2019年05月23日

高田茜さん、ロイヤル日本公演/他を怪我のため降板。

NBSのHPに、ロイヤル日本公演のキャスト変更のお知らせが出ましたね、、、。スティーヴン・マックレーと高田茜さんが、怪我のため日本公演に参加できなくなったとのこと。一緒に踊るはずだった6/22(土)18:00と6/25(火)18:30の『ドン・キホーテ』の代役は調整中とのことで、未定となっています。とても残念だけど、2人の怪我が心配ですね、、、。高田茜さんは、8月の『横浜バレエフェスティバル2019』と、吉田都さんの『Last Dance』の降板も発表されています。大変な怪我なのでしょうか、、、。『Last Dance』は代役未定。『横浜バレエフェスティバル2019』のほうは、代役というわけではないと思いますが、イングリッシュ・ナショナル・バレエの高橋絵里奈さんと、ダンサー・振付家・俳優の大宮大奨さんの追加出演が決定しています。
ロイヤルのキャストはどうなるでしょうか。いつも代役が決まってから発表してきたNBSさんですが、時代的にそうもいかなくなってきたようです。いろいろ変わっていきますね。

<英国ロイヤル・バレエ団 キャスト変更のお知らせ>
→ NBS

6月21日(金)18:30
  キトリ:マリアネラ・ヌニェス
  バジル:ワディム・ムンタギロフ
6月22日(土)13:00
  キトリ:ヤスミン・ナグティ
  バジル:アレクサンダー・キャンベル
6月22日(土)18:00
  キトリ:高田茜 → 未定
  バジル:スティーヴン・マックレー → 未定
6月23日(日)13:00
  キトリ:ローレン・カスバートソン
  バジル:マシュー・ボール
6月25日(火)18:30
  キトリ:高田茜 → 未定
  バジル:スティーヴン・マックレー → 未定
6月26日(水)18:30
  キトリ:ナターリヤ・オシポワ
  バジル:ワディム・ムンタギロフ



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2019年05月22日

【8月】東京/他にて『パリ・オペラ座バレエのイタリア人たち』が開催。

8月に、パリ・オペラ座バレエ団のイタリア人ダンサーによるグループ公演があるそうです(Twitter情報)。チャコットのHPに関連イベントのお知らせが出ていて、イベントの主催がチャコット株式会社となっているので、公演自体の主催もチャコットなんですよね、きっと。公演は、金沢、名古屋、東京、大阪(日程順)で開催されます。イベントは東京のみで、「バレエ鑑賞入門イベント〜のぞいてみよう!プレミアムパフォーマンス(解説付き)」と題して、一部パフォーマンスを振付家の島ア徹さんの解説付きで鑑賞できるとのこと。公演自体が「バレエ鑑賞普及啓発公演」とのことなので、イベントもその趣旨に則っているようです。今回の公演では、島ア徹さん振付の新作が披露されるとのこと。しかも、島アさんご本人とレティシア・プジョルが踊るんだそうです。気になります〜

今年はパリ・オペ関連の公演が多いですね〜。7月の『ル・グラン・ガラ』、8月には山梨でアニエス・ルテステュ中心の公演『PARIS Ballet LEGENDS』、10月には岐阜でやはりアニエスの『アニエス・ルテステュ ピアノとバレエの饗宴』があり、さらに今回のイタリア人ダンサーによるグループ公演。パリ・オペのファンの方は、山梨や岐阜の公演も見に行かれるのかしら。楽しそうだな〜。遠征、したいな、、、。

■ 『パリ・オペラ座バレエのイタリア人たち』

2019年
【金沢】8月23日(金)18:30 本多の森ホール(旧石川厚生年金会館)
【名古屋】8月27日(火)18:30 愛知県芸術劇場大ホール
【東京】8月26日(月)18:30 メルパルクホール
【大阪】8月30日(金)18:30 NHK大阪ホール

<バレエ鑑賞入門イベント>
「のぞいてみよう! プレミアムパフォーマンス(解説付き)」

2019年8月28日(水)18:00
会場:新宿文化センター 大ホール
主催:チャコット株式会社
出演者:『パリ・オペラ座バレエのイタリア人たち』本公演出演者から一部

【抽選で750組1500名をイベントにご招待】
応募資格:5月18日(土)〜6月9日(日)の期間中にチャコット直営店で商品をお買い上げされた方

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2019年05月13日

吉田都『Last Dance』続報。

吉田都さんの引退公演『Last Dance』の記者会見レポートを読みました。読み応えありました。特に、「バレエの魅力とは?」に対する答えが印象的でした。私もよく聞かれるんです。「そこまで夢中なる理由って何?バレエの魅力って何?」と。都さんの語った、「バレエって本当に大変だなといつも思うんですけれども、でもだからこそのあの美しい踊りが生まれ、積み重ねがあるからこそあの舞台が生まれるわけです。本当にバレエはちょっと油断したら踊れないほど厳しいものですが、それを何事もないように、みなさんがあの舞台に立って踊っている。それを見るだけでも感動的です。」という言葉がとても印象に残りました。私はよく、なんとか理解してもらえないかと思い、多くの人が好きであろうサッカーに例えたりします(怒らないでください)。日々の積み重ねが、奇跡のようなゴールを生む。でもそれは奇跡でもなんでもなくて、日々の鍛錬が生んだ必然の奇跡のようなものではないか、と。ダンサーがスッと手を差し出す。それだけなのに涙がこぼれる。その手に万感の思いが溢れるのは、そのダンサーが日々をバレエのために生きているからだと思うんです。あまり熱く語ると怖がられるので、もっとライトな感じでそう説明しています。誰にでもではないです、この人にはわかってほしいかも、と思う人だけです(滅多にいない)。
「ダンサーに必要なものは?」と聞かれれば、最終的にはバレエに対する情熱だと思う、と都さん。踊らない私が言うのもなんですけど、とてもわかる気がします。パッションのある人は、見ていて感動的ですらあります。

記者会見で演目・出演者も発表になっていました。イ、イレク・ムハメドフが来る〜!! 演目は未定ですが、都さんと踊るそうです。私、生ムハメドフを見るの初めてじゃないかしら。都さんが踊るのは4演目。アシュトンの『誕生日の贈り物』、『シンデレラ』第3幕のソロ、ピーター・ライト版『白鳥の湖』より第4幕のパ・ド・ドゥ、そしてムハメドフと1演目。『誕生日の贈り物』では、初めてのパートを踊るそうです。引退公演で初役デビュー、素敵です。それにしても、なんて豪華な『誕生日の贈り物』、、、。

【会見で発表された演目】

『誕生日の贈り物』(振付:フレデリック・アシュトン)
  吉田都、フェデリコ・ボネッリ
  米沢唯、井澤駿、島添亮子、福岡雄大、永橋あゆみ、三木雄馬
  阿部裕恵、水井駿介、渡辺恭子、池田武志、沖香菜子、秋元康臣

『精確さによる目眩めくスリル』(振付:ウィリアム・フォーサイス)
  ヤスミン・ナグディ、高田茜、ミーガン・グレース・ヒンキシ
  ヴァレンティーノ・ズケッティ、ジェームズ・ヘイ

『Flowers of the Forest』から(振付:デヴィッド・ビントリー)
  池田武志、渡辺恭子、石川聖人、石山沙央理、塩谷綾菜、谷遼

『シルヴィア』からパ・ド・ドゥ(振付:デヴィッド・ビントリー)
  小野絢子、福岡雄大

『アナスタシア』からパ・ド・ドゥ(振付:ケネス・マクミラン)
  高田茜、ジェームズ・ヘイ

『くるみ割り人形』グラン・パ・ド・ドゥ
  ヤスミン・ナグディ、平野亮一

『シンデレラ』第3幕からソロ(振付:フレデリック・アシュトン)
  吉田都

『白鳥の湖』第4幕よりパ・ド・ドゥ(振付:ピーター・ライト)
  吉田都、フェデリコ・ボネッリ

<演目未定>
  吉田都、イレク・ムハメドフ

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2019年05月11日

吉田都さん引退公演『Last Dance』の詳細が出ました。

吉田都さんの引退公演『Last Dance』の公演情報が出ました。豪華なメンバーですね〜。というか、これだけ国内のバレエ団が集まるのがすごい。流石、都さんだな、と。ボネッリの出演も嬉しいです〜♪ スタダンの『くるみ』に都さんと一緒にゲスト出演したときのことを思い出してしまいました。思えばあのときからずっと好きだな、ボネッリ。東バの沖さんと秋元さんがメンバーに入っているのも嬉しかったです。ここのところ、石神井バレエ・アカデミーが開催している吉田都さんの公演に沖さんたちも出演しているので、有り得るかな〜とは思っていたんですが、このメンバーの中に東バも入っているのがなんだか嬉しかったりしました。いや、交流するのはいいことだよな〜と思うので。島添さんの出演も嬉しい。

チケットは5月25日(土)から。取り扱いはチケットぴあのみのようです。座席選択は発売1時間後から可能とのこと。そのころにはほとんどなくなってそうですけどね、、、。

■ 吉田都引退公演『Last Dance』

2019年
8月7日(水)14:00
8月8日(木)18:30
会場:新国立劇場オペラパレス

S席:21,000円 A席:17,000円 B席:13,000円
C席:9,000円 D席:5,000円
一般発売:5月25日(土)

【出演者】
吉田都
フェデリコ・ボネッリ(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)
平野亮一(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)
高田茜(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)
ヤスミン・ナグディ(英国ロイヤル・バレエ団プリンシパル)
ジェームズ・ヘイ(英国ロイヤル・バレエ団ファーストソリスト)
ヴァレンティーノ・ズケッティ(英国ロイヤル・バレエ団ファーストソリスト)
ミーガン・グレース・ヒンキシ(英国ロイヤル・バレエ団ソリスト)

島添亮子(小林紀子バレエ・シアター)
井澤駿、小野絢子、福岡雄大、米沢唯(新国立劇場バレエ団)
池田武志、渡辺恭子、石川聖人、石山沙央理、塩谷綾菜、谷遼
                 (スターダンサーズバレエ団)
永橋あゆみ、三木雄馬(谷桃子バレエ団)
沖香菜子、秋元康臣(東京バレエ団)
阿部裕恵、水井駿介(牧阿佐美バレヱ団)

指揮:井田勝大
管弦楽:東京フィルハーモニー管弦楽団

【プログラム】
「誕生日の贈り物」ーBirthday offeringー
「精確さによる目眩くスリル」−The Vertiginous Thrill of Exactitudeー
「Flowers of the Forest」から
「シルヴィア」から
「アナスタシア」から
「くるみ割り人形」グラン・パ・ド・ドゥ

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2019年05月09日

【6月】のプレミアムシアター チェコ国立バレエ/ロイヤル『フランケンシュタイン』(平野亮一)

プレミアムシアターの6月が予定も更新されました。
チェコ国立バレエ団によるイリ・キリアン作品の上演と、モンテカルロ・バレエ団のダブル・ビル。そして、平野亮一さん主演によるロイヤルの『フランケンシュタイン』が放送されます。ロイヤルの『フランケンシュタイン』はボネッリ主演のものが過去に放送されているんですが、平野さんヴァージョンを放送してくれるとは。やるな〜、中の人。同じ演目のキャスト違いを放送するところに、プレミアムシアターの本気度を感じます。しかも収録は2019年3月。録れたてですね♪ パリ・オペのバランシン振付『夏の夜の夢』の再放送もあります〜。

チェコ国立バレエ団の『イリ・キリアン 時の架け橋』と題された公演は、キリアン振付による「詩篇」「ベラ・フィギュラ」「小さな死」「ゼクス・テンツェ(6つの踊り)」の4作品を上演。同時放送はモンテカルロ・バレエ団のダブル・ビル。どちらもマイヨーの振付ではありません。ナチョ・ドゥアトの「ホワイト・ダークネス」、ジョセフ・ヘルナンデスの「ラヴェンダー・フォリーズ」を上演。どちらも日本では見られそうにない公演なので、とても楽しみです。

WOWOWもプレミアムシアターも、いい公演を放送しますよね〜。さらにWOWOWはドキュメンタリーも放送してくれるのが嬉しい。テレ朝チャンネルはまたちょっと違った路線で、日本で上演された公演を放送してくれるし。有り難い限りです。

【プレミアムシアター】

6月16日(日)深夜0:00

チェコ国立バレエ『イリ・キリアン 時の架け橋』
「詩篇」
「ベラ・フィギュラ」
「小さな死」
「ゼクス・テンツェ」(6つの踊り)
振付:イリ・キリアン

<収録:2018年 チェコ国立歌劇場(プラハ)>

モンテカルロ・バレエ
「ホワイト・ダークネス」振付:ナチョ・ドゥアト
「ラヴェンダー・フォリーズ」振付:ジョセフ・ヘルナンデス

<収録:2018年 モンテカルロ歌劇場(モナコ公国)>

6月23日(日)深夜0:00

英国ロイヤルバレエ団『フランケンシュタイン』全3幕
音楽:ローウェル・リーバーマン
振付:リアム・スカーレット

出演
ヴィクター・フランケンシュタイン:トリスタン・ダイヤー
エリザベス・ラヴェンツァ(ヴィクターの恋人):サラ・ラム
怪物:平野亮一
他、英国ロイヤル・バレエ団

指揮:バリー・ワーズワース
管弦楽:英国ロイヤル・オペラ・ハウス管弦楽団

<収録:2019年3月15日・23日 ロイヤル・オペラ・ハウス(ロンドン)>

パリ・オペラ座バレエ団『夏の夜の夢』全2幕 【再放送】
音楽:フェリックス・メンデルスゾーン
振付:ジョージ・バランシン

出演
ティターニア(妖精の女王):エレオノーラ・アバニャート
オベロン(妖精の王):ユーゴ・マルシャン
妖精パック:エマニュエル・ティボー
ハーミア:レティシア・プジョル
ライサンダー:アレッシオ・カルボーネ
ヘレナ:ファニー・ゴース
ディミトリアス:オードリック・ベザール
ヒッポリータ(アマゾンの女王):アリス・ルナヴァン
シーシアス(アテネ公爵):フロリアン・マニュネ
ボトム:フランチェスコ・ヴァンタッジオ
ティターニアの騎士:ステファン・ビュリオン
パピヨン:ミュリエル・ズスペルギー
ディヴェルティスマン:パク・セウン、カール・パケット
パリ・オペラ座バレエ団
パリ・オペラ座バレエ学校
ソプラノ:アンネ・ゾフィー・デュクレ、プランヴェラ・レナート

合唱:パリ・オペラ座合唱団
管弦楽:パリ・オペラ座管弦楽団
指揮:サイモン・ヒューイット

<収録:2017年3月18日・23日 パリ・オペラ座バスチーユ(フランス)>

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2019年05月08日

東バ 子どものためのバレエ『ドン・キホーテの夢』【茅ヶ崎】【見附】

東バの全国公演の予定がまたちょっと増えました。神奈川県の茅ヶ崎公演と、新潟県の見附公演です。茅ヶ崎のほうは最初にイープラス、後にチケットぴあとローソンチケットにも情報が出ました。見附公演はTeNYテレビ新潟のHPと、会場のアルカディアのHPに出ています。茅ヶ崎公演の8月3日(土)は、<フェリ、ボッレ&フレンズ>の公演と重なってますね。茅ヶ崎、ちょっと興味あったんですが、フェリのチケット取っちゃってました、、、。

■  東京バレエ団 子どものためのバレエ『ドン・キホーテの夢』

【茅ヶ崎】
2019年8月3日(土)14:00
会場:茅ヶ崎市民文化会館 大ホール(神奈川)

S席(大人):5,000円
S席(子ども):2,500円
A席(大人):4,000円
A席(子ども):2,000円
一般発売:5月15日(水)


【見附】
2019年8月17日(土)14:00
会場:見附市文化ホール アルカディア

一般:3,500円 高校生以下:1,500円
一般発売:5月18日(土)
アルカディア友の会先行発売:5月11日(土)


【全国公演】

【茅ヶ崎】8月3日(土)14:00 茅ヶ崎市民文化会館(神奈川)
【福岡】8月6日(火)15:00 アクロス福岡(福岡)
【別府】8月8日(木)14:00 ビーコンプラザ フィルハーモニアホール(大分)
【米子】8月10日(土)13:30 米子市公会堂(鳥取)
【幸田】8月11日(日)16:00 幸田町民会館 さくらホール(愛知)
【豊中】8月12日(月・祝)15:00 豊中市立文化芸術センター 大ホール(大阪)
【見附】8月17日(土)14:00 見附市文化センター アルカディア
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2019年05月06日

山海塾『Arc』アフタトーク【北九州】(2019.3.24)

3月の北九州芸術劇場での山海塾『Arc 薄明・薄暮』世界初演、2日目に開催されたアフタートークに参加してまいりました。聞き手は坪池栄子さん、話し手は吉川洋一郎さんと丸さんです。忘れないうちにまとめておこうと思います。

自分の走り書きを頼りに書いていますので、台詞などは正確なものではないです(中には正確に書き取ったものもあるけど)。こんなニュアンスの話という感じで読んでいただけたらと思います。

蟬丸さんが登場するまでは、坪池さんと吉川さんのお2人で進行します。
今回の舞台美術は、画家の中西夏之さんの「着陸と着水」シリーズのコンセプトから立ち上げたとのことで、まずはその辺りの話から。坪池さんによると、1995年の中西さんの集大成とも言える個展からの作品もあるとのこと。1995年の個展は、神奈川県立近代美術館で開催された「着陸と着水:舞台空間から絵画場へ 中西夏之展」のことだと思われます。舞台のサイズなどもあるので、全く同じものが使われていたという意味だったかどうかはわかりません。そこはやはり、コンセプトを借りた、という感じなのだと思います。
今回の作品を見ながら、中西さんの初期の作品「コンパクトオブジェ」のことを思ったという坪池さん。曰く、卵の中に世界が閉じ込められているような作品とのこと。例えば、国立国際美術館(大阪)所蔵の→これ などでしょうか。透明の卵形の球体の中に、様々なものが閉じ込められています。時間ごと閉じ込めたように感じるのは、懐中時計に影響されているだけかしら、、。今回の『Arc』を見て、天児さんが、これまで自分がやってきたことを客観視して作った感があるのでは?と思ったという坪池さん。作品を客観的に捉える視点と、世界を俯瞰するような中西さんのコンパクト・オブジェが重なったのかもしれません。

そして音楽の話へ。
全ての音楽をオリジナルで作成している山海塾。どういう音楽にするかということは、3ヵ月くらい前から天児さんと話し始めるとのこと。今回は景ごとに少しだけ音楽を解説してくれました。ただ、どこまで話すかということは、やはり天児さんに確認する部分もあるそうで、テーマにしろ意味にしろ、説明はせず見る側に委ねる天児さんですから、すべてを聞けないのは仕方ないな、と。
【1景】は加古隆さん。加古さんがピアノで作曲してきたものを、吉川さんがフルートなどにアレンジしていったとこのこと。
【2景】の音楽については、ドビュッシーの「ラ・メール(海)」のスコアの表紙に『富嶽三十六景〜神奈川沖浪裏』の浮世絵が使われているそうなんですが、その浮世絵と、ドビュッシーの「海」をイメージしてみようという話を、2か月前くらいに天児さんとされたとのこと。ドビュッシーの「海」のスコアの表紙に、あの有名な波の浮世絵が使われているなんて、お恥ずかしながら知りませんでした。
【4景】は、舞台装置の2つのアーク(弧)がちょうど交差するシーン。巨大な弓と弓をこすり合わせるようなイメージで、こすれ合う音で作りたいと思ったとのこと。
【5景】は、『かげみ』で使った音楽を再アレンジしたとのこと。なるほど〜。だからなんか聞いたことある感じだったんだな〜と。お客さんの中には、『かげみ』の音楽だとわかった方もいらっしゃいました。
【7景】。吉川さんと天児さんは一緒にお茶を飲んだりすることもあるそうで、その中で、プログレッシブ・ロックなどが再び脚光を浴び始めているという話になり、アナログシンセサイザーを使った曲を作ってみたとのことでした。

蟬丸さんも登場し、今回の舞台装置のコンセプトとなった、中西夏之さんのお話に。
蟬丸さんは、中西さんのアシスタントをしていたことがあるそう。中西さんのアトリエが稽古場の近くにあり、中西さんがアシスタントを欲しがっているから行ってこいと、天児さんに言われたとのこと。山海塾の舞台装置のために中西さんのもとを訪れるのは、もう少し後のことだそうです。アシスタントといっても、「中西さんの独り言に、私が相槌をうつ係なのかな〜」という感じだったという蟬丸さん(会場・笑)。
蟬丸さん曰く、中西さんはかなり神経質な人で、それは作品に関してだけでなく、食べるものや、人との関わりにもそういった面が見られたそうです。とはいえ、蜷川幸雄さんや寺山修司さんと同世代だったという中西さんも、当時は前衛芸術運動のトップランナーで、かなり破天荒な面もあったとのこと。とくに街中でのパフォーマンスなどは、そうだったらしい。因みに中西さんは、土方巽さんの舞台の仕事もしたことがあったそうです。

因みに、仲西さんの「着陸と着水」のコンセプトから立ち上げた今回の舞台装置がどういうものだったかというと、天児さんが北九州芸術劇場の情報誌「Q」の中で仰っていたのは、「二重の舞台」「二つの鏡」「二つの弧」という三つのダブルです。舞台上に敷かれていた2枚の四角い舞台は、少しずれていることで二重であることがわかります。その装置と実際の舞台の床。その「二重」の意味もあったのでしょうか。二つの鏡は、おそらく天井から吊るされていた三角形の鏡のことだと思われます。開演前、回転している二つの鏡が照明を反射して、舞台上を光の線がスーッと走るのが印象的でした。二つの弧は、舞台後方の上手・下手に設置された巨大な金属製の装置です。
2枚の四角い舞台がずれることによって、下の装置の角が三角形に出現するんですが、その部分に何やらモコモコと半円を伏せたような突起があります。あまりに滑らかなので硬質のものかと思ったら、いつもの白い砂が丁寧に丸く盛られていました。等間隔に盛られた砂の間に、これまた等間隔に小さな鉄球が置かれています。緊張感がありつつも、整然としていて心落ち着くような、不思議な光景です。

どういう意味があるかわからないけど、とても印象的な鉄球と砂。それは「これこれこうだから、こうなるんだ」という結果ではなく、「過程」が大事なんだと、蟬丸さん。確かに、人の手で静かに丁寧に進められる作業は、想像するだけでピンと張りつめた空気と静謐さが漂います。実際の作業はそれどころじゃなく大変かもしれないけど、、、。でも、「結果ではなく過程が大事」という蟬丸さんの言葉は、とても説得力がありました。
因みに、中西さんのコンセプトを忠実に再現してはいるが、鉄球の大きさなどは元の作品と同じにはできないので、変えているそう。確かに、美術館に展示するのと、舞台で見せるのとでは、まったく違いますものね。

天児さんが出演しない前提で作られた初めての作品だったわけですが、演出家がずっとお客さんの目線で見ることができるので、「単純に作品のクオリティが上がると思います」と蟬丸さん。「ここがこうだから、こうでなくてはならない」といったところが、イメージではなく、目で見たもので再構築ができる、と。今回、見終わった後に、すべての景が均等に印象的だったな〜と私が感じたのは、クオリティが上がったことと無関係ではないのかもしれません。

最後に、山海塾の舞台を映像で残すことについて。
15〜16年前に初めて、北九州での『とき』の舞台を撮影してもいいと天児さんからOKが出たんだそう。しかし、撮影したものを見た天児さんは「これは駄目だ。発売できないな」と。次の『かげみ』も試みるが、「駄目だな」と2連敗、、、。あのイマジカを連れてきて撮影しているのに許可が出ない。映像的に格好いい画(え)を撮ってしまうんだそうです。例えば指先とか。それだと、空間込みの意味合いが伝わらない、と天児さん。先ほどの指先にしても、天児さんが手を伸ばした先に円盤があるとしたら、その繋がりが大事なわけで、空間込みで伝わらないといけないんだ、と。
それを聞いてハッとしたというか。実際の舞台を見ている私は、空間込みで見ていただろうか、と。ちょっと考えされられるものがありました。
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2019年05月04日

『PARIS Ballet LEGENDS』【山梨】追加情報。

8月に山梨のYCCホールで開催される『PARIS Ballet LEGENDS〜パリ・オペラ座ダンサーたちによる夢の競演〜』の演目が、山日YBSのサイトに出ていたので、書いておきます〜。キャスト情報はチケットぴあが一番詳しいようです。

■ 『PARIS Ballet LEGENDS〜パリ・オペラ座ダンサーたちによる夢の競演』 【甲府】

2019年8月11日(日)18:00
会場:YCC県民文化ホール 大ホール(山梨)

【出演】
アニエス・ルテステュ
ジョシュア・オファルト
ミュリエル・ズスペルギー
マルク・モロー
アリス・カトネ
ロクサンヌ・ストヤノフ
フロラン・メラック
アントニオ・コンフォルティ

【演目】
『海賊』
振付:マリウス・プティパ 音楽:アドルフ・アダン
『ドン・キホーテ』
振付:マリウス・プティパ 音楽:レオン・ミンクス
『天井桟敷の人々』
振付:ジョゼ・マルティネス 音楽:マルク=オリヴィエ・デュパン
『ル・パルク』
振付:アンジェラン・プレルジョカージュ 音楽:W.A.モーツァルト
≪山梨特別プログラム≫
『花のワルツ』
県内和楽器団体とのコラボ 

SS席:10,000円 S席:8,000円 A席:6,000円 B席:3,000円
一般発売:5月20日(月)
テレビ山梨先行予約:5月7日(火)〜9日(木)

主催:パリ・オペラ座エトワール招聘交流事業実行委員会
後援:在日フランス大使館

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2019年05月03日

BBL×東バ『第九交響曲』、2020年に上演決定。

来年の2020年、モーリス・ベジャール・バレエ団と東京バレエ団による『第九交響曲』の上演が決定しているようです。ぃやった〜♪♪ <上野の森バレエホリデイ2019>の野外特設ステージに設置されているモニターにお知らせが出ていたようで、Twitter上にUPしてくださっている方がいました。2020年はベートヴェンの生誕250周年記念イヤーなんだそうです。ちょっと規模の大きな公演になるので、再演は難しいかな〜と思っていたんですが、ぜひもう一度見たかったので、とっても嬉しいです。前回上演された2014年は個人的に暗黒時代で、その辺りの公演の記憶は曖昧なんですよね、、、。ブログの更新もままならず、2013年のブログ記事数は1年間で17回、2014年も27回と、激減しておりました。まあ、私の暗黒時代はどうでもいいんですが、心に余裕をもって見られなかったのことが悔やまれていたので、本当に嬉しい。いや、そうじゃなくても純粋に嬉しい。とにかく嬉しいです。

気になるのはもちろん日程と、そしてオケ。前回はズービン・メータ指揮によるイスラエル・フィルの演奏ということも加わり、S席は39,000円でした。もちろん演奏は素晴らしかったんだけど、できればチケット代はもう少し控えめにしてほしいというのが本音です、、、。会場がNHKホールだったのは、東京文化会館が改修工事中だったからだと思うんですが、調べてみたら、パリ・オペが『第九』を上演したときもNHKホールだったっぽい、、、。あれ、でもさらに調べたら、パリ・オペが『第九』を上演した1999年に、東京文化会館は大規模改修工事をしているらしい。ということは、どちらもたまたまNHKホールだっただけ? 東京文化会館で見たいな〜。

2020年の5月に『バレエ・フォー・ライフ』を上演することが決まっているBBLですが、『第九』はいつになるんでしょうか? 最初は、前回のように『第九』単体で来るのかと思ったんですが、もしかしたら日本公演のもう1演目が『第九』ということも有り得ますよね? 時期的に、そのまま一緒に海外ツアーに出るのかな〜と思ったり。来年の5月は山海塾の東京公演もあるようなので、まだどちらも日程がわからなくてモヤモヤしてます、、、。

大貫さんや岸本(秀)さんも楽しみだし、2014年にはいなかった秋元さん、宮川さん、池本さんもいるし、配役が気になりますね〜。全キャスト見られるといいんだけど、、、。
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2019年05月02日

<上野の森バレエホリデイ2019>『バレエ・フォー・ライフ』上映会(4/28)

<上野の森バレエホリデイ2019>の一環として開催された、モーリス・ベジャール・バレエ団『バレエ・フォー・ライフ』の上映会に行ってまいりました。当初の予定では、4月26日(金)と27日(土)のみの予定だったので、28日(日)しか上野に行かない私は諦めていました。ところが、初日は雨のため小ホールに変更、2日目は冷え込む中での野外上映となったため、急遽28日にも開催されることになったというので、行ってきたわけです。しかも、野外が苦手な私にとっては小ホールで開催というのも大きかったです。

市販されている映像(現在は絶版)を上映会に使うのは諸々難しいだろうとは思っていたんですが、上映会を見に行った方たちのツイートのおかげで市販の映像ではないということがわかったので、これは貴重だな、と。来年の日本公演まで見ずに我慢したい気持ちもあったんですが、やはり見たい気持ちには勝てませんでした。東バの『白鳥』の終演時間が18:00。整理券の配布が18:00から。上映会が18:30という、ちょっとだけドキドキするスケジュールでしたが、カーテンコールを最後まで見て、余裕をもって小ホールに入場することができました。

収録に関するクレジットがなかったので、いつの上演かわからないんですが、いやいや貴重な映像でした〜。記録用の映像とのことでしたが、問題なく楽しめました。

映像で見ても、「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」の幕開きは感動的です。来年にはこれを生で見られるかと思うと、ワクワクしてしまいました。それにしても、「イッツ・ア・ビューティフル・デイ」から、「タイム」「レット・ミー・リヴ」辺りまでの、出し惜しみなしの畳み掛けはすごいな、と。「これ、エンディングですか?」というくらいのパワーと盛り上がりがあります。で、そこまで出し惜しみなくトップギアで入っても、尻つぼみしないのがまたすごい。
フレディはジュリアン。ジルの役どころはオスカー・シャコンでした。というか、シャコンのこの役、日本では披露していないはず。日本で最後に『BFL』を上演した2008年は、ジルとガオンのダブルキャストだったと思います。やっぱりいいダンサーだわ〜。揺れる髪も表情も、一挙手一投足が本当に魅力的。
燕尾服のダンサーは、ティエリー・デバル(のはず)。いやまさか、この役を踊るティエリーがみられるとは思っていなかったので感激でした。いるはずないと思っていたので最初は迷ったんですが、ティエリーだったと思います。パートナーのカラフルなドレスの女性はティエルヘルム。なんか、ティエリーとティエルヘルムが一緒に踊ってるのって、不思議な感じ。重なってたんですね。

気になって調べたんですが、ティエリー・デバルとダヴィッド・クピンスキーがBBLにいたのは2012年まで。2010年に入団の大貫さんも出ていたので、ざっくりですが2010年〜2012年の間の映像だったようです。

「ブライトン・ロック」はシャコン、シャルキナ、那須野さん。ここって、「ウィンターズ・テイル」のダンサーが入るんだな〜と、今更ながら。「ヘブン・フォー・エヴリワン」はエティエンヌ・ベシャール。懐かしい〜。天使の羽を持っていたのはガブリエルかな? 「ボーン・トゥ・ラヴ・ユー」を踊るロスが格好よすぎて、これ本当に映像で残してほしい。何気に好きな「カインド・オブ・マジック」。周りをぐるぐる走っていたのは大貫さんでした。リグの姿も(2010年入団)。エクトール・ナヴァロもまだいました。
「RADIO GA GA」の前、箱の中に男性ダンサーが一人、また一人と入って踊るシーンが結構好きです。もう無理だろって思っても、まだまだ入るんですよね〜。ここから「RADIO GA GA」の流れが、すごくいいなぁ、と。終盤には箱がスパーンと開いて、ぎゅうぎゅうで踊っていたダンサーたちが解放されます。「RADIO GA GA」はクピンスキーでした。やっぱり面白い(褒めてます)ダンサーだわ〜。クピンスキーの「メフィスト・ワルツ」がもう一度見たい、、、。
「ウィンターズ・テイル」は那須野さん。2008年の日本公演のときも踊ってくれましたが、なんかそのときよりよかった気がする。いや、2008年もよかったんですけど。舞い上がる羽毛の美しいこと、、、。
「ミリオネア・ワルツ」は大貫さん。あ〜、早く大貫さんを実際の舞台で見たい!と思ってしまいました。
穏やかな時間が流れる「ラヴ・オブ・マイ・ライフ」。怒涛のエンディングの前の一瞬の静けさは、もうすぐ終わることがわかっているので、寂しくなる場面でもあります。
映像の中の映像のジョルジュ・ドンも、圧倒的な迫力があるなぁ、と。ジョルジュ・ドンを実際には見たことがない私でも胸に迫るものがあります。
カーテンコールの「ショウ・マスト・ゴー・オン」は、もちろんジル。ティエリーへのハグが長かったような気がする♪ 最後に隣にいたのはギリアムズだったような。ベジャールさんのときは絶対にカテコで走ることはないんだけど、ジルだと「せーの!」でダンサーがワーッて走ってくるところがよかったりします。

というわけで、実際の舞台を見るまでは映像を我慢しがちな私ですが、やっぱり見に行ってよかったです。最近はロイヤルやボリショイがライブ・ビューイングを行っていて、映像で満足してしまったら実際の舞台に足を運ばないんじゃないか?と余計な心配をしていたんですが、今年のロイヤルの日本公演がほぼ完売状態な状況を見ると、そうじゃなかったのかもしれません。私も考え方、改めようかな〜。現に、ますます日本公演が楽しみになってます♪
posted by uno at 10:54| Comment(0) | バレエ日記2019 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする