘着が薄かったかな…。マラーホフの演出ということで、男性陣の踊りが多いのが嬉しい限りです。木村さんの足がやっぱり綺麗でした。
妖精のお付きの騎士も結構踊ります。ここでは大嶋正樹さんと中島周さんに釘付け。

ルビーの小出さんは文句無く可愛くて好かったんですが、ダイヤモンドの西村真由美さんもすごく好かった。もともととても好きなダンサーなんです。彼女はカツカツと足音をさせないのが好き。いつ見ても足音を潜めて踊っているので、私の中で好感度大なんです。踊りも丁寧で柔らかくて、大らかな雰囲気が○。

青い鳥の中島周さん。素敵でした♪ 衣装も派手だったけど、メイクとヘアスタイルが奇抜。ほとんど顔は原形を留めていませんでした。でも、そういうキャラクターの濃い役も全然OKなんですね〜。高村さんは黄色い衣装で、頭に小鳥。彼女も彼女でいいんだけど、やっぱり2人になるとややヒヤッとする場面もあり…。中島さんのヴァリエーションがとっても好かったです。
大嶋さんの猫は、マッチョでセクシーで魅力的♪ 魅惑的、かな?でも、妖精のお付きの騎士もフェロモン出てたなぁ。吉川留衣さんは、背が高くてスレンダーなので、いままでの猫ちゃんとは少し違う感じ。ちょっとクールな美猫で、でも憎めない。そんな感じでした。
posted by uno at 20:03| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ公演2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京バレエ団『眠れる森の美女』2月19日

行ってまいりました。東京バレエ団、マラーホフ版『眠れる森の美女』。

野暮用で帰りが遅くなってしまったので、とりあえず本日のキャストだけ…。

やっぱり後藤晴雄さんは出演しませんでした。配られたキャスト表は後藤さんのまま…。

東京バレエ団『眠れる森の美女』2月19日(日)

オーロラ姫:吉岡美佳
デジレ王子:ウラジーミル・マラーホフ
リラの精:上野水香
カラボス:芝岡紀斗
フロレスタン国王:重石太志
王妃:坂井直子
カタラビュット/式典長:野辺誠治

妖精のキャンディード(純真の精):大島由賀子
妖精クーラント<小麦粉>(活力の精):乾友子
パンくずの精(寛大の精):高木綾
カナリアの精(雄弁の精):長谷川智佳子
妖精ビオラント(熱情の精):田中結子
妖精のお付きの騎士:大嶋正樹、古川和則、中島周、
          長瀬直義、宮本祐宣、横内国弘

オーロラ姫の友人:西村真由美、奈良春夏、前川美智子、吉川留衣
         加藤文、森志織、福田ゆかり、村上美香
4人の王子:高岸直樹、木村和夫、平野玲、長瀬直義

ルビー:小出領子
エメラルド:門西雅美
サファイア:佐伯知香
ダイヤモンド:西村真由美

シンデレラとフォーチュン王子:井脇幸江ー木村和夫
フロリナ姫と青い鳥:高村順子ー中島周
牡猫と子猫:吉川留衣ー大嶋正樹
赤ずきん:河合眞里


posted by uno at 01:50| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ公演2006 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする